 PENTAX K100D+Super Takumar 50mm(f1.4), f4.0, 1/60s(絞り優先)
予定では今日は松阪に帰郷してるはずだったのだけど、それがあさってに延期になったことでサンデー料理の出番が回ってきた。準備が足りず、イメージも不足で、いいアイディアも浮かばないまま、なし崩し的に作ったサンデー料理となってしまった。 こうして完成した3品を並べてみても、統一感がない。料理としての方向性も明確ではなく、どれがメインかも判然としない。何料理なのかと問われても答えられないようでは、趣味の料理としては失格だ。漫然と作る夕飯のおかずではないのだから。 ただ、あまり何も考えなくても料理できるようになったというのは成長したということだろう。レシピ本を見なくても作れるようになった。大きな失敗もなくなったし、味の安定感もだいぶ出てきた。まだ料理上手というにはほど遠いし、味も人様に自信を持って出せるようなものではないけど、まあ食べられなくはないものを作れるところまではきた。新米主婦とならいい勝負ができそうだ。 あとは自分が作りたい料理をイメージ通りに作れて、味も自分自身が本当に美味しいと思える域までいけるかどうかだ。このあたりは写真にも通じるところがある。誰でもカメラのシャッターを切れば写真は撮れるし、ある程度経験と知識を身につければ一眼レフも使えるようになる。美味しい料理はいい写真に似ている。技術、経験、知識、そしてイメージ、それらが高いところで融合したとき、いい写真が撮れたり、美味しい料理が作れたりする。もともとのセンスや偶然の要素も確かにあるけど、いいものにはやはり根拠があるものだ。私の料理の進歩具合というか停滞感は、私が撮る写真と同じようなところにある。どちらももっと上手くなりたいという思いと、思い通りにならないもどかしさを抱えている。こればっかりはある日突然上手くなるというものでもないから、実践を積み重ねていくしかないだろう。
今日の料理は最初、フランス料理を作るつもりだった。それがどういうわけか、作っている間に方向がそれて国籍不明の難民料理になってしまった。さまよえるサンデー料理と名付けよう。フランスでも中華でも洋食でもなく、和食ともほど遠い。日本でしか食べられないような料理だけど、日本料理という呼び名も違う。家庭料理といえばそうなるだろうか。でもこの料理を頭に思い浮かべてお店で食べたいと思ったとき、どこの店へ行けば出てくるのかさっぱり見当がつかない。あえて言えば、フランスの家庭料理を出している店で出てこないとも限らないか。この料理をお母さんに作ってもらおうと口で説明するのもまた難しい。 なんなんだこの料理は、と自分で今あらためて思った。とりあえず作り方を書くので、お母さんや奥さんに作ってもらいたい場合はそのまま伝えてください。料理の名前はまだない。
今回の中で一番美味しくてオススメなのは手前のナス料理だ。 ナスの皮をむいてスライスしたものを、しばらく水につけてあく抜きをする。それを取り出して水分を拭き取ったら、ビニール袋にカタクリ粉と一緒に入れてよく振って、粉を全体によくまぶす。こうすることでまんべんなくカタクリ粉をまぶすことができて、粉も無駄にならない。それをたっぷりのオリーブオイルで揚げ焼きにする。 上にのせる具材は別に作る。タマネギのみじんをオリーブオイルで炒めて、白ワイン、塩、コショウ、コンソメの素で濃いめに味付けする。そこへみじんにしたトマトを加えて炒める。できあがったものをナスにのせれば完成だ。 ナスの外はカリカリになって、中はとろりととろける食感となる。これは新食感で美味しかった。今回はコンソメ味で洋風にしたけど、かつお節としょう油やめんつゆベースの和風にしても美味しそうだ。
左奥は、海と山のケチャップ炒めといったようなものだ。 まずはタマネギと鶏肉をオリーブオイルで炒めて(好みでニンニクも)、あらかじめ下ゆでしたニンジン、ホタテ、キノコ類(今回はしめじ)を加えて、白ワインでざっと炒める。塩、コショウで味付けもする。 ソースは別で作る。トマトジュース、白ワイン、オリーブオイル、ウスターソース、マヨネーズ、砂糖、タバスコを混ぜ合わせて煮立たせる。最後に炒め物にソースを絡めてできあがりとなる。 味の決め手はやはりソースだ。トマトソースと思わせてマヨネーズを加えることでだいぶまろやかになりつつ、タバスコの辛みが効いている。 苦手の野菜やキノコ類も、こういう強い味のソースで絡めることで食べられたりするから、このソースは他にもいろいろ応用が利きそうだ。
右のやつが一応フランス料理風と言えるだろうか。 白身魚(今回はメカジキ)と海老をそれぞれ魚焼きグリルでホイル包み焼きにして、最後に直接焼いて表面に軽く焦げ目をつける。あまり長い時間焼くと固くなってしまうので、やや焼き足りないくらいで止めて、余熱で中まで火を通した方がいい。 アスパラは塩水で下ゆでして、グリルで少し焼きをいれる。 ソースは、マヨネーズ、カラシ、しょう油、白ワイン、砂糖、塩、コショウ、白味噌を混ぜてひと煮立ちさせる。 魚介類の中でも白身は味にクセがないから、ソースによって自分の好みのおかずにできる。塩焼きや煮魚は私も嫌いだけど、洋風のソースをかける魚は好きだ。肉だけでなく魚も充分美味しい料理になるから、使わないのはもったいない。
急場しのぎのようなサンデー料理になってしまった割にはまずまずまとまったものとなった。国籍は不明でも、日本人の舌に合った味となってるから、美味しく食べられた。家で食べる夕飯のおかずとしてはまあ文句のないところだろう。レストランでこの料理が出てきたら、評価はそこそこ止まりだろうけど。 今月はいろいろ予定がずれて、来週も再来週もサンデー料理ができるようになってしまった。本来なら一回しかチャンスがなかったはずなのに。喜んでいいものなのかどうか。作るのは楽しいけど、メニューを決めるのがひと苦労になっている。目新しい食材があるわけでもなく、メニューそのものに行き詰まり感がある。何かいいレシピ本が欲しいところだ。 でも、せっかく作れる機会が巡ってきたのだから、何かテーマ性のあるものを作りたい。まずは来週までに何か考えておかなくては。 というわけで、また来週のサンデーにお会いしましょう。
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