 PENTAX K100D+smc Takumar 50mm f1.4 / TAMRON SP 17-35mm f2.8-4 Di
インナー・シティ・ズー ノアは横浜にあるのだけど、横浜といっても広くて、鳥浜といってすぐにピンと来る人は少ないと思う。この顔にピンときたら110番なんていわれても、いっこうにピンと来ないのと同じだ。 今日はこれからノアに行こうと思っている人を後押しすべく、ノアの紹介をしたいと思う。行こうかどうしようか考えている人の背中をそっと押して、それでも迷っている人は尻を蹴飛ばすくらいインパクトのある写真を見せないといけない。そんな写真が撮れてたかどうか。まだ現像は半分しか終わってないので、時間稼ぎの意味もあってお店紹介でワンクッション置いてみる。昨日からシリーズが始まったばかりなのに息継ぎが早すぎるぞ。 東京方面からなら、まずは横浜まで行って、JR根岸線に乗り換えて新杉田という駅まで行く。みなとみらいがある桜木町や、中華街などがある石川町を過ぎると乗客は一気に減って、車窓からの風景も突然郊外の住宅地へと変わる。そんな変化を楽しみつつ、新杉田からは金沢シーサイドラインに乗る。これは横浜新都市交通という名前の乗り物で、モノレールの無人電車だ。愛知県の万博のときに作られたリニモとは方式が違うようだ。詳しいところはよく分からないけど、八景島へ行く場合もこれに乗るから、乗客はけっこう多かった。 東京都内から1時間前後で鳥浜に到着する。近いといえば近い、遠いといえば微妙に遠い。写真は駅を降りてノアに向かっているところだ。ノアは横浜ベイサイドマリーナの中にあって、ここはアウトレットモールなどが集まった商業施設となっている。近隣の人たちには人気爆発してるようで、駐車場入り待ちの車が長い列を作っていた。敷地内も親子連れを中心に大変な賑わいを見せていて驚いた。まさかこんな人気スポットだとは思わなかった。地図で見る限り、周りは工場地帯なので閑散としているところを想像していたから。
 駅からは徒歩3分と書かれているけど、実際はもう少しかかる。海を見て、マリーナの夏でも口ずさみながらのんびり歩いて5分くらいだろう。16歳だった頃の渡辺満里奈の丸い顔を思い出しながら歩いていると、思えば遠くへきたもんだという感慨を抱かずにはいられない。 で、実際鳥浜はどのあたりかといえば、横浜の中心からずぅっと南に下った海岸近くで、もうちょっといくと鎌倉市といったあたりになる。このへんも完全な埋め立て地風景で、自然の海岸線は見ることができない。海水浴場なんてのもなさそうだ。鳥浜という名前のくせに、浜もなければ海鳥もいないのである。 もう少し便利な場所に作って欲しかったと思わないでもないけど、珍獣をたくさん集めて、ある程度の広さが必要で、騒音問題もあるとなると、ここまで外れなければ土地を確保できなかったというのがあったのかもしれない。電車で行けるだけまだよかった。
 トンビが上空に数羽舞っていた。低空飛行をしながら旋回してるやつもいたから、きっと人が食べていたハンバーガーとかを狙っていたのだろう。ただ、地上にはあまりにも人が多かったので警戒して襲うことはなかった。犬連れの人がたくさんいたこともやつらをひるませる要因になったのかもしれない。 私たちとしてはむしろトンビがエサを奪う瞬間を激写したかったのだけど、それは叶わなかった。自分たちがマックに入ったときには、もう姿が見えなくなっていた。残念、遅かったか。やはり油揚げは常に持参しなければいけないとあらためて思った。
 マリーナというくらいだから、ヨットがたくさん停泊している。これは売り物なのか、預かり物なのか、何なのか。所狭しとぎっちり並んでいて、総額いくらなのか見当もつかない。アウトレットモールに詰めかける庶民と、金持ちの象徴であるヨットが同じ場所で同居しているというというのも、面白いというか皮肉な光景だ。 鳥浜という街の性格が掴めない。昔からのマリーナとも思えないから、近年急速に発展したところなんだろうか。
 ノアで最初に出迎えてくれるのが、この子馬だ。おとなしいやつで、子供にも頭をなでられていた。馬もいろいろ性格があって、人なつっこいやつは重宝される。それが馬にとって幸せな生活なのかどうかは難しい問題だけど。 こいつにもエサをあげることができる。ニンジンか何かをもらっていた。
 これはヤギかな。こちらのことはおかまいなしに向こうを向いたまま水を飲んでいた。足下にはフンがたくさん。 まだ珍獣は出てこない。と思ったら、このすぐ横にはもうワラビーが何気なくいて、反対側にはシロフクロウがいるという異常事態が始まっている。普通、そんなものは日常生活の中で目にするものではない。知らず知らずにうちにワンダーランドに足を踏み入れてしまっていたようだ。
 入り口から入ってすぐに犬がどたーっと寝そべっている。なんだ、なんだ、この行き倒れみたいなやつは。寒さの中でも犬は喜んで庭を駆け回ってこいと言いたくなる。 しかし、ぬくぬく生活ですっかりぐうたらが身についてしまったようで、人がいくら入ってきて踏まれそうになろうとも、決して起き上がる様子は見せなかった。邪魔だというならおまえがよけていけとでも言わんばかりだ。ここでの主役はあくまでも動物たちで、人間はゲストだ。お邪魔させてもらうという感覚でいかないといけないところが動物園と違うところだ。展示のみの動物もいるけど、基本的にここはペットショップなのだ。
 足下には大きなカメも転がっている。うっかりしてると蹴飛ばしてしまいそうだし、子供はつまづいて転びそうだ。カメにしてみればある程度は慣れっこで、少々のことではビクともしないんだろうけど。 甲羅がゴツゴツと出っ張ってるこいつは、ケヅメヒョウモンだろうか。違うかもしれない。リクガメはリクガメなのだけど。
 あー、いたいた。こいつらにも会いたかったんだ。「志村どうぶつ園」に出演していたコツメカワウソの子供姉妹。めちゃめちゃかわいいのだ。小さなカゴの中で寝ていてかわいさは半減以下だったけど、見ることができてちょっと嬉しかった。次にテレビで見たときは、もっと嬉しいだろう。 もう少しいろいろ触ったりできるのかとも思ったのだけど、休日で人も多いこともあって、思ったほどでもなかった。平日の人が少ないときに行けば、店員さんといろいろ話をしながら、ちょっと出してみますから触ってみますかなんてことにもなるのかもしれない。せっかく行くなら平日がオススメだ。
 看板犬なのか、レジカウンターの上に乗っていた。 店内にはいろんな写真が飾られていて、動物のものあり、芸能人もあり、お客のものもある。このときは本格的に写真を撮ってる人はいなかったけど、普段はどうなんだろう。コンパクトデジで撮ってる人がいるくらいで、一眼は私くらいのものだった。フラッシュは禁止だけど、それ以外で撮影禁止のものはない。オリやアミやガラス越しなので撮るのはかなり困難なんだけど。
 ノアの即日会員は500円で、会員は一週間有効ということになっている。その間は何度行ってもいいし、当日も出入り自由だ。少しくたびれた我々はいったん外に出て休憩することにした。 アウトレットモールの裏手に飲食店を集めたビルがあったので、そちらへ回ってみる。子供用に機関車バスなども走っていた。 このときは午後2時すぎだというのに、店はどこも満員御礼で並んでいた。なにしろ人が多い。その割に飲食店が少ないから、とても受け入れきれない。当初はこんなに人が訪れる計算じゃなかったのか。まあ、平日は閑散としたものだろうから、そのあたりの兼ね合いもあるのか。
 結局、カフェには入れず、ノアのある方に戻ってきてマックで並んで食べることにした。昼は済ませてきたので、軽くシェイクとポテトで休憩する。シェイクはたまに飲むと美味しい。中学の頃はロッテリアのシェイクが好きでよく飲んでいたのを思い出す。 マックはいろんなものが100円になっていて驚く。普段はファーストフードで食べることなどないから、まったく事情に疎くなっている。
 12時前に着いて、なんだかんだで5時くらいまで過ごした。店内を2周プラスアルファして、だいたい見て撮ったところで帰ることにする。 駅まで戻る頃には空が夕焼け色に染まっていた。
ノアは午前11時から午後8時までやっているので、もっとゆっくりしようと思えばできる。夜に行くと夜行性の動物が起きだして活発な姿を見られるかもしれない。 犬や猫などの一般種からは虫類、珍獣まで、400種類以上が展示販売されている。タレント動物もたくさんいて、テレビに出演しているやつもいろいろいるようだ。 ノアの名前は、Nature Oriented Animal House(自然志向の生き物の家)の頭文字をとってNOAHなんだそうだ。それと、大洪水のとき各種動物を船に乗せて救ったノアの方舟にも引っ掛けているとか。 インナーシティズーは、都市型動物園という意味で、今後はこういう形の施設が増えていくのかもしれない。ここのように、ペットショップと動物園を融合させるというのはいいアイディアだ。会員費としてちゃっかり500円取るというのも賢いやり方だ。 リクエストとしては、エサやりの種類をもっと増やして欲しいというのがある。テレビで見ていたらいろんな動物にいろんなエサをあげていたのだけど、あれはタレントがやって来たときのテレビ用だった。実際は野菜カクテルを決められた数種類の動物にあげられるだけだ。触れることができるのは限定されるというのは納得するのだけど、エサくらいはもう少しいろんなやつにやてみたい。 しかしながら、これだけ珍しい動物たちを間近で見られる場所というのはなかなかないから、動物好きなら楽しめること請け合いだ。匂いのキツさは我慢のしどころだけど、それを乗り越えればウハウハの動物触れ合い体験が待っている。 シリーズ第3回以降は、撮ってきた様々な動物たちの写真を紹介していきたい。百聞は一見にしかず。ノアの魅力は言葉で説明するよりも写真が雄弁に語ってくれるだろう。
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