 FUJIFILM FinePix S2 pro+Nikkor 35mm f2D
志摩マリンランド第二弾は地味生物特集をお送りしたい。地味というか変というか、海の中の多彩さには本当に驚かされる。ある意味あきれる。ここまで地味な生き物が必要なもんなんだろうかと。 次々に繰り出されるショートジャブが私の急所に的確にヒットして、ノックアウト寸前まで追い込まれた。途中からは笑いをこらえるのに必死で、水槽を見ながらニヤついて写真を撮ってる変な男になってしまっていた。誰かに目撃されてなければいいのだが。 今日はそんな生き物たちの写真を並べてみる。私と同じように脱力感に襲われて共感してくれる人がいるだろうか。
 子供の頃、鳥羽水族館でタツノオトシゴを見て以来ファンになった。あのときばあちゃんに買ってもらった木彫りのタツノオトシゴはどこへやってしまったのだろう。もう一度鳥羽水族館を訪れたら忘れずに買おう。焦げ茶色でテカテカとした光沢のあるやつだ。よく覚えている。今でも売ってるだろうか。 大人になってから水族館でタツノオトシゴを見ても、相変わらず嬉しくなって、わー、と思う。変な魚だけど、なんとなく好きだ。かわいいかかわいくないかといえば、あまりかわいくはないけど。 タツノオトシゴは世界で30種類くらいが生息しているそうだ。日本ではこういう格好をした魚の総称として使われる場合と、特定のタツノオトシゴをいう場合とある。写真のこいつは、ブラックナイトかオオウミウマか。 こんな姿をしていてもヨウジウオ科の魚だ。エラや背びれ、胸びれなどもちゃんと持っている。一体どうしてこんな姿形になってしまったんだろう。
 海底の砂に潜り込む性質がある生物がたくさんいる。写真のこいつもそうだ。上半身だけ出して、危険が迫ると砂に潜って隠れるのだろう。 白と黄色のコントラストがかわいい。よく見ると、模様の間隔などが違っている。 写真は少しピンぼけか、ブレている。ガラス面に映り込んだデジと私の手が亡霊のように写っている。
 どこに何が写ってるか分からないかもしれないけど、岩の隙間から顔を出している黒と黄色の頭が魚だ。これ以上出てこなくて全身がどうなっているか私にも見えなかった。かなり警戒心が強い魚のようだ。天敵のいない水槽の中でも本能に支配されるらしい。
 これまた何が何だかよく分からない。岩にへばりついた黒いのが魚だ。地味ですなぁ。 ピンク色のイガイガのやつも、もしかしたら生物だったかもしれない。貝か何か。
 地味魚攻撃はとどまるところを知らない。脱力感に襲われる。 魚というと水中を華麗に泳ぐものという頭があるけど、そうじゃないやつもたくさんいるんだということを水族館は教えてくれる。一日中海底に沈んでるやつや岩にへばりついてるやつ、岩場の穴にすっこんでるやつなど、全然泳いでないやつも多い。水の中では泳がなくてはいけないと決まっているわけではないから、それでいいのだろう。エサさえ捕れれば問題ない。
 海底の地味生物でもこれくらい大きいと存在感というか説得力がある。それにしてもなんだおまえは。もうちょっとどうにかよく作ってもらえなかったのか。自分がこの生き物だったら、泣き言の一つも言いたくなる。こりゃあないよ、神様と。でも、海には鏡がないから自分の姿を知らないまま一生を終えることになるのか。 こいつは何を食べてどんなふうに日々を過ごしているのだろう。こんな姿をしていても幸せに生きていけてるのだろうか。
 色合いは少し華やかだけど、存在としては地味であることに変わりない。ほとんど動かず、やる気が感じられない。 どこが目でどこが口なんだろう。なんというか、手抜きで作ってしまった生物のようだ。子供の落書きをそのまま生き物にしてしまったみたいにも見える。
 こいつはまた悪そうな顔をしている。死んだ魚の目という言葉があるけど、これは全身が死んでるようだ。でもちゃんと生きていて、調子が悪いという状態ではなく、これがこいつの普通なのだと思う。 こんなだらけた生活態度では他の魚にすぐに食われてしまいそうだけど、魚も善人面と悪人面を見分ける力があるとすれば、こいつにはうかつに近づかないはずだ。食べても美味しくなさそうだし。
 これはタコか。模様がちょっと派手だ。ややグロテスクでもある。 しかしタコという生物も、よくよく見るとヘンテコリンな生き物だ。こんなものを食べる気がしないという世界の人の気持ちも分かる。日本人はどうしてタコを食べる気になったんだろう。
 この画面の中にいろいろな生物がいる。岩に擬態していてよく見えないけど、確かにいる。エビだけじゃなく他にも2、3種類入っていたはずだ。写真で見ると区別がつかないほど擬態している。
 地味魚は沈んでるだけなく浮いてるやつもいる。弱って水面に浮いてきたわけではなく、こいつの生きる場所はここなのだろう。ずっとプカプカ浮いて、ときどき思い出したように泳いでいた。 どこまでも地味だ。
いかがだったでしょう。地味魚特集は楽しんでいただけたでしょうか。 志摩マリンランドの水槽の中には、こんなやつがまだまだたくさんいた。ここに紹介したのはごく一部にすぎない。それでも、この水族館の展示の地味さ加減はだいたい想像がついたと思う。基本的に彩り鮮やかな熱帯魚はごく一部で、どこからかき集めてきたのか見たこともないような地味生物ばかりだ。子供はあまり喜ばないかもしれない。でも、水族館好きならこのマニアックさがたまらない魅力と映るんじゃないだろうか。すごく好意的に解釈すればだけど。 明日は志摩マリンランドの最終回ということで施設や大型展示を紹介したいと思っている。ここの一番の売りであるマンボウも登場する。マラカスを準備して待っててください。うーーー、マンボウっ!
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