 Canon EOS D30+EF28-105mm(f3.5-4.5), f3.5, 1/15s(絞り優先)
前から一度作ってみたいと思っていたフレンチに今回初めて挑戦してみた。といってもフランス人が作ってレストランで出すようなのは難しすぎるので、日本人が作ったフレンチもどきにしておいた。フレンチのバッタもんと言った方がいいかもしれない。あるいは粉飾フレンチ決算とでも。 苦戦するであろうことは作る前から想像できた。原田のジャンプが成功するか、私のフレンチが完成するかの勝負だ。って、原田〜。やってくれたぜ、やせすぎで失格なんて聞いたことないぞ。私のサンデー料理をトリノまで届けて体重を0.2kg増やしてあげたかった。まったく毎回何をしでかすか読めない男だ。
時間もかかるだろうということで4時に料理開始。食事予定は6時半。ひとつずつ確実に作っていけば大丈夫、そんなふうに楽観的に思えたのは開始から1時間半までだった。まだ何もできてませんが? はてな? 私は何をしてたんでしょう? 船木〜と震える声で呼びかけてみたけど声は届かず。 まさかフレンチがこんなに時間のかかるものだったとは。想像を超えていた。値段も高くなるはずだと妙に納得した。が、そんなことを納得してる場合じゃない。先を急がなくては。 だんだん手順を考える頭が混乱してきて軽いパニック状態に陥る私。オロオロオロ。やや挙動不審。台所を行ったり来たり、冷蔵を開けては何も持たずに閉めてみたり、オーブンとレンジを同時に使ってブレーカーが飛んだりで、だんだんメロメロになってきた。そのとき私を救ってくれたのが今井メロのアニキである成田童夢だった。ものすごい張り切ってあの低い点数。奇声まで発していたのに。快い脱力感に襲われ、一気に緊張感が取れた。ありがとう、童夢。2回目での寸劇(?)もよかったです。劇団ひとりみたいだった。いっぺんにファンになった。お調子者もあそこまで突き抜けるとすがすがしいな。 そんなこんなでドタバタしつつやっとの思い出完成させたのが写真の5品。料理開始から3時間が経過して、時刻は7時を回っていた。
正直、作ることで精根尽き果てて、料理をしっかり味わう余力が残ってなかった。体力の限界……。気力もなくなり、ここにフランス料理を引退する決意に至りました。と、千代の富士の引退宣言のようにフレンチを引退したくなった。 総合的に味は悪くなかったと思う。こりゃ美味しいとびっくりするほどでもなかったけど、味にまとまりはあった。家庭的フレンチとしてはまずまず合格だろう。ただ、苦労に見合う味かと自問自答してみると、ううむとうなってしまう。 今回は味よりも初のフレンチ挑戦ということで完成にこぎ着けたことで納得したい。オリンピックにたとえるなら、初出場で6位入賞は上出来といったところだろうか。
簡単にメニューの紹介をしておこう。今回はTBS「黄金のレシピ」の中からメニューを選んだ。 ご飯はシーフードとキノコのピラフをノリと卵で巻いたものだ。バターで具を炒めたところにご飯を混ぜ合わせて、中華スープの素で炊いたあと、卵で巻いた。形を変えたオムライスとも言えるんだけど、いろいろ応用が利くし、弁当にもよさそうだ。 その右は鮭のグラタン風。塩コショウした鮭に白ワインを浴びせかけてレンジで1分半。煮汁にマヨネーズと白みそを混ぜてソースを作る。耐熱皿に、軽く炒めたタマネギのスライス、輪切りのトマト、鮭、ソースを重ね、粉チーズとパン粉をまぶして、オーブンで焼いて完成。これは美味しいけど手間がかかる。 右上は白身魚のテリーヌ。魚が2品といのは邪道だけど4品では少ないと思って追加した。白身魚とホタテをぶつ切りにして、通常だとフードプロセッサーでつぶす。のだけど、そんな気の利いたものは持てないのですり鉢でつぶす。ひたすらつぶす。って、つぶれんっ! 途中でイヤになって投げ出した。本来これはすごく凝った料理なんだけど、面倒になって途中から方向転換。ラップで茶巾しばりにしてレンジで3分温めて、卵黄とホワイトソースを混ぜたソースをかけてお茶を濁す。でも案外いけた。結果オーライ。 真ん中上がこれまた難しくて失敗した。お湯に白ワインを入れて沸騰したら卵を割り入れてポーチ・ド・エッグなるものを作るんだけど、卵黄と卵白と分離してはぐれてしまった。わー。こんなことなら半熟のゆで卵を作った方がよかった。そこにジャガイモの千切りを周りにあわせてボール状にするというんだけど、まったく固まりませんです。てんでバラバラの状態で揚げなくてはならず、ひどくまとまりを欠いた料理になってしまった。ソースはトマトやワインを煮詰めたものを使っている。 スープはサツマイモの牛乳スープ。見た目フレンチっぽい。サツマイモの甘みが他の料理とはあまり合わなかった。コースとして最初に飲んだら美味しかっただろう。
フルコースでおなかいっぱい。今回もまた作りすぎた。量の加減が上手くできない。 フランス料理と言うにはやや無理があるものの、フレンチ風ということで新しい一歩は踏み出せたかなと思う。料理回数20回ともなると私もそろそろ中堅と言ってもいいだろう(気が早すぎる)。最初に比べたらだいぶいろいろなことが分かるようになってきた。相変わらず野菜の皮むきが下手すぎるけど。 30回、50回と経験を積んでいって、やがては本格的なフランス料理も作れるようになりたい。フレンチって楽しいかも。普通の料理は家庭科という感じで、フレンチは図画工作に近いものがある。工作は昔から好きだった。ソースで皿に模様を描いたりもしてみたい。フレンチ引退宣言撤回でここに現役復帰を果たした。私も挫けずに続けるから、原田よ、次のオリンピックも頼むぞ。

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