現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
どんぶりもの作りでジタバタ大騒ぎの日曜の夕方 2005年11月20日(日)
2005年11月21日 (月) | 編集 |
かき揚げ玉子丼

Canon EOS D30+SIGMA28-80mm(f3.5-5.6), f4.0, 1/20s(絞り優先)


 本日のサンデー料理はどんぶり。なんだどんぶりかよ、早くも手抜きじゃん、とヤジが聞こえた気がしたのは空耳だろうか。今日はちょっと時間がなかったというか、イメージがわかなかったというか、頭が痛いよぅ兄さん((c)武田真治)的な言い訳をしつつ、でもけっこう手間がかかってるんです、これ。見た目以上に。

 今日のテーマは、「レシピにおんぶにだっこに肩車からの脱出」だった。要約すると何も見ずに作ってみようということだ。いっけん、ただの玉子丼ぶりに見えるかもしれないけど、さにあらず。本当はかき揚げ丼なのだ。卵の下にかき揚げが横たわっているのである。高校時代、バタフライで溺れかけた私のように。
 かき揚げ丼と玉子丼をドッキングさせたどんぶりが一般的なのかどうかよく分からないのだけど、思いついたのがこのかき揚げ玉子丼。そしてかき揚げ作りがまたややこしいことになったのだった。

 まずはかき揚げのタネ作りから。思い浮かんだものを適当に切ってまぜてみた。小エビ、タマネギ、万能ネギ、ニンジン、三つ葉。何か足りないような気がしつつ、思い出せないので、天ぷら粉をまぶしてコネコネこねくりまわす。フライパンには先ほど油を入れて充分温めておいた。
 温度は170度から180度くらいっていうんだけど、そんなもの指突っ込んで確かめるわけにもいかず、体温計では代用がきかず、経験を伴わないまったくの勘で勝負。
 タネをすくって、そらいけっ、と入れてみたところ、ジャー!!! っとものすごい勢いでタネは踊るように一気にきつね色に揚がったのだった。瞬殺?
 って、温度、高い、高い! 怖っ! 爆発するかと思った。
 とりあえず火を弱めて遠巻きに眺めて、勢いが静まるのを待つ。わー、びっくりした。一体何度くらいまで上がってたんだろう。華氏451度は超えてたかもしれない。油の温度って見た目で分からないんだね。またひとつ勉強になったよ。
 動揺を隠せないまま、次のタネをおそるおそる流し入れてみたところ、ん? どうした、急に元気がなくなったぞ? タネは金魚すくいの弱った金魚みたいに上の方でゆらゆらと力なく揺れるばかり。ありゃりゃ? 一気に冷えましたか? なんだよ、コアラと三原順子かよ、と突っ込んでみたけど、油の中のタネはカリっと揚がるどころかバラバラと分解しはじめる始末。うーん、困った。モンキッキーも困ってる。
 その後火を強めてしつこく揚げていたらなんとか格好がついたので、すくって取り出した。こんなんでよかったんだろうか。
 あとはめんつゆを1:3くらいで割って(カップに半分弱くらい)、それを煮立てて、溶き卵を流し入れてしばし待つ。半熟になったところでご飯の上にかき揚げを乗せ、めんつゆの卵とじを上からかけたら完成。
 あー、書き忘れたけど、緑色のはシソの葉を揚げたものだ。
 みそ汁もダシをとって作ったからこれもけっこう手間と時間がかかった。

 味はやや濃いめながらも安心感のある味で普通に美味しかった。めんつゆで作れば大きな失敗はない。ただ、裏を返せば面白みのない味とも言える。やや甘めで75点といったところ。
 日常の家庭料理レベルというか、これが大衆食堂で出てきても文句を言わずに食べるだろうけど、社員食堂ならちょっと濃いんじゃないかとひと言言いたくなるような微妙なライン。

 こんな単純な料理に今日も大騒ぎ。楽しいようなそうでもないような。毎回、食べる頃にはぐったりしてしまう私であった。
 でも今日はレシピから一歩自分の足で踏み出したという実感がある。これまではできるだけレシピに忠実に作ることだけを考えていたけど、曲がりなりにも自分で工夫する面白さも分かった。次からはどんどんオリジナルにも挑戦していこう、となるかどうかはまだ分からない。基本的に作れるものが少なすぎてそれは無理だろうというのが実際のところだ。
 まだ見ぬ料理もいろいろ作ってみたいから、素直に料理本を見て、未知のものに挑戦していくことにしよう。
 毎回、テーマを決めていくのがよさそうだ。前回が「オールグリーン」で、今回は「レシピからの小さな脱却」だったから、次回は「未知の国の料理との遭遇」とかいいかもしれない。コートジボワール共和国料理とか、トルクメニスタン料理とか。
 ……。
 全然イメージわかないけど、そんなものホントに作れるのか、私? いや、それはさすがに無理がある。そうだ、世界三大料理と言われながら個人的にまったく馴染みがないトルコ料理がいいんじゃないか。それなら調べれば何か作れそうな気がするぞ。それでいこう。
 来週の日曜日はトルキッシュ・オオタとなる。

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