現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
2007年総決算第一弾は和洋中折衷サンデーを三角食べ
2007年12月02日 (日) | 編集 |
和洋中折衷サンデー

FUJIFILM FinePix S2 pro+Nikkor 35mm f2D



 12月に入って今年のサンデー料理も残すところ2回となった。クリスマスや年末はのんきに料理なんてしてる場合ではないし、来週は東京だ。
 ということで今年の総決算として、今回はこれまで作ってきた料理の中から総集編的なものを3品作ることにした。何にしようかと考えて、好きなものにしようということで落ち着いた。ただ、普通に作ったのでは面白くないから、ちょっとした試みとして和洋中折衷料理というのをやってみることにした。和食、洋食、中華を一度の食事で同時に作って食べてみようと。これは今までしたことがない。
 結果的には特に問題なくバランスを保った料理となった。和洋中と言わなければ普通の家庭料理と変わらない。たぶん大丈夫だ。いや、ちょっと微妙か。

 洋食代表は白身魚だ。今年は多くサンデー料理で主役を務めてくれた。白身そのものにクセがないからどんな味付けにもできて便利だから。柔らかい食感も好みに合っている。
 今回はこれまでと少し違う調理方法でいってみた。切り身をやや小さめに切り分けて、刻んだエビとタマネギ、小麦粉、とろけるチーズを混ぜ合わせて、白ワイン、塩、コショウ、コンソメの素で下味をつけた。
 それをラップに包んで、レンジで表3分、裏3分ほど加熱して、しばらく放置して蒸す。
 ソースは、オリーブオイル、白ワイン、しょう油、からし、酢、塩、コショウ、コンソメの素、マヨネーズをあわせたものをひと煮立ちさせる。最後に青のりとソースをかければ完成だ。
 味に関しては間違いない。これまで何度も食べているものだし、好きな味付けにしてあるから失敗はない。食感に関してはちょっと新しかった。焼いたのとも煮たのとも違って、フワフワ、ツルツル、モチモチで美味しかった。ラップとレンジという作り方も手間がかからなくていい。これは定番として定着しそうだ。

 和食のメニューはすぐに決まった。ごく最近になって気づいたのだけど、私は和の素材の中で里芋となめこの組み合わせが一番好きらしいのだ。ぬめぬめ掛けるぬめぬめがぬめぬめの2乗になるのがたまらん。毎日では嫌になってしまうけど、ときどき無性に食べたくなる。
 味付けは今回、めんつゆでいってみた。いつもは、しょう油、酒、みりんという和風だれで決まりなのだけど、たまには目先を変えてみた。しかし、これも悪くはないけど、やっぱりしょう油ベースの味付けがいい。めんつゆにすると少しまろやかで甘みが勝ちすぎる。
 ひと工夫として、最後に溶き卵を入れて卵とじにしてみた。ただ、これも成功とは言えなかった。ぬめぬめ感が損なわれてかえってマイナスとなった。やはり里芋となめこはシンプルにだしで煮てしょう油ベースの味付けが美味しい。
 里芋は今回も煮て、レンジで加熱して、いったんつぶして丸めている。丸めるところで味がつけられるし、食感もよくなるから。
 ダイコンは下茹でしてからだし汁で柔らかくなるまで煮込む。
 仕上げに一味唐辛子を振りかける。

 中華のメニューがなかなか決まらなかった。麻婆豆腐では面白くないし、ギョーザは皮作りからすると面倒すぎる。皮を買ってきてシュウマイでも作ろうと思ったけどそれも気分が乗らずやめた。結局、鶏肉団子の中華スープになった。
 鶏肉のミンチに刻んだ長ネギと卵、パン粉を混ぜ合わせてよくこねて団子にする。少し小麦粉も加える。
 水切りした豆腐と肉団子をごま油で炒め、そこに水、中華だしの素、塩、コショウ、しょう油、酢、砂糖、酒を入れて味をつける。
 ニンジンは別にゆでておく。
 最後に全部あわせて白菜と三つ葉を入れて少し煮れば完成だ。基本はあっさり味に仕上げて、コショウとラー油でピリ辛にする。

 以上3品完成となった。見た目でいくと取り合わせ的にどうなんだと思うかもしれないけど、食べる分には違和感もなく普通に食べられた。三角食べしても大丈夫だ。ご飯もあるから四角食べということになるだろうか。
 総集編第一弾はまずまず成功だったと言っていい。冒険しなかったから当然といえば当然なのだけど。
 今年の総決算最後はどうしようか。力の限りを尽くして思い切り凝ったものにするか、逆にあえてシンプルなカレーとか丼ものにしてみるか。今の実力で自分が作れる最高の料理を作ってみるという手もある。4時間コースとかで。
 誰か高級食材を私に与えてくれないかな。伊勢エビとかフォアグラとかタラバガニとか。自分が食べなくてもいいから、一度そんな食材を使って料理してみたいものだ。よかったら出張料理人として私をあなたの家に呼んでください。ただし、キッチンはハチャメチャの大混乱状態になるのであらかじめご了承ください。


人がいない写真はただきれいなだけ <香嵐渓紅葉その2>
2007年12月02日 (日) | 編集 |
香嵐渓2-1

FUJIFILM FinePix S2 pro+Nikkor 35mm f2D / SIGMA 17-35mm f2.8-4



 昨日の香嵐渓第一弾は現地の状況説明的な写真が多かったから、今日の第二弾は紅葉そのものを撮った写真を集めてみた。
 こういう写真は面白くないように感じてあまり好きではないのだけど、せっかくだから一応撮っておかなければ気が済まないようなところもある。好きじゃないというよりも苦手意識が強いと言った方がいいのかもしれない。私は人がいる風景の写真が好きだ。もしくは、撮った場所が分かる写真がいい。たとえば紅葉なら、モミジそのものを撮るために香嵐渓まで行く必要はない。近所の公園でも撮れる。それでは面白くないと思ってしまう。香嵐渓で撮るなら香嵐渓でしか撮れない写真を撮りたい。
 まあそれはともかくとして、今日並べた写真を見てくれた人が自分も撮りに行きたいっと思ってくれたらいいと思う。写真は与え手と受け手の一方通行で完結するものではなく、伝達であり、共有であり、双方向のものだ。その先には大いなる広がりもある。自分のための写真が誰かのためになることがあれば、それはどちらにとっても幸せなことだ。

香嵐渓2-2

 賑やかな紅葉シーン。落ち着きや統一感はないけど、秋の山が歌っているようで楽しい。木々にしてみれば、寒くてつらい冬を前にして、半ばやけっぱちの宴会みたいなものかもしれない。そうでもなければ、こんなに派手に騒ぐ必要もなかろう。

香嵐渓2-3

 香嵐渓の面白さの一つに、紅葉の道が立体構造をしているという点がある。メインの道が上中下段と3本あって、通常の視点の他に、下から見上げる視点と、上から見下ろす視点がある。その分、見ていても飽きないし、写真に撮るときも変化が生まれる。更にその下には川が流れていて河原からの視点もある。整備された紅葉スポットでこれだけ変化があるところは珍しいんじゃないだろうか。
 このときは上から撮っていたらちょうど郵便配達の赤い車が走ってきて、こりゃいただきと思って撮った一枚だ。ちょっとタイミングが早く、次のショットは遅かった。S2 proののんびりした連写機能では動きものは難しい。でもこのシーンはよかった。紅葉の赤に郵便局カラーの赤が彩りを添えた。

香嵐渓2-4

 紅葉トンネルを低い位置から撮ると、モコモコ感が強調されて、実際以上に豪華に見える。これは桜並木でも使える撮り方だ。
 人がたくさん歩いている香嵐渓などでは道の真ん中でしゃがむのはためらわれるけど、川の方へ降りていく階段の途中にいい場所がある。ここは香積寺(こうじゃくじ)へ続く階段の少し手前(または奥)のところだ。

香嵐渓2-5

 多目的広場では出店が出たり、猿のショーが行われたりしていた。
 この奥には昭和の農家の生活を再現した三州足助屋敷がある。農村の建物が建っていたり、いろいろな手工業を体験することができる。入るのに500円かかるから私はまだ入ったことがない。そのうち機会があれば一度くらいは入ってみよう。

香嵐渓2-6

 香積寺の参道や境内も紅葉があって、こちらも人気スポットとなっている。もともとはここのお寺の住職がモミジを植えたことから香嵐渓が紅葉の名所になったという歴史もある。
 ただ、境内の紅葉はややとりとめがなく、まとまりに欠ける印象がある。参道だけでももう少しきっちりとしたモミジのトンネルにした方が見栄えはよさそうだ。

香嵐渓2-7

 モミジの赤にも木によって個体差が大きくて、ときどき燃えるように真っ赤に染まるやつがある。それがその木の特徴なのか、年によって違うのか、時期的なものなのかは分からないけど、確かに飛び抜けて赤いやつがいる。この木などがそうだった。光が当たっていたら更に赤色が増しただろう。
 紅葉の赤は木の幹の褐色とのコントラストでより強調される。S2 proが持つ色表現能力と、Nikkor 35mm f2Dの色乗りのよさが相まってこの色になったということもある。SIGMA 17-35mm f2.8-4も悪いレンズじゃないけど、解像度もコントラストも色も単焦点には勝てない。

香嵐渓2-8

 レッド・オン・レッドも紅葉撮影ではよく使われる手法だ。あまり自分らしい写真とは思わないけど、たまにはこんなふうにも撮ってみる。
 70mmの広角側でシャッタースピードが上がらずにちょっとブレた。ボディにもレンズにも手ぶれ補正がないとやっぱり厳しい。手ぶれ補正ばかり使っていると写真が下手になりそうだ。帰ってから思いついたけど、手ぶれ補正のVR 24-120mmを持っていけばよかったのだ。広角を確保することばかり考えていて、すっかりその存在を忘れていた。

香嵐渓2-9

 巴川と紅葉風景。
 ここの河原は大きな丸っこい石がゴロゴロしていて、すごく歩きづらい。遊び心でヒールを履いた女の子を河原に誘って歩こうなどとしてはいけない。自分自身がすっころんでしまいそうになるから。

香嵐渓2-10

 山の中なので日暮れは早い。平野では4時40分くらいが日の入りのこの時期でも、4時過ぎには太陽が山の向こうに沈んで暗くなり始める。
 でも、ここからが香嵐渓のもう一つの顔の始まりだ。ライトアップも香嵐渓名物となっている。日没前から夜紅葉見物だけに訪れる人も多い。私は少しだけ粘ってみることにした。それまでに2時間半も歩いて、写真を撮って、一人だし、もう帰りたかったんだけど。

香嵐渓2-11

 今年のライトアップは例年とは少し違うようだ。ネットなどの写真を見ると青白くこうこうと照らされている感じなのに、黄色というかオレンジ一色だった。このあともう一段ライトアップ度が増すのかと思ったけど、これで終わりだったみたいだ。ちょっと物足りなかった。せっかく5時半まで待ったのに。それとも、私が帰ったあとにもっと賑やかしくなったんだろうか。
 とにもかくにも、ライトアップも撮ったし、いい加減帰ることにした。枚数もずいぶん撮ったし、紅葉はもうおなかいっぱいだ。

 香嵐渓の紅葉シリーズはあと1回。人入り紅葉編を予定している。更にもう1回、番外編があるかもしれない。総括は最後でいいか。
 香嵐渓の見頃は今週末までだと思う。ライトアップも日曜までなので、明日行ける方はぜひ。行ったら、私が撮った場所もたぶん分かると思う。ああ、撮っていたのはこの場所だな、と。そう、その場所に確かに私は立って写真を撮ったのでした。




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