
OLYMPUS E-10+C-PL, f5.0, 1/80s(絞り優先)
あ、ハコスカだ。こりゃ記念撮影をしないと。 助手席に置いてあるE-10の電源を手探りで入れて、しばし待つ。 ……。 更に待つ。 ……。 こういうとき、のんびり屋さんのE-10を買い換えたくなる。早く電源が入らないとハコスカが行ってしまうぞ。 よし、入った。左手でハンドルを持ったまま、右手だけでE-10を構えてファインダーをのぞきながら撮る。はい、一枚、いただきました。OKです。ありがとう、ハコスカの人。 撮影完了を待ってくれていたかのようなタイミングで、ハコスカは私の前にキュッキュッとクイックに入り込み、ぶっ飛ばして行ったのだった。まだまだ元気だ。
ハコスカを見たのはずいぶん久しぶりのような気がする。私が学生時代、EP71スタタボ(トヨタのスターレット・ターボ、通称「辛口ターボ」)をあちこち改造して走り屋仕様にしながら街中を安全運転していた頃(友達から狼の皮をかぶった羊号と呼ばれた)はたまに見かけたけど、最近はめっきり見かけなくなっていた。あれからもう15年も経ってるし、そもそもハコスカが生産終了になったのは昭和47年(1972年)のことだから、この時代に現役で走ってるのは相当なものだ。年数だけ考えても、作られてから30年以上経っている。これはかなりすごい。当時の生産技術からしても。
ハコスカと聞いても普通の人は分からないかもしれない。簡単に言うと、箱形をしたスカイラインのことで、略して「箱スカ」。クジのハズレとかのことではない。 往年の名スポーツカーとして、いまだに人気が高い。 いくつかのモデルがあったり、何度かモデルチェンジをしてるけど、基本的にはスカイライン2000GTや2000GT-Rあたりのことを指すのだと思う(ハコスカについては全然くわしくないのでよく分かってないのだけど)。 写真のこれは、テールライトの形からして、「45(ヨンゴー)」と呼ばれる年式のものだろうか。だとしたら作られたのは昭和44年で、ほとんど同世代だ。
世の中にはハコスカ好きの人が多いから、たぶん、全国ではまだけっこう現役で走っているのだろう。ハコスカ・オフなどもありそうだ。 また何年後かに、見てみたい。お、まだ走ってるな、と安心するために。
私の丸目インテグラも骨董品の仲間入りつつある。もう街で同じタイプのものを見かけることはほとんどない。そもそもあの丸目が不人気で売れ行きが悪くてすぐにマイナーチェンジしてしまったということもあって。 まだ特に悪いところもないから、止まるまで乗ろうと思ってる。 しかし、あと何年かしたら、私のインテグラも普通に街を走ってるだけで、誰かにデジで激写されてしまうかもしれない。お、まだあいつ走ってやがるぜ、とか言われながら。 マイ・インテグラがハコスカ的な価値を持つようになるまでには、あともう10年は乗らないといけないだろう。けど、愛好者が少なすぎて、付加価値はきっと生まれない。ただのポンコツとなってしまう宿命にある。 目指せハコスカというよりも、コロンボ刑事の愛車に負けるな、といったところかもしれない。
東南アジアへ旅立ったという私のスタタボは、あれから何年くらい元気で走ってたのかな。
|