現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
名古屋人もあまり知らない名古屋第6のタワー 2005年11月8日(火)
2005年11月09日 (水) | 編集 |
東山給水塔


Canon EOS650(フィルム)+EF35-135mm(f3.5-4.5)


 名古屋っ子たるもの、市内にあるタワーは全部言えてしかるべきだが、あなたはいくつ知ってるだろうか?
 非名古屋人だと1つか2つ、名古屋人で4つか5つといったところか。セントラルタワーズ、テレビ塔、東山スカイタワー、ここまではメジャーなところ。更に続けて、名古屋港ポートビルと平和公園のアクアタワーまで言えれば上出来だ。
 しかし、写真のこれはどうだろう? 名古屋生まれの名古屋育ちでも案外見たことがないという人が多いんじゃないだろうか。私も少し前に初めてその存在を知ったばかりで、今回ようやく行くことができたのだった。といっても門の前までだけど。

 東山給水塔と聞けば、ああ、これがそうなんだと思う人もいるだろう。または、なんだそれ初めて聞いたぞという名古屋人もいるかもしれない。名前の通りの給水塔で、もう今は使われておらず、年に2度しか一般公開されてないことが、この存在をマイナーなものとしている。
 それに加えて立地条件にもその原因がある。というのは、これは千種区の覚王山にあるのだけど、表通りから見えないのだ。大通りから細い道を入っていった住宅地の中に隠れるようにひっそりと建っている。行ってみて、これじゃあ知らなかったはずだと納得した。

 建てられたのは1930(昭和5)年で、1973(昭和48)年までの43年間、覚王山一帯への配水の役割を担っていた。その後一時使われなくなったものの、昭和54年に再び災害対策用の応急給水施設として使われるようになり、トンガリ屋根の展望台が1983年(昭和58)年に設置されたんだそうだ。
 一般公開日は春分の日と、8月8日の2日間(前は6月の第一日曜(水道週間)もあったみたいだけどそれはなくなってしまったんだろうか?)。8月8日はなんでかというと、名古屋の市章「マルハチ」にちなんでだそうだ。さすが名古屋らしいセンス。
 行くと名古屋の水道水をそのまま缶詰にした「なごやの水缶」がもれなくもらえるらしい。嬉しいような嬉しくないような。

 今年はもう終わってしまったから、来年はぜひ行ってみたい。8月の方が緑に色づいたツタが塔を覆って更にいい雰囲気になるらしいので、そっちの方がねらい目だろう。
 そのときはぜひ私も「なごやの水缶」をもらって、展望台で名古屋の街を見下ろしながら腰に手を当てて渇いたのどを潤したいと思う。でも中身の水は、うちで水道の蛇口から出てくるのと同じ水なんだよな。キャンプで食べるカレーライスが美味しいように、東山給水塔で飲む名古屋の水道水は特別美味しく感じられるのだろうか?
 不安と期待が入り交じり、早くも失望感が漂いつつ、来年の8月8日が楽しみになってきた。海釣りへ行く人が持っていくようなクーラーボックスにたくさん氷を詰めて行ってみるか。きっとそこまで気合いを入れて「なごやの水缶」をもらいに行く人もそうはいまい。オマケで2缶くれるかもしれないぞ。なんかますます楽しみになってきたな。
 早〜く来い〜、来い〜、8月8日〜♪ と歌いながら気長に待つことにしよう。

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