現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
スーパーカー・ブームど真ん中世代 2005年9月28日(水)
2005年09月29日 (木) | 編集 |
スーパーカー世代

OLYMPUS E-10+C-PL, f3.2, 1/125s(絞り優先)



 車で近所を走っていたとき、サイドミラーにひときわ車体の低いオレンジ色の車が映った。
 あ、スーパーカーだ!
 と、心の中で小さく叫んだ私は、スーパーカー・ブームど真ん中世代。

 スーパーカーという言葉がどの世代までなつかしさを伴って響くのかは分からないけど、池沢さとしの「サーキットの狼」をリアルタイムで読んでいた人間にしてみたら、ひどくなつかしい言葉だと思う。
 昭和でいうと50年代はじめから中頃にかけてだろうか。今30代なかばから40代はじめの世代だ。当時の私は小学生だった。
 スーパーカー消しゴムを集め、ガチャガチャでスーパーカーのミニカーを出しまくり、自転車で東名高速道路に友達とスーパーカーを見に行った。橋の上で待っていて、走ってきたスーパーカーに手を振るとパッシングライトで答えてくれたりした。スーパーカーに乗っているだけで街では小学生の男子に取り囲まれ、スター扱いされるという今では考えられないくらい平和な時代だった。
 あと、ブラスチックにスーパーカーの絵の輪郭がくりぬかれたものがあって、よくそれで授業中絵を描いてたことを今ふいに思い出した。

 ランボルギーニ・カウンタック、フェラーリ512、ロータス・ヨーロッパ・スペシャル、ポルシェ・カレラ、デ・トマソ・パンテーラ、マセラッティ・ボーラ……。
 うーん、なつかしすぎて涙が出そうだ。しかも、そんな名前をまだ覚えてる自分に驚く。
 今30代以上のたとえばプロ野球選手などがフェラーリやポルシェなどを買いたがるのは、少年時代にあのブームを経験したからという面がたぶんある。あの時代の少年にとって、成功した人間が乗るのはベンツやBMWではなくカウンタックなのだ!

 それにしても久々にスーパーカーを見た。よく見えなかったけど、あれはなんだったんだろう。ランボルギーニっぽいけど、よく分からない。
 しかし、笑えるほど車高低いな。乗用車の半分くらいしかない。ドライバーはほとんど仰向けのような格好でシートに収まり、運転してる。ボンネットは見えないはずだ。
 一生に一度は乗ってみたい、スーパーカー。けど、メインカーにするにはあまりにも不便すぎる。あんなので散策の山道走れそうにないし、近所のスーパーに買い物に行くにも気を遣う(そのスーパー・カーじゃない)。
 やはり夢は夢のままが一番なのか。

 昨日、あそこでミウラ見たぞ!
 ウソつけ!
 ホントだって!
 じゃあ、今日の帰り見にいこまい!


 なんていう遠い日の会話がよみがえる。






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