日本三大砂丘の一つが浜松にあるとは知らなかった <第1回>

中田島砂丘1-1

PENTAX K10D+DA 16-45mm f4 / TAMRON 70-300mm f4-5.6



 日本三大砂丘の一つが静岡県の浜松市にあるということを知ったのは、ついこの前のことだった。隣の県に長く暮らしていながら、ただの一度もそんな話を聞いたことがなかった。中田島砂丘(なかたじまさきゅう)というのだけど、みなさんはご存じだろうか。
 三大砂丘のもう二つも知らない人が多いんじゃないかと思う。一つは言わずと知れた鳥取砂丘で、もう一つは千葉の九十九里浜だそうだ。九十九里浜が砂丘だったというのも知らなかった。鹿児島の吹上浜も三大砂丘の一つに数えることがあるとか。
 鳥取砂丘は一度見てみたいと思っていたけど何しろ遠くて、そう簡単に行ける場所じゃないからあきらめていた。けど、浜松となれば話は違う。行こうと思えば昼過ぎに起きて支度を始めても行ける距離だ。
 そんなわけで、1月の終わりに行ってきた。焼津や大井川鐵道なども行ってきたので、そのあたりの写真も近いうちに紹介できると思う。
 今日は中田島砂丘の一回目ということで、まずは撮ってきた写真を並べることにする。砂丘らしさを感じてもらえるといいけど、砂丘っぽく撮るのは難しいと感じた。砂質が砂漠とは違うし、起伏は思ったほどではなかった。砂の惑星みたいなイメージで撮れるといいと考えていたけど、あまりそんな感じにはならなかった。後半は海辺の写真に終始した。
 到着したのが日没前ということで、訪れている人が少なかったのも私にとっては残念だった。

中田島砂丘1-2

 砂浜がうねっている感じが伝わるだろうか。砂丘というだけあって、やはり普通の砂浜とはだいぶ違っている。どうしてこんな地形になるのか、仕組みはよく分からない。
 中田島砂丘の全体は相当な広さがある。縦に600メートル、左右は4キロもある。砂地を端から端まで歩こうと思ったらけっこう大変だ。
 砂地は柔らかくて深い。砂場の砂のようで、歩く足が取られてすごく歩きづらかった。

中田島砂丘1-3

 中田島砂丘名物の一つ、風紋。
 吹きつける遠州のからっ風によって作り出される砂浜の模様は、枯山水の庭園のように美しい。
 条件によって美しい模様ができる季節があるようで、春がいいとどこかに書いてあったのを読んだ気がする。
 昼間は観光客の足跡で荒れてしまうから、強い風が吹いた翌日の早朝が条件としてはいいんじゃないかと思う。海は南向きで開けているから、朝日も夕陽も見られる。
 それにしても風が強い。猛烈といっていいほど吹いている。海原はるか師匠が訪れたなら、髪は乱れに乱れて、根こそぎ持っていかれてしまうかもしれない。現役時代の川合俊一のスーパーハードスプレーでも勝てないだろう。

中田島砂丘1-4

 一番高い山になっているあたり。ちょっと砂漠っぽいじゃないかと思う。エジプトに沈む夕陽みたいに見えなくもない。

中田島砂丘1-5

 砂丘自体はあまり撮りどころがなくて、わりと早い段階で海辺まで出てしまった。せっかく砂丘に来て砂丘を撮らずに海ばかり撮っていてはもったいないだろうとは思いつつ、海の方が変化があって撮るのが楽しいから仕方ない。
 障害物や人工物がほとんどない自然のままの海を見たのは久しぶりだ。水平線がずっと見えて気持ちがいい。砂丘だけでなく、遠州灘の海も魅力的だった。

中田島砂丘1-6

 目を転じると、いきなり風景が一変した。冬の日本海みたいだ。
 しゃがんで海を見る男が一人。
 これはいいのが撮れたと喜んだ。

中田島砂丘1-7

 この日は夕方から雲が出てきて、きれいな夕焼けは見られなかった。それでも、淡い焼け色にもよさはある。優しい海の夕焼け風景だ。

中田島砂丘1-8

 波が引いたあとを夕陽が淡いオレンジに染める。
 寄せては返す波の音がいつ果てるともなく響き続ける。

中田島砂丘1-9

 波打ち際をちょこまかと走り回る水鳥たち。
 シロチドリとかハマシギとか、そのへんのやつだろうと思う。

中田島砂丘1-10

 夕焼け空をいくのは、カモメかウミネコか。
 強い風に少し流されつつ、どこへともなく飛び去っていった。

中田島砂丘1-11

 少し沖合に積まれたテトラポッド。
 そこにとまって焼ける空を仰ぎ見ていた鵜たち。海にいてもカワウだろうと思うけど、もしかしたらウミウだったかもしれない。

中田島砂丘1-12

 ときどき雲が薄くなって、光が差した。このまま晴れて欲しいと願ったけど、また厚い雲に隠れて太陽は見えなくなった。
 私にとって非日常である海は、見ていて飽きない。だから、海の近くには住みたいと思わない。海が日常になってしまうとつまらないから。雪も同じだ。

中田島砂丘1-13

 枯れ木のオブジェ。
 打ち上げられた流木を使って誰かが作ったのだろうか。

中田島砂丘1-14

 太陽が水平線に沈む前、わずかに赤い光を放った。
 このあとまた雲に覆われて、光が戻ることはなかった。海も浜辺も、みるみる暗くなっていった。
 このときも、三脚を持っていなかったことを後悔した。

中田島砂丘1-15

 飛行機雲だと思うけど、空に不思議な模様を描いた。

中田島砂丘1-16

 犬の散歩のために来ていた夫婦さんらしき二人組。
 ここまで暗くなってしまうと、私もそろそろ帰るしかない時間となった。

 中田島砂丘の写真はまだあるので、次回に続く。

京都シリーズ最後は日没の御所と二条城 <京都歩き第9回>

京都歩き9-1

PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8



 京都シリーズも今回が最終回となった。残った写真を紹介して終わりにしようと思う。
 時刻は日没間際。下鴨神社をあとにして、京都御所へ向かった。
 上の写真は、途中にあったアーケードの商店街。時間があれば寄りたかったところだけど、先を急ぐ必要があった。
 寺町通かその近くだっただろうか、あまりよく覚えていない。新京極通商店街というのがこれかどうか。違うかもしれない。
 雰囲気としては、大須の商店街にちょっと似てる感じがした。

京都歩き9-2

 御所に入る前に、同志社大を表から撮る。このあたりは同志社の学校が集まっている。写真は同志社女子大のキャンパスのようだ。
 同志社大学はすぐ西に隣接している。

京都歩き9-3

 御所に着いたときはもう日没を過ぎて、暗くなりかけていた。
 御所は平安京から江戸時代まで天皇が住まいにしていたところだから、さぞかし警備が厳しいだろうと思いきや、想像に反してかなりオープンマインドで開放的なところだった。さすがにコアな部分は普段閉ざされているものの、その周囲の御苑は自由に出入りできる。閉門時間というのはあるのかどうか知らないけど、夜まで開いていたのは確かだ。
 御所の中も、春と秋の2回、一般公開される。普段も事前に宮内庁に申し込めば見学できるらしいのだけど、その資格とか基準とかがどれほど厳しいものなのかは知らない。
 上の写真は、北側の今出川御門だ。暗くなってしまっては写真も見学もあったものではないとは思いつつ、せっかくここまで来たのだから中に入って歩いてみることにする。

京都歩き9-4

 いきなり広い道がどんと目の前に現れる。これは相当広そうだ。
 南北1.2キロ、東西800メートルもある。ここまでかなり歩いてきて、更に1キロ以上の砂利道はきつかった。歩きづらくてスピードが上がらない。それでも、歩かないと帰れないわけで、ここから二条城までがやけに遠く感じられた。

京都歩き9-5

 御所の北門である朔平門。
 ここまで暗くなってしまうと、もうほとんど写真は撮れない。肉眼ではもっと暗くて、御所の建物がどうなっているのか、よく見えなかった。
 どっちみち明るいときに来ていても中は見られなかったから、御所を訪れるなら一般公開の時期にまた来たい。

京都歩き9-6

 猿ヶ辻あたり。水路に夕暮れ空が映ってきれいだった。
 ここは御所の北東で、鬼門の方角に当たることから、築地塀がくぼんだ恰好になっている。鬼の角を取る、という意味らしい。
 築地塀の上では猿が守っている。魔が猿(去る)というのは、日吉大社の発想だ。この猿も、日吉大社の神猿(まさるさん)が呼ばれてきていることになっている。
 幕末の頃は、このあたりは公家の屋敷が集まった場所で、道の辻だったらしい。そこから猿ヶ辻という呼び名が来ている。
 1863年、この猿ヶ辻で尊皇攘夷派だった公卿の姉小路公知が暗殺されている。犯人の一人として幕末の人斬りとして有名な薩摩藩の田中新兵衛が逮捕されるも、取調中に自殺して真相は謎のままとなった。姉小路公知の屋敷は、ここから南に100メートくらいのところだった。享年25。
 考えてみると、平安京は怨霊がひしめく都だったのだ。暗くなってから、あんまりのんきに歩いているとちょっと危ないかもしれない。

京都歩き9-7

 御所の南門、建礼門。
 わずかにライトアップはあるものの、こう暗いと手持ちでは撮れない。ベンチに置いて長時間露光で撮る。
 やっぱり電車の旅でも三脚が必要だろうということで、最近、スリックのトラベルスプリントを買った。次からはそれを持っていくことにする。少しは可能性も広がるはずだ。

京都歩き9-8

 こんな暗くなってから御所を訪れて写真を撮ってる観光客もめったにいないだろう。
 このあたりは屋敷跡や小さな神社などが集まっている。昼間なら見られるものも、夜では見えないし撮れない。
 やっと南端まで辿り着いて、御所を出ることができた。

京都歩き9-9

 この日の最終目的地となった二条城へとやって来た。こんなに遅い時間では開いているはずもなく、表から写真を撮るだけで終わった。これだけ明るくライトアップしてると、手持ちでも充分撮ることができる。
 これは、二条城の表門に当たる東大手門だ。重文指定。
 二条城は時代によっていくつかあって、現在のものは徳川家康によって建て直されたものが基本となっている。
 国宝指定の二の丸御殿は見ておきたかったけど、しょうがない。またいつか再訪する機会もあるだろう。二条城についての勉強は、そのときあらためてしたい。

京都歩き9-10

 東南隅櫓と、向こうは東大手門。
 水が入った外堀もしっかり残っていて、いい感じだ。

京都歩き9-11

 なんとなく明かりがきれいで撮ってみる。

京都歩き9-12

 二条駅に到着。もう歩くのは嫌だということで、ここからは電車で帰った。

 実に久しぶりの京都行きになった。今回はいろいろ収穫も多くて満足した。これは京都再訪への足がかりで、また近いうちに行けるような気がしている。
 中心部の地理や広さもだいぶ掴んだところで、東西南北に広げていきたい。今度からは歩きにこだわらず、電車を利用して効率よく回ることにしよう。

食べたいもの優先でバランスの取れたサンデー

中洋サンデー

PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8



 先週は病み上がりで体調が戻りきらずにサンデー料理は休みにした。今週は治ったので再開した。でも、体調はまだ100パーセントまで戻っていない。咳も残っているし、なんとなく口が気持ちが悪くてすっきりしない。
 こんなときは、食べやすくて、しっかりした味付けの料理が食べたい。生ものとか、固いものとかはあまり食べる気がしない。
 手持ちの食材と相談しつつ、今日食べたい料理を作った。テーマは特にない。結果的に、中華と洋食が融合した料理になった。どれも美味しく食べられたから、夕飯作りとしては成功だったと言える。

 左手前は、マグロの竜田揚げだ。
 これは和食になるのだろうか。中華料理のような気もするけど、紅葉で有名な奈良県の竜田川が語源になっているという説もあるし、そうなると日本食ということになる。
 唐揚げとの違いは、竜田揚げはしょう油などに漬け込んで下味をつけたあとカタクリ粉をまぶして揚げるという点だ。唐揚げは、下味をつけない場合とつける場合があり、粉は小麦粉だったりカタクリ粉だったりもする。要するに、広い定義でいえば唐揚げだし、狭い定義の中に収まるのが竜田揚げと言っていいかもしれない。
 私の竜田揚げは、やや定義から外れ気味になっている。
 しょう油、酒、みりん、ニンニク、ショウガのたれに1時間ほど漬け込んで、カタクリ粉をまぶして、フライパンに多めの油で揚げ焼きにする。
 漬け込んだたれに、塩、コショウ、豆板醤、唐辛子、砂糖、マヨネーズを加えてひと煮立ちさせる。これをソースとしてかけて食べる。
 中華風でもありつつ、マヨネーズを使っているから中華からははみ出している。
 ジャンルはともかく、マグロの食べ方としてこの調理はオススメできる。魚嫌いの子供でもまず食べると思う。味は甘辛で美味しいし、マグロを揚げると魚臭さが消える。食感は肉に近くなるし、ひとくちヒレカツにも負けてない。

 右は、中華味の肉じゃがのようなものだ。
 洋風肉じゃがは作ったことがあったけど、中華風肉じゃがは初めて作る。
 タマネギ、鶏肉、ジャガイモ、ニンジン、長ネギをごま油と酒で炒める。
 鍋に少なめのお湯を沸かし、炒めた具材を投入する。
 水はひたひたくらいで、中華の素を加えて、アルミで作った落としぶたを置いて、弱火で煮ていく。
 ある程度煮込んだところで、しょう油、みりん、塩、コショウ、唐辛子、砂糖、白ごまで味を調え、更に弱火で煮込む。
 中華風肉じゃがもいける。中華料理の一品としても成立する。

 奥は、キャベツのトマト煮込みだ。
 最初は、ロールキャベツのトマト煮を作ろうと思っていたのだけど、半キャベツでは包めないことに気づいて路線変更した。
 キャベツをざっくり切って、お湯で湯がく。
 お湯をある程度切って、タマネギ、ニンジン、トマト、シーチキン、白ワイン、コンソメの素を加えて、あとはじっくり煮込むだけ。
 後半で、しょう油、塩、コショウ、ケチャップ、砂糖で味付けをして、もっと煮込む。今回は圧力鍋を使って、具材が柔らかくなるまで煮込んだ。
 これはシーチキンがかなり効いていて、味のポイントになっている。トマトスープとシーチキンの相性はいい。
 仕上げに、パセリ粉と、粉チーズを振る。
 エビも入れるつもりが、冷凍庫から出すのを忘れたので、省略した。エビが入れば、少し豪華版になる。伊勢エビが丸ごと入れば、贅沢トマトスープだ。

 冷蔵庫にある食材を使って、食べたいもの優先で無計画に作ったわりには、まとまった料理になった。行き当たりばったりに作るとバランスの悪い料理になりがちなのに、今回はたまたま上手くいった。そういうこともある。
 来週までには体調も戻るだろうから、何かテーマを決めて作るようにしたい。
 
 
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