 Canon EOS 10D+TAMRON SP 90mm(f2.8), f3.2, 1/100s(絞り優先)
私はヤマトナデシコが好きだ。 いきなり何を言い出すんだ、暑さで頭がやられたか、と思われたかもしれない。いやいや、そうじゃなくて、花のナデシコが好きだって話です。もちろん、大和撫子だって嫌いじゃないけれど。 ナデシコ。正式名称、ヤマトナデシコ。いわゆる日本人女性の鏡といった意味での大和撫子は、この花から来ている。野草名としては、カワラナデシコ(河原撫子)の方が通りがいい。 ナデシコは、いろんな花色や形があって、野草と園芸品種との差も大きくないので、見分けるのが難しい。写真のこれは、カワラナデシコに似てるけど、たぶん違うと思う。グリーンピア春日井の花壇に植えられてたやつだから。 ナデシコの仲間は、アジア、欧米、アフリカと広く分布していて、100種類以上あると言われている。日本には、一般的なカワラナデシコの他、エゾカワラナデシコ、ハマナデシコ、シナノナデシコ、ヒメハマナデシコなどが自生している。園芸品種も多い。 ナデシコ科となると、カーネーションやカスミソウ、ハコベ類やツメクサ類などのお馴染みさんもここに含まれる。
ずっとカワラナデシコを見たいと思っていて、去年初めて松平郷で見つけたときは嬉しかった。天下茶屋のほとりの小川沿いに、ひっそりと咲いていた。あれは8月のはじめだった。 カワラナデシコは秋の七草のひとつでもあり、昔から日本人に愛されてきた。「万葉集」の中では26首も詠われていることからもそのことが分かる。11首は大伴家持だから、家持にとっては特別に思い入れのあった花だったのだろう。他には山上憶良なども詠んでいる。庶民よりも貴族に愛される花だったようだ。 撫子というのは、我が子を撫でたくなるくらいかわいらしいという意味で付けられた名前だ。繊細な色合いと花びらの風情が日本人の心に触れるものがあるに違いない。 花期は7月から10月くらい。野山や草地の日当たりのいい所に咲いて、甘い香りを放ちながら風に揺れている。
ナデシコの花は昔から親しまれ愛されてきた花だけど、理想の日本人女性像といった意味で大和撫子が使われるようになったのはそんなに遠い昔じゃない。どうやら第二次大戦中にさかんに使われるようになった言葉のようだ。男は大和魂、女は大和撫子のように。国粋主義の宣伝文句と言っても言い過ぎではないかもしれない。 ヤマトナデシコの花のイメージと掛け合わせて、清楚で可憐で控え目で美しくて賢い日本人女性という意味での大和撫子という言葉が生まれたのだろう。そんな女性は現代社会には存在しないと思ってる人がほとんどだろうけど、私は精神としては受け継がれて残っていると信じたい。今ここになくても、日本人として共通認識はあると思う。外国人にはなかなかイメージするのが難しいだろうけど。 有名人でいうと、ドラマ「やまとなでしこ」をやった松嶋菜々子あたりが近いということになるだろうか。矢田亜希子は、押尾学とつき合った時点で失格! それにしても、なでしこジャパンはどの角度から見ても撫子っぽくなかったなぁ。
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