 Canon EOS 10D+TAMRON SP 90mm(f2.8), f3.2, 1/640s(絞り優先)
黒色のアゲハチョウを見ると、あ、クロアゲハだ、と簡単に決めつけていた私。しかし、それでいいのか私、という疑問がわき起こったのが去年の夏、初めてジャコウアゲハを見たときだった。それ以来クロアゲハ断定は揺らぎ始めた。そういえばカラスアゲハってのもいたっけ。 これじゃあいけないと、今日黒いアゲハについて基礎から勉強してみた。雨続きで散策にも行けないし。そして、黒色アゲハに関しては掴んだ。見切ったと言ってもいい。彼は昔の彼ならず。もう昨日までの私とは違うのだよ、明智君。黒いアゲハで迷ったときは私に相談して欲しい。黙って座ればピタリと当たる。100回に85回は当ててみせる。ヨシズミの天気予報より当たる自信を獲得したのだった。
まず最初に見るのが後翅の尾っぽの部分の長さだ。写真のように突き出てる部分が短ければクロアゲハの確率が高い。ただし、短くても翅の表側にクリーム色の目立つ紋があるとモンキアゲハになるので注意が必要だ。 後翅に突起がまったくなくてつるんとしてたらそれはナガサキアゲハ。ナガサキと名が付いてはいるものの北海道を除く全国にいるから他人事じゃない。 次に尾っぽのところが長い場合。まずはオナガアゲハが考えられる。全体的に黒いつや消しっぽかったらたぶんオナガだ。 同じように突起が長くても、翅が緑や青の光沢を放っていたらそれはカラスアゲハだ。ただ、これによく似たミヤマカラスアゲハというのがいるから少しややこしい。ミヤマの方がより派手でテカテカしてるのと、前翅の白い帯の部分が先へ行くほど広がってないといった違いがある。北日本はミヤマの方が多いそうだ。 ジャコウアゲハは、突起が長くて、翅が褐色っぽいのと(特にメス)、体に赤い模様があることで区別がつく。普通のクロアゲハなどのようにせわしなく翅をばたつかせず、ゆっくりヒラヒラ舞うように飛ぶので、飛んでる姿からしてもこれは違うなと思わせるものがある。名前の由来は、オスが鹿の麝香(ジャコウ)に似た匂いを発するからだそうだ。 とまあ、こういった感じで見分けるのだけど、文章だけではなかなか難しいと思う。写真を並べて見比べると分かりやすいので、またクロアゲハ以外の蝶を撮れたら紹介しようと思う。
クロアゲハには春型と夏型があって、夏型の方が春型に比べてサイズが大きいという特徴がある。春型は7センチから9センチくらいなのに対して夏型は10センチを超える。場所によっては年に3度発生するらしい。 本州から沖縄にかけて生息していて、北海道にはいない。名古屋あたりではもっとよく見かける黒いアゲハだ。街の公園などでも見かけることがある。本来的にはやや薄暗いくらいの場所が好きなようだ。黒いボディーは夏の強い日差しがきついのかもしれない。 日本以外では、中国、韓国、台湾、インドシナ半島などにもいるそうだ。沖縄のものは後翅の赤い班がよく目立つ。 オスメスの区別は、赤い斑紋が多いのがメスで、オスには前翅と後翅の境目あたりに白い筋が入るので分かる。写真のものはメスだろう。 夏の暑い日などに、地面で水を吸っているのは、体温調節やミネラル補給のためだ。 ツツジやオニユリなどで蜜を吸ってることが多く、どうやら赤い花が好きらしい。色は見えてるんだろうか。
今年は5月になっても気温が上がらず、見かける蝶も去年の今ごろと比べてかなり少ない印象がある。蝶たちも今や遅しと出番を待ちかねてるんじゃないだろうか。 そろそろ雨も飽きたから五月晴れの空が戻って欲しい。花も虫も撮りたいものがたくさんあるこの時期だから。 今シーズンはどれくらい蝶が撮れるだろう。去年は出会っても撮れたのは10回に1回でしかなく、翻弄され続けた。蝶の飛翔は思いのほか速くて、なかなか捉えることができない。やっと花にとまっても近づくとすぐに逃げられてしまう。蝶に好かれるにはどうしたらいいんだろう? とりあえず口に赤いバラでもくわえてみようか。頭にはハチマキを巻いて、そこにぐるりと一周ツツジでも差そう。もし、そんな格好でカメラを持って、中腰で抜き足差し足で歩いてる男を見たとしたら、それは120パーセント私です。頭の花にとまってる蝶を写せたら、その写真を見せてください。
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