現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
4月の海上の森写真の残り物には福があるかないか
2008年04月24日 (木) | 編集 |
海上の森4月2-1

FUJIFILM FinePix S2 pro+TAMRON SP 90mm f2.8 / PENTAX K100D+TAMRON 70-300mm f4-5.6



 今日は昨日の続きで4月の海上の森第二弾をお送りします。
 ちょっと残り物写真のようになってしまうのだけど、今回は花を中心に。

 森の緑の美しさというのは、なかなか写真では伝えきれない。わぁーっと心を動かされて撮るんだけど、写真を見るとそれほど感動的でもない。もっとよかったのにというもどかしさが残る。
 普通に撮っただけでは伝わらないなら、もっと工夫して撮らないといけない。写真では伝えきれないから現地へ行って見てくださいでは写真を載せる意味がない。
 でも、新緑の5月というのは森歩きには最適なシーズンなので、写真は別にしても森歩きはオススメしたい。

海上の森4月2-2

 おっとびっくり。いつの間にこんなものが立ったんだ。初めて見た。
 愛地球博前後から海上の森もだいぶ人の手が入った。よくなった部分もあるし、余計なお世話と思うところもある。この注意書き以外にも、あちこちに道しるべを立てていた。おそらく、地図も持たずに気軽に入っていく人のためなんだろうけど、どうせやるなら要所に略地図くらい置いたらどうだろう。どこどこ方面と書くだけではあまり意味がない。分かってる人には役に立たないし、まったく地図が頭に入ってない人にとっては大した手がかりにはならないだろう。何もしないよりはましといえばそうだけど、せめて距離と徒歩何分くらいの案内があってもいい。
 それにしても、イノシシ注意って、何を注意すればいいのか。森の中を歩いていたら向こうからイノシシが突進してくるとでもいうのか。未だかつてあの森でイノシシなんて影も見たことないぞ。いるにはいるだろうけど、具体的な注意をうながすほど危険とは思えない。逆にいるなら出てきて欲しい。見たら絶対に撮りたい。タヌキとかもいるんだろうけど、昼間にのこのこ人前に出てくるようなことはない。

海上の森4月2-3

 赤池の奥はけっこうなワイルドコースとなっていた。湿地に靴が埋まったり、ちょっとした小川を飛び越えないと進めない。
 ウォーキングシューズくらいでは不足する部分も出てくるから、軽めのトレッキングシューズを履いていった方が無難だ。ヒールの女の子をデートに誘うには向かない。

海上の森4月2-4

 ウラシマソウかと思ったら、たぶん違う。これはマムシグサだろう。ウラシマとマムシとでは全然違う。ウラシマならちょっと嬉しい気がするのに、マムシでは嬉しくない。
 名前は茎に見える部分がマムシの模様みたいだからのようだ。まあ似てなくもないか。
 マムシに注意は海上の森だけでなく緑地などでもよく見られる注意書きだ。マムシに噛まれた場合は慌ててはいけない。即死するような毒ではないから、落ち着いて救急車を呼ぶ。6時間以内に血清を打てば大丈夫と言われている。下手に騒いで暴れると毒が前身に回ってしまうからよくない。
 マムシグサの球根にも毒があるらしいので気をつけないといけない。森でマムシグサを見つけたとたんに引っこ抜いて球根をかじるやつはいないと思うけど。

海上の森4月2-5

 ハルジオンかヒメジョオンかで迷うのはもう少し先だ。4月に咲くのはハルジオンで、ヒメジョオンが出てくるのは夏になってからだ。
 つぼみがうなだれているのがハルジオンで上を向いているのがヒメジョオンという区別の仕方をするけど、これは分かりづらいこともある。葉っぱの感じがだいぶ違うから、見慣れてくると分かるようになる。
 ハルジオンはピンク色ぽいのと白があるけど、ヒメジョオンは白だ。

海上の森4月2-6

 これはヤマフジだと思うんだけど、ふいに自信がなくなった。もう少し花が開いてくると分かりやすくなるはずだ。
 ヤマフジとノダフジが左巻きだ右巻きだという話を思い出した。どっちがどっちだかが思い出せない。
 今年は藤をどこに見に行こう。去年はことごとく遅刻だったから、今年はいいタイミングで見たい。津島の天王川公園は混むからゴールデンウィーク前期間中は避けたい。でも終わってからでも遅すぎる。小牧の清流亭の藤というのはどうなんだろう。一度見に行ってもいい。

海上の森4月2-7

 これは花なのか何なのか。面白い姿をしてたから撮ってみた。
 実物はすごく小さい花で、1センチもなかった。
 ちょっと保留。分かったら追記しよう。

海上の森4月2-9

 これはこの前森林公園で撮ったコバノガマズミと同じものだろうか。ミヤマザクラだったり、他のものだったりしないよね? と、誰にともなく問いかけてみる。
 ミヤマザクラやコバノガマズミとはちょっと葉のギザギザが違うような気がするんだけどどうだろう。
 カマツカとかそんな可能性もあり?
 ちょっと分からないのでこれも置いておく。

海上の森4月2-8

 こいつは知ってるぞ、カキドオシだだろうとパシャリと一枚撮って、家に帰ってきてから写真をよく見たら確信が持てなくなった。もしかして違うかも。似たやつが他にあったかもと調べて思い出した。そうだ、これはキランソウだ。
 キランソウ、カキドオシ、ムラサキサギゴケ、トキワハゼ。なんだかややこしいものが多い。
 別名、ジゴクノカマノフタ。民間療法で薬として使われていて、地獄の釜の蓋を開けて死者をよみがえらせることができるというところから来ているんだとか。
 もう一つの別名、弘法草は、弘法大師がこの草が薬草になることを教えたところから来ているという。

海上の森4月2-10

 たくさん咲いているスミレは見て見ぬふりをした。一枚くらい撮らないとなと思って撮ったのがこれだ。
 タチツボスミレということにしておいていいかな。

海上の森4月2-11

 これはツボスミレだと思う。白くて小さなスミレで、花びらに紫の筋が入る。スミレの中では咲いてくる時期は遅い方だ。
 考えてみると4月の終わりというのはもうスミレシーズンの終盤だ。スミレのピークは3月4月だから。ということは、今年も勉強が進まないままスミレをやり過ごしてしまったということになる。もうちょっと撮っておくべきだったかなという気持ちと、やれやれという安堵感が入り交じる。いずれスミレとは向き合わなくてはいけないときが来るのだろうけど、できるだけ先送りにしたいと思ってしまう。

 今回の海上の森写真はこれでおしまいとなる。思ったより枚数が少なかった。目的がギフチョウだったから、花やその他は二の次になった。
 次の花目標としては、まずは藤だ。ゴールデンウィークに人混みの中へ突撃していくかどうかで今後の展開も変わってくる。連休が明ければカキツバタ、バラと続いていく。
 写真に関しては、ここ最近ちょっと自分の中で停滞感があるから、それを打開するためにもこれまであまり撮らなかった被写体を撮ってみたいと思っている。新しいレンズを買うという手もあるのだけど、フィルムでもう一度一枚の大切さを思い出すというのもいいかもしれない。
 もっといい写真を撮りたいという思いと、写真を撮ることの楽しさということのバランスが、少し崩れているみたいだ。


ギフチョウを追いかけて追いつけなかった4月終わりの海上の森は初夏
2008年04月23日 (水) | 編集 |
海上の森4月-1

FUJIFILM FinePix S2 pro+TAMRON SP 90mm f2.8 / PENTAX K100D+TAMRON 70-300mm f4-5.6



 追いかけてギフチョウ、今年こそという3年越しの悲願も、遅刻と寝過ごしであっけなく打ち砕かれた。一週間前の午前中に行かなければいけなかった。春の女神と呼ばれるギフチョウが飛ぶのは、春先のわずか2週間ほど。それを見逃すともう来年まで会うことはできない。
 今年はギフチョウも早かったのだろうか。エサにしているコバノミツバツツジもほとんど終わっていたから、季節の進み具合は私が思っている以上に先へ行っていたらしい。4月の中旬に行こうと決めていて、先週行くつもりが雨に降られて行けなかったのが痛かった。一年なんて過ぎてしまえばすぐだけど、待ちわびる一年はけっこう長い。
 岐阜で見つかったギフチョウだけに、岐阜へ見に行けってことか。岐阜の山ならまだ早春をやっているところもあるだろうし、ギフチョウもこれからかもしれない。ちょっと調べてみよう。

 海上の森の4月後半は、すっかり初夏の風景だった。緑が生い茂る半ジャングル状態のようになっていた。気温も25度で、坂道を歩くと汗が出る季節になった。
 今回は赤池から物見山方面に向かって(途中で通行止めになっていて引き返した)、湿地帯を通って三角点まで歩いた。往復で約3時間コースだ。こちらは花が多いポイントではないので、野草の収穫は少なかった。虫にはまだ早い。鳥は鳴き声は盛んにするものの生い茂る葉に隠れて姿は見えない。全体的に時期的がやや中途半端だった。もう少し早いか、5月に入ってからの方がよかった。
 そんなわけで、ギフチョウは撮れなかったけど、海上の森で撮ってきた写真を紹介したい。

 一枚目のクモは何クモだろう。かなり小さめで、1センチもなかった。クモを見分けることは最初からあきらめているから、勉強がちっとも進んでいない。世界では3万種、日本でも千種類以上いるというからお手上げだ。
 それでも、近くで見るときれいなものが多いから、被写体としてはなかなかフォトジェニックなやつなのだ。

海上の森4月-2

 この時期になるとこいつらの登場だ。森の中を歩いていると、脇でガサガサっと音がして、何かが逃げていく。ヘビかと一瞬焦って、たいていはトカゲだ。
 上の写真は体にツヤがあるからニホントカゲだと分かる。ツヤ消しはニホンカナヘビという違う種類なので一緒にしてはいけない。どっちもトカゲじゃんと言われればその通りなのだけど。
 子供の頃は通学路の途中でも普通にいたからよく捕まえた。最近は街中を歩いていてトカゲを見るなんてことはなくなった。彼らにとってみれば生息地が減ったことが不幸なのか、安全な野山で暮らすようになったことが幸せなのかはよく分からない。

海上の森4月-3

 このまま虫写真が続くと虫嫌いの人が逃げていきそうだから、ここで爽やか画像を挟んでおこう。暑いときに水が流れる写真を見ると、ほんのちょっと涼しくなるような気がする。気のせいでも気がすることが大事だ。
 森は木々と清らかな水が流れていてマイナスイオンに満ちている。

海上の森4月-4

 ふた月くらい前までは、森を支配する色は茶色だった。今は緑色が圧倒的に森を支配している。絶対君主のように。
 この増殖ぶりは恐怖を感じるほどで、地球も人間がちょっと隙を見せたらあっという間に緑に支配された星になる。人間が絶滅したら、緑の星になるのに100年もかからないだろう。

海上の森4月-5

 わー、この季節かと思って少しうんざりしてしまう。森歩き最大の敵は、疲れでも迷子でも怪我でもなく、このクモの巣なのだ。歩いていて10回も顔にクモの巣がかかると気が滅入ってくる。大きなものなら見えるからよけられるのだけど、1本、2本の線で張ってある場合は見えない。顔の前で手を左右にヒラヒラ振りながら、ずっと歩かなければいけなくなる。その姿は客観的に見ると、誰もいないのにいえいえそんなことありませんよと一人芝居をしているように見えることだろう。あいつ、どんだけ謙遜してるんだよと思われてしまう。
 このクモの巣の主は留守なのか不在なのか、たくさんの虫がかかってそのままになっていた。散った桜の花びらも。

海上の森4月-6

 トンボもそろそろ出始めた。このトンボはまだふ化してあまり日数が経っていないようだ。たぶん、シオヤトンボの若だと思う。カラーリングはメスだけど、成熟してみないと分からない。オスも若い頃はメスと同じような体色をしているから。成長すると灰色になっていく。
 今日見かけたトンボはこの1匹だけだった。仲間がいなくて寂しかったのか、私の体に二度もとまってきた。

海上の森4月-7

 チゴユリを海上の森で見つけたのは初めてだ。これまで豊田市自然観察の森などで何度か見ているけど、純野生のものを自分で発見すると、また喜びが違う。
 相変わらずうつむきがちなやつで、撮るのが大変だ。下からのぞき込むようにして撮らないと花の中が見えない。
 並んで咲いている様子が稚児行列のようだということで、稚児百合と名づけられた。

海上の森4月-8

 湿地帯ではハルリンドウがびっくりするくらいたくさん咲いていた。ほとんど毎年見に行ってるけど、あんなに咲いていたのは初めてだ。金属の道を作って湿地帯の中に入れないようにしたのが功を奏したようだ。
 つぼみもたくさんあって、あわせれば100以上だっただろう。あれだけ咲いていると壮観ではあるけど、ちょっとありがたみがないようにも思えた。
 ピンクのハルリンドウはあの場所じゃないのかもしれない。奥にある湿地帯なんだろうか。

海上の森4月-9

 春を過ぎると、声はすれども姿は見えずの野鳥たち。ホトトギスが盛んにさえずり、オオルリらしき鳴き声が聞こえたものの、撮る以前に姿を見つけることさえできない。
 そんな中、最後の最後にキビタキが近くにとまってサービスしてくれた。偉いぞ、ありがとう。前の木が邪魔だったけど下手に動くと飛ばれそうだから、この場所から撮らせてもらった。
 キビタキもいい声で鳴く。高く澄んだ鳴き声が初夏の森に響き渡っていた。
 夏鳥シーズンも、もう始まっているのだ。

海上の森4月-10

 誰が立てたのか、三角点で鯉のぼりが泳いでいて驚いた。でも、森に鯉のぼりって、意外と違和感がない。

海上の森4月-11

 見晴らしのいい場所が少ない海上の森の中で、おそらく三角点が最も視界が開けている場所だろう。物見山は木の障害物が多い。
 望遠レンズでのぞいたら、遠くに愛知環状鉄道の線路と山口駅が見えた。ちょうど電車が両方からやって来て、一緒に駅に止まって、一緒に出て行くところを見ることができた。本数の少ない路線だけに、貴重なシーンを撮ることができた。
 西向きだから、夕焼けと絡めれば面白い写真が撮れるかもしれない。

 ギフチョウは残念だったけど、その他のものがそこそこ撮れたから収穫はあった。写真はもう一回分残っている。
 今回は初めて赤池から奥に向かって歩いた。途中で通行止めになっていて物見山まで行けなかったものの、コースの新規開拓も今後のテーマだ。特に北部分をあまり歩いていないから、あちらも行かないと。
 海上の森はまだまだ奥が深い。今年もワンシーズンに1回くらいの間隔で通いたいと思っている。次は夏か。また蝉時雨を聞きに行こう。


3月の尾張旭はまだ冬が色濃い茶色風景、ところにより一部春
2008年03月07日 (金) | 編集 |
尾張旭3月-1

Canon EOS 20D+EF 75-300mm f4-5.6 IS / EF 50mm f1.8 II



 春を探しに尾張旭へ行く。けれど3月の尾張旭はまだ冬景色。春の緑ではなく、冬の茶色が風景を支配している。
 それでも、車をとめ、立ち止まり、かがんであたりを見渡すと、そこには確かに春の予兆がある。行く人は冬装束で、吹き来る風は冷たくとも、季節はいつでも人の感覚の先を行く。追い抜かれてから初めて季節の背中を見て追いかける。過ぎゆく時の速さに人はついていくことができない。生き物の中で、人間だけが季節に鈍感に生きている。
 カメラを持つと、少しだけ季節の移ろいに対して敏感になれる。いつも撮るものを探していウロウロ、キョロキョロしているから。それは、短歌や俳句を詠むのを日常的な行為としていた昔人に通じるものがあるかもしれない。ちょっとした変化や発見を大げさに喜ぶのがクセみたいになっている。
 季節や自然をよく観察し、感じることが大切だ。よくよく見ないと見えないものがこの世にはたくさんある。歌も写真も、無から有を生み出すことはできない。埋もれているもの掘り起こすことだ。
 季節感のある写真が撮りたいといつも思っている。

尾張旭3月-2

 田んぼのあぜ道では、ヒメオドリコソウがたくさん咲き始めていた。ヒメが踊り始めたらもう春本番だ。オオイヌノフグリやホトケノザはひとあし先に咲いていた。タネツケやハコベも。
 野草シーズンも本格的に始動した。もう待ったなしだ。木の上の梅や桜にばかり気を取られていると足下の花を見落とすことになる。地面にお金が落ちてることはめったにないけど、下を向いて歩いているといいことがある。
 ハルリンドウが咲いたという便りも届き始めた。春のスターでもあり、春シーズンの中で私が一番好きな花だ。はやる気持ちを抑えつつ、もう少し待って海上の森の湿地へ行こう。

尾張旭3月-3

 茶色い田んぼでは保護色になって目立たないけど、鳴き声を聞けばすぐに分かる。ケケッ、ケケッとよく通る甲高い声で鳴き交わしているのはケリだ。
 他の鳥より少し早めに繁殖するケリだから、そろそろペアになってる頃だろうか。田植え前の田んぼ脇に巣を作って、卵を温める。田植えが終わった頃には、稲の間をちょこまか動くヒナの姿が見られるだろう。
 これも春を感じさせてくれる風物詩の一つとして私の中で定着した。4月が楽しみだ。

尾張旭3月-4

 まだ巣作りは済んでないようだ。卵がある時期のケリは気が立っていて、近づく他の鳥や散歩の犬などに鳴いて威嚇する。まだそんな様子もなく、犬が近づくとおとなしく歩いて距離を取っていた。
 おかげで近くから撮ることはできたけど、ほとんど飛ばなくて飛び姿を撮ることができなかった。飛翔を狙うなら産卵後がいい。見張り役のオスがひっきりなしに巣の周りを飛んでるから。
 地面では灰色の鳩のように地味なケリも、飛んでいる姿は白黒ツートンで凛々しい。同じ鳥とは思えないほど美しい。

尾張旭3月-5

 ケリの流し撮りはピントが合わずに失敗。スズメで練習するもこれまた不完全。流し撮りをするときは手ぶれ補正機能を切った方がいいのかもしれない。
 E-510には流し撮り用の手ぶれ補正モードがあるから一度使ってみたいと思いつつ、いまだデジタル用のズイコーレンズを入手できないでいる。

尾張旭3月-6

 ずっと気になっていた城山レストラン。ツレと一緒に、おっかなびっくり接近遭遇してみた。
 やや、営業しているではないか。まさか、と思った。でも、お客は人っ子一人いない。このときは日曜の夕方だったのに。
 入ろうか入るまいか迷ってやめた。入る勇気が持てなかった。ちらりとのぞいたところ、店内では手持ちぶさたそうなおばさまがうろうろ歩いていた。他の客が一組でいたら入ったのに。
 でも、やってることは確認できたので、今後の課題としたい。桜祭りのときなどはそれなりに客もいるだろうから、そのときどさくさにまぎれて入ってもいい。

尾張旭3月-7

 スカイワードあさひにも登ってみた。ちょっと久しぶりか。景色は特に変化なし。都会とは違って、日々刻々と風景が変わっていくなんてことはない。けど、こうして写真を撮っておいて、10年後、20年後に見比べたら、きっと大きく様変わりしてることだろう。目の前の田んぼなんかもつぶされてマンションが建ち並んでいるかもしれない。
 ここからの眺めも、田植えが終わって稲が伸び始めた5月、6月が一番きれいだ。稲の緑と瀬戸電の赤のコントラストが鮮やかで、とても尾張旭らしい景色になる。

尾張旭3月-8

 ツレと出かけるときは90パーセント以上の確率で晴れる。けれど、どうしたわけか夕焼け運がない。晴れていても夕焼けになると曇ったり、たまたまタイミングを逃して夕焼けを見られなかったりする。この日もそうだった。昼間の青空から一転、夕陽は厚い雲の中に飲み込まれた。
 おまけに、このあと予定していた天体観測も天候不良で中止になってしまった。時間に合わせてわざわざ二度も行ったのに無駄骨になった。せっかくの機会だったのに残念だ。
 スカイワードあさひでは毎週日曜、日没後1時間後くらいから1時間、無料天体観測というのが行われている。申し込み不要で直接行けば望遠鏡をのぞかせてくれるそうだから、お近くの方はぜひ。私も一度は見にいきたいと思っている。今の時期なら土星やオリオン座大星雲などが見られるようだ。

尾張旭3月-9

 これは今日の夕焼け。ピンクに染まる空と、白い犬を散歩させるおじいさん。
 尾張旭の田んぼは犬を散歩する人のメッカで、とにかく多い。尾張旭市民の一家に一匹もれなく犬を飼ってるんじゃないかと思うほどだ。一軒家がほとんどということもあるのだろうけど、それにしても犬密度の高い地区だ。
 その一方で、野良猫がすごく少ない。犬猫勢力図では、犬が圧倒している。猫を飼っている家庭はどれくらいいるんだろう。

尾張旭3月-10

 夕陽はもくもく雲の向こう側に消えていった。
 ずいぶん日も長くなった。名古屋はそろそろ日没時間が6時に近づいている。私としては夕方の行動時間が延びるからありがたい。
 夕陽は望遠レンズで狙うと、街中にいながらにしてネイチャーフォトになる。これはちょっとオススメしたい。いい場所を見つければ面白い写真が撮れる。

尾張旭3月-11

 城山レストランだと勝手に思っていたのだけど、さっきネットで調べたら、旭城っていう名前がついていた。知らなかった。
 もともとはこの地を治めていた水野宗国が1460年に建てた新居城(あらいじょう)が建っていた場所で、周囲には空堀や土塁などの遺構が少しだけ残っている。
 昭和62年に雇用開発事業団というところがこの建物を建てて、その後尾張旭市が譲り受けたんだそうだ。どうりでレストランなのに午後5時で閉まってしまうはずだ。あんなに儲かってない店では普通に考えて経営は成り立たない。
 それと、4階が無料展望室になっているということもさっき初めて知った。登れるなんてまったく思ってなかったから登れるかどうかなんて考えたこともなかった。この前ツレがあそこに行けるのかなぁと言うのを聞いて初めて気づかされたとはうかつな話だ。さんざん見たり撮ったりしてきたのに。
 近いうちに登りに行こう。大した高さではないけど、内部がどうなってるか見てみたい。

尾張旭3月-12

 天体観測が中止になってしまったので、もう一度展望室に登って夜景を見ることにした。
 見所はやはり名古屋駅方面ということになる。そちらしか見るものがないとも言える。
 お役所仕事なのに夜の9時半まで無料開放してるのは偉い。タダで文句を言っちゃいけない。でも、そんなことをしてるから、タワーの年間維持費に1億円もかかってしまうということもある。電気代や人件費だって馬鹿にならない。

 そんなこんなの尾張旭の3月。春は近く遠くに見え隠れし、冷たい空気の中にも冬の気配が弱まっているのを感じた。
 来週からは気温も上がって一気に春めいてくるようだ。渡りのカモたちもそろそろ北へ旅立つ頃だろう。虫たちの登場を待ちながら、気持ちは春の花へと向かう。
 季節の贈りものは、いつも私たちの目の前に差し出されている。あとはそれに気づいて、手を伸ばすだけだ。


東京行きの前に長久手田んぼ写真
2007年09月22日 (土) | 編集 |
長久手田んぼにて-1

Canon EOS 20D+EF 75-300mm f3.5-5.6 IS



 連休中は東京にいます。

長久手田んぼにて-2



長久手田んぼにて-3


長久手田んぼにて-4


 更新再開予定は火曜日です。
 ちょっといってきます。




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