 Canon EOS Kiss Digital N+EF 50mm(f1.8), f4.5, 1/25s(絞り優先)
料理は心だというのは、入口と出口でのことであって、中間はあくまでも知識と経験と技術だ。確かに初心として、心を込めて料理を作ることは大切なことだし、技術が究極まで極まればあとはどれだけ心を込められるかということになってくる。ただし、その間にいる人間としては、心を込めても美味しくなければやっぱり駄目だと思うのだ。心を込めてテストを受けて精一杯空欄を埋めても、それが正解でなければ点はもらえないように。下手だけどあなたのためにガンバって作りました、てへっ、とか言われても、限度を超えてまずければそれは暴力に近い。こいつは心以前の問題だろうということになる。 料理は決して難しいものではない。レシピ本の通りに作れば、食べられないようなものはまずできない。しょう油とソースを間違えるとか、そういう致命的な失敗を重ねない限り。たとえ、刃物恐怖症で包丁が握れなかったとしても、手でちぎればなんとかなる。日常生活を送れる人なら、レシピを見て5回も料理すれば基本的なことは身に付くはずだ。なにも英語をマスターするとか、ピアノを弾くとかの特殊技能を身につけろとかいう話ではないのだから。 料理に関する特別な才能もなく、食べることにほとんど無関心だった私でさえ、50回も作ればこれくらいのものができるようになる。相変わらず手際が悪くて時間がかかるけど(今日は2時間半コース)、ややこしい料理も作り続けていればいつかは完成する。 とにかく料理することは楽しい作業なので、これまでやったことがなかった人や、興味さえなかった人にこそおすすめしたい。毎日の義務としてではなく、あくまでも趣味として。ゲームよりも面白いし奥が深い。ものを作ることは喜びを伴うものだし、食べてくれる人がいればなお嬉しいもの。自分のためだけに作るにしても、上達していけば達成感が得られる。 私のサンデー料理を見て、ひとりでも料理に目覚める人が出れば、それはとても喜ばしいことだ。ぜひ、「突撃!私の晩ごはん」の助手としてスカウトしたい。
左のグリーンのものは、野菜と魚介と鶏肉のグリーンピースソースとなっている。 ジャガイモをスライスしてレンジで温めて、少しオリーブオイルで焼く。その上に、ツナ缶、ゆで卵の黄身、マヨネーズを混ぜて焼いたものを乗せる。更に、鶏肉、ホタテ、ニンジン、ほうれん草を小さく切って、焼いて、乗せる。一番上にはとろけるチーズを。 スープは、グリーンピースを温めてつぶして、オリーブオイル、牛乳、飲むヨーグルト、コンソメ、白ワイン、バター、塩、コショウと混ぜて温める。できれば裏ごしした方がいい。 右手前は、スズキの大葉ロール。 スズキの切り身をスライスして、大葉を乗せて巻き込む。塩、コショウもする。外れやすいので、最初は爪楊枝を差して、オリーブオイルで焼く。スープは、オリーブオイルをベースに、酢、カラシしょう油、塩、コショウを混ぜて作る。 右奥は、エビとクリームソースの岩石揚げ・ミートソース。 小麦粉、バター、牛乳でホワイトソースを作り、エビの切り身、タマネギのみじんと混ぜる。 トマトソースは、トマトを乱切りにして煮込みながらつぶし、ニンニク、タマネギを加え、コンソメ、砂糖、酢、オリーブオイル、塩、コショウ、白ワインで味付けする。 衣は、パンの耳を5mm角くらいに切って、ホワイトソースの具に小麦粉、溶き卵の順でつけてまぶす。 今回はこれがダントツの美味しさだった。人に出すときはこの一品を加えたい。中身がとろ〜りホワイトソースに外はパン耳のサクサク感が抜群。これは普通のパン粉では出せないサクサク感なので、ぜひおすすめしたい。油の温度はやや低めにして、じっくり揚げるのがコツだ。ミートソースも市販のものを買うだけでなく自分で作っても充分美味しいものが出来る。
カノジョが心を込めて精一杯作った美味しくない料理を、美味しいよとひきつる笑顔で言い続けられるのはつきあい始めて何ヶ月目までだろう? 期間にして3ヶ月、回数にして5回くらい。とにかく美味しくなくてもいいから普通のものを食べさせてくれという心の叫びがカノジョさんには届くだろうか? いや、私の話ではなく一般論として。 料理は決して難しいものではない。自分の実力以上に凝ったものを作ろうとすると無理が出てくるけど、身の丈にあった料理ならそれほど全力を出さなくても作れるはずだし、カレシさんも充分満足してくれると思う。初めは簡単なものから、だんだん難しいものに移っていけば、おっ、成長したね、となる。 世の中のすべての男が料理で転ぶわけではない。料理上手を必要以上にアピールする女ってイヤね、と思う気持ちも分かる。それでも、恋する乙女のみなさん、料理をしてみませんか? と私は言いたい。出来て損はない技能だから。 美味しい料理は人を幸せにするということが今になってやっと分かった。自分が作り手となれば、食べる側に回ったときも作り手の気持ちが分かるようになる。作り手と食べ手の気持ちがつながれば、そこに笑顔と感謝の気持ちが生まれる。そうなると、食べる人のことを思いやる気持ちが何より大切なのかなぁと思うけど、いやいや、やっぱり料理は知識と経験と技術なのだと言おう。 カノジョさん、カレシさんのひきつり笑顔をぜひ満面の笑みに変えてあげてくださいね。
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