現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
花鳥園フクロウのゴッドファーザーになった報告と早寝で簡単更新
2008年06月26日 (木) | 編集 |
花鳥園-1

KONICA MINOLTA α-7 DIGITAL+MINOLTA 50mm Macro f2.8 / FUJIFILM FinePix S2pro



 掛川花鳥園でフクロウの名前を募集していたので、ものは試しと応募してみたら採用されてしまった。アフリカワシミミズクのミコトちゃんがショーに出ていたら、その子のゴッドファーザーは私です。
 採用されたといっても、最終的には多数決で決まったので、私のセンスが冴えていたとかそういうことではない。みんな考えることはけっこう一緒だ。その前にいるアフリカワシミミズクの兄弟がヤマトとタケルだったから、それに続くのはミコトしかないだろうという安易な発想だった。
 まあでも、これでまた花鳥園へ行く理由もできたし、選ばれたことは嬉しいことだった。いただいた記念品が上の写真のフクロウの置物と、ポポちゃん写真集のメモ帳だ。いい記念になった。フクロウは、自分で作った招き猫の土鈴の横に並べてみた。メモ帳はもったいないとかいわずに使っていこう。

 明日は遠出で、早起きなので、ゆっくりブログを書いている時間がない。ということで、花鳥園で撮った写真を並べて、今日は終わりとしたい。
 この写真はこの前行ったときではなく、その前に行ったときのものだ。そのうち使おうと思って忘れていた。このまま眠らせておいても仕方がないし、9月にはまた花鳥園へ行きたいと思ってるので、ここで出しておこう。
 明日のブログは撮りたての写真になると思う。ここしばらく神社仏閣ネタの比率が高くなっていたから、久しぶりに違う空気の写真をお届けできそうだ。ただし、明日行くところもある意味神社仏閣しか見所がないところだから、結局それかよってことになりかねない。
 行き先を書くと限定されすぎて誰かに見つかってしまうおそれがあるから、書かないでおこう。めったに人に会うようなところではないから、誰かに会ったとしたらその方が驚く。

花鳥園-2

 クラハシコウと仲間たち。
 この前行ったら、セイタカシギの数が減っていた。このときはこんなにもたくさんいたのに。

花鳥園-5

 翼を広げてクラハシコウ。メシをよこせとアピールをする。この状態でエサの魚を放り投げてやると、器用にクチバシでキャッチする。

花鳥園-3

 水が描き出す絵も撮りどころのひとつ。フラミンゴは自分の顔が映ってるのが分かっているのかな。

花鳥園-6

 突然、翼をばたつかせて走り出すフラミンゴたち。彼らには彼らの気分があり、彼らのタイミングがある。人には分からない呼吸のようなものが。

花鳥園-4

 たたずむセイタカシギ。光と影の中で何を思う。

花鳥園-7

 鳥の脳がどれくらいなのかは知らないけど、一日何を考えてるんだろう。
 賢いインコなどは人の言葉も覚えるし、何か考えていそうな雰囲気もある。感情もありそうだ。小型インコと大型インコの差はどれくらいなんだろう。

花鳥園-8

 クジャクのメス3羽に同時アタックを仕掛けるオスのクジャク。しかし、メスの反応は鈍い。ほとんど無視に近い。見ていると気の毒になるほど相手にされていない。オスのクジャクは他のどんな鳥よりも派手で美しいのに、人間が思うほどメスに対してはアピールになっていないようだ。オスにしてみたら、ここまでやっても駄目なのかと、悔しさで一杯だろう。

花鳥園-9

 これは確かオウギバトだったと思う。カンムリバトじゃなかったはず。
 オウギバトの飾りは実際どれくらい役に立っているのか。頭の後ろだから、自分では見えない。
 地上をトコトコ歩いている鳩で、あまり飛ばない。飛ぶのは夜寝るとき木の上に登るためくらいだ。

花鳥園-10

 浮き草の上を走るレンカク。翼を広げてバタバタさせているから飛べないのかと思いきや、その気になればけっこう飛べるらしい。
 チビの頃は足が先に発達して、翼は最後に生えそろうから、水に落ちると助からない。親にもどうにもできないのだろう。
 ここのところ立て続けにヒナが孵って無事に成長しているようだから、レンカク大ファミリーになる日は近そうだ。

花鳥園-11

 おとぼけアンソニー。そっけないフリをしても実は寂しがり屋さん。こっちを見ていないようでいてよく見ている。
 アンソニーはまだ4歳。50歳まで生きるとしたら、長生き勝負に勝てない可能性が高い。40年後くらいに花鳥園へ行って、まだアンソニーがいたら嬉しい。

花鳥園-12

 花鳥園の中では人気薄のエミューだけど、私たちはいつも会うのを楽しみにしている。コワモテだけど、心優しき鳥なのだ。
 エミューにかかればエサは一撃で持っていかれて、50円など瞬間的になくなってしまう。もう食べたくないってくらい食べさせてやろうと思ったらいくらくらいかかるんだろう。

花鳥園-13

 恐竜の足。これを見れば、鳥は恐竜が進化した生物だという説は納得できる。

 そんなわけで、今日はここまで。
 ちょっといってきます。


花鳥園新シリーズ最終回は残り写真には福があるかないか
2008年06月01日 (日) | 編集 |
花鳥園最終回-1

Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8



 今日で花鳥園新シリーズも最終回となった。あと2回分はあるかと思っていたのだけど、写真を整理したら2回には足りなかったから、1回にまとめてこれで完結とする。結局、今回は5回シリーズということになった。花鳥園も三度目だから、まあこんなものだろう。
 最後は残っていた写真を全部出すということで、ノンジャンルになる。登場する鳥たちも、お馴染みのものがほとんどだ。まずはコガネメキシコインコからいってみよう。
 広い温室の中を、突然群れで飛び立つコガネたち。かなりのスピードで、ときに人の頭の上スレスレに飛んでいくから、ちょっとびっくりする。
 すごくうるさく鳴きながら猛スピードで飛んでるから、何か怒ってるみたいに感じる。いらついてるのか、嬉しくて騒いでいるのか、実際のところは分からない。狭いカゴの中で暮らすことを思えば、これくらい飛ぶスペースがあれば、ある程度のストレス解消にはなるだろう。
 でも、どういうきっかけで飛ぶのかはさっぱり分からない。写真を撮ろうと飛ぶのを待っていると、まったく飛んでくれない。何の前触れもなく、ふいにわぁーっと飛び立つから不思議だ。

花鳥園最終回-2

 夕方の閉園間近の時間になると、インコたちにとってのエサの時間となる。エサ箱にエサをいれてもらって、みんな一斉にたかっている。人があげるエサだけでは充分ではないのだろうし、要領のいいやつばかり満腹になって、人に慣れてないやつは腹ぺこのままということになってしまう。
 通常は50円や100円で買うカップのエサも、夕方になると無料になってあげ放題になる。そのときは普通にエサをもらってるから、あまりこっちまでは来てくれないのだけど。

花鳥園最終回-3

 花鳥園のページに載っていた、こいつがベイビーか。スタッフの人に尋ねたらそうだと教えてくれた。ただ、サイトでは、このオオホンセイインコは飼い主が買えなくなって花鳥園で引き取ることになったやつで、1羽しかいないと書いてあったのだけど、よく似たインコが他にも2羽くらいた。あれは何だったんだろう。同じ種類のやつが入ってきたのか、似てるやつは違う種類だったのか。
 きみはベイビーですか? と訊いてみたところ、ゴニョゴニョと口ごもってはっきり答えてはくれなかった。おしゃべりはあまり得意ではないらしい。
 南アジアやアフリカに生息する中型のインコで、日本では1970年代に一時流行って、その後逃げ出したり放したりしたものが野生化して街中を飛び交っていたそうだ。最近はいなくなったようだから、繁殖して日本に定着するまでには至らなかったのだろう。

花鳥園最終回-4

 これはたぶん、初めて見た。名前は知らない。ヒヨドリの黒バージョンみたいな感じで、なかなか立派な尾っぽをしている。

花鳥園最終回-5

 この日は暑かったから、アヒルたちも日陰に逃げ込んで休んでいた。こいつらだけでなく、日陰という日陰にアヒルやカモたちが座り込んでいる姿はけっこう笑えた。アヒルたちも暑いのは嫌なのだろう。夏場は大変だ。

花鳥園最終回-6

 ホオジロカンムリヅルは相変わらずパンクヘアで目が点だった。頭の上はリーゼントっぽい。首からは赤シャツがのぞいてるし、完全に不良ファッションだ。
 ツル舎にはたくさんのツルがいるのに、ここは花鳥園で一番の不人気スポットとなっている。ほとんど誰も寄りつかず、ツルたちも人に関心を示さない。そして、やたら大声でわめき散らしている。ツル舎の中では決して安眠できないだろう。
 ホオジロカンムリヅルはアフリカのサバンナに生息していて、ウガンダの国鳥になっている。国旗にも描かれているくらいだから、ウガンダでは大事にされている鳥なのだろう。ウガンダに関する知識はほとんど皆無に近いし、一生ウガンダに行くことはないと思うけど、ホオジロカンムリヅルを見たときくらいはウガンダに思いを馳せたい。

花鳥園最終回-7

 ケープペンギンはプールでいつものんきそうに泳いだり、岩の上で遠くを見たりして一日を過ごしている。
 ペンギンにもエサをあげることができるし、ペンギンをだっこして写真が撮れるのは全国的にみても珍しいんだそうだ。
 ケープペンギンは名前の通り、ケープタウン近くの海岸沿いにいるやつらだから、暑さ寒さに強い。ペンギンというと寒いところにいるイメージがあるけど、実際にはほとんどのペンギンは暖かい地域に暮らしている。
 日本人の感覚からすると勘違いしてしまいがちなのは、アフリカはどこも熱帯という思い込みだ。アフリカ大陸は、赤道を離れて南へ行くほど寒い地域ということになる。南のケープタウン近くは、夏と冬がはっきりしたところだから、ケープペンギンも日本で暮らしていけるというわけだ。

花鳥園最終回-8

 これは何フクロウだったか。ふれあいゾーンにいたやつで、どこか遠くをにらみつけていた。
 フクロウの目玉は大きく分けて2種類あって、真っ黒な瞳と、光彩だけ黒いタイプがいる。光彩の大きさはよく変化するので、こちらの方が意志を読み取りやすい。
 この目の強さが鳥の域を超えて獣を感じさせる部分だ。

花鳥園最終回-9

 人気者のポポちゃんと同じ場所にいながら、ほとんど注目を浴びることがないアメリカオオコノハズクの十三さん。オレのことはほっといてくれとばかりに、いじけてふてぶてしい態度を取っている。アウトローなおっさんみたい。
 毎日、まいにち、ポポちゃん、ポポちゃんって、こいつらうるせえな、なんて思ってるかもしれない。

花鳥園最終回-10

 フクロウさん。日本にもいるフクロウがこいつだ。庄内緑地でも見た。
 フクロウってよく見ると面白い模様をしている。フクロウの柄をした頭巾をすっぽりかぶって、顔だけ出してるみたいだ。防寒着を着込んだおかみさんみたいでもあり、ちょっとキャディーさんっぽくもある。ダルマのようでもあり、つぶらな目を見ていたら泉谷しげるが思い浮かんだ。

花鳥園最終回-11

 これはメガネフクロウだっけな。目を閉じているのと、ちょっと横を向いてるから分かりづらいのだけど、たぶんそうだと思う。目の周りの白いふちどりがメガネみたいだということなのだろう。
 私たちが帰ろうとしていた閉園前の5時は、フクロウたちにとってエサの時間で、冷凍ヒヨの解凍されたものが与えられていた。ただ、誰も手をつけていなかったから、食事の時間は人がいなくなって、暗くなってからなのかもしれない。
 ヒヨを丸呑みするんだから、やっぱりフクロウは紛れもなく猛禽類だ。

花鳥園最終回-12

 これも黒瞳タイプのクロワシミミズク。
 アフリカの森林にいる大型のフクロウで、体長は60センチくらいになる。
 顔がなんとなく猿っぽい。まぶたがピンク色なのがチャームポイントだ。

花鳥園最終回-13

 たぶんオオコノハズクだと思うんだけど、ある一人のスタッフに対してやたら挑発的な態度を見せていた。私たちや他の人が通りかかっても無反応なのに、何故か一人のスタッフに対して威嚇をする。自分より格下の敵と見なしているらしい。
 見てる分には面白かったけど、こいつにとってはストレスになりそうだ。

 今回の花鳥園写真はこれにて完結となった。また半年もしないうちに行くことになるかもしれない。そのときは違うテーマで臨みたい。
 鳥好きじゃなくても楽しめるところなので、機会があれば一度行ってみてください。


撮影自由度が高い花鳥園は何度行っても撮るものがたくさんある
2008年05月30日 (金) | 編集 |
ふれあいの鳥たち-1

Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8



「しろくじゃく」を変換したら、「白く弱」になった。最近、ATOKのアホさ加減にちょっとイラっとすることが多い。
 それは置いておいて、今日はまた花鳥園シリーズに戻ろうと思う。若干ネタ切れ気味というのはあるのだけど、花鳥園ネタを小出しにして引き延ばすよりも、一気に終わらせてしまった方がいいような気がして、なるべく優先させていくことにした。
 今日は、ふれあいの小道で触れ合える鳥たちを紹介しよう。ここでは本来人に慣れるはずのない鳥たちが人をまったく怖がらず、エサをあげたり、近づいたりできる。クジャクも肩に乗ったりということはないけど、ちょっと触るくらいはできる。うっかりすると蹴飛ばしてしまいそうなくらい無防備に床を歩いているから、人間の方が気をつけないといけない。
 クジャクにとって今は恋の季節のようで、オスがさかんに羽を広げてアピールをしていた。でも、近くにメスの姿はない。一体、誰に向かってのアピールなんだろう。写真を撮れっていうアピールではないと思うのだけど、ひょっとして私たちに対してのサービスだったんだろうか。花鳥園の鳥として、そこまでプロ意識を持っていたとしたらすごい。
 シロクジャクは、インドクジャクの白変種なんだそうだ。別の種類だと思ってた。でも、アルビノではないそうで、シロクジャクという種として確立しているようだ。
 インドやパキスタン、ヒマラヤ山脈などの開けた林に生息しているというのだけど、野生のクジャクに出会ったら、かなりびっくりしそうだ。こんな鳥が自然界に存在しているのも不思議に思える。

ふれあいの鳥たち-2

 これが本家というか普通のクジャクで、インドクジャクだ。いつ見ても派手なメタリックカラーをしている。いくらメスにアピールして好かれなければいけないといっても、ここまで着飾る必要があるんだろうか。メスから見て、このカラーリングがそのままの色で見えているとは思えない。実際、花鳥園ではオスの必死のアピールに対してメスの態度はひどくそっけない。ほとんど完全無視に近い。それでも、オスはめげずに羽を広げ、体を震わせて、必死に頑張っている。その姿を見ると、しっかり、と応援したくなる。
 人間はいろんな生き物を観賞用に改良してきたけど、インドクジャクに関しては人間のイメージを最初から超えている。逆に、こんなものを人工的に作り出してしまったら、やりすぎだと非難されるだろう。

ふれあいの鳥たち-3

 これは何だろう。名前は知らない。インコの仲間のような、そうでないような。ちょっとカラスっぽいような感じもある。
 なんで体は地味なのに、顔だけこんなカラーリングになってしまったんだ。黒いタキシードを着た覆面レスラーみたいではないか。
 日本の鳥にはこういう遊び心を持ったやつが少ない。暑い地方になるほど色が派手になるのはどういう理由なのか分からないけど、おおむね日本の鳥は真面目だ。アマゾンとかの鳥は陽気でちょっとふざけているようなところがある。ノリがラテン系だ。
 派手な色のインコなどは、東北の豪雪地帯には似合わないというのを、インコ自身が自覚するのかもしれない。

ふれあいの鳥たち-4

 フラミンゴにエサをあげると、クチバシにくわえて、それを水につけて洗うようにしてから食べた。フラミンゴの習性なのか、こいつのクセなのか。
 これも人工着色料のような色をしている。

ふれあいの鳥たち-5

 花鳥園にいるセイタカシギは、南北アメリカ大陸にいるクロエリセイタカシギという種類だ。日本の干潟にいるのはセイタカシギで、少し種類が違う。
 セイタカシギは1970年代まで日本では珍しい鳥だったそうだけど、1980年代以降増えて、今では当たり前に見られる種になった。
 アメリカにおけるクロエリセイタカシギもきっとそうなのだと思う。花鳥園でもうなるほどいる。
 他にも、オーストラリアセイタカシギ、ナンベイセイタカシギなどの亜種がいる。

ふれあいの鳥たち-6

 クロエリセイタカシギの群れの中に、何かちょっと違う茶色いやつがいた。セイタカシギの若いやつかと思ったら、レンカクじゃないか。この大きな足は間違いない。きみ、なんでこんなところに? スイレンプールで生まれて大きくなったやつが、ここに移されてきたのか。
 スイレンプールで3羽のチビがいたけど、あれは最近になってまた生まれたやつだったのか。少し前に生まれたやつが、もうこんなに大きくなっていたなんて。このままこの雑居房の住人になるのだろうか。かなり落ち着かないと思うんだけど。チビが大きくなったら、またスイレンプールに戻してもらえるのかもしれない。
 レンカクは、インドネシアやスリランカ、台湾、フィリピンなどにいる鳥で、日本にもごく稀に迷い込んでくることがあるそうだ。そんなに長い距離を飛べるとは知らなかった。水草の上を歩くだけじゃないんだ。

ふれあいの鳥たち-7

 日本では絶滅してしまったトキも、花鳥園ではそのへんをふらふら歩いている。でもこれ、トキはトキでもシロトキだ。普通のトキとちょっと似てるけど、頭の毛がないし、見た目があまり美しくない。アメリカ大陸にいるトキで、おそらくそんなに珍しいものではないのだろう。
 花鳥園にもいる真っ赤なショウジョウトキとごく近い種のようで、よく交雑種が生まれることから、同じ種類にしてしまおうなんて話もあるそうだ。けど、それはいくらなんでも乱暴だろう。真っ白なトキと真っ赤なトキが同じでは混乱してしまう。
 中国ではある程度トキの保護と繁殖に成功しているようで、日本としてはちょっとうらやましいところだ。トキも江戸時代まではありふれた鳥だったというのだけど、気づいたときにはもう絶滅に向かっていて、それを食い止めることができなかった。
 兵庫県で行われているコウノトリの人工繁殖は少しずつ成果を上げてきているようで、今後に期待したい。
 どんな生き物も、人間の都合で絶滅まで追い込んでしまうのはよくないし、救えるものなら救った方がいい。

ふれあいの鳥たち-8

 何度も登場しているオニオオハシ。普通に撮るとこんな感じだ。
 派手なクチバシと瞳に目が奪われがちだけど、体はいたって地味だったりする。
 大きなクチバシは重たそうに見えて10円玉3枚分しかない。どうしてこんなクチバシになったしまったのかは、よく分かっていないらしい。

ふれあいの鳥たち-9

 どちらかというとこちらの方が派手な色をしているのに、オオハシといえばオニオオハシと思われて、日陰者になりがちなクリハシオオハシさんだ。体はオニオオハシの方が少し大きいけど、クリハシオオハシだってそんなに負けてはいない。
 でも、実際、オニオオハシの方が華があるというか、かわいいから、仕方がないかなと思う。クリハシオオハシは生まれながらのナンバーツーを宿命づけられた鳥だ。

ふれあいの鳥たち-10

 アフリカにすむコウノトリの仲間のクラハシコウ。名前はモロ。
 花鳥園では雑居房の中で牢名主のようにでんと構えて風格を漂わせる。エサの時間以外はほとんど動くことなく、お気に入りの場所で座っていることが多い。
 間接を無茶な方向に曲げているように見えるけど、人間でいうと机に肘をついてような格好なので、これが楽なのだろう。
 クチバシの黄色い部分が鞍に似ているから、鞍端黄でクラハシコウと名づけられた。
 オスは光彩が黒っぽくて、メスは黄色い。だからこれはオスということになる。

ふれあいの鳥たち-11

 クラハシコウは肉食だから、みんながもらってる鳥のエサには見向きもしない。エサは魚で、放り投げると器用にクチバシでキャッチして食べる。エサやり体験もできる。
 キャッチする直前を撮ろうとしたのだけど、失敗。少し遅れて、すでにくわえているところだった。

 こうして写真を並べてあらためて見てみると、鳥といってもずいぶん幅広いものだなと思う。同じプールに暮らしている彼らは、他の種類の鳥たちをどう思っているんだろう。仲間と思っているのか、別の生き物だと思っているのか。もしかしたら、他のやつらの鳴き声のうるささにいつも腹を立てているのかもしれない。こんなに騒々しくちゃやっていられねえとか。実際、かなりうるさいから、この施設は街中には作れない。あいつら、夜中は静かにしてるんだろうか。
 3度目ともなればそんなに写真を撮るものもないだろうと思ったけど、これがあるのが花鳥園なのだ。被写体には事欠かないし、同じ鳥でも常に状況が違うから、いろんな撮り方ができて自由度が高い。そのあたりが動物園との違いだ。
 一人でも多くの人を花鳥園へ送り込むために、私の花鳥園シリーズはまだ続くのであった。


掛川花鳥園の人気者トップスリーそれぞれの近況報告
2008年05月27日 (火) | 編集 |
花鳥園人気者-1

Canon EOS 20D+TAMRON SP 90mm f2.8



 好物のブドウをもらって、うっとりしながら食べるアンソニー。いい表情だ。
 足でブドウを掴んで、器用に皮をむいて中身だけ食べる。むいた皮はそのへんにペッペッと吐き捨て、最後は種も出して完食。終盤は片足立ちが長引いて立っている足がプルプル震えていたけど、それでも食べるのに夢中で気にしていない様子だった。そんなにブドウが好きだったんだ、アンソニー。許されるものなら、ブドウくらい一房でも差し入れするのに。
 花鳥園新シリーズ第三回は、花鳥園の人気者トップスリーを紹介します。まずはヨウムのアンソニーから。
 ヨウムといえば、少し前にちょっとしたニュースになった。逃げ出したヨウムが、保護された先で自分の名前と住所をしゃべって、無事飼い主の元に戻ったというものだ。オウムや九官鳥ほどではないけど、ヨウムもけっこう人間の言葉を覚えてしゃべる。アンソニーも、ハローとかいらっしゃいませとか、4つか5つくらいを気まぐれに発する。でも、自分ちの住所を番地までしゃべれるヨウムは、なかなかいないと思う。足輪に電話番号を書いておいた方が早いとかそういう問題ではない。
 これくらい大型のインコになると知能も高く、言葉を覚えるだけでなく意味も理解して、人間とのコミュニケーションもとれるといわれている。なにしろ50年も生きるから、人と長く暮らしていればその間にいろんなことが分かるようになるのも不思議ではない。
 アンソニーは確かまだ若かったはずだ。3歳とか4歳とかじゃなかったか。まだまだこの先、賢くなっていくことだろう。

花鳥園人気者-2

 相変わらず、とぼけた顔のアンソニー。おすましさんなのだけど、どこか抜けていて笑える。おバカそうに見えて思慮深く、無愛想を装いながら人なつっこいところもある。アンソニー! と呼びかけても無視するくせに、離れていこうとするとハローと話しかけてきて、いかないでとアピールする。とっても憎めないやつなのだ。
 いろんな鳥が放し飼いにされていて、他にもヨウムはいるのに、アンソニーだけが特別な何かを持っている。スタッフもみんなアンソニーのことは気にかけていて、そばを通りかかると呼びかけたり手を振ったりしていく。アンソニーもそちらに顔を向けて、気にしている様子を見せる。
 アンソニーなりに好きな人がいるようで、人をちゃんを見分けている。よく遊んでもらっているスタッフの人が好きというのはあるのだろう。

花鳥園人気者-3

 習性なのかイラついてるのか、いつも何かをかじっている。木の台をかじってガリガリにしたり、このときはヒモをカジカジし続けていた。人間がプチプチをつぶし続けてストレス解消するみたいに。
 一日ここにいて、特にすることもないから、何かかじったりしてなければ間が持たないということかもしれない。鳥は毎日何を考えて過ごしてるんだろう。野生の鳥はエサを探すことで頭がいっぱいだろうけど、ここにいればエサの心配はしなくていい。いろんな人間が訪れるから、それを見て退屈を紛らわしているのか。

花鳥園人気者-4

 アンソニーは小屋のような台の上にいて、つながれてないから、手を差し出すと乗ってくることがある。気が向くとだけど。
 大きい体のわりには体重はさほどなく、400、500グラムくらいにしかならない。足の温かさからすると体温はけっこう高そうだ。
 腕に乗ってきたからといって、こちらに特別な関心を示すわけではなく、視線はあさっての方向を向いたまま。アイコンタクトとかそういうものはない。どこを見てるかも、よく分からない。犬や猫と違って、呼んでも返事をするわけではない。アンソニーは特別とぼけたところがあるのだけど。

花鳥園人気者-5

 こちらは入り口近くにいるヨウムくん。アンソニーとはずいぶん性格が違う感じだ。
 人との積極的な関わりを求めるふうでもなく、たまに独り言のように何かをつぶやいている。

花鳥園人気者-13

 テレビ出演以来、すっかり人気者になったポポちゃんの前は、いつも人だかりができていた。ポポちゃんは休まる暇がない。
 右側にテレビ出演のときの写真が貼ってある。自分より弱いメンフクロウに対しては大きく翼を広げて威嚇して、強いフクロウに対しては木のように細くなって隠れたつもりになるという本能が芸のようになってしまって、テレビで何度もやることになってしまった。相当なストレスがかかるから、普段はやらない。あんなもの毎日やってたら身が持たない。

花鳥園人気者-6

 人に注目されることに疲れたのか、ほとんどこちらを見ないポポちゃん。なんだか面やつれして元気がない。かなり心配だ。人気者はつらい。
 一日一回、ポポちゃんと一緒に記念写真を撮れるイベントがあるのだけど、そのときもなかなか正面を向かず、何度も顔を前に向けられて気の毒なようだった。
 ポポちゃん人気でかなり来場者が増えているようだけど、少し休ませてあげた方がいいかもしれない。

花鳥園人気者-7

 ずいぶん待って、やっとこちらを向いたと思っても、どこか遠くを見てこっちと目を合わせてはくれない。ポポちゃん、大丈夫かい。
 なんとなく顔や体つきに精彩を欠いている気がした。今年の1月に見たときはもっと元気だった。

花鳥園人気者-8

 うつむくポポちゃん。悩みは深そうだ。

花鳥園人気者-9

 ポポちゃんとは別のアフリカオオコノハズク。顔の張りや目つきの鋭さが違う。ポポちゃんもちょっと前まではこれくらい精悍だったのに。
 ポポちゃん人気にあやかって、同じグループの神戸花鳥園からアフリカオオコノハズクを10羽くらい掛川に移してきた。でも、ポポちゃんほどの芸達者は他にいなかったようだ。誰かピンチヒッターはいないのか。

花鳥園人気者-10

 オニオオハシさんも花鳥園の人気者だ。こいつを目当てに訪れるお客さんもけっこういるんじゃないか。
 オオハシさんは全部で7、8羽くらいいるだろうか。温室やスイレンプールで放し飼いにされている。それぞれに名前がついているのかどうかは分からない。ついていたとしても、どれがどれだか見分けはつかない。
 相変わらず器用にエサをくわえては、ひょいっと上を向いて、ポイッと口に中に放り込む。ほとんど百発百中で外さない。100円分のエサなど、その気になれば1分もかからずに平らげてしまう。一日にどれだけ食べていいのか、自分で分かってるだんだろうか。
 ただ、週末で人が多いときは、午後になるとエサを食べなくなるというから、満腹という感覚はあるらしい。花鳥園へ行くなら、断然、平日が面白い。

花鳥園人気者-11

 正面から見ると面白い顔になるオオハシさん。横顔がお馴染みすぎて、正面顔の印象はあまりない。大きなクチバシが邪魔して視界が悪そうだけど、クチバシの先で小さなエサをつまむことができるから、よく見えているらしい。
 鳥の視界って何度くらいなんだろう。目が横に付いてるから、180度以上見えているんだろうか。

花鳥園人気者-12

 オオハシさんはクチバシだけでなく目も印象的だ。ラピスラズリのような深い藍色をしている。
 このふちどりの青い部分はどんな役割の部分なんだろう。瞳は黒いところだと思うから、ただの飾りだったりするんだろうか。
 オオハシさんの瞳に映る景色というのを撮ればよかった。そこまで近づけるかどうかだけど、次回はそれにも挑戦しよう。

 今回はアンソニーにたくさん遊んでもらって楽しかったのだけど、ポポちゃんの元気のなさが気になった。オオハシさんはいつもと変わらず脳天気だった。
 花鳥園新シリーズは、まだ何回分か写真が残っている。今週は雨が多そうだから、写真を撮りに行けずに案外早く在庫を出し切ってしまうことになるかもしれない。




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