
Canon EOS D30+SIGMA28-80mm(f3.5-5.6), f5.6, 0.5s(絞り優先/三脚)
台所の小窓から見えた火星人。 いやいや、火星人は見えないだろう。見えたのは火星だ。 夕方7時をすぎた頃、東の空を見上げると赤く光る星が見える。これが今地球に接近している火星だ。 接近といってもこっちに向かって突っ込んできてるわけではないので安心して欲しい(誰もそんなこと心配してないって?)。えーと、ややこしいことは私もよく分かってないのだけど、火星は楕円軌道を描いて太陽の周りを回ってるため、周期的に地球に近いところを通ることになり、大きく見えるのだそうだ。 2年前の2003年も60,000年ぶりの大接近ということで話題になっていたので覚えてる人もいるだろう。今回はそれに次ぐ中接近で、ここで見逃すと次は284年後しか見られないらしいから、今のうちに見ておいた方がいいかもしれない。タダのものはとりあえずもらっとけ精神みたいなものを持ち合わせてる人は特に。
せっかくのいい機会なので火星について少し勉強してみた。とりあえず結論から言ってしまうと、どうやら火星人はいないらしい。え? そんなこと知ってるって? まあね。でもちょっと残念だ。タコ型の火星人、見てみたかったな。捕まえたらタコ焼きに入れて食ってやろうと思ったのに。ただし、細木数子的には火星人はいることになっている。 ……。 そういえば私、火星人だったかも。わっ、タコ焼きに入れられちゃたまらんっ。
そんなことはともかく勉強だ。昔から勉強を始めたとたんに脱線して他のことを始めてしまう悪いクセがあったけど、ちっとも直ってないな。 「すいきんちかもくどってんかいめい」 今の子供はなんのこっちゃと思うのだろうか。昔は太陽系の惑星の並び順をこうやって覚えろと習ったのだった。水星、金星、地球、火星、つまり火星は太陽から4番目にある地球のお隣さんだ。地球の外を大回りしてるから、公転周期は687日と地球よりかなりかかる。けど、自転は24時間39分と地球とほとんど変わらない。火星に移住しても一日の長さは同じだから戸惑うことはないだろう。
火星に地球人は住めるのか? それはかなり苦しいと思う。二酸化炭素が95パーセントで、酸素はほんのちょっぴりだから、ものすごく息苦しい。というか無理だ。 それに寒すぎる。夏の昼間は27度と快適だけど、冬の寒いところではマイナス133度まで下がってしまう。しばれるなや〜(東北弁)、などとのんきに言ってられない。平均気温だってマイナス55度だ。それじゃあ超シバリング状態になってしまう。 しかし、もうひとつのお隣さんである金星は平均400度の灼熱地獄であることを考えると、火星はまだましだ。どっちでも好きな方を選んでいいぞと言われたら迷わず火星にする。頑張れば住めそうな気がしないでもない。地球がにっちもさっちもいかなくなったら、地球人は火星へ移住することになるだろう。火星に人工のドームか何かを作ればいけるかもしれない。 火星の土地を3,000円とか6,000円とかで売ってるところがあるから、今のうちに買っておくのも手かもしれない。本当に移住することになったら、土地の利権争いでとんでもなくモメそうだけど。
火星の研究は今も続けられていて、まだまだ未知の部分も多い。生命体が存在するかどうかもいまだに結論が出ていない。 衛星も各国がたくさん飛ばしてるし(日本も1998年に火星探査機「のぞみ」を打ち上げた)、最初に着陸したマリナー4号(1965年)以来いくつかの探査船が実際に火星の地表で調査もしている。 以前、ちょっと話題になった火星の「顔」はその後どうやらなんでもないただの岩だったことが判明したようだ。古代文明の名残りかと期待を持たせたのだけど残念だった。
火星接近は今後11月の半ばあたりまで続くそうなので、思い出したら見てみてください。そんなに大きくはないけど、明るく赤色に光っているのでたぶんすぐに分かるはず。朝帰りの早朝なら西の空にあって、それもよく見える。 恋人とふたりで見るときは、こんなロマンチックな約束をしたらどうだろう。 「次の大接近の284年後までずっと一緒にいようね」と。 私はひとりで生き残ってでも2061年のハレー彗星を見る予定だ。

|