現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
健康優良児アイ、予防注射でお疲れのご様子 2006年1月24日(火)
2006年01月25日 (水) | 編集 |
PCの上のアイ

Canon EOS D30+EF50mm(f1.8), f1.8, 1/4s(絞り優先)


 1月はアイの予防注射の月だ。そのことを察したわけでもないだろうけど、キャリー・ゲージを見せたとたんに逃げ腰になるアイ。追う私。逃げるアイ。追いつめる私。捕まり暴れるアイ。そんなひと悶着がありつつも、なんとかゲージに押し込んで病院まで連れて行った。途中鳴き通し。頭では分かってなくても、本能で何か不穏な気配を感じるのだろう。さすがにケモノだ。しかし、地震予知はまったくできないようで、この前震度4の地震の時は、揺れてからムクッと半身だけ起こして、ん? なんか揺れてる? ってな感じでちっとも危機感がなかった。地震感知レーダーは人間以下のようだ。私の方が早く気づいたくらいだから。あれじゃあ地震予知には役立ちそうもないし、そもそも自分の身さえ守れないんじゃないかと心配になる。

 病院に入ると観念したのか、急におとなしくなった。まさに借りてきた猫状態。病院の先生にとってはおとなしい猫ということになっている。家でのワガママぶりとヒステリーを見せてあげたい。
 予防注射というのは、半分は気休めのようなものかもしれないけど、アイの場合外へ出かけていくから、一応しておいた方がいいだろうと毎年している。病気になってから悔やむよりも少しでもできることはしておいた方が気が休まる。だから、アイのためというより私のためと言った方がよさそうだ。彼女にしては迷惑な話かもしれない。首をもたれて、チューとやられている間、何やら神妙な顔をしていた。
 注射は三種混合ワクチンというやつで4,000円。特に高くもなく安くもない標準的な値段だと思う。内容は、ウィルス性鼻気管支炎、カリシウィルス感染症、汎白血球減少症の予防というものらしい。これに白血病ウイルス感染症を加えた四種混合ワクチンというのもあるようだ。人間でいうところのインフルエンザの予防接種と同じようなものだから、絶対ではないにしても、それなりの効果はありそうだ。家猫なら必要ないかといえばそうとも言い切れない。人間が他の猫と触れて持ち込むこともあるし、脱走したりしたときに感染してしまうこともある。感染はやはり人と同じように他の猫からになる。外に出かけていくということは、交通事故に加えてそういう部分での危険もあるわけだ。

 アイは猫の中では健康優良児と言っていいくらい飛び抜けて丈夫なやつだ。人間の児童なら健康メダルがもらえるに違いない。うちに来てから3年になるけど、風邪ひとつひかない。調子悪そうな日さえなく、メシを食べない日は一日たりともない。栄養をしっかりとって、7階と1階を毎日2、3往復して、外で暴れまくって体を鍛えてるせいだろう。
 メシはよく食べるのに、体重は3.5キロしかない。やせていてではなく筋肉質でこの体重なので非常にしまっている。腹にも無駄な肉はない。触るとムキムキしている。もう少しポチャッとしてた方がかわいげがあるんだけど、筋肉モリモリ女猫というのもそうはいないから、これはこれでいい。

 病院から帰ってきたらさすがに疲れたのか、少しぐったりしていた。注射の影響もあったのかもしれない。そのまま長い時間眠り続けてちょっと心配したけど、起きたらメシをたらふく食っていたので大丈夫だ。病院へ行くまでに気疲れしただけだったのかもしれない。
 メシといえば最近、ますます好みがうるさくなってきて困る。基本食はカリカリなんだけど、そのカリカリも特定のものしか食べないし、それだけでは決して満足しない。猫缶も決まった銘柄のものしか食べない。イヤなものをやると、顔を歪めて後ずさって逃げていく。わー、せっかく開けたのに、どうするんだよー、と私は泣きそうになる。食べかけの猫缶も、残したものは時間が経つと絶対に食べようとしない。食べる銘柄が何故かマイナーなのもやっかいだ。はごろもフーズのグルメクイーンとか、まぐの殿堂とかいう、普通の店で売ってないようなやつしか食べないから、わざわざ遠くのペットショップまで買いに行かないといけない。なんで、キミはどこにでも売ってるカルカンとかモンプチとかを食べないだ? 私への嫌がらせか!? 値段が高ければいいわけでもなく、安いものでも好きなものは食べる。そのへんの基準がよく分からない。
 それからおやつというか、猫の食べ物以外の何かを一日一回食べないと納得しないので、これも頭を悩ませる。欲しがっても放っておくと、いつまでの大声で鳴き続けて、無視すると本気で飛びかかってくる。なんてやつだ。
 少し前まではホタテが好きでやってたけど飽きて食べなくなった。次にエビをやるようになったけどこれもそろそろ飽きてきたようだ。また別の何かを見つけなくてはいけない。イカ、タコは好きだけど体に悪いからやれないし、肉やハムも気まぐれに食べたりするけど常食にするほど好きでもなさそうだ。刺身は人間用は高すぎて毎日やれないし、安いやつは食べようとしない。どんだけ贅沢なんだ、と思う。実際、そう言って叱ることもある。でもますます反抗的な態度で鳴き続けるアイなのであった。育て方を間違えたの、私? 積木くずしの穂積隆信の気分だ。

 冬の間家で過ごす時間が長かったアイも、春になればまたハンターとしての血が目覚めて外で過ごすことが多くなるだろう。いちいちくわえてきたものを1階まで逃がしてやりにいかないといけないのが面倒だけど、外で遊んでくれていた方が楽ではある。
 ところでこんなにお世話係として尽くしてる私なのに、アイは外で私を見ると逃げていく。なんでぇ〜? まるで見知らぬ人から逃げるように走り去っていく。名前を呼んでも戻ってこない。もう3年も同居してるのに、外では私の見分けがつかないんだろうか。ときどき、アイが賢いのかアホなのか分からなくなることがある。それとも、私がおちょくられてるだけなんだろうか?

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