現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
あなたはダイサギさんですか? 2005年10月19日(水)
2005年10月20日 (木) | 編集 |
ダイサギさん

OLYMPUS E-10+C-PL+テレコン, f2.4, 1/50s(絞り優先)



 ダイサギさん、こんにちは。
 お元気ですか?
 木の陰に隠れてこっそり挨拶しつつ写真を撮らせてもらった。星飛馬を見守る星明子みたいに。
 ダイサギさんは星明子こと私オオタに気づいていたのかいなかったのか、このとき早めの夕食中。首を伸ばしながら、そぉ〜っと水面を歩き、おもむろにシュパッとくちばしを水中に差し入れ魚をくわえ、コクコクコクッと上を向いて飲み込んだ。上手い。続けざまにもう一匹。
 でもなんで魚って、鳥の足や気配に気づかないんだろう? 人間の手が近づけばすぐに気づいて逃げるのに。魚は鳥の気配を感じないようにできてるんだろうか? くちばしのスピードだってそんなに速いとも思えない。スピードだけなら全盛期のマイク・タイソンの方が速そうだ。けど鳩を素手でつかんだタイソンだって泳いでる小魚をつかむのは無理だろう。自然界って、人間には理解しにくい不思議な部分でうまくできてるなと思う。

 とここまで、写真のこのサギをダイサギとして話を進めてきた私だけど、ホントにこれダイサギでいいんだろうか、という素朴な疑問がわき上がる。
 コサギよりは体が大きかった気がする。くちばしも遠目ながら黄色かった。だからたぶんそうじゃないかなと思ったんだけど確信はない。チュウサギがこんなところをうろついてるとも思えないから、ダイサギでいいんだろうか。とりあえずそういうことにしておこう。

 でもダイサギとチュウサギって、どうやって見分けるんだろう? 図鑑やネットで写真を見たり説明を読んだりしても、もうひとつよく分からない。「コサギより大きくてダイサギより少し小さい」って! 都合良く一緒にいるわけじゃないから、そんなこと言われても困ってしまう。くちばしの長さがチュウサギは少し短いともいうんだけど、それだってほんのちょっとの差らしいから分かるはずもない。目の下の切れ込み(口角)が深いとダイサギで、浅いとチュウサギといっても、そんなことまで確認できるほど至近距離まで近づけないし、大写しにするには超望遠レンズが必要だ。
 唯一はっきりした判断材料は、チュウサギはめったにいない、ってことだ。なんだそりゃ。
 だから、コサギじゃない大きいサギがいたら、それはダイサギと思ってほぼ間違いないようだ。

 ただ安心するのはまだ早い。ダイサギには2種類の亜種がいるんだそうで、その名も、亜種チュウダイサギと、亜種オオダイサギ。ややこしい……。
 亜種チュウダイサギとチュウサギの区別がまた難しいんだそうだ。こうなってくれると私にはもうお手上げさ。
 マナカナのどっちがマナでどっちカナか分からず、こう言ってしまう心境に似ている。
 どっちでも一緒じゃん。
 なんて投げやりな。
 宗猛と宗茂の区別だっていまだについてない。

 キミはダイサギですか?
 そう心の中で問いかけたのが聞こえたのか、推定ダイサギは日が沈んだ森の向こうに飛び去っていった。大きな羽を広げて、バサバサバサっと。
 また会いましょう、ダイサギさん。チュウサギくんにコロニーかどこかで会ったら、私がよろしく言っていたと伝えてください。





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