秋も終盤が近い東山動植物園風景 <後編>

PENTAX K10D+TAMRON 70-300mm f4-5.6 Di / 90mm f2.8
紅葉シーズンの東山動植物園後編に紅葉写真は登場しない。それでも、やはりこの時期にしか撮れない写真というのはあるもので、今日はそのあたりを紹介したいと思う。
まずは小鳥とリスの森にいるニホンリスから。
リスのかわいさは、エサを両手に持って食べるところだ。ハーモニカを吹いてるみたい。
野生のエゾリスなどは、秋の間にたくさんの食料をため込んで冬に備える。ほっぺをぷくぷくに膨らませている姿はお馴染みだ。動物園のハウスにいるリスたちはどうなのだろう。冬場はそれなりに室温は下がる。自分の貯蔵庫にため込んだりするのだろうか。

ハウスの中には何種類かの野鳥が飼われていて、一番のお目当てはルリビタキなのだけど、今まで一度しか見たことがない。今回も見つけることができなかった。
ジョウビタキはよく見かける。
紅葉が終わったら鳥撮りシーズンというのが毎年のパターンで、それももうすぐだ。

メジロもいる。
ここはけっこう暗くてシャッタースピードが稼げない上に、鳥たちはちょこまか動き回るからすごく撮りづらい。
足元ではリスを追いかけてちびっこたちが駆け回る。

いつもいる小さな池にオシドリがいなくてどうしたのだろうと思ったら、陸の木陰で休んでいた。オスメス揃って眠そうな目をしていた。
渡りのオシドリたちも、もう渡ってきた頃だろう。

空をいくカラス。
人間に嫌われても、空を飛んでどこへでもいける自由がある。
きれいに生まれた鳥は、人間に捕まってしまう。

これだけ寒くなってくると、虫の姿をほとんど見かけなくなる。
だから、こんなカメムシみたいなやつでも貴重な被写体だ。
花はハルジオンかヒメジョオンだろうか。こんな季節にもまだ咲いている。

ノコンギクとヨメナの区別はいまだにつかない。たぶんこれはノコンギクだろうなと思うだけで確信はない。
どちらにしても秋の野草だから、まだ咲いていても不思議ではない。

バラ園も今回の目的の一つだった。
今年の秋バラはあまり撮れないままシーズンが終わろうとしている。まだ少し咲いていたけど、状態のいい花は少なかった。

バラは何度撮っても難しいというか、手応えがない。
色とフォルムを借りてイメージ的に撮ればいいというところまでは分かったものの、その先が見えない。もう少し撮り続けていけば何か見えそうな気はする。

こんなピンク色が許されるのはバラくらいのものじゃないかと思わせるような鮮やかな色だ。
花にもそれぞれ相応の色があるように思う。

冬に向かってこれから咲いてくるバラもある。寒くないと咲けない花があるというのも、何か象徴的なものを感じる。

水を見ると撮りたくなる。可能性のある被写体だから、どうにか撮れないかと、よさそうなところを探す。
撮りたい水模様が頭の中にあって、それをどこかで見つけたい。

秋の残骸の寄せ集め。
花は終わり、実は落ち、紅葉の枯れ葉も風に吹かれて、世界はまた色を失う。これから3ヶ月は茶色が支配する。一年を通じて写真を撮っていると、季節による色の移り変わりというのがよく分かる。
冬にしか撮れない写真があるにしても、しばらくは寂しくなる。早くも春が待ち遠しい。
そろそろ紅葉も終盤だから、心残りがないようにできるだけ撮っておきたい。
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