現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
真冬の海との寒風対決は1勝1敗1分けで勝負は持ち越し
2007年01月15日 (月) | 編集 |
知多の海-1

OLYMPUS E-1+SIGMA 18-50mm DC(f3.5-5.6), f8, 1/160s(絞り優先)



 海へ行こうと思った。年に何度かそういうことがある。今回は私には珍しく、ひとりではなくふたりで。
 名古屋駅から名古屋高速に乗って、知多半島道路に乗り継ぎ、辿り着いたのは知多半島の海。ここは野間灯台の北側の名もなき海岸。砂浜ではなくこの岩場が私のいつもの海だ。知多で一番有名な海水浴場、内海(うつみ)海岸はここからまだずっと南にある。岩場の海岸に訪れる人は少ない。冬の海に訪れる人自体が少ないということもある。
 この日は風が強くて波が荒かった。そのせいなのか、海はやけに青くて、知多から見る伊勢湾とは思えないほど荒っぽかった。福井の日本海の風景に似てるなと思う。
 そして、言うまでもなく寒風が吹き荒れて、ものすごい寒さであった。

知多の海-2

 少し南に下って、小野浦海水浴場へと移動した。ここにはきれいな砂浜がある。冬の夕暮れ海岸は私たちの貸し切りかと思いきや、すでに先客のカップルがいた。寒さをものともせず波打ち際でたわむれるふたり。すごいぞ。寒くないのか。
 こちらは寒さに完敗して、岩陰に逃げ込んで夕焼けを待つ。

知多の海-3

 やがて太陽が水平線に近づき、空が少しずつイエローオレンジに染まり始めた。やはり海と言えば夕焼けだ。これを見ないことには、連ドラの最終回を見逃したみたいなもやもや感が残る。最後に夕焼けに染まる海を見ると、海行きが自分の中で完結する。超寒風に我々はついに勝利したのであった。
 残念ながら水平線近くに雲がたれ込めて、海に沈む夕陽を見ることはできなかった。赤い太陽が海に着く瞬間、ジュッと音がするようなシーンを満たなかったのだけど。
 ただ、その頃には再び寒風野郎が私たちを激しく攻め立て、ついに車の中へ逃げ込むこととなった。1勝1敗1引き分けのドローということにしてやろう。それにしても、真冬の海は強敵だった。冬の水辺の冷たさは鳥撮りで知っていたつもりの私も、強風というのはちょっと計算外だった。これから海に行こうという方は、自分が持っている最大限の防寒対策で臨んでください。そして、私たちが必ずしも軟弱者ではなかったということを身をもって知って欲しい。うううっ、写真を見て思いだしただけで寒くなってきた。

 寒さはともかく、海はやっぱりいいものだ。波の音と潮風と、広い空と海。鳥が舞い、遠くには様々な船が行き交い、恋人たちがはしゃぐ。非日常としての海は、いつ行っても心のホコリと汚れを吹き飛ばしてすっきりときれいにしてくれる。部屋の掃除なら松居一代にお任せしたいけど、心の掃除なら海が一番だ。
 みなさんもぜひ、真冬の海へ行ってみてください。私は海の町に住んでるぞという方は、山登りがおすすめです。裏が山で前は海なんですけどという人は、森がいいでしょう。山と海と森に囲まれてるという場合は、とりあえずどこへも行く必要はありません。




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