現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
シリーズ第7回 ---掛川花鳥園の園内紹介にて花鳥園シリーズは完結
2007年11月02日 (金) | 編集 |
花鳥園紹介-1

Nikon D100+VR Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6



 掛川花鳥園もちょっと長くなった。いや、だいぶか。そろそろこのあたりで終わりとしたい。今回が7回目ということでちょうど一週間だ。そういえば花鳥園へ行ったのは先週の金曜のことだった。一週間という時間以上に遠く感じる。7回というのはキリがいい。
 最後は花鳥園の園内紹介でしめくくることにしよう。掛川花鳥園は、その名の通り、花と鳥の園だ。鳥専門動物園ではない。たくさんの花が溢れかえる花の楽園でもある。ただ、あまりにも鳥の魅力にやられてしまった我々は、花などそっちのけで鳥を追いかけるだけで終わってしまった。花なんて見てやしない。珍しい品種の花などもあったそうなのだけど、写真もほとんど撮ってない。
 上の写真は一番最後、帰る間際に撮った一枚だ。そういえば花も撮っておかないとと思い出すようにして撮った。
 ここは食堂のテーブル兼休憩所となっていて、持ち込みの弁当を食べたりもできる。食事処ではそばなどがあるようだった。私たちはソフトクリームをここで食べた。
 花はいいけど、上から間断なく花びらやら葉っぱやら何かの実やらが落ちてくるので油断はできない。頭の上に固いものが落ちてきてビクッとした。鳥のフンでも落ちてきたのかと思って。でもこのスペースには鳥はないからそういう心配はない。ここまで鳥がいたら、人の食べてるものに襲いかかってきて大変なことになってしまう。

花鳥園紹介-3

 ランチは花鳥園とはまったく無関係な伊良湖と姫路のおみやげを食べる我々。当然飲み物も持ち込みだ。お金は入園料とエサ代でしっかり払ったので、ここは勘弁してもらおう。
 おみやげはミルフィーユと生チョコ。最近は観光地のみやげ物も美味しくなった。ご当地ものにこだわらない方が美味しいものに当たる。ただ、土地柄とまったく縁のないおみやげも増えて、それはちょっとどうかと思う。
 赤福は今度いつ食べられるようになるだろう。夏にお伊勢参りに行って赤福氷を食べておいてよかった。この冬は赤福汁粉を食べようと思っていたのに、その願いは叶いそうにない。どこかで闇赤福とか売ってないかな。

花鳥園紹介-2

 入り口兼おみやげ物売り場兼フクロウ小屋のあるところ。フクロウは右側にずらっと並んでいる。ちらっと写っているのが見えるだろうか。
 おみやげ物はだいたい想像通りのものだ。すごくインパクトが強いようなものはなかった。金色のフクロウとかもいなかったし、原寸大のオオハシさんの木彫りとかもなかった。
 今回は「白ふくろうまんじゅう」というのを買った。これはひよ子のまんじゅうとそっくりで美味しかった。黒あんの黒ふくろうまんじゅうもあったから、次はあれにしよう。
 個人的にはここの鳥の写真と種類を乗せたパンフレットを売ればいいと思う。写真集のような大げさなものではなく、映画のパンフレットのようなものを500円くらいで売ればけっこう売れるんじゃないか。無料で配布しているカラーパンフレットの出来がよくてあれがタダなら500円でもっと立派なのが作れるはずだ。

花鳥園紹介-4

 温室のスイレン池では色とりどりのスイレンが咲いていた。スイレン好きなら楽しめるに違いない。温室だから一年中咲いているのだろう。
 私たちは花ではなく上を見上げて鳥ばかり見ていた。多くの人がそうだろうと思う。

花鳥園紹介-5

 一枚くらい撮っておくかと撮ったスイレン。結局、スイレンのアップ写真はこの一枚しか撮ってない。スイレンを撮影する目的で訪れても相当楽しめる感じだったけど、そんなものを愛でている心の余裕はなかった。池には金魚や他の魚などもいたようだ。

花鳥園紹介-6

 私はやっぱりこっちだ。飛んでいるコガネメキシコインコの方に気を取られてしまう。
 この日は雨が降っていて温室の中も明るさが足りなかった。シャッタースピードが上がらず鳥の速さについていってない。流し撮りもしてみたけど苦しかった。今度行ったら飛んでいる鳥写真ももっと撮ってみたい。

花鳥園紹介-7

 最後にもう一度ヨウムのアンソニーくんに挨拶してから帰ることにした。ここは彼の止まり木じゃないのに飛んできて木をかじりまくっていた。止まっている木の板はもうボロボロだ。見ている間にも1センチくらいかじってはがしていた。アンソニーくん、いらだち気味だったのか。顔を見ると非常にとぼけた表情をしている。目が点だし。
 温室にもヨウムは放し飼いになっていたけど、アンソニーくんは特別待遇だった。きっと彼は個性が際だっているのだろう。
 だいぶ長く彼のところにいたから、もしかしたら私たちのことを覚えてくれたかもしれない。次に行ったら、また来たかこいつらとか思ってくれるかな。

花鳥園紹介-8

 日没で小雨模様となっては掛川城も遠くから撮るだけにとどまった。時間があれば天守にも登ってみたかったけど、花鳥園で目一杯粘ったからそれは実現しなかった。戦後初の木造再建天守ということだから、また機会があれば行ってみたい。
 それよりやっぱり花鳥園再びが先だ。今年は厳しいからまた来年、春間で待てばベビーラッシュもあるだろうけど、そこまで待てるかどうか。1月になったら早々に行ってしまいそうな気もする。基本的に温室だから寒くても平気は平気だ。ただ、寒い中でも外でファルコンショーは行われるんだろうか。

 とまあ、こんな掛川花鳥園なのです。その魅力についてはもはや語り尽くした感がある。写真もたくさん紹介した。あとは自ら行ってめくるめく鳥体験をしてくださいと言うだけだ。鳥なんて別に好きじゃないしって人でも、あそこへ行けば楽しさにまいってしまうと思う。はまればもう笑いが止まらない。帰ってきて3日くらいは思い出し笑いをしてしまうくらいだ。
 行ってきたら教えてください。ぜひ花鳥園トークをしましょう。増やせ、花鳥園仲間の輪。
 花鳥園本編おしまい(番外編があるかも)。


人もまた明治村の風景の一部 ---明治村で撮る<第二回>
2007年11月02日 (金) | 編集 |
明治村に来た人-1

PENTAX K100D+smc Takumar 50mm f1.4



 ひとり明治村の秋。それもまたよし。
 明治村は建物だけでなく訪れる人もまた被写体となる。だから私はここが好きなのだ。何度行っても撮るものに事欠かない。
 今日は人がいる明治村風景の写真を集めてみた。ここに来て写真を撮ると、自分がどういう写真を撮りたいのかが確認できる。今日並べた写真が私の撮りたいものなんだと思う。

明治村に来た人-2

 ひとりで訪れている女の人が意外といるのが明治村だ。ここではそれがけっこう絵になる。違和感はない。動物園にひとりで来ている女性を見るとおおっと思うけど、明治村だとそんなことはない。一眼を持った女性もよく似合う。
 明治の古い建物を集めた野外博物館というのは人を選ぶ。友達でもつき合ってくれない可能性はある。だからひとりで訪れている人がけっこういるんだろうか。好きな人にとってはこんなに楽しいところはないのだけど。

明治村に来た人-3

 上品なおばさまふたり連れを見たとき、私はしまった、失敗したと思った。明治村には明治村にふさわしい格好があるということに気づいたから。
 長袖Tシャツにコットンパンツという自分の服装を反省した。これではいけない。全然明治らしくない。明治村に行くなら、自分もまた風景の一部としての責任を持たなくてはいけない。自ら演出を壊すのは無粋というものだ。
 次回はきちんとした格好で行こう。ハットをかぶってつけ髭を付けてステッキを振り回しながら写真を撮っている男がいたら、それは私かもしれない。ヘアースタイルはもちろん、ざん切り頭だ。見つけたらとりあえず頭をたたいてみてください。文明開化! と言ったらそれは当たりです。何をするんだコラ! とか怒ったらハズレです。

明治村に来た人-4

 明治村の敷地面積は約100万平方メートル。その中に70近い建物が移築展示されている。上の写真のようにわりと点々としてるから、一日で全部回るのはけっこう大変だ。今回はちょっと急ぎ足で写真を撮って回って4時間かかった。これはひとりで回ったときの所要時間だから、ふたり以上になるともっと時間はかかることになる。ひとりならトントン回っていける。
 デートにも悪くない。女の人が嫌じゃなければ楽しめると思う。落ち着いた感じのカップルが多くて、チャラチャラしたギャルとかは見かけない。ただ、コスプレイヤーなんかがけっこう訪れているそうで、ゴスロリとかの撮影会になって問題を起こしているという話も聞く。

明治村に来た人-5

 この日は小学生の遠足か社会見学かでちびっ子が大挙して押し寄せていた。一つの小学校ではなく、何グループも重なったようで、帝国ホテルの前などは小学校の運動場のような様相を呈していた。小学生人口が爆発。こんな明治村の風景を初めて見たので新鮮だった。そしてなんか笑えてしょうがなかった。こんなに大勢の小学生の中に中に紛れ込んだのは、自分が小学生のとき以来かもしれない。
 しかしちびっこって元気だ。意味もなく走り回っている。子供と大人の違いは、無駄に走るか走らないかの違いと言ってもいい。大人になると意味もなく走ることがなくなる。

明治村に来た人-6

 こちらのチビちゃんたちは真面目に建物見学をしているグループのようだった。無駄口も叩かず整然と歩きながら建物を見て回っていた。黄色い帽子をみんなかぶって同じ格好をしてるから、これが遠足時の正装なのか。私立の小学生だったかもしれない。
 私は上の写真の側だった。社会見学でリトルワールドに行ったときも、見学などせずに広場でずっと野球をやっていた。子供の頃からこんな昔の建築物に興味を持つなんてかえっておかしい。趣味として渋すぎる。でも、こういうことでもきちんと取り組んで、しっかりレポートを書く小学生もいるのだ。どっちがいい大人になって人生を楽しめるかは分からない。私としては、そのときどきで自分がやりたいことをやるのが一番だと思ってはいるけど、それが正解かどうかは分からない。

明治村に来た人-7

 若い夫婦とその子供のスリーショット。親としては若すぎて軽い感じがするんだけど、こういう風景も私は好きだ。若いくせにかっこいいと思う。
 このあと、子供がカメラを持って若い両親を撮っていた。それを見て、そういえば自分が子供の頃はそういう発想ってなかったなと思った。旅行に行って自分が両親を撮った写真というのは記憶にない。今は子供でもデジカメや携帯で日常的に写真を撮る時代だ。子供は撮られる専門というのは昔の話となったらしい。

明治村に来た人-8

 歳を取っても一緒に明治村へ行ける女友達がいるということは素敵なことだ。どこへ行ってもおばさま連れやグループは多くて、おじさんは少ない。おじさんは仕事で疲れていて暇もないと言うかもしれないけど、女の人の方がずっといろんなものを見て体験して吸収しようという向上心がある。おじさんだって気持ちさえあればどこへだって出向いていけるのだ。おじさんの友達が連れ立って明治村へ行くなんてことがあってもいい。

明治村に来た人-9

 和小物の店を見て回るカップル。ちょっといい感じ。
 私は食い気優先で明治村特製カステーラをおみやげに買って帰った。

明治村に来た人-10

 親子ほど年の離れたふたり連れが気になった。というのも、私が回っていたコースのすぐ先を行っていて、行くところいくところで出会ってしまったから。
 歳はかなり離れていたけど親子という感じはなかったからカップルだったのか。それとも仲良し父娘だったのだろうか。

明治村に来た人-11

 いいシーンに出会えた。京都市電を撮ろうとしたら記念撮影をする先客がいて、ちょうどいいやとそれも含めて撮ってみた。写真に入ってしまってすみませんねと謝られたけど、いえいえむしろ入ってもらって喜んだ私なのです。おかげでお気に入りの写真になりました。
 写真にはこういう幸運な偶然が必要不可欠だと私は思っている。テクニックも大事だし、計算された写真もいいのだけど、自分ひとりの力だけではいい写真にはならない。いろんな要素が幸運にも集まったとき、そこでいい写真が生まれる。協力してくれた要素に感謝する気持ちが大切だ。
 自分が好きな写真といい写真は必ずしもイコールではなくて、たいてはいい写真を撮ろうとやっきになりすぎるか、言い訳をするように自分の好きな写真に逃げ込むかどちらかになりがちだ。でも、両立させる道も必ずあるはずなのだ。自分が気に入って人にも喜ばれる写真というのが確かにある。そういう写真を目指すことが誠意なんじゃないかと今の私は思っている。自分のためだけでなく、人を感心させるためだけでもない、自分も人もいい気分にさせるような写真が撮りたい。




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