現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
5月の小堤西池はカキツバタだけじゃなく田園風景としても魅力的
2008年05月22日 (木) | 編集 |
小堤西池風景-1

PENTAX K100D+TAMRON SP 17-35mm f2.8-4 / smc Takumar 135mm f2.5 / Takumar 300mm f4



 5月の小堤西池といえばカキツバタの季節であることは間違いないのだけど、ここは春から秋にかけて、いろんな生き物や花を見ることができる魅力的な場所でもある。基本点的に田んぼの一角なので、古き良き日本の風景といった一面を持っている。この時期は端境期でやや花などは少なくて、虫たちもまだ姿を見せなくて寂しいものの、遠く近くに被写体はある。
 そんなわけで、今日は5月の小堤西池風景を紹介します。

小堤西池風景-2

 これは何を育てていたんだろう。去年まではこんなものを育ってなかったはずだ。何かの穀物っぽい感じだけど、よく分からない。稲との二毛作にしてはもう間に合わないだろうから違うようだ。別の場所ではもう田んぼに水が張られて田植えが始まっていた。
 今年はカキツバタの池もそうだったけど、このあたり一帯の風景がずいぶん様変わりしていた。

小堤西池風景-3

 カキツバタの写真をもう少しだけ。昨日の本編に入りきらなかった一枚を。
 カキツバタを風景として撮る場合は、やはり水と絡めて撮った方がいい雰囲気になる。

小堤西池風景-4

 カキツバタ風景写真をもう一枚。
 自然の中に野生のカキツバタがポツリ、ポツリと素朴に咲いている感じを表現すると、こんなふうになる。花畑のようなものを想像していくと、こんなもんなんだとちょっとがっかりしてしまうかもしれないけど、自然の風景として捉えれば風情があるとも言える。

小堤西池風景-5

 サギたちにとってはエサが豊富で暮らしやすい環境なのだろう。いつ行ってもダイサギ、コサギ、アオサギたちがいる。アマサギの姿は見かけない。
 カルガモも池の中央あたりに浮かんでいた。今年は子供が生まれただろうか。
 カキツバタの時期をのぞけば、農作業や犬の散歩の人たち以外はあまり近づく人もいないから、鳥たちにとってはのんびりできる。

小堤西池風景-6

 ケリも盛んに鳴いていた。オスがケケケケケっとけたたましく叫びながらカラスを追い払っていたから、おそらくヒナがいるのだろう。もう少ししたら、田んぼの中でエサを探し回るヒナたちの姿が見られるんじゃないだろうか。
 ツバメも飛び回っていたけど、相変わらず速すぎて撮れる気がしない。

小堤西池風景-7

 モズかなと思ったんだけど、ちょっと遠くて確認できなかった。写真で見ても小さくて確信が持てない。背中を見ればもう少しはっきりすると思ったら、その前に飛び去ってしまった。ホオジロでもないし。
 全然違うやつだったりするかも。

小堤西池風景-8

 水面に何かが顔を出して、最初カメかなと思ったら、そのままスルスルスルと水面を滑るように移動していった。ヘビだ。慌てたのでピントを合わせきれなかった。マムシに注意という看板が立っているけど、どんなヘビだろう。
 小堤西池にいる海獣コッツィーとかではない。

小堤西池風景-9

 よく似た花でもっと葉っぱが大きいガマズミも咲いていてそれは分かったんだけど、これが分からない。ガマズミとは葉っぱが違う。
 こういうコアジサイみたいなやつは似たものがたくさんあるから区別が難しい。
 分からないから保留。

小堤西池風景-10

 田植えがだいぶ進んでいた。植えるばかりになった苗も準備万端整っていた。もうそんな時期かと思ったけど、考えてみれば5月も残り10日しかない。そりゃあ田植えもしないと秋の収穫に間に合わない。
 鳳来寺四谷の千枚田も、もう田植えをしてるだろうか。あそこはヤマユリを見に行く7月の終わりしか見たことがないから、機会があれば別の季節も見てみたい。まだ水面が見える時期に行くと、空の色を映してきれいだろう。

小堤西池風景-11

 そろそろ日暮れも近づいたから、今日の農作業は終わりにしましょうか。私もそろそろ帰ることにしよう。

小堤西池風景-12

 この広い田畑を眺めるためだけでも、ここを訪れる価値はある。街中はせせこましいから、たまにはこういうところに立つと清々しい気持ちになる。
 小堤西池のオススメは夏だ。雑草が生い茂ってあぜ道を歩くのがちょっと大変だけど、虫がたくさんいて、水辺に咲く夏の花もいろいろ見ることができる。私は秋に行ったことがないから、一度訪ねてみたいと思っている。
 来年のカキツバタはどうだろう。できることなら午前中に一度行ってみたいところだ。見たこともないほど新鮮でみずみずしい花が咲いているのかもしれない。来年こそ、鮮度の高いカキツバタ情報をお届けしたいと思う。


手抜きじゃないけど今日はカルガモや花なんかの軽いネタを
2008年05月16日 (金) | 編集 |
5月の雨池-1

PENTAX K100D+SIGMA 400mm f5.6



 5月に入って、各地からカルガモの赤ちゃん誕生の便りが届き始めた。モコモコの毛並みをしたカルガモのチビがお母さんのあとについてヒョコヒョコ歩いている姿は、初夏の風物詩としてだいぶ定着してきた。皇居に引っ越しをするカルガモの親子のニュース映像を見たことがある人も多いんじゃないだろうか。
 あれは、三井物産のプラザ池という人工池で生まれた赤ちゃんが、皇居のお堀に引っ越すシーンだ。それをお世話するカルガモレディなる人がいることを知っているだろうか。カルガモを見守り、日記を付け、何かあればすぐに池に駆けつけるカルガモレディ。現在は、4代目の前島淑子さんという人が10年前から勤めている。毎年生まれるわけではないようなので、暇な年もある。
 私はカルガモの赤ちゃんというのはこれまで一度も見たことがない。だいぶ成長したチビは一度、グリーンピア春日井の池で見たけど、あれだけだ。今年こそどこかで見たいと思っていて、まず最初に思いついたのが雨池だった。そんなわけで、今日ちょっと様子を見に行ってきた。

5月の雨池-2

 うーん、いないか。カルガモの親は4、5羽いたのだけど、池の中央あたりでのんきに浮かんでいるだけだった。子育てしてるような緊張感は見られない。ぐるりと池を一周してみても、赤ちゃんがいるような気配はなかった。今年は生まないのか、まだこれからなのか。カルガモの産卵期は、4月から7月までと期間が長いから、まだ可能性はある。
 池の上ではさかんにツバメが飛び交っていた。水面近くにいる虫でも捕まえていたのだろうか。スピードが速すぎて狙って撮るなんてことはとてもできない。レンズを構えて偶然ファインダーの中に入ってくるのを待つしかない。そうやって撮れたのが上の写真だ。見えるだろうか、右下に写ってる黒いやつ。飛ぶツバメだ。
 これはかなり距離があったからなんとか入ったけど、10メートル以内の至近距離でツバメを撮るのは至難の業だ。ツバメの流し撮りなんてできたら、すぐにプロスポーツカメラマンになれる。明るい条件のときに、待って速いシャッター速度で撮るしかない。偶然頼みになる。
 4月に尾張旭の田んぼに行ったときはツバメがやけに少なかったけど、今頃は数が増えただろうか。
 ケリの子育ても気になってるし、長久手の田んぼのアマサギもそろそろ見られるかもしれない。

5月の雨池-3

 ふいにカルガモが飛び立った。何かに驚いたというわけでもなく、以心伝心2羽同時に。鳥同士は鳴き交わさなくても意思の疎通ができる。互いに気配を読み取るんだろうか。

5月の雨池-4

 露出を間違えて、ものすごく白飛びした上に、ピントも合わず、手ぶれも起こした。けどその三重苦がソフトフォーカス効果を生んで、怪我の功名的な面白い写真になった。最近、ソフトフォーカスレンズが欲しくなっている私としては、こういうのを見るとますます買いたくなってくる。ソフトフィルターでは物足りないから、やっぱりレンズだ。

5月の雨池-5

 完全に眠りこけている黒猫を発見。首輪もしてないし、体つきからして野良だろう。
 すごく無防備なようだけど、人が入っていけないようなところだから大丈夫。それで安心しきってたんだな。
 野良にとっても今は一番いい季節だ。今日は暑くもなく、寒くもなく、ポカポカして気持ちがいい5月の一日だった。

5月の雨池-6

 こちらはいい体格をした猫だった。毛並みがきれいだから、飼われているものじゃなくても、人にメシをもらってるやつだろう。でもちょっと警戒気味。私が向けたミニバズーカのレンズに恐れをなしたか。
 このあと、ササッと草陰に駆け込んでいった。外にいる猫はそれくらい警戒心が強い方が長生きできる。人なつっこいのは人間にはかわいがられるけど、危険に対して鈍くなってしまうから危ない。

5月の雨池-7

 水辺にたくさんのキショウブ(黄菖蒲)が咲いていた。ヨーロッパ原産で明治になって日本に入ってきたものだから、自生しているはずはない。誰かが最初に植えたものが野生化して増えたのだろう。
 花にしても生き物にしても、なんで外国産ってこうも強いのだろう。生き残り勝負になると、日本産のものはたいてい負けてしまう。キショウブも強い花で、全国各地で野生化している。一方で日本に古くからあったカキツバタなどは減少する一方だ。

5月の雨池-8

 ムラサキツメクサもたくさん咲いている。シロツメクサと共に、いわゆる三つ葉のクローバーの花だ。
 白は日本産で、紫は外国産、ではない。両方ともヨーロッパやアフリカ原産で、明治に肥料として持ち込まれたのが最初とされている。今や日本全国で雑草のように野生化している。
 シロツメクサは背が低いけど、ムラサキツメクサはときどきびっくりするくらい背の高いやつがいる。最大で80センチくらいになるようだ。
 四つ葉のクローバーでも珍しいのに、たまに十葉クローバーなんてのが見つかることがある。そこまでいってしまうと幸運だかなんだかよく分からなくなってしまうけど。

5月の雨池-9

 これはよく見かける黄色い花の八重咲きのものだと思うんだけど、いつも名前が分からない。
 コレオプシスというやつかな。違うかな。保留。

5月の雨池-10

 今日は飛行機雲がなかなか消えずに残って、何本も空を横切っていた。明日の天気予報は晴れだけど、天気は崩れるんだろうか。
 ぐいんとカーブした飛行機雲はちょっと珍しい。旋回して小牧空港へ向かったか。

 カルガモの赤ちゃんは残念ながら見つけることができなかった。他を当たらないといけない。近場なら、香流川、矢田川、白沢渓谷あたりか。グリーンピア春日井は今年はどうだろう。ネットの情報を探りつつ、中日新聞にも期待しよう。地元の小ネタは中日新聞にお任せだ。
 ここのところ長々とした更新が続いたから、今日は軽めで、これでおしまいにしよう。たまには読む方としても楽したいはず。いやいや、私が怠けたいわけではないですよ。明日からはまたビシッと長く書こうではないか。神社仏閣、歴史ネタになると長くなるから、そのあたりで攻めようか。


出番の少ないα-7Dを持って相性のいい矢田川へ行ってみると
2008年05月13日 (火) | 編集 |
α7で矢田川-1

KONICA MINOLTA α-7 DIGITAL+TAMRON 28-200mm f4.5-5.6



 ここ最近、α-7 DIGITALの出番がまったくなかった。レンズを買い揃えられないまま時が流れ、このままではたいして使わないうちに手放すことになってしまいそうだったので、久しぶりに持ち出して帰りに矢田川に寄ってきた。
 渡りのカモたちはもう北へ帰ってしまったし、夏鳥はこんなところにやって来ないし、特にこれといった被写体は思いつかなかったのだけど、行ってみれば何かしら収穫があるのが矢田川という場所で、そして、撮れたのが上の一枚だ。これは最後の最後、帰り際に撮れた写真で、これ一枚で行ったかいがあったと思えたのだった。相性のよさもあるようで、ここは偶然お気に入りの写真が撮れることが多い。
 下の2枚目以降の写真はおまけにすぎない。上の写真を見せたくて一回分のネタにしてみた。
 α-7Dは、特別色がいいわけではないのに、夕暮れの写真となると印象的に撮れることが多い。夕陽を浴びた瀬戸電の写真がそうだった。

α7で矢田川-2

 いつもの場所。見慣れた風景。河原は緑色が増えて、すっかり春バージョンになっていた。前回訪れたときは、まだ茶色が勝っていて、冬模様が残っていた。

α7で矢田川-3

 矢田川がいいのは、人が多いからだ。いろんな人種がいて、撮りたいと思えるシーンに出会える確率が高い。上の写真の親子もそうだった。香流川は遊歩道を歩いている人しかいないから被写体が少ないし、距離が近いから撮りづらい。
 それはそうと、上の写真の左下に写ってるおじさんだ。これって実体? 写ってはいけないもの?
 これだけはっきり写ってるから本物の人だとは思うのだけど、いる場所とポーズが不自然で、下半身が見えていないのも恐い。
 深く追求するのはやめておこう。

α7で矢田川-4

 28-200mmレンズは、デジで使うと1.5倍換算で42-300mmになって中途半端だ。広角は入らないし、望遠は寄り切れなくてもどかしい。
 お散歩レンズとして1本で済ますなら、ある程度画質は割り切って18-200mmしか選択肢はないだろう。17-50mm f2.8が欲しいけど、そうすると望遠はまた付け替えなくてはいけなくなる。

α7で矢田川-5

 これはたぶん、スイバかな。こいつが通称ギシギシというやつかと思ったら、スイバとギシギシは別の植物だった。
 このあたりにも初夏を感じた。

α7で矢田川-6

 マンネングサだと思うけど、ツルマンネングサでいいかどうか。メキシコマンネングサやコモチマンネングサとは葉っぱが違う感じがするし、オカタイトゴメじゃないはず。

α7で矢田川-7

 マツヨイグサの季節にもなったんだ。どんな花も一年ぶりに再開すると、ちょっとハッとするところがある。わぁ、お久しぶりですといった感じで。バラとか桜とかは一年中、頭のどこかにその存在があるから久しぶりでもそんなに驚かないけど、こういうマイナーな花は一年ぶりに見るだけでなく思い出すのも一年ぶりだから、わぁと思うことがよくある。
 モモイロヒルザキツキミソウも、道ばたでたくさん見かけるようになった。

α7で矢田川-8

 植え込みに咲いていた花。花や葉っぱの様子から、バラ科であろうということは分かる。最初、ツツジの一種かなとも思ったけど、葉っぱがもっと固い感じだ。
 シャリンバイってこんな花だったんじゃないか。自信はない。

α7で矢田川-9

 カモがいなくなった川は寂しいものだ。この日はカルガモも、サギさえいなかった。いたのは、スズメとムクドリくらいのもので。ツバメがたくさんいて、水面近くを猛スピードで飛んでいた。けど、あんなもの狙って撮れるもんじゃない。速すぎる。固定してタイミングを見て連写してみたけど、結局一回もフレームに入らなかった。それに、ツバメ狙いならもっと明るいうちにしないと。
 今年はカルガモの赤ちゃんをぜひ撮りたい。そろそろ季節のはずだ。どこか近所で見られないものだろうか。

α7で矢田川-10

 日が暮れてきたところで終了する。だいぶ日が長くなって、最近の名古屋は7時近くまで明るさが続く。夕方の行動範囲が広がるからありがたい。
 当面の予定は、カキツバタとバラだ。今年からだと思うのだけど、刈谷市のページに小堤西池のカキツバタ開花情報が載るようになった。これは嬉しいサービスだ。これまで3回行って、3回とも時期をはずしてるから、今年こそジャストタイミングで行けそうだ。12日現在、まだ二分咲き程度というから、見頃はもう少し先になる。今週末になるか、来週の頭までずれ込むか。
 無量寿寺のカキツバタはもう満開になっているようなので、行くなら急がないといけない。
 バラはどこで見ようか。花だけを撮っても面白くないから、何か他のものと絡めて撮りたい。去年行った古河庭園や、鎌倉の洋館なんかはよかった。岐阜の花フェスタを今年はどうするか。近場で無料の王子バラ園は一度行きたいと思っている。
 その他の花も油断してるといつの間にか通り過ぎてしまってるから、なるべく追いかけるようにしていきたい。


小幡緑地の緑ヶ池を半周歩いて撮った鳥と猫と夕焼け
2008年02月06日 (水) | 編集 |
小幡緑地鳥撮り-1

OLYMPUS E-510+Super Takumar 300mm f4



 買ったはいいけど、さっぱり出番のないOLYMPUSのE-510。オリンパス・ズイコー・デジタルの中古レンズが手頃な値段でなかなか手に入らず、せっかくの手ぶれ補正機能も役に立たないとなると、E-510が活躍する場面はない。アダプタでM42マウントのレンズは使えるものの、PENTAXと違ってマニュアルレンズで手ぶれ補正が使えないのは残念だ。古いズイコーレンズを持っている人も悔しがっているだろう。マニュアルが使えていたら、もっと売り上げが伸びたに違いない。発売されて間もないZUIKO ED 70-300mmはまだ高い。
 このままではE-510が眠ったままになりそうだったので、Takumarの300mmを付けて出かけることにした。OLYMPUSのフォーサーズ規格は35mm換算で2倍になるから、600mmのf4という贅沢なレンズになる。これで手ぶれ補正が効けば言うことはないのだけど、なければブレ写真量産機になってしまうことは使う前から分かっていた。実際、ボツ写真は全体の半分近くと、非常に厳しいものとなった。
 日没前で時間がなかったので、近場の小幡緑地の本園に向かった。短時間で撮りどころが一番多いのはここだ。緑ヶ池の周りを半周歩いてちょこっと撮ってきた。この時期、望遠で狙えるメインの被写体といえば、当然鳥ということになる。なんだけど、まずは猫から。ここは猫が多い公園でもある。
 この茶トラは前回出会ったやつとはまた別のやつだ。前に見たのはもっとかわいかった。顔もまるまるしてたし、体ももっと茶トラ色が濃かった。兄弟か何かだろうか。
 猫おばさまかおじさんにメシをもらったようで、魚をパクついていた。私が近づくとこっちに気づいて顔を上げた。でもレンズは600mm。近づきたくてもこれ以上近づけない。猫との距離、約50メートル。更に接近すると、顔か体のパーツしか入らなくなる。望遠の単焦点はときに持て余す。
 ここの猫たちはいいものをもらっているようだ。毛並みの色つやがいい。ノラは食事状態で見た目が大きく違ってくる。

小幡緑地鳥撮り-2

 一緒に食べていたサビのチビ猫は、あまり人に慣れてないようで、私を見て逃げていった。こいつも初めて見るやつだ。この公園には何匹いるんだろう。
 サビ猫も最近けっこうお気に入りになっている。昔は小汚いような気がしてあまり好きではなかったのだけど、よく見るとかわいい。

小幡緑地鳥撮り-3

 サギ類は警戒心が強い。一年中日本にいて、人の近くで暮らしているからもう少し慣れそうなものだけど、人なつっこいサギというのは見たことがない。
 このときも、遠くから狙っている分にはこちらに気づいてないようなふりをしていて、ちょっとでも合間を詰めるとすっと飛んで逃げていく。遠くまで飛ばずに、一定の距離を保ったところに降りる。なかなかこしゃくなやつだ。でも、それが人と野鳥の幸福な関係を保つ距離感といえばそうなのかもしれない。

小幡緑地鳥撮り-4

 水辺のハクセキレイ。せわしないやつらで、水辺をちょこまか動き回って地面や水面をつつき、ちょっと飛んでは鳴き交わし、尾っぽを振りまくり、止まるということを知らない。ものすごく落ち着きがない。
 OLYMPUSの画質傾向としては、露出を暗めにして深みを持たせた方がムーディーな写真になる。白飛びが早いから、必要に迫られてそうなってしまうというのもあるし、明るくするとノイズが目立ってくるというのもある。

小幡緑地鳥撮り-5

 ときどきハッとする画像を出してくるのがE-510というやつで、実力をまだ測りかねている。トータルではE-1の方が優れているけど、たまにまぐれ当たりのように上質になるのはなんでだろう。こういう質感は、K100Dでも20Dでも出せないような気がする。
 小幡緑地はホシハジロの多いところだ。名古屋の他の池ではあまりこいつらを見かけない。ここが彼らのお気に入りなんだろう。
 頭が茶色ということではヒドリガモと似ていて、遠目では見分けがつきにくい。ホシハジロの頭が茶色の単色なのに対して、ヒドリガモは中央が白くなっているので、ある程度近づくと分かる。腹の色なども違う。

小幡緑地鳥撮り-6

 池の端に近づくと、カモ軍団がワラワラと寄ってきて、ちょっとひるむ。なんだ、なんだ。ザーッと波のように押し寄せて、ある者は飛んできたりもする。周りに人影はない。明らかに私狙いのようだ。完全にロックオンされてしまった。誰かにパンでももらって半ば餌付けされているらしい。ヒドリガモは植物性から昆虫、甲殻類まで幅広い雑食性で、人が与えるパンなども喜んで食べる。
 しばらく私の近くに集まったあと、私が何も持ってないことが分かると、潮が引くようにサァーッと遠ざかっていった。まるで日本のマスコミのようだ。チヤホヤしたかと思うと手のひらを返したように去っていく。何もしてないのに、自分が何か悪いことをしたような気分に陥る。
 次に行くときは、猫エサだけじゃなく、カモ用のエサも持っていこう。

小幡緑地鳥撮り-7

 オナガやマガモたちは、池の真ん中あたりに集まっていて遠かった。600mmを持ってしてもこの小ささ。この池はデジスコ向きだ。デジタル一眼では届かない。

小幡緑地鳥撮り-8

 オナガらしきやつがこっちに向かって飛んできて、シャッターチャンス、と思って慌てて撮ったけど、ピントを合わせきれなかった。しばらくマニュアルフォーカスのTakumarを使ってなかったので勘が鈍った。そういえばここのところオートフォーカスに頼りっぱなしだった。Takumarの300mmは筒が大きくてピントリングも重めなので、とっさに合わせるのは難しいというのもある。
 今度もう一度、もっと明るいときに行って再挑戦したい。

小幡緑地鳥撮り-9

 最後に、近くに寄ってきてくれたオナガを撮って終わりとした。ある程度近い距離ならこれくらい大きく写せる。距離としては10メートル切るくらいだったろうか。
 オナガも冬の深まりと共に見慣れてきて、見てもまたかくらいにしか思わなくなる。けど、近くで見るときれいなカモだ。馴染みになることと鈍感になってしまうことが一緒であってはいけない。いつでもしっかり観察することが大切だ。じっくり見れば新たな発見もある。

小幡緑地鳥撮り-10

 木々の向こうに太陽が沈んで、枝が複雑なシルエットを作った。
 こういう風景も冬ならではのものだ。

小幡緑地鳥撮り-11

 40分ほどの短い撮り歩きは終わった。もう少し光は残っていたのだけど、ここは冬場3月まで駐車場が5時半に閉められてしまう。夏場は7時くらいまで開いてるからいいけど、2月3月の5時半はちょっと早い。3月はせめて6時にして欲しいところだ。
 閉じこめられてはたまらないので、急いで車に戻った。もう少し撮りたかった。

 何年か前、小幡緑地でトラフクズを見たという情報があって、あわよくばと思っていたけど、そう簡単に見つるものではない。他にもいろいろ珍しい鳥もいるようなんだけど、夕方ではなかなかチャンスもないだろう。本気で撮りたければ早朝から午前中に出向かないと。そこまでして撮りたくはないと思ってしまうところが私が鳥の人になれないところなのだろう。鳥の人たちってホントに朝早いのだ。あるいはそこが鳥の人と一般の鳥好きとを分ける最後の境界線なのかもしれない。




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