現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
遠出前は尾張旭の田んぼ風景写真を並べて簡単更新
2008年07月19日 (土) | 編集 |
尾張旭田んぼ-1

PENTAX K100D+SIGMA 400mm f5.6



 明日はちょっと遠出。今日はゆっくり更新している時間がないから、撮り貯めた尾張旭の田んぼ写真を並べて簡単更新。
 一枚目は、まだ6月の始め、田植えが終わったばかりの頃。
 このときからずっとケリのヒナを撮りたいと、何度か尾張旭に通ったのだけど、結局今年は撮ることができなかった。

尾張旭田んぼ-2

 ケリの飛び姿。地上にいるときは地味なのに、飛び立つと白黒ツートンカラーが美しいのがこの鳥だ。

尾張旭田んぼ-3

 少し苗が伸びたところ。去年はこれくらいの時期にヒナを見た記憶がある。今年はどうもタイミングが悪かったようだ。親鳥は警戒して近くを通りかかる犬などを威嚇していたから、巣の中に卵はあったのかもしれない。

尾張旭田んぼ-4

 尾張旭の田んぼといえば、赤い瀬戸電がよく似合う。
 白いガードレールが風景のバランスを崩しているから、ここは茶色とかに塗ってくれないだろうか。

尾張旭田んぼ-5

 これはワルナスビだと思うけど、どうだろう。
 なすびの花に似た悪い奴という意味で命名されてしまったようだ。やっかいな雑草で、田んぼでは嫌われ者となっている。

尾張旭田んぼ-6

 これが一番最近、7月の始めに行ったときの様子だ。苗はこんなにも伸びていた。
 親鳥の体さえ半分隠れてしまうくらいだから、チビがいてもなかなか見つけられない。
 ただ、親があまり警戒しているふうではなかったから、今年はあまりヒナは生まれなかったのだろうか。

尾張旭田んぼ-7

 カルガモと並ぶケリ。敵対関係ではないらしい。

尾張旭田んぼ-8

 カルガモのチビがひょっこり出てきた。もうヒナという大きさではないけど、今年の春に生まれたやつだろう。ここまで育てば安心だ。

尾張旭田んぼ-9

 ケリ飛翔その2。
 なんとかピントを合わせるので精一杯で、背景まで考えては撮れない。まだまだ練習不足。

尾張旭田んぼ-10

 600mm相当で撮れば、展望台にいる人影が撮れる。3000mmのデジスコなら、顔まで写るんじゃないだろうか。望遠レンズって、そういうことに使うものじゃないけど。

尾張旭田んぼ-11

 お馴染みの城レストランと、スカイワードあさひ。

尾張旭田んぼ-12

 6月から7月にかけて3回行った尾張旭の田んぼでは、あまり収穫がなかった。ケリのヒナを1匹でも撮れたらよかったんだけど。
 今年はどうしたわけかツバメが少なくて、飛びもの撮りの練習台になってくれなかった。環境に何か変化があったんだろうか。

 今日はここまで。
 明日は一日更新を休みます。たくさん写真を撮ってくる予定なので、月曜には撮ったばかりの写真を紹介できると思う。
 ちょっといってきます。


アマサギに再会するため6月の長久手の田んぼに行ってきた
2008年06月04日 (水) | 編集 |
長久手田んぼ-1

KONICA MINOLTA α-7 DIGITAL+MINOLTA 50mm Macro f2.8 / 100-300mm f4.5-5.6 APO



 雨があがればネタ集めに行こうと思っていたのに、時間も気力も足りなかった。候補地がいくつかあって、どこへ行こうか迷っていたら、ますます時間がなくなり、最後に思いついたのが長久手の田んぼだった。おととしの6月、初めて長久手でアマサギを見て、それ以来他の場所で出会ったことがなかったので、もう一度会いにいこうと思ったのだった。
 場所は、リニモの長久手古戦場駅の北側に広がる田んぼだ。地名でいうと丸根というところになる。
 田んぼの間の細い道に車をとめて南を向くと、モリコロパークの観覧車とリニモが見える。愛・地球博からもう3年。それでもいまだにイメージソングの「I'll be your love」を聴くと、ちょっとジーンとしてしまう愛知県民なのだ。
 そういえば、一番最初にデジイチのEOS D30を買ったときに初めて試し撮りをしたのがこの場所だった。あれは2005年10月、愛・地球博が終わって間もなくのことだった。
 万博会場はモリコロパークと名前を変え、段階的な工事が進められている。2006年7月に一部分だけの第1期オープンとなり、私も2回遊びに行った。2007年の3月に第2期オープン以降は行っていない。2008年の4月には第3期オープンとなって、いろいろな施設ができたようだ。今更だけど、サツキとメイの家も一度くらいは行っておきたい。最終的な完成は2010年になるらしい。
 モリコロパークはまたそのうち行って紹介するとして、今日はアマサギだ。2年ぶりの再会となるだろうか。

長久手田んぼ-2

 視線を少し左に向けると、北東方向に瀬戸デジタルタワーが見える。正式名は、瀬戸デジタルテレビ放送所だそうだ。
 愛知県のみならず中京圏の地デジを一手に引き受けるのが瀬戸でいいのかという疑問がありつつ、なんとなく瀬戸に決まった。そのあたりの詳しい経緯はよく知らない。栄のテレビ塔ではアンテナを延ばせなくて駄目だったというのは聞いている。
 地デジのテレビを買って以来世話になってるから、たまにはデジタルタワーを見て拝んでおこう。いったん地デジの画質を見慣れてしまうと、もうアナログには戻りたくなくなる。人間は贅沢にすぐに慣れてしまう。けど、いまだに地デジのチャンネルを覚えられない。東海とNHKとCBCはそのままだけど、中京が4でメーテレが6でテレビ愛知が10というのは、どうにも馴染めない。その上、BSデジタル放送も1から12チャンネルまであって、途中で有料放送がはさまるから、もう最初から覚えようという気になれない。リモコンでパチパチとやたらチャンネルを変えながら番組を探す日々だ。これが昔の回転ダイヤル式なら大変だ。回しすぎて半年もしたらチャンネルが取れてしまうところだ。

長久手田んぼ-3

 長久手も尾張旭同様、田植えの遅い地区のようだ。つい最近ようやく田植えをしたという感じで、一部ではまだ終わってないところもあった。
 この時期の田んぼは、空や風景を映してきれいだ。秋の稲穂もいいけど、6月の田んぼが一番いい。手で田植えをしている農家の人と夕焼け色に染まった千枚田風景を一度撮ってみたいと思う。それはできすぎという気がしないでもないけれど。

長久手田んぼ-4

 ヒメジョオンかハルジオンか、どちらか。テントウムシを見つけて、マクロの等倍で目一杯寄って撮ったら、花の区別がつかない写真になった。
 テントウムシはたぶん、ヒメカメノコテントウじゃないかと思う。5ミリもないくらいの小さなやつだ。
 50ミリマクロは、標準レンズ的にもマクロにも使えると思って買ってみたのだけど、遠景での解像感が足りない感じだ。f6.3まで絞ってもまだシャープさが足りない。近接撮影との両立を考えた場合でも、50ミリならf1.4などの標準レンズの方がいいかもしれない。

長久手田んぼ-5

 最初なかなか見つからなくて、時期を外したのか、今年はここに飛来しなかったのかと心配したけど、奥の方まで行ったところで見つけた。いた、いた、アマサギだ。ご無沙汰してます、元気でしたか?
 車から降りるとすぐに逃げてしまうので、車の中から撮った。でもまだ遠いし、ここは場所が悪い。別のところを探すことにする。
 そういえば、このあたりは田植えは早かったらしい。苗がずいぶん伸びている。同じ地区でも農家さんによって田植えの時期に差があるのだろう。もしかしたら品種の違いなどもあるのかもしれない。

長久手田んぼ-6

 あ、いる、いる。今度はいい場所だ。全部で7羽くらいいた。やはりこの場所はアマサギのお気に入りなのだろう。けどなんで、長久手のこの田んぼなんだろう。尾張旭や近所の川では見たことがない。他にもいるところにはいるに違いないのだけど。
 アマサギは渡りをするサギで、日本には5月くらいにやって来て、日本で子育てをして、寒くなり始める9月から10月くらいに東南アジアに帰っていく。
 夏羽は写真のようなオレンジ色をしていて、冬羽になると白くなるのでコサギやダイサギと紛れてしまいがちだ。そんなときの目印は黄色いクチバシで、体はコサギよりも小さいから、ダイサギとは区別がつく。チュウサギはめったに見ないけど、チュウサギの場合はクチバシの先が黒いから分かる。
 婚姻色になるとクチバシが色鮮やかな赤紫色になり、足もピンク色に染まる。他のサギたちと一緒に木の上のコロニーで卵を産んで育てる。
 エサは魚ではなく、昆虫やカエルなどだから、必ずしも水辺で暮らさなくてもいい。でも、水が張られた田んぼにいるというイメージが強く、ネットの写真を見てもそういうところでよく撮られている。

長久手田んぼ-7

 渡り鳥ということもあって、人に対する警戒心は他のサギよりもずっと強い。民家の近くに降り立つ割には人間が苦手なようだ。
 このときも車の窓を開けて運転席から撮っていただけなのに、気配を感じたようで、次々に飛び去っていってしまった。わぁー、待ってくれーと、流し撮りで追いかけたけど追いつけなかった。ちょっとピントが合ってないし、手ぶれも起こしている。ISOが100のままだった。
 α-7Dの性能はまずまず悪くない。ピント速度や連写は20Dに劣るものの、飛びものに関しても実用範囲内だ。K100Dとは比べものにならない。動くものに対してはK10Dもあまり強くないということだけど、K20Dになってそのあたりは改良されたんだろうか。クラスと値段を考えれば、20Dの後継機の30D、40Dと同等を望みたいところだ。

長久手田んぼ-8

 ケリのヒナもちょっと期待したけど、今日は見つけられなかった。もうそろそろ生まれてもいい時期だとは思う。親鳥が一羽、じっとたたずんで、ときどき思い出したように小さな声で鳴いていた。子育て警戒中でもなさそうだった。

長久手田んぼ-10

 夕焼け色を映して、田んぼがオレンジに染まった。

長久手田んぼ-9

 雨があがったとはいえ、カラリと晴れたわけではなく、太陽は雲の間に隠れたりちらりと顔を出したりで、日没前にはすっかり隠れてしまった。暗くなれば鳥撮りはもう終わりだ。手ぶれ補正をもってしても望遠レンズのブレは止められない。飛んでいったアマサギもどこかへ行ってしまったし、そろそろ帰ることにする。

 当初の目的地とは違ってしまって妥協した形にはなったけど、アマサギに再会できたのはよかった。これも季節の風物詩として、毎年見たい風景の一つとなった。できたら、もう一度出向いて、ヒナの姿も見てみたいけど、コロニーとエサ場は別とすれば、アマサギのヒナを見るのは難しいだろうか。ヒナを見たければコロニーを見つけないといけない。夏前に行けば、婚姻色くらいは見られるだろうか。モリコロパークへ行くことがあれば、そのとき忘れずに寄ろう。
 とりあえず一つネタを拾って、今日も無事更新できた。明日はまた明日の分のネタ探しに出かけないといけない。自転車操業的なブログだ。漕ぎ続けないと倒れてしまう。次の雨降りまでにある程度まとめて仕入れてきたい。
 明日は少し青空が戻りそうだ。貴重な光を無駄にしないようにしよう。


SIGMAの古い400mmはユニークでとらえどころのない不思議ちゃん
2008年02月28日 (木) | 編集 |
ミコアイサ再び-1

PENTAX K100D+SIGMA 400mm f5.6



 どんな素性かよく分からなかったのだけど、とりあえず400mmで安かったからSIGMAの400mm TELEPHOTO F5.6というのを買ってみた。APOタイプの前のものなのか、同時期のものなのか、いずれにしてもかなり古いレンズのようだ。PENTAXのKマウントは昔から規格が変わってないから最新のデジカメにも使えるのが偉い。K100Dなら35mm1.5倍換算で600mmの手ぶれ補正レンズのできあがりとなる。
 どの程度写るものか、試しにまたミコアイサを撮りに行ってきた。おお、いたいた。すっかりここでの生活が定着したようで、変わらずにいてくれて嬉しかった。ただ、オスメスの割合が変わっていて、前はオス主体だったのに今回はメスが多くなっていたのは何故だろう。どこか他の池と出入りがあるのだろうか。
 それでも撮るのはやっぱりパンダガモと呼ばれる白黒のオスだ。なんとか近くから撮りたいと思ったのだけど。

ミコアイサ再び-2

 今回一番近かったのがこの一枚だ。これで何メートルくらいだろう。600mmでこの大きさだから肉眼ではかなり小さかったとは思う。目まで写れば上出来だったけど、そこまではいってない。そもそも目の周りが黒くてサングラスをしてるみたいだからよく見えないというのもある。
 正面から見るとパンダというより白い頭巾をかぶって黒眼鏡をかけた怪しい人のようだ。月光仮面のおじちゃんのようでもある。月光仮面はおじちゃん呼ばわりされているけど実際はけっこう若かったんじゃないだろうかと今になって思う。
 写りに関しては、悪くないんじゃないか。Takumarの300mm f4と比べて同等くらいな感じがする。APOタイプではないけど、色収差はあまり目立たない。絞り開放だとふぬけな写りになるけど、f8まで絞るとそこそこシャープになる。手ぶれ補正の効果も出ているのが分かって、条件次第では使えるレンズという印象を持った。さすがに単焦点といったところかもしれない。
 ピントも絞りもマニュアルだけど、使い勝手も上々だ。ピントリングがスカスカなのも慣れればこれはこれで使いやすい。Takumarはトルク感がありすぎてとっさに合わせたいとき合わせきれないことがよくあるから、あれを思うと軽い方がかえっていい。飛びものなんかのときは特に有利に働きそうだ。
 近くのものは絶望的に撮れない。マクロなんてまったく想定してないのだろう。最短のピント距離は2メートルくらいじゃないだろうか。3メートルかもしれない。
 サイズは400mmの中ではコンパクトな方で、Takumar 300mmのミニバズーカより一回り小さくて軽い。これなら手持ちでも充分使える。

ミコアイサ再び-3

 今回も帰ってきて見てみたらメス写真がほとんどなかった。メスも一枚くらいちゃんと撮らなければと思っていたのに。
 右がオスで、後ろの2羽がメスだ。ここは日陰ということもあって、どんな色や模様かこれではよく見えない。次こそしっかり撮っておきたい。

ミコアイサ再び-4

 鳥撮りと風はあまり関係ないと思いがちだけど、実は大いにある。風が強い日は水面が波立ってしまうから、鳥撮りには向かないのだ。まったく風がないと水面が鏡のようになって映り込みなどもあってきれいな写真になる。
 ただ、この写真はなんとなく雰囲気があって気に入った。

ミコアイサ再び-5

 西日の当たる方に飛び去ったゴイサギを追いかけて撮ったら、なんとなく不思議な写真になった。古いフィルム写真のようだ。これもこのレンズの特色なのか、たまたまなのか、これだけは判断ができない。
 ゴイサギがここにいるのは珍しい。ゴイサギそのものはあちこちで見てるけど、ここで見るのは初めてだ。

ミコアイサ再び-6

 この写真でSIGMA 400mmが一風変わった描写をすることがはっきりした。ソフトで特殊な加工をしたみたいになっているけど、通常と変わらない調整をしただけで特別なことはしていない。どうしてこんな写りになったのか不思議だ。もちろん、肉眼で見てもこんなふうな風景ではなかった。
 光が当たると何か特殊な描写になるような特徴を持っているらしい。これはPENTAXの特色でもないし、Takumarとも違う。最近のSIGMAともまったく別ものだ。

ミコアイサ再び-7

 飛び去るアオサギの後ろ姿。
 今度は油絵のような描写になった。つるっとした最近のレンズの写りとは違って、粒子感があるから、それでフィルムっぽく感じるのかもしれない。感度を上げているわけではなく、これもISO400で撮っているから、K100Dの高感度ノイズではない。
 このレンズ、なかなか面白い。使い込んでみる価値がありそうだ。

ミコアイサ再び-8

 今度はまたがらりと雰囲気の違う写りになった。どれがこのレンズの特徴なのか、よく分からない。上の写真はノイジーなのに、これはつるりとしている。どちらも感度、絞りとも変更していない。
 風は敵と書いたけど、味方してくれることもある。水紋を捉えれば平凡な写真にアクセントを与えてくれる。

ミコアイサ再び-9

 この池でコガモは珍しい。何羽か固まっていたから、どこか他から飛んできたのだろう。近くの矢田川にはたくさんいるから、そちらあたりからだろうか。
 逆光で顔が黒くつぶれてしまった。ソフトで明るくすると、水の色が白飛びしてしまう。昔SIGMAは逆光に弱いと言われたけど、これも弱点ということになるかもしれない。

ミコアイサ再び-10

 太陽の光がまともに逆光だったから、f13くらいまで絞っている。コントラストが弱くてぼんやりしているのは、絞りすぎて回折現象が起きたか、レンズがやはり逆光に弱いからか。フードは伸び縮みするやつがレンズ本体に組み込まれている。

 短時間使っただけではレンズの良し悪しや特徴を掴みきれるわけではない。ただ、ユニークなレンズのようだということは分かった。可もなく不可もない最近のデジタル用レンズとは違って、なかなか興味深い。
 とびきり高性能ではないものの、400mmでこれくらい写れば必要充分と言える。これでようやく600mmの手ぶれ補正を手に入れた。500mmレンズで700mm換算となると、サイズも大きくなるし手持ちでは厳しくなるから、このあたりがお散歩望遠レンズとしては限界かもしれない。フォーサーズでSIGMAの135-400mmを使えば800mm換算になるから、E-510との組み合わせにはちょっと興味があるのだけど。
 ミコアイサは3月のいつくらいまでいてくれるのだろう。最初にオスが渡って、遅れてメスがいく。撮りたいのはオスだから、少し焦る。もう一回取りに行けるだろうか。なんとか、画面の半分になるくらい大写しにしたいところだ。
 彼らは警戒心が強いから、近づくと池の反対側に遠ざかり、そっちへ回り込むと逆に離れていく。なかなかに賢い。ツレに反対側に回ってもらって、こちらではカメラを構えず物陰に隠れていたら近くから撮れるかもしれない。トランシーバーで交信しながら(携帯では雰囲気が出ない)ミコアイサ至近距離激写作戦を決行したいところだ。レンズも迷彩色に塗るか。
 もう3月はすぐそこまできている。人によっては卒業シーズンだろうけど、鳥の人にとってはカモなどの冬鳥たちの渡りのシーズンという思いの方が強いだろう。私も少しだけ感傷的な気持ちになる。


春を探しにふらりと行った牧野ヶ池でにわか探鳥会に参加することとなる
2008年02月22日 (金) | 編集 |
牧野ヶ池の鳥-1

Canon EOS 20D+EF 75-300mm f4-5.6 IS / EF-S 17-85mm



 今日の名古屋の最高気温は15度。空気が明らかに冬のものとは違うのを感じた。明日以降、また寒さが戻るようだけど、春が近づいてきたきたことは間違いない。来週末はもう3月だ。
 3月になれば季節の花が次々に咲き始めて一気に気ぜわしくなる。そうなる前に、もう一度冬鳥たちを撮っておこうと牧野ヶ池へ向かった。鳥に限らず、もしかしたら花も咲いてるかもしれないし、猫もいるかもしれないと期待しつつ。

牧野ヶ池の鳥-2

 駐車場に車をとめて池の方に向かって歩いていくと、前方にデジスコの人がいるのを発見した。むむむっ。話しかけようか、さりげなく通り過ぎようか迷う。今日の装備は、鳥を想定しながら猫や花にも対応できるような中途半端なものだった。一応、鳥用として300mmの手ぶれ補正付き望遠ズームは持っていたものの、鳥撮りには力不足だから、ちょっと恥ずかしいというのがあった。せめてTakumarの300mmミニバズーカを持っていっていけばよかったと悔やむ。
 そんなことを考えつつ通り過ぎる方を選んだのは、まだこの時点では広角レンズをつけていたということもあった。
 しかし、通り過ぎた先で一般人の鳥好きのおじさんに声をかけられることになる。ここ、カワセミいるよ、と。あー、そうなんですか、それは撮らないといけないですね、などと話していたら、しばらくしてデジスコの人が合流してきた。更に双眼鏡を持ったおばさままで加わって、にわかに探鳥会の様相を呈してきたではないか。ええー、そんなつもりはなかったんだけど。
 デジスコの人は、ここで野鳥ボランティアガイドをしている方で、もう一人は知り合いの人のようだった。せっかくのいい機会なので、一緒に探鳥と撮影をさせてもらうことにする。さすがに毎日通っているだけあって詳しい。情報もたくさんもらってありがたかった。
 スコープの一つは、Nikonの80mmに50倍レンズという強烈なやつで、のぞかせてもらったけど、やっぱりすごいものだ。とても自分じゃ買えない。

牧野ヶ池の鳥-3

 ボランティアガイドさんによると、カワセミは今3羽いるそうで、鳥見をしている間に2羽は来た。オスとメスがいて、上の写真はオスの方だ。メスはクチバシの下が赤いから区別がつく。オスの方が体の色がきれいという特徴もある。
 夕方で光が弱かったからもうひとつきれいに撮りきれなかった。エサ獲りシーンを見ることはできなかったのも残念だった。水面を見て狙っている感じはあったのだけど、捕獲にまでは至らなかった。
 けっこう人慣れしているようで、わりと近くまで来る。ここまで来てくれれば一眼でもなんとか届く。ポイントは決まっているから、30分か1時間粘れば確実に見られるとのことだ。

牧野ヶ池の鳥-4

 これも定番、ジョウビタキのオス。
 やっぱり遠い。300mmレンズの480mm換算では届かないのがもどかしい。フォーサーズの600mm換算でも厳しそう。ここはデジスコ向きのスポットだ。
 そういえばジョウビタキのオスも久しぶりに撮れた。メスはこの前賢島で撮ったけど。

牧野ヶ池の鳥-5

 あ、ウグイスだ。今までさんざん声だけは聞いていて、撮れたのはこれが初めてだった。枝かぶりで写真としては駄目だけど、初物はなんにしても嬉しい。
 ウグイスは鳴き声の美しさに反して姿はいたって地味で目立たない。木の上できえりにさえずるというより、こういう草むらの中で虫などを探していることが多い。
 ウグイス嬢も、実物を見ない方が夢があるのと同じだ。

牧野ヶ池の鳥-6

 ダイサギ、コサギ、アオサギと一緒のところにいて、スリーショットを狙ったけど、一画面に収まるほど近づくことはなかった。大と小のツーショットだけなんとか捉えた。
 こうして並べてみると、体の大きさやクチバシが全然違うのが分かる。本人たちは相手のことをどう思ってるんだろう。同じ仲間という認識はあるのだろうか。でも交配するわけじゃないから、やっぱり別物と思っているのだろう。カモなんかはわりと節操がないところがあるのだけど。

牧野ヶ池の鳥-7

 こういう飛びものや動きがあるものは、デジスコよりもデジイチの方が圧倒的に有利だ。これだけ近いと、よけいにデジスコは取り回しが難しくなる。
 けど、さすがにデジスコ使いの人は慣れている。カワセミでもカモでも小鳥でも、素早くスコープに入れる。いったんフレームアウトしても数秒で入れ直す。50倍でそれをやるから、うーん、やるなとうなった。

牧野ヶ池の鳥-8

 あれ、カラスかな。いや、タカじゃないのって話になって、結局正体は分からなかったのだけど、タカっぽいという結論になった。ミサゴあたりじゃないかという。オオタカではなさそうだとも。
 かなり遠くて夕暮れ時のシルエットなので、写真を拡大しても全然分からない。ただ、牧野ヶ池はけっこうタカ類も出るようなので、注意して見上げていれば見られる可能性は高そうだ。

牧野ヶ池の鳥-9

 水上走り飛び。ときどきカモがこういう飛び方をする。どういう意味があるのだろう。ただ、バシャバシャ飛びたいだけか。
 これは何ガモかよく見えなかった。今日いたのは、オナガ、カルガモ、マガモあたりだった。コガモが1羽いて、ここでは珍しいんだそうだ。キンクロハジロはいたかどうか。今日は見えなかったけど、他ではあまり見ないヨシガモもいるとか。

牧野ヶ池の鳥-10

 エサやりの人が登場して、池はにわかに騒々しくなった。カモたちが一斉に集まり群がる。
 ここは鳥のエサやりの人がけっこういる。前にも何度か見かけたことがある。人間の食べるパンは高カロリーだから、あまり体にはよくなさそうだけど、そろそろ渡りの季節だから、よく食べて体力をつけておかないといけない。3月になればこの池もだんだんカモの数が減って寂しくなっていく。

牧野ヶ池の鳥-11

 これもお馴染みのオオバン。クチバシが赤と黄色のバンもいた。オオバンはクチバシと額が白いからすぐに区別がつく。オスとメスの区別はつかないけど。
 もぐり系としては、カイツブリもいた。カンムリカイツブリもいるらしい。
 なかなか見られないクイナもいるというので驚く。今日も午前中出てきたそうだ。このときは残念ながら見ることができなかった。ポイントを教えてもらったから、次の機会に狙ってみたい。

牧野ヶ池の鳥-12

 ミコアイサのメスがたくさんいた。5、6羽いただろうか。何故かオスの姿はなし。パンダたちはどこへ行っていたのだろう。離れたところにいたのか、どこか他に飛んでいっていたのか。普段はオスも5羽ほどいるそうだ。
 前から牧野ヶ池にはミコアイサがいると聞いていたけど、実際に見たのは初めてだ。ただ、やっぱり見るならオスを見たい。メスはパンダじゃないから。
 大きさの比較としては、近くにいるマガモと比べるとずいぶん小柄だというのが分かる。

 渡りのカモたちは、秋と春先にありがたみが増す。冬になるとそこにいるのが当たり前のようになってしまう。飛んできたばかりは歓迎ムードだし、去りゆく前は名残惜しさから大事に思う。季節でも、人と人との関係でも、そういうところは似ている。
 この冬シーズンはけっこう鳥を見たし撮った。花鳥園で鳥まみれになったというのは別にしても、あちこち行ったし、初顔も撮った。欲を言えば、なんとか春になる前にルリビタキをきっちり撮りたいというのがある。あと、木にとまっている猛禽も撮りたい。
 そうこうしていると、カモに代わってツバメなどの夏鳥などがやって来る。冬だけが鳥シーズンというわけじゃないから、これからも楽しみは続く。春の渡りは見に行けないだろうな。
 結局、猫も花もないまま、にわか探鳥会で日没を迎えることとなった。でも、収穫は多かったから上出来だ。ガイドさんたち、お世話になりました。また遊びに行きます。




プロフィール

オオタ(マサユキ)

Author:オオタ(マサユキ)
ブログランキング・バナー(FC2)
ブログランキングに参加してます
Dry&Wet(ホーム)



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



友達申請フォーム

この人と友達になる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する