 FUJIFILM FinePix S2 pro+Nikkor 35mm f2D / SIGMA 17-35mm f2.8-4
遅れていた紅葉もそろそろ佳境に入ったということで、地元の真打ちである香嵐渓(こうらんけい)へ行ってきた。ついでに香嵐渓ヘビセンターも寄ろうと思ったんだけどもうなくなっていたのは残念だった(いつの話だ)。 持っていったデジはFUJIのFinePix S2 pro。少し前に中古で買って出番を待っていた。そして紅葉で満を持してのデビューとなった。 それにしてもなんという驚異的な発色か。色彩が暴走してほとんど制御不能なほどだ。RAWで撮ってなんとか押さえ込まないとどこへいくか分からない。ホワイトバランスが妙で、色かぶりも激しい。S1 proも相当なものだったけど、S2 proもじゃじゃ馬ぶりでは負けていない。だいぶおとなしめになったという評判を聞いていたけど、そんなことはなかった。特に紅葉ということで本領発揮してしまったのだろう。 せっかくすごい色を出してくるから、今回は素直に従っておいた。クセが掴めてくればもう少しコントロールできるようになるだろう。そんなに派手がいいなら好きにするがいいさ。きみの行きたいところへ私はあとからついていこう。
 今日は日差しがなくて薄曇りだったにも関わらずこの赤さ。いや、実際ここまで赤くはなかった。S2 proがこんなふうにしただけだ。赤が飽和してほとんど破綻しかけている。色の強さということではリバーサルフィルム近いか。 紅葉はややピークを過ぎたあたりで、最高潮に熟していた。この週末が見頃の最後になるだろう。私はこの時期の香嵐渓は初めて訪れたのだけど、いいタイミングだった。
 愛知県では最も有名な紅葉スポットであるだけでなく、知名度は全国区で遠くから観光バスで団体さんがやって来る。 これだけの場所だから当然カメラの人も多い。ただ三脚組は思ったより少なかった。カタクリの季節はカメラと高級レンズの見本市の様相を呈すのだけど。
 紅葉見物とデートを兼ねたカップルも多数。紅葉というのは男女ともに楽しめて感動を共有できるからいいデートスポットだ。仲良しカップルも多く、夫婦や親子連れもみんな楽しそうだった。今日は一人だった私は、妙に寂しさを感じた。写真を撮るには一人の方が集中できるけど、やっぱりここは一人で来るところじゃないと思う。
 絵になるカップルは逃さない。見つけて構図を決めたら一瞬で狙って構えて撮る。 この写真は好きだ。今日撮ったの中で一番気に入ったかもしれない。
 私のように一人で写真を撮りに来ている人もけっこういる。この青年もそうだった。どこを狙っていたんだろう。 川辺の紅葉を撮ろうとしていたらたまたまいいポジションに立ってくれたので、そこまで入れて撮った。こういうふうに偶然撮れた写真は嬉しい。
 河原に足場のようなものが組んであってあれはなんだろうと思っていたら、なるほどそういうことか。集合写真を撮るための台だったのだ。なんか懐かしいな。小中学校のときは遠足や修学旅行でよくこういう集合写真を撮ったものだ。このデジカメ全盛の時代に、こういう写真屋さんも商売になるんだろうか。
 今年新しく架け替えられた待月橋。真新しい赤色が目にも鮮やかだった。 古いやつは狭くて混雑時は渋滞で身動きもままらないくらいだったようだけど、新しいものはだいぶ幅が広くなっていた。今日は混雑するほど人がいなかったからすいすいに渡ることができた。 良くを言えば木の橋が情緒があっていいのだけど、耐久性を考えると現実的ではないか。せめて木造風にしれくれたらもっとよかった。
 赤い羽根募金にご協力お願いしますと、中学生たちが大声を張り上げていた。あまりの勢いに圧倒されて100円入れてしまった。こういうところで素通りするのが苦手な性格なので。決していい人だから募金したわけではなく、恥ずかしくてしてしまっただけだ。 でもなぁ、ここでするのは反則だぞとちょっと思った。
 ずっと曇っていた空が一瞬だけ晴れて日差しが戻ったときがあった。やっぱり光はいい。あるとなしでは写真が全然違う。よし、これでいい写真が撮れるぞと喜んだのもつかの間、3分後にはまた日差しがなくなってそのまま日没時間となってしまった。残念だ。
 飯盛山も少しだけ登ってみた。上から見た太子堂と紅葉の風景も悪くない。 ここの斜面がカタクリの群生地で、今年の春先もツレと訪れている。一面が薄紫のカタクリに覆い尽くされて染まる様子は何度見ても、おおーっと思う。来年も行けるといいな。
香嵐渓の紅葉写真はまだたくさんある。S2 proの試し撮りも兼ねて大量に撮ってきた。明日以降、連続になるか飛び飛びになるか分からないけど、載せられるだけ載せていきたいと思っている。 私の写真ほどの赤さを期待して行くと拍子抜けするだろうけど、時期的には明日あさってで間違いない。だいぶ葉が落ちてはいるものの、赤さはピークを保っている。写真がいくら鮮やかでも、自分の目で見る感動に勝るものはない。わぁー、きれいだねーという声を聞きながら自分も見上げる感動の共有は、映画館で観る映画のようなものだ。ぜひ、誰かを誘って行ってみてください。
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