 Canon EOS 20D+EF 75-300mm F3.5-5.6 IS / EF50mm F1.8 II
葛西臨海公園シリーズ最終日は、夕焼けから夜にかけての写真となる。 日が暮れてしまっては鳥撮りもできず、気持ちは風景へと切り替わる。夜景になってから最後に観覧車に乗ろうと決めていた。それまでの時間、しばらく海を眺めていた。沈む夕陽を見ながら。
 オレンジに染まる夕焼けとシルエットになった人の写真を撮ると、なんとなく「俺たちの旅」を思い出す。どういう連想でそうなるのか自分でもよく分からない。夕焼けとドラマが直接結びついていたのか、エンディング曲のときの映像が夕焼けとシルエットだったのか、今となっては上手く思い出せない。
 夕焼けをオーバー露出で撮ると、そのときのまぶしい感じがよみがえる。実際にまぶしいわけではないのに、目を細めてしまうのは反射神経だろうか。 実際はこれほど焼けてはいなかったのだけど、写真で一部を切り取ると劇的な夕焼けだったように見える。写真は嘘つきだ。
 地上近くの夕陽はまぶしさを失いつつ、すーっと滑るように落ちていく。夏のようにいつまでもぐずぐずしていない。 いったん雲に隠れた夕陽がもう一度顔を出して、また隠れた。水平線に沈む太陽を期待したけど、見る場所がよくなかった。
 太陽が沈むとあたりは急速に暗くなっていく。観覧車にも灯りがともった。園内を走る汽車型のバスもこれが最終便のようだった。 それじゃあ、ぼちぼち観覧車に乗りに行くとするか。
 ゆがんだ観覧車は水面に映った姿だ。ちょっと面白くて、みんなしばし足を止めて見ていた。 ここに池を配したのも計算だったのだろうか。
 休みの日ということと、日没直後ということで、ちょうど一番混み合う時間に行ってしまったらしい。ずいぶん並んで待たされた。45分くらい並んだだろうか。もう少しあとになったら空いたのだけど、ここは遊園地もなく観覧車だけしかないから、他に時間の使いようがないのだ。展望スペースも夕方5時で閉まってしまう。自然とみんな観覧車に集まることになる。 花とダイヤの大観覧車とな名づけられたこの観覧車は、地上117メートル、17分で一周する。700円。 晴れた日の昼間なら、遠く横浜や富士山もよく見えるそうだ。夜はお台場方面やディズニーランドなどが見える。 イルミネーションは、照明デザインの第一人者、石井幹子が担当している。ラグーナ蒲郡の観覧車は監修という形であまり力が入ってないようだったけど、ここのはなかなか凝っていた。季節によっても照明パターンが変化するらしい。
 こちらは葛西臨海公園駅方面の夜景。道路を走る車の光がきれいだった。 ここは一応東京23区の江戸川区ではあるけど、ほとんど千葉の隣なので高層ビルは見あたらない。ビル群が見たければ北や東ではなく西を向かなければならない。
 西を向けば、遠くに高いビル群が見える。右にちらっと見えているオレンジの光は東京タワーだろう。その左に見えているビルは六本木あたりなのか、もっと手前なのか。 17分中、15分は写真を撮りまくりの私たちであった。じっくり夜景を鑑賞するなんて優雅な過ごし方ができない。
こうして長いような短いような葛西臨海公園での一日が終わった。鳥を探して、海辺でランチを食べて、ガイドツアーに参加して、夕焼けを見て、観覧車に乗って、よく歩いた。かなり堪能したと言っていい。 葛西臨海公園はなかなかに楽しめるところだ。ここでは登場してないけど、メインの施設として水族園もある。入園料700円というからそれほど本格的なものではないのだろうけど、そこを中心に行っても、一日ゆっくり過ごすことができるだろう。 鳥撮りに関しては、一眼と望遠レンズの組み合わせではかなり厳しい。池にしろ海にしろ、鳥との距離が遠い。もし私が万が一私がデジスコを買ったならもう一度行きたいところだ。数千ミリの世界ともなればいろいろ撮りどころが出てくる。もう少し冬が進んでくると、森ゾーンの冬鳥たちの姿も捉えられるようになるだろう。 鳥撮りの人もそうじゃない人も、葛西臨海公園はオススメしたい。
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