 Canon EOS D30+EF28-105mm(f3.5-4.5), f4.5, 0.3s(絞り優先/三脚)
今日1月11日は、みなさんもご存じのようにマッチャの誕生日だ。え? マッチャくん知らない? 私の高校時代からの友達なんだけど。 ……。 それとは別に鏡開きの日でもある。みなさんのところでも開いただろうか、鏡。私は開きましたよ、鏡。そして、こうして書いてるということは、今回もまた見事モチとの死闘に勝利したということを意味している。また飲んでやりました、モチの野郎を。いくつになってもモチにだけは負けたくないものだ(そんなこと言ってる人間が最後はモチに負けるのかもしれない)。
そもそも鏡開きというのはどういうものか、ちゃんと説明できる人はどれくらいいるんだろう。私はこれを書く前に調べてみて、自分が由来や意味の2割も分かってなかったことを知ったのだった。 まず鏡餅だけど、何故鏡というかといえば、古来神前に鏡を祀る礼法があって、それを奈良時代あたりから餅でするようになって、鏡餅と呼ばれるようになった。鏡は本来丸いものだから。四角じゃ駄目で、丸い形にも意味がある。丸は家庭円満の象徴でもある。 鏡開きは、旧年を神様に感謝して、供えた餅をいただくことで無病息災を祈る行為になるのだそうだ。と同時に餅との闘いでもある。固くなった鏡餅を飲み込めるくらい健康なら神様の助けを借りずとも生きていけるに違いない。ある意味運試し、力試しとも言えるだろう(後半は私の持論なので鵜呑みにしてはいけない)。 元々は武家で行われていた習慣が、縁起を担ぐのが好きな商人の間で流行って、そこから一般家庭にも広まっていったようだ。 鏡割りではなく鏡開きなのは、切ったり割ったりするのは不吉なので開きと呼び習わすようになった。刃物も使ってはいけない。切腹だとか、神様との縁切りにつながるから。トンカチでたたき割るか、手で砕かなければならない。っていうんだけど、あんなカチカチの餅、どうやって割ったり砕いたりできるんだ? 包丁でさえ歯が立たないというのに。一家にひとり魁皇が必要だ。たぶん電子レンジとかで温めるといいんだと思うけど、あれが神様の分身なら、レンジで攻め立てられ、カナヅチでぶん殴られ、包丁で刻まれて、最後は煮られてしまうんだから大変だ。人の口に入ることには精根尽き果てていることだろう。
たいていの地方では1月11日の鏡開きだけど、京都などでは4日に行われるとか。最初は1月20日にされてたものが、その日に徳川家光が死んだから11日にずらしたんだそうだ。今でも20日にしてるところもあるらしい。 いずれにしても、そろそろこのへんで正月の餅も全部食べてしまって、ぼちぼち仕事始めにしようかね、という気分に持っていくための生活の知恵のようなものだったんじゃないだろうか。本来の意味はともかく、こういう行事には乗っかっておいた方が生きていく上で便利だから、私はいいと思う。
ところで、ぜんざいとお汁粉の境界線がどのあたりにあるか知っているだろうか? 昔からどうなんだろうと私はぼんやり疑問に思っていて、調べてみたところ、その境は思いの外曖昧なものだった。 一説には、つぶあんを使ったものがぜんざいで、こしあんを使うとお汁粉になるというんだけど、同じものでも関東ではお汁粉と呼び、関西ではぜんざいと言ったりするからややこしくなる。更に大阪では汁のないつぶあんのお菓子をぜんざいと呼んだりもするらしいし、関東では白玉にこしあんがかかるとぜんざいになったりするとか、それを関西では汁粉というとか、なんだかわけが分からない。 私は、子供心にツブツブの入ったものがぜんざいで、ツブの入ってない汁だけのものがお汁粉だと勝手に思い込んでいた。だから、貧乏人はお汁粉を飲んで、お金持ちはぜんざいを食べるものだと信じていた。しかし、それはさすがに珍説だったようだ。 とりあえず写真のこれは、ぜんざいのつもりで作って、ぜんざいのつもりで食べた。じゃあ、お汁粉作ってみろよと言われると、私にはお汁粉は作れないということに気づく。作り方が分からない。なので、人が遊びに来てそのリクエストが来たら、ローカル・ルールでぜんざいを作ってツブツブを入れない汁を出すことになる。貧乏人は麦を食え。
世の中には私の知らない場所で、無数のお汁粉やぜんざいが存在している。栗ぜんざい、クリームぜんざい、沖縄の氷ぜんざい、コーヒーぜんざい、苺ぜんざい、ワインぜんざい、蕎麦ぜんざい、かぼちゃぜんざい、ミルクぜんざい、味噌ぜんざい、きび餅ぜんざい、フルーツぜんざいなどなど。地方には土地の名産ぜんざいもたくさんある。 世界では、汁粉に似たものが中国やベトナムなんかにあるそうだ。 歴史的には、あんこは紀元607年推古天皇の時代に中国から伝わったんじゃないかと言われている。ただ、現在のようなお汁粉やぜんざいのような形になったのは江戸時代あたりだそうで、当時は今のように甘くなくて、塩味で酒の肴として食べられてたとか。 そうえいば、最近自動販売機で「おしるこジュース」を見かけない。今でも売ってるんだろうか。寒い冬の夜、コンビニなんかなかったから、おしるこ缶ジュースをよく買って飲んだものだった。半分はシャレで、でも飲んでみると意外と美味しくて体が温まった。 家庭用では粉末でお湯を注げばできる即席汁粉が売られていた。そうそう、家にあって何度か飲んだことがある。遠い記憶がよみがってきた。もしかして、私自身がそういうものから離れてしまっただけで、世間的には今でも一般的に認知されてるものなのかもしれない。子供たちに人気のアイテムだったりするんだろうか? ママー、粉末のお汁粉買ってくれなきゃヤだ! と床に転がってダダをこねてる子供の姿は見たことがないけど、仮面ライダーお汁粉とか、ポケモンぜんざいなんて商品があったとしても不思議ではない。世の中に不思議なことなどないのだよ、関口君。
鏡開きの話から最後は妙なところに話が展開していってしまったけど、なにはともあれ今年も無事鏡開きを済ますことができたことを喜びたい。ぜんざいも美味しくいただいた。しかし、いつになったら夫婦善哉が食べられるんだ、私? 教えて、オダサク。

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