現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
明日は朝っぱらから鳥の園へ行くので夕景写真を並べて早寝早起き
2007年10月25日 (木) | 編集 |
河原夕景-1

Nikon D100+VR Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6/SIGMA 17-70mm F2.8-4



 明日は早起きなので必然的には今日は早寝となる。だから時間がない。今日の私は一日が11時間しかなかった。失った13時間はどこへいってしまったんだろう?
 それはともかくとして、今日は河原の夕景写真を並べてお茶を濁す。調べ物をしたり、あれこれ書いている余裕はない。
 最近は日没も5時すぎになって、写真を撮る時間が限られている。夕焼けから日没にかけてもあっけないくらいに短くて、ぐずぐずしてたらすぐに夕陽は沈んでしまう。秋の太陽は帰り支度が早い。ちょっと鳥なんかに気を取られていて振り返ると、もういない。
 そんな短時間の夕景の中で撮った河原風景が今日の写真です。

河原夕景-2

 気がつけばもう10月も後半。うっかりしてたら冬のカモシーズンが始まっていた。
 今年の春に繁殖のために北へ渡っていったカモたちが、冬を越すためにまた日本へとやって来た。まだ羽の生えかわってないオナガガモやコガモたちが数羽、川に浮かんでいた。この季節はまだ人に慣れていないから、こちらが近づくと飛んで逃げてしまう。年を越して来年になる頃にはだいぶ慣れてくるのだけど。
 今年はまだ見ぬカモに出会えるだろうか。

河原夕景-3

 ピンクの川面と、石を投げる少年たち。
 自分も確かにこんなシーンを演じているはずなのに、はっきりとした記憶はない。少年の頃は夕焼けがきれいで見とれるなんて感覚がなかった気がする。外で遊んでいて、家に帰らなければいけない日没はうらめしかった。

河原夕景-4

 夕陽が地平線に近づくと、川の色も濃くなる。ここ最近の焼け方は、オレンジではなくピンク色の日が多い。大気の関係なのか、太陽の角度なのか。

河原夕景-5

 橋の上を行く人と自転車が太陽の光でシルエットになり、空はオレンジ色に染まる。

河原夕景-6

 大きな太陽が街の向こうに沈もうとしている。かなり巨大だ。
 この太陽と重なる位置で飛び交っているコウモリを写し込もうと何度も試みてみたけど、どう考えても無理だった。コウモリの飛び方はものすごく速くて不規則だから、たとえ太陽の前に来たときにシャッターを切っても、まともには写らない。この暗さではシャッタースピードも足りない。

河原夕景-7

 夕陽が沈んだあとの優しいピンクとブルーの空もいい。この色を見ると、心穏やかになる。

河原夕景-8

 桜の木と夕空が車のフロントガラスに映り込んだ。

河原夕景-9

 あ、秋。
 真っ赤に染まった桜の木の葉が車の上にはらりと舞い落ちて止まった。
 紅葉の季節は近い。

 夕焼けにも様々な色があって、同じように見えても違っていることが、こうして写真を並べてみるとよく分かる。時間によって、場所によって、切り取る部分によって、夕景は表情を変える。どれも本当であって、どれも優しい嘘なのかもしれない。
 秋は夕暮れ。それは写真にも言える。夕景を撮るなら今の季節が一番ドラマチックなときだ。冬になるまでの短い期間だけど、太陽と競争しながら少しでも夕焼けを撮っていきたいと思っている。

 明日は雨模様の中、少し遠出をする。伊良湖に続いての雨だ。なんとかぎりぎりでも持ってくれるといいんだけど、ちょっと厳しいか。
 行く場所のヒントは、鳥天国。察しのいい人ならすぐにあそこだと分かってしまうかも? 一日中そこにいる予定なので、見つけたら声をかけてください。第2ヒント。そこにはオオハシさんがいます。


スイバルなCOOLPIX3500さえあれば街でも店でもホームでも撮り放題さ
2007年10月25日 (木) | 編集 |
coolpix3500写真-1

Nikon COOLPIX 3500



 デジタル一眼の最大の弱点は何か? それは、人目の多いところで撮りづらいというところだ。たとえば人混みの街中、賑わう店内、電車待ちのホーム、そんな場所でバッグからおもむろに大きなデジイチを取り出して撮影するというのは、なかなかに勇気がいる。それくらい全然平気だもんねという人もいるだろうけど、私は平気じゃない。わー、今ここで撮りたいなーと思っても、人目が気になって撮れずじまいになってしまうということがこれまでどれだけあったか。決定的瞬間になりえたのに逃したシーンも数え切れない。
 そこでクローズアップされるのが今日紹介するスイバルデザインのコンパクトデジだ。レンズがくるりと回転してむこう向きにもこちら向きにもできる仕組みのデジをスイバルと呼んでいる。意味はよく知らない。
 Nikonは昔からこのデザイン路線のデジを出していて、私が写真を趣味とするきっかけになったCOOLPIX 950もそのシリーズのデジだった。
 スイバルのよさは、おなかの位置で撮れるということだ。これでまわりの人間からみて写真を撮っているということを気づかれにくくなる。テレビゲームでもやってるようなスタイルだから。
 人目を気にせず撮れるようになると、撮影の幅がぐっと広がる。街中でも店内でも、撮影禁止の場所じゃなければたいてい撮れる。隠し撮りがしたいわけじゃないけど、それに近いこともできなくはない。携帯カメラもコンパクトデジより人目が気にならないアイテムだけど、あれは顔の前で構えないといけないから、周りから撮っていることが一目瞭然となってしまう。

 今回買ったのは、COOLPIX 3500という機種だ。ちょこっと撮るだけだから新しいものは必要ない。性能と値段のバランスを考えてこれにしておいた。200万画素のCOOLPIX 2500でもよかったのだけど、一応兄貴分の300万画素にしておいた。買値は3,000円ちょっとだから安いものだ。5年前(2002年)の発売時の定価が72,000円ということを思うと、なんとも気の毒な中古価格となってしまっている。コンパクトデジはモデルチェンジが頻繁ということもあって、値崩れが早い。
 35mm換算で37-111mmの3倍ズーム。この頃のNikonは広角が弱かった。F値は2.7-4.8と標準的なものだ。シャッタースピードは、2〜1/3000秒。これはまずまず。
 スイバルデザインのものとしては、900、910、950、990、995、2500、3500、4500、SQ、S4、S10と続いていて、2500/3500は路線が変わっていくきっかけとなったデジだ。900シリーズは図体も大きめで本格仕様のデジだったのが、2500以降はコンパクトに鞍替えしてしまった。今でも900シリーズの復活を望む人がけっこういると思うのだけどどうなんだろう。
 S4からはスイバルで10倍ズームに変身して、S10では手ぶれ補正をつけてきた。これはけっこう惹かれるけど、発売してまだ一年だから中古相場も高い。安くても1万7,000円くらいになっている。

 久しぶりにコンパクトデジを使ったら、戸惑うことが多かった。できることとできないことがはっきりしていて、できないことはまったくできないことをあらためて思い知る。コンパクトだからできないこともあり、COOLPIX 3500ができないこともある。
 今日のところは、試し撮りした写真を並べつつ、そのあたりの気づいた点について少し書いていきたいと思う。

coolpix3500写真-2

 姫路駅で新幹線のぞみを撮った。ホーム撮りも楽勝だ。これは使えるぞと喜んだ。これからの私は電車撮り放題なのだ。隠れ撮り鉄と呼んでもらってもいい。人目を気にせず電車を撮れるというだけでもこのデジを買ったかいがあったというものだ。
 ただし、デジイチの感覚で撮ってるとてんで遅いから注意が必要だ。レリーズタイムログもすごいことになってる。この新幹線も自分の横を通過した瞬間にシャッターを切ってるのに、撮れた写真ではずいぶん向こうまで行ってしまっている。動きの速いものはかなり厳しそうだ。電車のような直線の動きはまだ予測して早めにシャッターを押せばいいけど、鳥なんかは相当難しい。慣れの問題があるにしても、慣れても撮れないものは撮れない。

coolpix3500写真-3

 逆光には変な強さを見せる。これはコンパクトデジのレンズ全般の特徴でもあるのだけど、デジイチでこのシーンを撮ったら手前の花は影の中に沈んでいるはずだ。それが全部出ている。それでいて光の部分も真っ白に飛んでいるわけではない。
 それにしても被写界深度の深いこと。手前からずっと奥の建物にまでピントが合ってる。デジイチではかなり絞ってもこんなふうにはならない。逆に言えば、手前にピントを合わせて背景をぼかすなんて気の利いたことはできない。
 COOLPIX 3500は、基本的にすべてオートで、撮影者ができることが少ない。絞りは当然変えられないし、マニュアルフォーカスもできず、感度の設定もできない。カメラの言うなりなすがままだ。絞りやシャッター速度も表示されないから、カメラの内部でどんなふうに判断してるのかもよく分からない。このあたりはのちのち大きな問題となってくる。

coolpix3500写真-4

 感度の判断もよく分からない。けっこう明るいシーンでも勝手にゲインアップしてザラザラ写真になったかと思えば、こんな暗いシーンでも感度が低いままだったりする。コントラストの強いシーンでは、レンズを向ける場所を少し変えるだけで変化が激しい。しばらく使ってみないとクセが掴めない。
 一ついい機能としては、BSS(ベストショットセレクション)というのがある。これは950のときから常用してたのだけど、連写モードのように最大10枚まで連写できて、その中で一番シャープに写っているとカメラが判断した一枚だけを記録するというものだ。一番解像してる画像が一番手ぶれが少ないということで、データ量が大きい写真を選択するようだ。これによって手ぶれ写真をある程度減らすことができる。腰構えで撮るデジでもあるし、一般のコンパクトデジよりは手ぶれが少なくなる。

coolpix3500写真-5

 夜景や夕陽や花火、風景モードなども当然あって、マクロモードもシーンモードの一つになっている。多少不便だけどこれは仕方がないか。被写体前4センチまで寄れる。ただし、倍率は高くない。
 問題は、シーンモードになるとBSS機能が使えないことだ。特にマクロの場合、手ぶれを避けるためにこれを使いたいのに使えない。結果として、手ぶれ写真増産ということになる。これは厳しい。
 全般的にみてもマクロには強くない。コンパクトデジで4センチでは物足りないし、レンズが特殊な形をしてるからマクロレンズなども付けられない。奥の手としては、レンズの前に虫眼鏡をかざして撮れば大きく撮れるというのがある。半分冗談だけど実際にそうやって撮るという方法はあるのだ。

coolpix3500写真-6

 一番の問題点は、やはりマニュアルフォーカスができないことだろう。ピントはコントラスト検出式なので、コントラストの低い被写体では永久にピントが合わない。自分の意図したところに合わせようにもにっちもさっちもいかない。
 このときは水槽の前面に生み付けられたネオンテトラの卵を写そうと試みたのだけど、水槽の中の藻にどうしてもピントがいってしまう。10回やっても20回やっても、しつこく30回やっても、金輪際ピントは合わなかった。ウィーンウィーン一所懸命うなってはいるものの、檻の中の動物のようなもので、どうにもならないのであった。
 どこか他の場所でピントを合わせて半押しのまま被写体に向けて撮れば上手くいくのだろうか。ただ、液晶画面ではピントがどこに合ってるのかまではよく見えない。光学ファインダーももちろん付いてない。

coolpix3500写真-7

 ピント合わせがままらないのを利用して、雨の日に車の窓越しに夜の街を撮ってみたら、面白い写真になった。
 一応、建物の明るい部分に合ってるのだろうけど、手前の道路などにも合っている。合ってないのは窓に付いた水滴だけか。デジイチだとかなり絞ってもこういう写真にはならない。
 これを狙いで撮るには難しいけど、夜の街撮りはもう少し可能性を探っていきたい。

coolpix3500写真-8

 朝焼けの一枚。こういう難しくないシーンだとしっかり写ってしまう。この手の写真だとデジイチの高いレンズで撮った写真とあまり差がないのは喜ぶべきなのか、悲しむべきか。
 レンズ部分の基本性能はけっこう高そうだ。単純に画質はどうかといえば、これは良いと言える。定価7万オーバーということは、それなりのレンズを使ってるということだろう。

coolpix3500写真-9

 夕景も悪くない。やや派手目ながら雰囲気は出ている。空の階調がやや不自然ではあるけど、破綻しているとまではいかない。シャドー部が沈まずに空の色がこれくらい残れば上出来だ。

coolpix3500写真-10

 これなんかも面白い空になった。焼けたピンクのグラデーションと残った青空のブルーが、不思議な淡いコントラストとなっている。
 これもデジイチで撮ると、手間のコスモスと散歩しているおじさんは暗くつぶれてしまう。その部分の色を出すと、空の色はかなり飛んでしまうはずだ。
 なかなか侮りがたい実力を持っていることがこの一枚でも分かる。

 ざっと試し撮りした段階では、画質という点で大きな不満はない。高画質で撮りたければデジイチを使えばいい。ただ、いろいろと弱点の多いデジでもあることが判明した。ピント合わせや絞り、感度などが自分で設定できないのは困る場面がいろいろ出てくる。結局のところ、どこまで割り切れるかということになるのだろう。それほど多くを求めてはいけない。
 それでも大いなる可能性は感じた。腰撮りで撮れるという決定的な利点をいかさない手はない。特に街撮りと店撮りで活躍してくれるだろう。デジイチでは決して撮り得ない写真を求めて、常日頃からいつでも撮れるように持ち歩くことにしよう。でも、隠し撮り疑惑で捕まらないように気をつけないとね。




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