現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
20万40万80万、インコって高いんだと思い知るの巻 ---ノア<第4回>
2008年02月20日 (水) | 編集 |
ノアの鳥たち-1

PENTAX K100D+smc Takumar 50mm f1.4 / TAMRON SP 17-35mm f2.8-4 Di



 今日はインナーシティズー・ノアのシリーズ4回目、鳥編をお送りします。
 珍獣にばかり目がいきがちの中、鳥の充実ぶりも見逃せない。お値段もまた充実度満点だ。数万円程度で買えるものはほとんどなく、コキサカオウムの税込み84万円にはのけぞった。20万、40万は当たり前の世界がここにある。鳥のラインナップもまた、珍獣ならぬ珍鳥揃いなのであった。

 まずは雄叫びを上げるミミズクから。これは確か、掛川花鳥園でフクロウショーに出ていたのと同じベンガルワシミミズクだったと思う。
 クチバシは小さいからおちょぼ口のように思わせて、実は口を開けるとその本性が表れる。大きなこの口でネズミや小鳥などを丸呑みにしてしまう。物静かで凶暴という、一番タチが悪いパターンだ。夜の森で小動物たちにとってフクロウほど恐いものはいない。音もなく飛んで近づいて恐怖を感じる間もなく狩られてしまう。
 ペットショップでは視界に入る範囲にたくさんの獲物がいるけど、ミミズクはどう思ってるんだろう。夜になるとあいつら襲って食いてえとか思ってるんだろうか。それとも、人にメシをもらえればそういう衝動は徐々に薄らいでいくものなのか。

ノアの鳥たち-2

 派手な大型インコの代表といえるハルクインコンゴウインコがここにもいた。
 赤、青、黄色、緑、白、黒と、これだけいろんな色を使ってデザインとして破綻してないところが自然のすごさだ。
 いや、これは厳密には自然のインコとはいえるかどうか。もともとはベニコンゴウインコとルリコンゴウインコの交配種だから、純粋種とはいえないのかもしれない。といっても人の手で品種改良をされたとかではなく、アマゾン川の流域に暮らす野生種ではある。
 体長は90センチにもなり、よく人に慣れて言葉も覚える。
 これくらいの大型インコになると寿命も長く、だいたい50年は生きる。飼育下で100年生きた例もあるそうだ。

ノアの鳥たち-3

 今回は名前のメモ撮りをだいたいしたつもりだったけど、これは忘れていたようだ。中にはプレートがついてないやつもあったから、これもそうだったかもしれない。
 ノアのサイトにも鳥の紹介コーナーはあるものの、売り物だからどんどんメンバーが入れ替わっていって、そこまでのフォローができていない。ソールドアウトになったものも多い。こういう高いインコの愛好家もけっこういるもんなんだ。逃げられたりしたら泣いてしまうだろう。

ノアの鳥たち-4

 名前がかわいいキバタン。ノリコという名前の子がのんたんと呼ばれてしまうみたいだ。ギバちゃんの顔を思い出すと一気にかわいくなくなるけど。
 オーストラリアやタスマニアにいるオウムで、体長は50センチくらいになる。
 こいつもやっぱり長生きで、平均で50年、長いと100年生きるという。大きなノッポの古時計でも100年経ったら動かないのに、オウムはまだ動いてるとは。飼うと決めたら相当な覚悟で飼わないといけない。下手したら親子三代で世話しなければならないということになる。100年も生きれば、そりゃあ人の言葉も覚えようってなもんだ。
 オスメスの見分け方は瞳の色で、オスは黒色でメスは赤褐色なんだそうだ。ということは、写真のものはオスということになるだろうか。色の違いは微妙らしいけど。
 キバタンというのは、頭の黄色い冠毛からきていて、いわゆるバタンの一種だ。他にもオオバタン、コバタンなどがいる。そういえば、中学のときのクラスメイトの小林君はコバタンと呼ばれていたっけ。キバタンの中にもオーストラリアキバタン、ホクゴウキバタン、アオメキバタン、アールーキバタン、オオアオメキバタンなどの亜種がいるそうだから、見分けるのは困難だ。
 日本には江戸時代に入ってきていたようで、こいつを飼っていたお殿様とかもいたのかもしれない。

ノアの鳥たち-5

 バタンの仲間であるコバタンの亜種にあたるコキサカオウム。84万円。上のキバタンとほとんど一緒じゃないかと思うんだけど、レア度の違いが値段の違いとなっているらしい。
 オレンジ色の冠羽が名前の由来で、頬もオレンジ色にほんのり染まるのが特徴だ。
 原産は小スンダ諸島。って、どこだろう。世界地図を見たけど見つからない。それもそのはず、小スンダ諸島ってのはインドネシアのヌサ・トウンガラあたりのことで、バリ島もその中に入っているとかなんとか。今ひとつよく分かってない。スマトラとジャワのことを大スンダと呼ぶらしい。
 この地域の地理については、私の頭の中ではほとんど白地図に近い。ユーラシア大陸からアフリカ、北米アメリカくらいはだいたい分かってるつもりだけど、東南アジア方面はまったくもって弱い。近いうちに一度勉強しなくてはいけない。このブログのネタになるようなものが東南アジア関連で何かあるといいのだけど。

ノアの鳥たち-6

 オオハナインコは、花鳥園にもいて、このブログでも前に登場している。大きなクチバシを大きな鼻に見立てて名づけられた。ただし、和名では大花の字が当てられている。大鼻ではちょっと気の毒に思ったのだろうか。
 写真はメスで、オスは同じ鳥とは思えないほどカラーリングが違うというのも前に書いたと思う。オスは緑色の体をしている。
 ニューギニア出身で、こいつらも軽く40-50年生きるそうだ。数十万円といっても寿命で割れば安いものなのかもしれない。コキサカオウムの84万だって、50年ローンと思えば高くない。
 ちなみに、インコとオウムの違いは、一般的に冠羽のあるなしということになっている。冠羽があればオウムで、なければインコというように。一部例外はあるものの、体の大きさで区別されているわけではない。なんとなく大きいものがオウムで小さいものがインコだと思い込んでいるところがあるけど、それは間違いだ。
 ワシとタカの違いはもっと曖昧で、体の大きめのやつをワシ、小さめのものをタカと呼んでいる。両者は基本的に同じ種類で根本的な違いはない。

ノアの鳥たち-7

 ちょっと普通っぽいインコを見て、ホッとするような物足りないような。大型インコと比べると見劣りしてしまうけど、現実的に買える小鳥となるとこのあたりになるだろう。
 これも名前は分からなかった。値段はそれなりにしそうだ。子供の頃、バザーで買ったセキセイインコのつがいは500円くらいだっただろうか。

ノアの鳥たち-8

 動物園などでもお馴染みのワライカワセミ。これは一般の知名度も高い。ケケケケケケとけたたましい声の鳴き声が人の笑い声のようだ。
 オーストラリアを代表する鳥のひとつと言っていいだろう。住宅街にも現れて、朝っぱらに大声で鳴くそうだ。日本でいうところのニワトリのようなものか。ノアの中でも大声で笑っていた。実際は威嚇や縄張りを誇示するために鳴くといわれている。何か面白いことがあって笑っているわけではない。
 日本のカワセミも水中の魚をとらえるハンター能力が高いけど、ワライカワセミは地上の獲物を狙う。昆虫やネズミ、ときにはヘビさえ食べるという。

ノアの鳥たち-9

 ワライカワセミが笑い声なら、こちらは笑い顔で勝負のメンフクロウ。別に笑ってるという自覚はないと思うけど。
 この顔を見ると優しい気持ちになる。起きたときのパッチリ目もかわいいけど、やっぱりこいつは寝顔がキュートだ。

ノアの鳥たち-10

 このヒナフクロウは初めて見るフクロウだ。花鳥園にもいなかった。アフリカヒナフクロウというのはいたけど、顔が違うから別のヒナフクロウなのだろう。世界には、アフリカヒナフクロウの他にもナンベイヒナフクロウ、シロクロヒナフクロウ、クロオビヒナフクロウ、アカオビヒナフクロウと5種類のヒナフクロウがいるそうだ。こいつはその中のどれかだろう。プレートにはヒナフクロウとしか書いてなかった。
 大人になってもヒナみたいな顔をしてるからヒナフクロウ。見た目は子供でも頭脳は大人の猛禽なのだ。

ノアの鳥たち-11

 こいつは名前がなくて分からなかった。日本のキジとかヤマドリとかに似てるから、その仲間だろうか。外国のキジかもしれない。
 頭の後ろの模様がすごい。

ノアの鳥たち-12

 最後はハリーポッターでお馴染みになったシロフクロウだ。あれ以来飼う人が増えたというのもありがちな話として納得できる。
 北極圏のツンドラ地帯で暮らすフクロウだから、日本での飼育には向かない。夏場は暑さでハァハァしてしまうから、エアコンで冷え切った部屋に入れてあげないと持たない。
 寒さに耐え忍ぶために、全身がフカフカの毛に覆われている。足の指まで毛むくじゃらなのはこのフクロウくらいだ。全身の毛を刈ってしまったら、こいつはひどく貧相な体になるに違いない。
 夜行性ではなく、昼間も活発に活動するフクロウとしても知られている。北極圏の夏は夜がない白夜だからそうなったといわれている。
 自殺するネズミとして有名なレミングを主食としていて、レミングが大量発生するときシロフクロウも増える。レミングが少ないとエサを求めて南下してくる。ごくまれに北海道にまで下りてくることもあるそうだ。
 フクロウが笑ったような顔になったときは気をつけた方がいい。あれは笑顔を振りまいてるわけではなく威嚇しているときだからだ。その顔は、竹中直人の往年のギャグ「笑いながら怒る人」を思い出させる。

 他にもいろいろな鳥がいて、特にスミインコやキバネインコなどは指を出すとじゃれてくれてかわいかったので紹介したかったのだけど、写真は上手く撮れてなかった。大型インコは指を差し出すと噛まれそうで恐い。小さいやつはカジカジしてくれてこそばゆ気持ちいい。エサはがやれないのは少し残念だけど、金網越しながら触れ合い体験ができる。どれも高くて気軽に買えるようなものではないから、店の中で遊んでもらうのがよさそうだ。
 鳥好きの人も楽しめるので、その点でもノアをオススメします。




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