 Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8
「しろくじゃく」を変換したら、「白く弱」になった。最近、ATOKのアホさ加減にちょっとイラっとすることが多い。 それは置いておいて、今日はまた花鳥園シリーズに戻ろうと思う。若干ネタ切れ気味というのはあるのだけど、花鳥園ネタを小出しにして引き延ばすよりも、一気に終わらせてしまった方がいいような気がして、なるべく優先させていくことにした。 今日は、ふれあいの小道で触れ合える鳥たちを紹介しよう。ここでは本来人に慣れるはずのない鳥たちが人をまったく怖がらず、エサをあげたり、近づいたりできる。クジャクも肩に乗ったりということはないけど、ちょっと触るくらいはできる。うっかりすると蹴飛ばしてしまいそうなくらい無防備に床を歩いているから、人間の方が気をつけないといけない。 クジャクにとって今は恋の季節のようで、オスがさかんに羽を広げてアピールをしていた。でも、近くにメスの姿はない。一体、誰に向かってのアピールなんだろう。写真を撮れっていうアピールではないと思うのだけど、ひょっとして私たちに対してのサービスだったんだろうか。花鳥園の鳥として、そこまでプロ意識を持っていたとしたらすごい。 シロクジャクは、インドクジャクの白変種なんだそうだ。別の種類だと思ってた。でも、アルビノではないそうで、シロクジャクという種として確立しているようだ。 インドやパキスタン、ヒマラヤ山脈などの開けた林に生息しているというのだけど、野生のクジャクに出会ったら、かなりびっくりしそうだ。こんな鳥が自然界に存在しているのも不思議に思える。
 これが本家というか普通のクジャクで、インドクジャクだ。いつ見ても派手なメタリックカラーをしている。いくらメスにアピールして好かれなければいけないといっても、ここまで着飾る必要があるんだろうか。メスから見て、このカラーリングがそのままの色で見えているとは思えない。実際、花鳥園ではオスの必死のアピールに対してメスの態度はひどくそっけない。ほとんど完全無視に近い。それでも、オスはめげずに羽を広げ、体を震わせて、必死に頑張っている。その姿を見ると、しっかり、と応援したくなる。 人間はいろんな生き物を観賞用に改良してきたけど、インドクジャクに関しては人間のイメージを最初から超えている。逆に、こんなものを人工的に作り出してしまったら、やりすぎだと非難されるだろう。
 これは何だろう。名前は知らない。インコの仲間のような、そうでないような。ちょっとカラスっぽいような感じもある。 なんで体は地味なのに、顔だけこんなカラーリングになってしまったんだ。黒いタキシードを着た覆面レスラーみたいではないか。 日本の鳥にはこういう遊び心を持ったやつが少ない。暑い地方になるほど色が派手になるのはどういう理由なのか分からないけど、おおむね日本の鳥は真面目だ。アマゾンとかの鳥は陽気でちょっとふざけているようなところがある。ノリがラテン系だ。 派手な色のインコなどは、東北の豪雪地帯には似合わないというのを、インコ自身が自覚するのかもしれない。
 フラミンゴにエサをあげると、クチバシにくわえて、それを水につけて洗うようにしてから食べた。フラミンゴの習性なのか、こいつのクセなのか。 これも人工着色料のような色をしている。
 花鳥園にいるセイタカシギは、南北アメリカ大陸にいるクロエリセイタカシギという種類だ。日本の干潟にいるのはセイタカシギで、少し種類が違う。 セイタカシギは1970年代まで日本では珍しい鳥だったそうだけど、1980年代以降増えて、今では当たり前に見られる種になった。 アメリカにおけるクロエリセイタカシギもきっとそうなのだと思う。花鳥園でもうなるほどいる。 他にも、オーストラリアセイタカシギ、ナンベイセイタカシギなどの亜種がいる。
 クロエリセイタカシギの群れの中に、何かちょっと違う茶色いやつがいた。セイタカシギの若いやつかと思ったら、レンカクじゃないか。この大きな足は間違いない。きみ、なんでこんなところに? スイレンプールで生まれて大きくなったやつが、ここに移されてきたのか。 スイレンプールで3羽のチビがいたけど、あれは最近になってまた生まれたやつだったのか。少し前に生まれたやつが、もうこんなに大きくなっていたなんて。このままこの雑居房の住人になるのだろうか。かなり落ち着かないと思うんだけど。チビが大きくなったら、またスイレンプールに戻してもらえるのかもしれない。 レンカクは、インドネシアやスリランカ、台湾、フィリピンなどにいる鳥で、日本にもごく稀に迷い込んでくることがあるそうだ。そんなに長い距離を飛べるとは知らなかった。水草の上を歩くだけじゃないんだ。
 日本では絶滅してしまったトキも、花鳥園ではそのへんをふらふら歩いている。でもこれ、トキはトキでもシロトキだ。普通のトキとちょっと似てるけど、頭の毛がないし、見た目があまり美しくない。アメリカ大陸にいるトキで、おそらくそんなに珍しいものではないのだろう。 花鳥園にもいる真っ赤なショウジョウトキとごく近い種のようで、よく交雑種が生まれることから、同じ種類にしてしまおうなんて話もあるそうだ。けど、それはいくらなんでも乱暴だろう。真っ白なトキと真っ赤なトキが同じでは混乱してしまう。 中国ではある程度トキの保護と繁殖に成功しているようで、日本としてはちょっとうらやましいところだ。トキも江戸時代まではありふれた鳥だったというのだけど、気づいたときにはもう絶滅に向かっていて、それを食い止めることができなかった。 兵庫県で行われているコウノトリの人工繁殖は少しずつ成果を上げてきているようで、今後に期待したい。 どんな生き物も、人間の都合で絶滅まで追い込んでしまうのはよくないし、救えるものなら救った方がいい。
 何度も登場しているオニオオハシ。普通に撮るとこんな感じだ。 派手なクチバシと瞳に目が奪われがちだけど、体はいたって地味だったりする。 大きなクチバシは重たそうに見えて10円玉3枚分しかない。どうしてこんなクチバシになったしまったのかは、よく分かっていないらしい。
 どちらかというとこちらの方が派手な色をしているのに、オオハシといえばオニオオハシと思われて、日陰者になりがちなクリハシオオハシさんだ。体はオニオオハシの方が少し大きいけど、クリハシオオハシだってそんなに負けてはいない。 でも、実際、オニオオハシの方が華があるというか、かわいいから、仕方がないかなと思う。クリハシオオハシは生まれながらのナンバーツーを宿命づけられた鳥だ。
 アフリカにすむコウノトリの仲間のクラハシコウ。名前はモロ。 花鳥園では雑居房の中で牢名主のようにでんと構えて風格を漂わせる。エサの時間以外はほとんど動くことなく、お気に入りの場所で座っていることが多い。 間接を無茶な方向に曲げているように見えるけど、人間でいうと机に肘をついてような格好なので、これが楽なのだろう。 クチバシの黄色い部分が鞍に似ているから、鞍端黄でクラハシコウと名づけられた。 オスは光彩が黒っぽくて、メスは黄色い。だからこれはオスということになる。
 クラハシコウは肉食だから、みんながもらってる鳥のエサには見向きもしない。エサは魚で、放り投げると器用にクチバシでキャッチして食べる。エサやり体験もできる。 キャッチする直前を撮ろうとしたのだけど、失敗。少し遅れて、すでにくわえているところだった。
こうして写真を並べてあらためて見てみると、鳥といってもずいぶん幅広いものだなと思う。同じプールに暮らしている彼らは、他の種類の鳥たちをどう思っているんだろう。仲間と思っているのか、別の生き物だと思っているのか。もしかしたら、他のやつらの鳴き声のうるささにいつも腹を立てているのかもしれない。こんなに騒々しくちゃやっていられねえとか。実際、かなりうるさいから、この施設は街中には作れない。あいつら、夜中は静かにしてるんだろうか。 3度目ともなればそんなに写真を撮るものもないだろうと思ったけど、これがあるのが花鳥園なのだ。被写体には事欠かないし、同じ鳥でも常に状況が違うから、いろんな撮り方ができて自由度が高い。そのあたりが動物園との違いだ。 一人でも多くの人を花鳥園へ送り込むために、私の花鳥園シリーズはまだ続くのであった。
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