 OLYMPUS E-1+ZD 14-45mm(f3.5-5.6), f5.0, 1/8s(絞り優先)
三日遅れの浄源寺。土曜日に行ったという人の写真がびっくりするほどきれいだったので、なんとか間に合ってくれという願いを込めて火曜日の今日行ってみたけど遅かった。もう遅いのや。三日遅れの浄源寺は、あ、あ、あ、あ〜あ、あ、あ〜、すすり泣き〜。 落葉が始まってからの三日間というのはいかにも長かった。特にここへきて一気に冷え込んだことで、紅葉は駆け足で終わりになってしまった。ワンクール11回の放送予定だった連ドラが10回で打ち切りになってしまったみたいに。なんかエピソード飛んだぞというほど、ストンと幕を閉じた。今回の浄源寺に間に合ってさえいれば、今年の紅葉巡りはほぼ完璧だったのに、ひとつ来年に向けて大きな宿題を残すことになった。 ここはイチョウが多くて、黄色とカエデの赤が作り出すコントラスト絨毯が素晴らしい。落葉だけならここら一体では群を抜いてきれいだと思う。ほうきで掃かれてしまう前の朝っぱらが特によさそうだ。来年は誰か特派員を派遣しよう(自分で行けよ)。
 瀬戸にある岩屋堂は、足助の香嵐渓へ行くほど気力が充実してない人のためにある紅葉スポットだ。あんな大渋滞と人波には耐えられないけど近場で紅葉を見たいぞ、という人たちに人気がある。けれどもちろん、その差はいろんな意味で激しい。ペ・ヨンジュンと橋下弁護士くらいの落差があるかもしれない。 先週の日曜日まで「もみじ祭り」が開催されていた。今年の賑わいはどの程度だったのだろう。あまりテレビのニュースなどにならないのでよく分からない。この時期に行くと、いつもの無料駐車場が突然500円の有料になってしまうのがイヤで、私はこの時期は避けている。 もみじ祭りが終わってしまえば、この通り。祭りの後というのを通り越したひなび加減。移動サーカスが去ったあとでもこんなに寂しくはなるまいという風情を全面的に漂わせている。完全に昭和のさびれた観光地という雰囲気だ。私は活気のある時期の岩屋堂というのを一度も見たことがないから、これが普通の姿なのだけど。 でもここはなかなかいいところなのだ(手遅れ気味のフォロー)。右にはきれいな島原川が流れ、珍しい野鳥もいるし、川沿いには散策コースもある。暁明ケ滝と瀬戸大滝という滝があったり、岩巣山という低山ハイクにちょうどいい山があったり、山頂からの眺めがよかったり、夏は川遊びもできる。さびれた雰囲気も、これはこれで味として楽しみたい。 岩屋堂を笑う者は岩屋堂に泣く、だろう。そしてそれはきっと、私。
 写真は浄源寺の本堂と鐘つき堂。 岩屋堂と浄源寺には深いつながりがある。というより、岩谷堂は現在、浄源寺の奥の院という扱いになっている。岩屋堂というのは、正式名称を岩屋山薬師堂といい、725年、病気になった聖武天皇の回復祈願のために、僧の行基がここの洞窟内で三体の仏像を彫ったことが始まりとされる。のちにそのうちの一体である薬師瑠璃光如来を本尊として岩屋山薬師堂が建立された。ここで祈れば目や耳の病気が治ると言われている。 浄源寺は、それから700年ほど経った1430年、雲興寺(昨日登場した寺)の二世天先祖命禅師によって、それまでの天台宗から曹洞宗に改宗して建てられた。本尊は、行基が彫った内の一体である白衣観世音菩薩(びゃくえかんぜおんぼさつ)となっている。あと一体はどこにあるのか、私は知らない。浄源寺にあるのだろうか。
今日は少し宗派について勉強してみたい。仏教の何々宗というのはよく耳にしても、自分の家が仏教徒だったり仏教学校へ行ったりしなければ宗派について知る機会というのはあまりないと思う。何かきっかけがないと、仏教ってのは一体どれだけの宗派があるんだ? オレは猛烈に知りたいぞぉー、なんて興味を抱くこともない。うちは仏教徒ですから! と、聖書の話をしに来るおばさまとかを追い払ったことがある人は多いかもしれないけど。 私も詳しくは全然知らない。有名な宗派について名前だけ知っている程度だ。軽く調べたところによると、どうやらいくつかの系に分かれていて、その中でまた宗派があるという構図になっているようだ。 たとえば浄源寺の曹洞宗(そうとうしゅう)は、禅系にあたり、同じ禅系として臨済宗がある。曹洞宗と臨済宗が同じ系統だとは思ってなかった。他には、日蓮宗は法華系になり、浄土宗と浄土真宗は系が違ったりする。あと、天台系の天台宗や、真言系の真言宗などがある。
曹洞宗というのは、鎌倉時代の1122年、僧の道元が24歳のときに中国へ留学して4年後に帰国して日本に広めたものだ。禅宗の中でもたぶん一番ストイックな宗派で、ただひたすら座禅を組むことで悟りを開くことを目指す。仏にすがるとかそんな姿勢ではない。厳しさゆえに貴族階級からあまり受け入れられず、地方豪族や民衆に広まっていった。それに対して貴族や幕府は同じ禅系の臨済宗を大事にするようになる。 本尊はお釈迦様で、大本山は福井県の永平寺と横浜市の總持寺(そうじじ)のふたつある。サンフランシスコやロサンゼルス、ハワイ、ミュンヘンにもお寺があるのはちょっと驚きだ。 愛知では、愛知学院や愛知中学、愛知高校が曹洞宗の学校だそうだ。って、私、愛知高校受験したぞ。滑り止めとして。まさか自分の受験した学校が仏教の学校だったとは。そんなことも知らずに受験してたのかよ、私。 有名校では、駒澤大学や東北福祉大学も曹洞宗の学校らしい。
行基(ぎょうき)のことについても少し。 この人はなかなか偉いお坊さんだった。偉そうというのからは対極にある偉さとでも言おうか。とにかく頼まれるとイヤだとは言えない性格で(といとうかイヤと言わない意志の強さで)、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を地でいくような人だった。 あちらで病気してる人がいると聞けば飛んでいって祈りつつ彫刻を彫り、家が壊れたと言う人がいれば行って直してやり、川の向こうへ渡りたいといえば橋を造り、たくさんの寺を建て、港を作りという、なんでも屋さんだった。 大阪生まれで15歳のときに出家して、その後お寺での修行に飽きたらず、37歳のとき山に入って何やら独自の修行で神通力を身につけたらしい。しかし、民間での評判が上がるほどに朝廷から弾圧を受けることになる。民衆の心を惑わすなどのインネンを付けられて。それでもめげなかった行基に最後は朝廷も折れ、82歳まで生きたのだった。 各地に行基の足跡がたくさん残っている。特に温泉伝説が多い。出身が大阪ということで、関西での人気は今でも高いようだ。近鉄奈良駅には行基の像が建っているとか。
紅葉に絡んでここのところブログのお寺比率がものすごく高くなっている。寺、花、寺、寺、料理、寺、寺、って寺まるけじゃん! 住職の息子でもこんなに寺のことばかりネタにはしないだろう。どんだけ寺が好きなんだと思うかもしれないけど、実はそうでもないんですよ。それも今日までになりそうだ。紅葉ネタも寺ネタも切れた。 木曜の夜から東京行きの予定なので、もしかしたらこのブログ始まって以来のお休みとなるかもしれない。ついに皆勤賞が途切れてしまうか。それとも、無理矢理にでも向こうのネットカフェで更新するか。いずれにしても、戻ってきたら東京ネタ確率がはね上がることになる。 そんなことを言いつつ、東京でも神社仏閣ばかり巡ってしまいそうな自分が怖い。モニターの向こうから一斉に入るツッコミが聞こえてきそうだ。結局、神社仏閣かよ! という。一番楽しみにしてるのは、江戸城だったりするのだけど、江戸城って今でもあるの? という基本的な問いかけを誰にともなく投げかけつつ、ゲッツ・アンド・ターンでフレームアウト(今日久々にテレビでダンディを見た記念)。
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