現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
カモがいない池なんてクリープを入れないコーヒーみたいさ 2005年12月2日(木)
2005年12月03日 (土) | 編集 |
猪高緑地の静まりかえった池

Canon EOS D30+EF75-300mm(f4-5.6), f4.5, 1/90s(絞り優先)


 紅葉が逃げていくのを追いかけることができない。あきらめきれないけど、今年はもう半分あきらめた。桜の場合なら出遅れても寒い地方へ行くという手があるけど、紅葉の場合はそうもいかない。今日も近所の猪高緑地を30分ほどうろついたところで時間切れになってしまった。
 紅葉よ、もうしばらく私を待っておくれでないかい。

 写真は猪高緑地の中では一番大きな塚ノ杁池。どうしたことか、不気味に静まりかえっている。生き物の気配がまるでない。カモがいたらぜひ撮ろうと思っていたのに、影も形もなく、コサギや他の鳥もいない。遠くの林の中から鳴き声が聞こえるだけで。
 池の表面は水草がびっちりと覆っていて、魚もいるのかどうか疑わしい。かつてはブラックバスが釣れたというけど、最近はもういなくなったのか、釣り人の姿もない。夏に訪れたときはこんな雰囲気じゃなかったと思うけど、冬はこれがここの普通の姿なんだろうか。
 この池で泳いだら無事では済まないだろう。誰が泳ぐか! 丸山弁護士でもここでは泳げまい。

 カモたちはどういう基準で池や川を選んでいるんだろう?
 それ考えてると夜も寝られなくなっちゃう、という人も多いことだろう。私は夜はぐっすり眠れるけど、そのことについてはたまに考える。
 単純にエサ問題だけなのか、水質の好みがあるのか、広さは関係あるのか、他のカモたちとの関係性もあったりするのか。
 郊外のきれいな水の川や池がいいんじゃないかと思うと必ずしもそうではなく、都会で人が多くて水もきれいとはいえないようなところに意外とたくさんいたりする。やっぱりカモもあんまり寂しいところよりも多少にぎやかなところの方が落ち着いたりするんだろうか。
 同じ種類のカモでも、池にいるやつもいれば川にいるやつもいる、河口付近や海にもいたりする。一体どういう考えでそこでいるんだ、カモたちよ、と問いただしてみたい私なのであった。

 カモ的にいえば、名古屋市内の池だと、牧野ヶ池緑地はけっこういた。この猪高緑地はまったくいなくて、明徳池はそこそこ。平和公園の南、星ヶ丘近くにある新池は去年たくさんいるのを見かけた。天白公園もかなりたくさんいた。天白の荒池も。
 川なら街中でもたいていのところにいる。写真を撮るにも池よりも川の方が近くていい。
 いるところにはいるし、いないところにはいないカモ軍団。どんな野鳥でもそうだけど、カモの場合それが極端でもあり、不思議でもある。いつか、日本の野鳥の会の人に出会ったら、そのあたりのことを訊ねてみたいと思う。あまり話が長くなさそうな人を選んでお話を聞いてみよう。

 紅葉が終わって、木々の葉っぱが落ちてきたら、いよいよ鳥撮りのシーズンだ。春から秋にかけては、ベテランさんの重装備でなければなかなか鳥は撮れない。葉が生い茂る高い木の上で鳴いていても300mmの望遠レンズ程度では役に立たない。冬は駆け出しの鳥好きでもけっこう姿を見つけることができて写真も撮ることができる。鳥自体の数が増えるということもあって。
 実は私、こう見えても(どうも見えてないと思うけど)、高校一年のとき、友達にだまされて野鳥クラブに入部させられて、一日だけ活動したことがあるという根っからの鳥好き野郎なのだ(一日だけなのに?)。
 入部の理由を問われて、「田舎育ちなので」というわけの分からないことを口走って部長を黙らせたという実績もある。
 しかし、鳥を見るにはほふく前進しなければいけないという厳しい現実を聞かされ、あっけなく幽霊部員と成り下がったのだった。ほふく前進って……。陸軍の歩兵部隊じゃないんだから。
 あれから時は流れ、今では私も立派な(?)鳥好き人間となった。これもすべて私を野鳥クラブに誘ってくれた野村君のおかげ……なのかな?

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