現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
タダといえばタダと言えなくもない東京ドームシティ
2007年02月01日 (木) | 編集 |
東京ドームシティのラクーア

PENTAX istDS+TAMRON 28-200mm XR(f3.8-5.6), f4.5, 1/10s(絞り優先)



 東京都庁に続いて訪れたのがタダスポット第二弾、東京ドームシティだった。何があってどういうところなのか今ひとつイメージができないまま、とにかく入場だけはタダというので行ってみた。施設を利用したり、乗り物に乗ったりするには金がかかるけど、そういうものに近寄らなければ金はかからないというシステムは、名古屋でいうところのイタリア村みたいなものだろうと勝手に想像しつつ。
 最初に目に入るのがラクーア(LaQua)という建物だ。ラグーナ蒲郡なら知ってるけどラクーアは知らないぞ。そっちは入場料の匂いがしたので近づかないようにして、まずはどんなところなのかぐるりと一周歩いてみることにした。少し離れたところには東京ドームの屋根が見えていて、ジェットコースターからは歓声と悲鳴の入り交じった声が響く。たくさんのイルミネーションに彩られた華やかな会場は、クリスマスシーズンに戻ったような錯覚に陥る。

光のトンネル ドームシティ

 写真には写し切れてないけどきれいな光のトンネルがあった。天の川をイメージして「ミルキーウェイ」と名づけられた130メートルのイルミネーション通路は、そこを歩くだけで華やかな気分にさせてくれる。これはなかなかいい。色もきれいだし、光も繊細だ。ただ、写真に撮ろうとすると少しやっかいで、ただでさえ暗い上に光がついたり消えたり走ったりするから、撮るタイミングが難しい。もちろん、三脚なんて立ててる場合じゃない(ここの場所は基本的に三脚は禁止らしい)。多少の雰囲気だけでも伝わるといいのだけど。

ドームシティのイルミ

 このあたりのイルミネーションの様子は、完全にクリスマスムードだ。けど、ここまで季節がズレてしまうと、やはり気分までクリスマスに引き戻すことはできない。なんとなく白々しい感じがしてしまう。申し分なくきれいだし、クリスマスの時期に訪れていたら、わー、きれいだなぁと素直に感動できたはずなのに。
 人出は日曜日の夕方にもかかわらずそれほど多くはなかった。みんな有料施設にすっこんでいたのかもしれない。タダのところを歩いているのは貧乏人ばかりだったのか!?

ウィンターイルミネーション

 ウィンターイルミネーションという企画が催されていて、東京ドームの前あたりに光のオブジェが展示されていた。
 テーマは、地上に舞い降りた100万の星。君のひとみは10000ボルト。二十世紀のジャンヌ・ダークよ(後半は私が勝手に付け足した)。
 開催期間は1月31日までということだから、明日慌てて行ってももうやってない。地上に降りた最後の天使も帰って行ってしまった。
「光マンダラドーム」というのはまだあったんだろうか。どれがそれなのかよく分からなかった。なんか富士山みたいなオブジェがあったような記憶はある。愛・地球博の夢見る富士はここのマネだったのか? スターダストツリーや、光の噴水ウォーターシンフォニーは、来月以降もずっと続くんだろうか。

 で、結局ラクーアって何よ、という疑問が解決していない。分からないまま東京ドームシティを後にして、名古屋に帰ってきてから復習してやっと少し分かった。簡単に言うと入浴施設のようだ。その前にまず、後楽園の歴史からおさらいしておくことにしよう。
 ここ水道橋に後楽園球場ができたのが戦前の1937年(昭和12年)のことだった。川上哲治や千葉茂が打ち、沢村栄治が投げていた時代だ。
 戦後は後楽園競輪場、アイスパレス、ローラースケート場、後楽園遊園地、後楽園ホール、後楽園ボウリングセンターと、世相を反映した施設が少しずつ増えていった。
 1970年代にはヒーローショーが行われるようになり、後楽園競輪場が閉鎖したり、黄色いビルが開場したりもしていった。これも時代の流れというやつだ。
 大きく様変わりしたのは、1988年に日本初のドーム球場である東京ドームができてからだ。ドームの運営は、株式会社東京ドームとなり、後楽園の跡地にはボウリング場やホテルなどが作られて、総合アミューズメント場となった。
 そんなこんながあって、ラクーアができたのが2003年。ドーム人気にかげりが出てきて、入園者も減って思い切ったテコ入れをしようということで作られたのが、入浴施設を中心とした商業施設ラクーアだった。このとき、入園を無料として入場を自由とした。
 なので、東京ドームシティというのは、東京ドーム、東京ドームシティアトラクションズ、後楽園ホール、ラクーア、東京ドームホテルなどの施設で構成されるこのあたり一帯のことを指すということになる。なるほど、ようやく納得した。そういうことだったのか。
 現在では年間3,000万人がここを訪れるという。

 ラクーアは、スパ、アトラクション、ショップ&レストランの3つのゾーンから成り立っている。
 東京ドームが意地で掘り当てた地下1,700mから湧き出る天然温泉を使った露天風呂を中心に、様々な入浴施設が充実していて、値段は2,300円。高いのか安いのか、私にはちょっと判断がつかない。レジャー温泉としては高い気もするけど、半日いろんなところにつかりまくったりすれば安いのかもしれない。
 ターゲットはズバリ、会社帰りのOLさんなんだとか。基本コンセプトは、「東京の真ん中でリフレッシュを楽しむ」だそうだ。スパってスパゲッティのことですか? なんて人は行ってはいけない。カップルでも一緒に楽しめるようになっている。
 食事や飲むところにも事欠かない。ショッピングも楽しめる。そういうところへ行けば行くほどお金もかかる。
 観光客や親子などは、外のジェットコースター「サンダードルフィン」や、観覧車「ビッグ・オー」などで楽しむのがよさそうだ。
 もうひとつ、私が気になっているのが、東京ドーム見学ツアーというやつだ。スタンド見学コースとグラウンド見学コースそれぞれ1,000円で、普段は見ることができないブルペンやダグアウトなどを見たり、グランドに立ったりできるらしい。東京ドームで巨人戦を観戦したあと、東京ドームホテルに泊まって、次の日は朝からドーム見学ツアーに参加して、昼は東京ドームシティで遊んで、夜はラクーアでゆっくり体を休める、なんてのがフルコースと言っていいだろう。
 しかしそれはお金がかかりすぎるだろうという非お金持ちには、一日中園内をうろうろうろつき回るというコースが用意されているので心配は無用だ。思う存分歩けばいいさ。ベンチもたくさんあるから、持参したお弁当を広げて食べていても問題はない。好きなだけ坐っていても文句は言われない。

 行ってみなければどんなところか分からなかった東京ドームシティも、一度行けば通のような顔をして人に説明することができるようになる。もちろん、まだ行ったことがない人に対して限定だ。まったく有料施設を利用してないから、実際のところは私だってよく分かってない。
 ラクーアはきっと未知のままで終わることだろう。スパって何のことか知らないし、私の行くべきところではないと感じる。ここはひとつ、男だらけの「大江戸温泉物語」に行った方がいいかもしれない。ヒーリングバーデって何? ってな私だから。




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