現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
名古屋で一番高い山は198mの東谷山 2006年5月16日(火)
2006年05月17日 (水) | 編集 |
東谷山からの眺め

Canon EOS 10D+EF28-105mm(f3.5-4.5), f4.5, 1/200s(絞り優先)



 名古屋市内にも山はある。意外と感じるかもしれないし、そりゃ山くらいあるだろうと思うかもしれない。その中で最高峰の山といえばここ、守山区の北の外れにある東谷山だ。ひがしたにさん、ではなく、とうごくさんと読む。でも、ATOKではとうごくさんでは変換してくれないので、ひがしたにやまと打って変換している。マイナーな地名だから仕方がない。
 地元の人間にとっては、ふもとにある東谷山フルーツパークでおなじみだろう。
 標高は198.3メートル。まさに小山。テレビ塔の180メートルはかろうじて超えてるものの、セントラルタワーズの245メートルにも負けている。ただし、濃尾平野にあるので、山としての姿はけっこうしっかりしている。

 写真は山頂の展望台から西側を眺めた風景だ。庄内川を挟んで左が名古屋市郊外、右が春日井市の市内になる。こうやって眺めてみると、このあたりは本当に平野だということがよく分かる。遠くあるはずの美濃や鈴鹿の山脈は、かすんで見えなかった。
 東側からは瀬戸市の街並みと猿投山が見える。
 一部では夜景スポットとして有名らしい。けど、夜中に登山口から歩いて登るのは厳しいものがあるし、西北から車で細い山道を登るのもけっこう怖い。もっと怖いのが車上荒らし。なかなかにスリリングな夜景見物となる。
 登山道はいくつかあって、私はいつも南の東谷奇玉稜がある方から登る。愛知用水手前に駐車スペースがあるので、そこから登って山頂まで約15分。枯れ葉で滑る山道と連続階段攻撃を食らい、山歩きに慣れてなかったときは大変な思いをして登った。今はゼィゼィのハァハァになるくらいで、どうにか気力、体力を保ったまま山頂にたどり着けるようになった。たかが15分の歩きと侮ってはいけない。たとえばビルの階段を15分間登り続けることを想像してみて欲しい。まあ、そういうことだ。
 西の東谷山フルーツパーク駐車場近くの登山口から登る人も多い。こちらは階段のみとなるのでけっこうきついかもしれない。東にも登山口があるらしいけど、そちらは行ったことがないので分からない。

 山頂には尾張戸(おわりべ)神社がある。このあたりでもかなり古い神社で、一番古い記録では923年に登場しているから、それよりも前にはもうあったということになる。
 かつてこのあたりは尾張氏という有力な豪族が支配する土地で、古墳もたくさん見つかっている。神社の社も古墳の上に建てられているようだ。40ほど発見されている古墳は、だいたい6世紀から7世紀くらいに作られたものだと言われている。山のあちこちに不自然な巨石が置かれていたり、テーブルストーンと呼ばれる平らな石があったり、サークル状に石が並べられていたり、古代ロマンの香りが漂う場所でもある。
 徳川家もここの場所は神聖視していたようで、尾張藩初代藩主の徳川義直なども、名古屋城の鬼門に当たるということで守護神として祀り、大切にしたそうだ。当時は熱田神宮に次ぐ大社と言われていたんだとか。
 御祭神は、尾張氏の祖神である天火明命(あめのほあかりのみこ)他、天香語山命(あものかぐやまのみこと)、建稲種命(たけいなだのみこと)で、ここに初日の出を見に来て初詣をしていく人もけっこういるそうだ。私もなんとなく100円入れて、拝んでおいた。具体的なお願いごとは特になかったんだけど。

 往復30分の名古屋最高峰制覇。しかし、その短時間と山の低さ以上の満足は得られる。登りは急勾配で息も切れるし、下りはおっかなびっくり滑らないように歩くと思ってる以上に足にくる。展望台からの眺めはなかなかのものだし、古い神社と古墳群は神妙な気持ちにさせてくれる。高い木々の上からは鳥のさえずりが絶え間なく聞こえてきて素敵だ。耳元には蚊のブーンという音まで聞こえる。って、それはイヤだな。そうそう、夏場はここ、ものすごく蚊が多いので気をつけた方がいい。山頂にはジュースの自販などという気の利いたものもないので飲み物も持参したい。靴もそれなりのものを履いていった方がいいと思う。
 東谷山フルーツパークとセットで散策すると、ちょうどいい感じかもしれない。
 そんなわけで、名古屋で一番高い山、東谷山をよろしくお願いします。と、誰にともなくお願いしてみる。ちなみに、名古屋で二番目に高い山は111メートルの親鸞山で、猪高緑地の中にあったりします。そちらもよろしくです。三番目? はて。そのうち調べておきます。




プロフィール

オオタ(マサユキ)

Author:オオタ(マサユキ)
ブログランキング・バナー(FC2)
ブログランキングに参加してます
Dry&Wet(ホーム)



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する