| フィルムスキャニングは名駅を超えて伊勢神宮へ 2006年1月25日(水) |
 Canon EOS kiss3+EF28-105mm(f3.5-4.5)+FUJI Venus800/ D2400UF
私が借りている月極駐車場の溝にヘクソカズラが間借りしている。区切られた駐車スペースが私のものだとしたら、このヘクソカズラも私のものということになるのだろうか。夏には白い可憐な花を咲かせ、秋は黄金色の実をつけていたこいつは、真冬の今も葉と実はしぶとく残り、凍える空気の中でもしっかり生きている。遠い夏を待ちながら。 この実はツグミやヒヨドリが好きらしいけど、こんなところまでは食べに来ない。どこにでもヘクソカズラはあるから。この後、葉はだんだん枯れ落ち、最後はツルと実だけが残る。 昔は実をつぶして汁をしもやけやあかぎれに塗っていたそうだ。夏場はその名の通りつぶすと強烈な匂いがするけど、冬の実はそれほどでもないはずだ。だからといって、自らつぶして手にすり込んでみようとは思わない。私はニベアを塗っている。冬場の私はニベア臭いので注意が必要だ。 これから春になってヘクソカズラはどうなるんだろう。注意して観察し始めたのは去年の夏からだから、春の様子は知らない。このまま自分のものとして温かく見守っていこうと思う。
今日はヘクソカズラの話じゃなくて、フィルムカメラとスキャナの話を少ししたい。 これまでフィルムはローソンで現像とプリントをして(500円)、「カメラのキタムラ」でCD-Rにしていた(530円)。でも、毎回1,000円以上かかるのは気に入らなかったので、スキャナを買って自分でCD-R化することにした。画質を求めるなら専用のフィルムスキャナなんだけど、昔のはSCSI接続だし、最近のは高い。1万円以上もしていたら、いつになったら元が取れるか分からない。なのでなるべく安いものとして選んだのが、フラットヘッドのスキャナのCanon CanoScan d2400UFだった。送料をあわせて2,500円。これならフィルム5本で元が取れる。 光学解像度2400dpi、階調表現力48bit入出力と、スペック的には必要充分だ。デジカメの画素数に換算すると770万画素相当ということになる。
使ってみた第一印象としては、とにかくやたら時間がかかるというものだった。スイッチオンから写真一枚取り込むのに10分くらいかかる。フィルムをセットして、ホコリが付いてないか確認して、プレビューして、小さい画像を見ながら補正して、ようやく取り込み開始。そしてあとは待つ。更に待つ。ひたすら待つ。待ちくたびれてよそ事を始めて、そろそろ終わったかなと見てみると、まだ80パーセントかよ! ってな具合だ。 デジカメの画像取り込みの面倒さをコンビニにおにぎりを買いに行く程度だとすると、フィルムのスキャナ取り込みは名鉄バスに乗って名古屋駅まで行ってJR高島屋の「蓬莱軒」でお持ち帰り専用のひつまぶしを買って帰ってくるくらいの面倒さに相当する。こりゃたまらん。トイレでも行ってくるか。 画質に関しては、解像感が足りないというよりも輪郭のシャープさが足りない。これは多くの人が指摘してるように、フォーカスが甘くてピンぼけのような感じになってしまう。取り込んだままの写真は、寝起きの見栄晴みたいにぼや〜んとしてる。もっとシャキッとしようぜ、とひと声かけたくなる。レタッチソフトでシャープを強めにかければ結果的には見られるようになるのだけど、もう少しシャープ感が欲しいところだ。 このD2400UFにもエラいところはある。それが自動ゴミ&キズ補正機能だ。これはフィルム面のキズやフィルムについたホコリを自動的に取り除いてくれる優れた機能で、とっても効果的なのだ。フィルムはどうしてもホコリを吸い取りやすくてそれが写り込んでしまいがちだけど、これを使えばきれいに取り払ってくれる。こりゃいいや、と思いきや、この機能をONにしたとたん、読み込み時間は更に倍! となり、面倒さの度合いは名古屋駅を超えてお伊勢さんまで赤福を買いに行くくらいに跳ね上がってしまうのだった。なんじゃそりゃー。風呂にも入れそう。
キタムラなんかのCD-Rとの比較でいえば、同等くらいかなという印象だ。あちらは200万画素でしかないけど、専用のフィルムスキャナを使っているアドバンテージがある。ただ、自分でやれば好みに仕上げられることを考えると、買って損はなかったと思えた。私の場合は、フィルム一本分丸ごとスキャンするわけじゃなく、断想日記プラスワンで使う写真を数枚スキャンするだけだから、多少時間がかかるのはそれほど問題じゃない。逆に言うと、たくさんのフィルムを全部スキャンするならこれは駄目だ。時間と手間がかかりすぎるからオススメできない。素直に店に出すか、専用のフィルムスキャナを買った方がいいと思う。 ライバル機としては、エプソンのGT-9700FやGT-9300UFがある。こちらの方が画質に関しては評判がいい。読み込み速度も速いらしい。ただし、ゴミ取り機能がないのが残念なところだ。オークション相場もD2400UFと比べると高い(5,000円くらい)。
ここまで書いてきてふと浮かんだ疑問を自らにぶつけてみる。あえてフィルムで撮る理由って何? と。 今更それを言うかって感じだけど、確かにその問題は常につきまとう。デジはランニングコストがかからないし、すぐに写真を使えて、画質も同じか上だ。デジのデメリットはほとんどない。フィルムのよさといえば写真の味くらいのものだろう。 フィルムは趣味だ、という弱い声がする。趣味か。なるほど、そう思えばいいのか。「時効警察」の中でも又来さんが、「趣味がないと結婚も出来なければ、ケツの穴も小さい」と言っていた。私もあえて時効になった事件の捜査を趣味とした霧山を見習ってフィルムで撮ることを趣味としよう。 「上手くいかなくったっていいんじゃない? 趣味なんだからさ。」 私もこのスタンスでいこうと思う。

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| この冬あなたを華麗に彩る魅惑のウォームビズ提案 2005年11月14日(月) |

Canon EOS650(フィルム)+EF35-135mm(f3.5-4.5)
はるか大昔からある(ような気がする)町のジーンズショップ。ずっと以前、気まぐれに2度か3度入ったことがあるような記憶があるけど、たぶん買ったことはない。 少し前通りかかったとき、店内を見ると一家総出で黄色い紙に何か書いてるような様子があったので気になっていた。どうやらこれを一所懸命書いていたようだ。
閉店セール。それが派手であればあるほど、そのやけっぱちめいた威勢のよさがかえってもの悲しさを誘う。 車で通るとき、よく頑張って続けてるなと感心しつつ安堵していたのだけど、とうとうこの日が来てしまったか。 「店じまいセール」、「売り尽くし」、「80%OFF」などの文字が躍り、やる気充分という感じだ。遠くからパッと見た感じは。しかし、よくよく見てみると、張り切りすぎて若干気合いが空回りしてることに気づく。 「ジャジー 1,000円」 「レデイスコール天 2,000円」 惜しいっ。 「上下 5,000円」は何の上下なのかよく見えないのだけど、何にしてもちょっと高くないだろうか? そんなことない? 売り尽くしたいお店側の気持ちとは裏腹に、このゆるい感じが買う側の脱力感を誘う。 全部売れたらいいなと思うけど、昔からのよしみで何かひとつ買っていっておくれよと頼まれたら困ってしまう。スタジャンみたいなの900円で買っても着られないし。中学生のときなら嬉しかったかもしれないけど。
うちの近所でもここ10年くらいで個人経営の店がずいぶん姿を消した。わりと大手のチェーン店などもなくなって、最近やけに不便になったと感じている。本屋、古本屋、ホームセンター、レンタル店、ディスカウントショップ、ほかほか弁当など、歩いて行ける距離にあったのがなくなってしまったのが痛いところだ。 洋服関係の個人店は相当厳しいだろう。かつては大型店に客を奪われ(このあたりではトリイとか)、今はそれに加えてユニクロなどの安売り店、アウトレット、ネットショップ、個人売買のオークションなどが更に追い打ちをかけている。ブランドものを扱ってるところはまだいいとしても、この写真のようなお店はどうにも将来が見えない状況だ。いっそのこと高齢者層にターゲットを絞った方がよくないだろうか、などとと紅白歌合戦にするようなアドバイスを送りたくなってしまったりもする。 などということを、信号待ちの2分くらいの間に考えたのだった。写真を撮りつつ。 あまり長くとどまっていると切なくなりそうだったので、信号が青に変わったところで気持ちを切り替えて店の前を後にした。100円ショップに向かうために(ダメじゃん)。
あなたがもしこの店の前を通りかかったなら、ぜひ何か買ってみてください。私からもお願いします。ジャジー1,000円などいかがですか? メンズコール天もありますよ。 この冬はウォームビズということで、下はコール天のラッパズボン、上はとっくりセーターとチョッキにジャンパー、仕上げはオーバーに首巻きというナウでヤングなファッションで決めてみてはどうだろう? インナーにはらくだの股引も忘れずに!
でもこの店、案外このまま何年もずっと閉店セールを続けることになるのかもしれない。そんな店もけっこうある。売り尽くしセールなんだから、売り尽くすまでやって欲しいというのが個人的な願いだ。

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| 銀の塩で味付けしたツタの這う甲子園的住居 2005年11月7日(月) |

Canon EOS650(フィルム)+EF35-135mm(f3.5-4.5)
この住居に住む人が阪神ファンかどうかは知らないけど、「ひとり甲子園住居」と勝手に名付け、観賞させてもらっている。ついでに写真まで撮ってしまった。葉っぱが赤く色づいてきて更にいい感じ。秋も少しずつ深まってきているようだ。 秋深し 隣は何を する人ぞ という忍者バショウくんの句が思い出される。
甲子園といえば、大々的な改修工事をすると発表があった。今年の優勝でかなり儲かったのだろう。更にいいことには日本シリーズで4連敗したことで選手の年俸を抑えられるという計算も働いたかもしれない。それとも、村上ファンドに対するけん制の意味合いもあったりするのか? ドーム化はせず、天然芝と土の伝統は守るようだ。個人的にはアメリカ式に内野も芝生のグランドが好きなんだけど、あれは手入れが大変そうだ。 銀傘は取り外されて、内野全部を覆うタイプになり、外壁のツタはそのまま残るらしい。あれも甲子園名物のひとつだからよかった。 なんでもかんでもドームにすればいいってもんでもない。ナゴヤドームも、昔の中日球場の味わいを失ってしまって寂しいと思っているファンも多いことだろう。ドラゴンズなんかせっまい土の球場でやっとりゃええんだて、というオールドファンのきつい名古屋弁が聞こえてくるような空耳のような。 昔の中日球場はスタンドとグランドが近くてよかった。ヤジはまともに選手に届いたし、ライトスタンドからミカンを投げたら田尾の頭に当たりそうだったものな(田尾はその後、回を追うごとに前進守備になっていった)。
ところでこの写真、銀塩のEOS650で撮った一枚だ。なんとか24枚撮り終えて、ローソンに出したら、CD-R化するのに12日もかかってようやく今日できてきたのだった。 なるほど、これは懐かしいフィルム・テイストだ。渋くて枯れた感じ。デジのようにツヤはないけどアナログの深みがある(ような気がする)。それと、同じレンズならやはりフィルムの方がシャープでシャキッとする。これはこれでなかなかいいもんだなとあらためて思った。今後もこれっていうシーンは銀塩で撮っていくことにしよう。 CD-Rの書き込みも、思った以上に仕上がりがよかった。無料の同時プリントはちょっとどうなんだと思ったけど(露出がものすごくオーバーなのは担当者の好みなのか、そういう設定にしてるのか)、プリントを自分でスキャナで取り込むよりずっと高画質だ。きっと高性能のフィルムスキャナを使っているのだろう(ローソンはコニカ・ミノルタがやっている)。仕上がりに関しては充分満足できる。 ただ、フィルム代、現像代、CD-R書き込みの合計が約1,000円というのは安くない。デジタル一眼を買った今、あえて銀塩で撮る必要があるのかと冷静に考えてみると、うーんとうなってしまう。フィルム40本も撮った日には中古のキスデジが買えてしまうではないか、とも思う。 深く考えるのはよしておこう。
見た目はよくて、道行く人を楽しませるけど実際に住んでみるとちょっと邪魔くさそうではあるこの家。住み心地は度外視して、このままずっとこの景観を保ってもらいたいと思う。 しかし、窓に中途半端にかかるツルと葉っぱがどうにも気に掛かる。もう少しきれいに手入れされてると言うことないんだけど。頼まれてもいないのにテレビショッピングで高枝切りバサミを買ってきれいに刈り揃えたくなってくる。 あー、切りたい、刈りたい、この家のツタと井川慶の後ろ髪。

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