 PENTAX istDS+smc PENTAX-DA 18-50mm(f3.5-5.6 AL), f5.6 1/100s(絞り優先)
世界一のバラ園として有名な花フェスタ記念公園だけど、咲いているのはバラだけじゃない。園内のあちこちでいろんな花が咲いている。知ってるやつや知らないやつ、見たことはあるけど名前は分からないやつなどなど。そんな花たちをちょこちょこ撮ったので、今日はそれについて勉強しつつ紹介しようと思う。
最初は巨大なブラシみたいな変わったやつ。花が下から上に向かって咲いていっている途中の状態だ。ビデオの早回しで見たら面白いだろう。 名前はエレムルス。砂漠のろうそくを意味するデザートキャンドルや、キツネの尾という意味のフォックステイルリリーという名前も持っている。確かに全部の花が咲いたらキツネの尾みたいに見えそうだ。 原産地はイラン、アフガニスタン、ヒマラヤなどで、ヨーロッパで人気が高いそうだ。日本には昭和11年に初めて入ってきたという記録が残っている。 高さは最大2メートルにもなる。小さな花が集まって、びっちり咲いている。一本あたりの花数は300から500にもなるという。数種類の原種と交配種があって、色は黄色、白、ピンク、オレンジなどがある。 これが家の庭先で咲いていたら、かなり目立つだろう。
 何度か見ていて、もうそれほど驚かなくなったトケイソウ(時計草)だけど、何度見ても不思議な花だ。チクタクしそう。針の部分も面白いけど、文字盤にあたる部分がまたいい。なんでこんな形になる必要があったんだろう。 英名のPassion Flowerは、キリストの受難(Passion)からきている。でも、日本人の感覚からいくとこれを見てキリストのはりつけは連想しない。パッと見て時計以外には見えない。 原産地は中央アメリカから南アメリカにかけての熱帯・亜熱帯域で、観賞用にたくさんの種類が作り出された。現在では500種類以上のトケイソウがあるそうだ。
 色とりどりで鮮やかなキンギョソウ。花びらの様子が金魚のヒラヒラに似ているところから名づけられた。 原産地は南ヨーロッパから北アフリにかけての地中海沿岸で、海外でも人気のある花だそうだ。欧米では金魚が一般的ではないため、スナップドラゴン(Snapdragon)と呼ばれている。花の姿を龍の口に見立てたのだろう。 品種改良が進んで、白、ピンク、紫、赤、オレンジ、黄色など、多くの色のものが出回るようになった。八重咲きやバタフライ咲きのものもある。
 白い花に紫の模様が印象的なこの花は、ネモフィラの一種のマキュラータ(マクラタ)だ。ネモフィラというとルリカラクサ(瑠璃唐草)という別名でもお馴染みのブルーのものが一般的だけど、それ以外にも何種類かある。 北アメリカのカリフォルニア原産で、大正時代に日本に伝わってきた。色や姿から日本でも人気が出て、すぐに広まっていったという。 マクラタは、こんな色に改良されたのかと思いきや、これが元々の姿で、別名ファイブスポットとも呼ばれている。自然の美意識って面白い。
 やたらむだ毛が多いようなこいつは、ニゲラ。名前はラテン語のniger(黒い)からきている。黒光りしている種からそう呼ばれるようになった。別名はクロタネソウ(黒種草)。 南ヨーロッパの原産で、日本へは江戸時代に入ってきている。日本にはないグロテスクな感じに当時の日本人は驚いたんじゃないだろうか。けど、英名では霧の中の恋となるから欧米人はこれを幻想的な花と見たらしい。 毛のようなところが葉っぱで、白い花に見えているところはガクだ。花弁は退化してしまっている。 世界では種をコショウやスパイス代わり使ったり、花を薬用などとして利用したりしているそうだ。日本ではあまり一般的な花じゃないと思う。こいつの花束をもらっても嬉しいかどうかは微妙なところだ。
 たぶんワスレナグサ(勿忘草)だと思うけど、確信が持てない。ターシャの庭に他の花々と一緒にごちゃごちゃっと咲いていたから、どれがこいつの花びらなのかよく分からなくなっていた。花だけ見ればまずワスレナグサでいいはずだ。キュウリグサとかそういうことはないと思う。 英名のForget-me-notは、尾崎豊の歌にもある。私を忘れないで。それは中世ドイツの伝説に由来している。騎士だったルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲いていたこの花を恋人のベルタのために摘もうとしたところあやまって川に落ちて流されてしまう。流れに飲まれながらボクを忘れないで(Vergiss-mein-nicht)と叫んだという悲しくもちょっとドジな話だ。実際にあった話とも思えないけど、花にまつわるお話としては面白い。世界各国で、私を忘れないでという意味の名前がつけられている。 シンワスレナグサ、ノハラワスレナグサ、エゾムラサキ、ノハラムラサキ、ハマワスレナグサなどの種類がある。
 これまたインパクトのある花というか木だ。赤紫に染めた髪をアフロにした大阪のおばちゃんみたい。見ていると、これええやろとしゃべりかけてきそうだ。 スモークツリー(煙の木)と名づけられたこれは、花よりも花後の花柄の時期が見どころとなる。 これは赤色をしているけど、本来は白色で、そこからも煙を連想させたのだろう。綿菓子っぽくもある。 原産は中国からヨーロッパにかけてで、日本には明治になってから入ってきた。 最近は品種改良で、ピンクや黄色なども出回っているという。庭にこれを植えていると道行く人が驚きそうだ。収穫して頭に乗せてもいいかもしれない。
花フェスタというとどうしてもバラの印象が強くて他の季節に行こうとは思えないのだけど、こうしてバラ以外の花を見てみると一年中何かは咲いているのだろう。5月から6月と秋以外は訪れる人も少なくて閑散としてるそうだけど、シーズンオフも一度くらいは行ってもいいかもしれない。入場料も半額になるし(800円が400円に)。行くなら春がよさそうだ。 今の時期もバラにばかり目を奪われず全体を見渡してみれば、たくさんの花が咲いていることに気づく。むしろそちらの方が撮るものが多いくらいだ。季節が進んで、そろそろ花も少なくなっていく。夏の暑いときに好きこのんで咲く花はそれほど多くない。季節はまだ初夏で半分も終わってないけど、花の旬はもう過ぎているのだ。これからはどんどん花が減っていって寂しくなっていく。 バラも終わって、次はアジサイとユリだ。去年はあまりアジサイを追いかけなかったから、今年はもう少しアジサイと近づきになりたい。品種も多いし、変わり種を追うのも面白そうだ。雨にも人混みにも負けず鎌倉へ行けるだろうか。
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