現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
まだ在庫を持っていた花鳥園写真、今日は水鳥編
2008年03月01日 (土) | 編集 |
花鳥園の水鳥-1

FUJIFILM FinePix S2 pro+Nikkor VR 24-120mm f3.5-5.6 / TAMRON SP 90mm f2.8



 明日は朝から出かけるから今日は早寝で時間がない。こんなときのために花鳥園写真を在庫として置いてある。手っ取り早く写真を並べて更新してまうのにはもってこいだ。花鳥園へ行ったのは1月11日で、まだ在庫があったというのも驚きだけど。
 今日はカモやハクチョウなど水鳥を集めてみた。園内の池では狭い中にたくさんの水鳥たちが同居している。夏の海水浴場くらい混んでいる。羽もあるのに飛んでいかないんだろうかと思う。遠くまで飛べないように風切羽を切ってあるのかもしれない。
 外の池では飼っているのか野鳥なのか判然としないやつが集まっている。近くでファルコンショーをやっているのに、お互い知らん顔をしているのもおかしい。タカたちにとってカモは標的じゃないんだろうか。

 一枚目は、アメリカオシだ。一見オシドリっぽいけどよく見るとカラーリングが違う。オシドリよりも地味な印象を受けるこいつは、北アメリカ大陸に生息している。
 向こうでは留鳥なんだろうか。日本に来るオシドリは渡り鳥で、秋にやって来て越冬して春にまた渡っていく。
 日本で見かけるアメリカオシは、飼育個体だ。自然界にいるやつも逃げ出したものが野生化しただけで、アメリカからは渡ってこない。

花鳥園の水鳥-2

 こちらが本家オシドリ、やっぱりきれいだ。すごいカラーパターンだと、見るたびに感心する。
 これも飼われているやつだろう。足にリングもついている。
 渡りのカモも、渡らなくても平気なんだろうか。日本の夏の暑さに耐えられれば大丈夫ということか。
 渡り鳥が何故渡るのかということは、いまだにはっきりしたことが分かっていないという。カモ自身にも分からないことなのかもしれない。

花鳥園の水鳥-3

 カモ用のエサに群がるアメリカオシたち。体が茶色で頭がうっすら緑なのがメスだ。
 アヒルも参戦。カラーリングはマガモっぽいけど、このビッグサイズは紛れもなくアヒルだ。いわゆるアオクビというやつで、黄色いクチバシも見分けるポイントだ。
 オシドリはエサが違うのか、近づいてもこないし、近くに投げても無反応だった。

花鳥園の水鳥-4

 コクチョウとたわむれる一家。とても平和な光景だ。

花鳥園の水鳥-5

 アカツクシガモ。こいつも花鳥園の飼い鳥だ。園内と園外にいるけど、それぞれ別のやつなのだろう。

花鳥園の水鳥-6

 飛び立とうを羽をばたつかせるカッショクペリカン。でもやっぱり飛べないようだった。ペリカンは図体が大きいから飛べない鳥のように思いがちだけど、実際はバサバサと羽ばたいて遠くまで飛ぶことができる。あれだけ重たそうな体を持ち上げるのだから、羽の力は相当なものなのだろう。

花鳥園の水鳥-7

 飛べないことが分かって不満だったのか、今度はノドをふくらませていた。
 ペリカンのノドのところには10リットルの水が入るという。2リットルのペットボトル5本というのは体積もすごいけど重量もすごい。人間でもあれを5本持つのはつらい。もちろん、それほどまでの必要に迫られることはないから、実際にそこまで水を入れることはないのだけど。

花鳥園の水鳥-8

 ケープペンギンにもエサやりをしたり頭をなでたりできる。けどこいつらけっこう凶暴で、何か気にくわないことがあると攻撃してくる。歩き方がコミカルだと侮っていると痛い目に遭う。

花鳥園の水鳥-9

 コブハクチョウとアヒル軍団。アヒルと比較してもこの大きさ。ハクチョウは子供が背中に乗れるくらい大きい。
 渡りのコハクチョウなどはそろそろ北へ帰り始めた。飼われているコブハクチョウなどは当然渡らない。もともとはヨーロッパなどに広く分布する種で、日本に渡ってくることはない。動物園やお堀などで放し飼いにされているのは、たいていこのコブハクチョウだ。

花鳥園の水鳥-10

 アヒルやらカモやらが人に群がってくる様子は、ほとんど鳩に近い。エサを遠くに投げたりすると、転びそうになりながら駆けていく姿がかわいい。
 よく近所の川や池でパンの耳などをあげている人がいるけど、そういう人にはぜひ花鳥園をオススメしたい。ここはあれより何十倍も楽しいから。生き物にエサをあげるという行為はとても楽しいものなのだ。

花鳥園の水鳥-11

 水鳥しゃないけど特別参加のマナヅルさん。毛繕い中。
 目を見ると、赤地の中に黒点。
 ツルハウスでけたたましく鳴いていたのはこいつだろうか。花鳥園の近所にはあまり民家はなさそうだけど、住宅地では近所迷惑で花鳥園を建設することはできそうにない。夜はどんなことになっているんだろう。基本的に鳥は夜になると寝るけど、フクロウたちが騒いでいたりしないのだろうか。

 というわけで、今日はこのへんにしておこう。明日は足助方面に出没予定です。
 花鳥園写真はまだ残っているから、また早寝するときのために残しておこう。季節ものじゃないネタは一年を通じて使い回しができて便利だ。ネタに困ったときのために近いうちに動物園へ行って動物写真を撮ってこよう。
 花鳥園も、春が過ぎてベビーラッシュになった頃にまた行きたいと思っている。最近、テレビでよくアフリカオオコノハズクのポポちゃんが登場するから、花鳥園もだいぶ知られるようになっているかもしれない。週末はかなり混雑するようだから、やっぱり行くなら平日に限る。


路面電車らしくない世田谷線とタダ見スポットのキャロットタワー
2008年03月01日 (土) | 編集 |
世田谷の夜-1

PENTAX K100D+TAMRON SP 17-35mm f2.8-4 Di



 世田谷線に乗ってキャロットタワーへ行こう。それがその夜の私たちの予定だった。
 たぶん、東京在住の人が考える夜遊びコースではないし、お上りさんの観光コースでもない。東京人と非東京人が相談して行く場所を探すと、ちょっと面白いコースを考えつく。非東京人は無責任に行ってみたい場所を口にし、東京人はどうやって行けば楽しいかを考える。東京にはそういう脇道観光コースがたくさんある。
 今回、乗り継ぎが便利な東急田園都市線ではなくあえて東急世田谷線を選んだのは、それが路面電車だったからだ。現在の東京で最後まで残った路面電車は、都電荒川線と世田谷線の2路線だけとなっている。荒川線はほぼ端から端まで乗ったから、世田谷線も乗ってみなければなるまい。
 というわけで我々は、一方の始発駅である下高井戸へと向かったのだった。
 駅のホームに着くと、ちょうど電車が入ってきたところだった。妙なピンク色の車両だ。こんな色の電車は見たことない。広告車両ならあるけど、基本カラーがこんな色の電車というのは珍しいんじゃないだろうか。何色と何色を混ぜたらこんなピンク色になるんだろう。
 世田谷線には他にもいろいろなカラーリングがあるようで、それも売りのひとつになっているらしい。昔はグリーンだったようだ。少し前まではレトロな車両も走っていたのが、最近がらりとイメージを変えてしまった。せっかくなら古い電車に乗ってみたかった。2001年まではデハ形という旧型車が走っていたそうだ。
 写真のピンク色は305編成というやつだろうか。現在はこの300系というカラー電車だけが走っている。

世田谷の夜-2

 電車は2両編成で、車内はやはりちょっと普通の鉄道とは違う。荒川線はバスそのものだったけど、そこまではいってない。でも、座席はすべて一人掛けで固定されていて、椅子の向きは一つの車両が前向きで別のは後ろ向きになっている。往復運行をしているから、どちらかに固定してしまうと、行きはみんな前を向いているのに帰りはみんな後ろ向きということになってしまうからだ。しかし、どっちにしてもちょっと変だ。せめて進行方向に合わせて座席の向きを変えられるようにしてくれないと。
 私が座ったのは一番端で、この座席だけみんなと逆向きになっている。すぐ後ろに運賃箱があったから、ここだけは構造上前向きにできなかったのだろう。
 運賃は全区間均一で140円。物価が高い東京も、公共交通機関の運賃が安いのは感心だ。
 三軒茶屋〜下高井戸の世田谷区内5キロをのんびり走る。時速は40キロくらいだ。もう少し飛ばしてもよさそうなものだけど、住宅地の中で騒音問題もあるのかもしれない。
 この区間をどういう人たちが利用してるのかよく分からないのだけど、利用客は多い。きっと世田谷区民にとってなくてはならない路線なのだろう。
 それにしても、車窓風景は面白みがない。夜ということもあって、住宅地しか見えない。走っている区間が世田谷区という住宅街だから仕方がないにしても、もう少し何かないかと思う。
 途中下車して行ける見所としては、招き猫発祥の地とされる豪徳寺とか、松陰神社あたりだろうか。明るいうちなら両方行っておきたかった。
 毎年12月1月の15、16日に開催される「世田谷ボロ市」のときは賑わいを見せるそうだ。臨時列車も出るくらいだから人出も多いのだろう。
 ところで肝心の路面電車ってどこだろう。車窓風景はまったくそんな様子は見られないのだけど。どうやらここは私が思い描くような路面電車とは違っていたようだ。走っているのは道路ではなく普通の専用レールの上だ。風情や情緒といったものは感じられない。唯一面白いのは、若林踏切で道路と交差するところくらいだ。ここは電車も信号待ちになる。
 帰ってから調べてみると、路面電車と鉄道の違いは思っているより曖昧のようだ。道路以外を走るのが鉄道で、道路を走るのが路面電車ということにはなっているものの、いろいろ例外もあるらしい。鉄道事業法ではなく軌道法で管轄されるのが路面電車ということらしいけど、道路を走れば路面電車ということではないという。たとえば鎌倉の江ノ電は路面電車っぽいけど、管轄としては鉄道ということになっている。世田谷線の場合、昔はもっと路面電車っぽかったのだろう。
 前身はいわゆる玉電と呼ばれた玉川電気鉄道で、1925年(大正14年)に三軒茶屋駅〜世田谷駅間が開通したのが始まりだった。その年のうちに下高井戸まで延長しているから、80年以上伸びることなく今に至っている。

世田谷の夜-3

 三軒茶屋駅はちょっとしゃれている。アーチ型の屋根がヨーロッパの駅を思わせないでもない。
 ほぼキャロットタワーの下に位置していて、交通案内では徒歩0分と紹介される。実際に0分ではないものの、1分以内だからこの表記になる。田園都市線は少し離れていて、あちらは徒歩3分だ。
 三軒茶屋のことを東京の人は三茶(さんちゃ)と言う。よそものは真似ない方がよさそうだ。知ったかぶりみたいで馬鹿にされそうだから。その代わり東京モンは栄に遊びに来ても錦三(きんさん)と言ってはいけないのだ。
 渋谷まですぐに出られるという立地と、必要充分に発展していながらそれなりの静かさを保っているということで、住みたい街ランキングでは常に上位に名前が出てくるのが三軒茶屋だ。芸能人も多く住んでいるとか。
 江戸時代は名前の通り、三軒の茶屋がある街道だったところだ。大山道と登戸道の追分あたりに茶屋があったところからそう名づけられた。うちの近所には三軒家や四軒家ということろがあるし、そういう地名は全国にたくさんありそうだ。

世田谷の夜-4

 第何弾になるのかは忘れてしまったけど、キャロットタワーも東京タダ見スポットシリーズだ。展望ものとしては、東京都庁、シビックタワー、聖路加タワー、北とぴあに続いて第5弾ということになるだろうか。
 けっこうな穴場のようで、日曜の夜早い時間だというのに閑散としていた。
 1996年にできたタワーは26階建てで、最上階(124メートル)が無料展望台になっている。夜は11時まで開いているから、ゆっくり夜景を眺めることができる。床面積は思ったよりも狭かった。上の写真で全体の3分の2くらいだ。
 椅子とテーブルが置かれているのは、有料ドリンクを飲むためのもので無料休憩スペースではない。夜はドリンクカウンターが営業してないから勝手に座れるのだけど。
 窓辺には座るところはない。展望施設としては無料開放しているけど、歓迎ムードはあまり感じられないところだ。かつてはソファもあったようだけど、撤去されてしまったのだろうか。あまり居心地よくすると長居する人や下手すれば寝ていく人も出てきそうではある。

世田谷の夜-5

 とりあえず座って休んでみる。テーブルにはドリンクを飲む人用ですといったような注意書きがあった。

世田谷の夜-6

 光の数はさすがに東京を思わせつつも、見下ろす東京でこんなに低い街並みを見ることは珍しい。見えている道路はおそらく世田谷通りで、この通り沿いは発展して高いビルもあるけど、それ以外は低い家並みが続く。なるほどこれが世田谷区という街なんだなと納得した。これが西向きだろう。
 最近高いところへ登っているから、120メートルでは高さを感じない。

世田谷の夜-7

 こちらが南西の自由ヶ丘方面だろうか。よく分からない。三軒茶屋は渋谷の左というくらいの認識しかなくて、位置関係が掴めていない。東の恵比寿や目黒などはまったく馴染みがない。その向こうの品川までいくと多少分かるようになるのだけど。
 山手線沿線では南西方面が白地図同然なので、そのうち機会を見つけてそのあたりも巡ってみたいところだ。

世田谷の夜-8

 北東の新宿方面はどう見えるかな、って、まったく見えないじゃん。レストラン・スカイキャロットが完全に一角を占領していて、無料ゾーンからはいいところがまったく見えないのだった。店の外からのぞき見たら、ちょうど正面の窓から東京タワーが見えた。やられた。
 レストランでコーヒーくらい飲んでもいいと思いきや、この日はどこかの大学柔道部OBの集まりとかで貸し切りになっていた。なんだ、なんだ。
 いずれにしても、タダスポットではありながら充分楽しむためにはお金を使わないといけないという、なんだか怪しい会員制サイトのようなところだ。これはしてやられた。行くときはキャロットタワーのページで貸しきりになってない日を選んだ方がよさそうだ。
 第2水曜日定休で、レストランは10時までとなっている。

世田谷の夜-9

 長時間二人の世界になっていた南側窓のカップル。途中でおじさんおばさま夫妻が突撃していってあっけなく負けていた。私たちも果敢に割り込もうとして勝てなかった。両サイドからちらっと景色を見られただけだ。
 反対の北側にも小窓があって、そこからは遠くに小さく池袋が見えた。かなり距離があってサンシャイン60もはっきり確認できないくらいだけど。

世田谷の夜-10

 行きは直接駅から入ったからタワーの外観を見られなかったので、帰りは田園都市線で帰ることにして、外から見上げてみた。近すぎて上の方がまったく入らず、どんな形と色をしてるのかも分からない。
 タワーはニンジン色に塗られているそうだ。それでキャロットタワー。世田谷区の中学生の案が公募で選ばれた。
 オフィス、パブリックシアター、TSUTAYAなど商業施設などが入った複合ビルで、最上階にはエフエム世田谷のスタジオもある。

 デートコースとしては渋く、観光コースとしては物足りないこのコース設定。誰にオススメしていいものやら。キャロットタワーも無料ゾーンからいい方角が見られればいいけど、それ以外はあまり見所がない。ここでしか見られないものというのもちょっと思いつかない。
 世田谷線も、古き良き路面電車を求めていくと肩すかしを食う。
 このコースは夜よりも昼の方が楽しめそうだ。世田谷線の乗り放題チケットも320円だし、神社仏閣や歴史に興味がある人なら旧跡巡りなどもいい。昼なら世田谷線の車窓から何かいいものも見られるかもしれない。
 私としてはこれだけでも充分楽しかった。東京の中で知らないところへ行くというだけで小さな冒険だから。一度行くとその街とも少しは馴染みになるし、愛着も湧いてくる。情報だけでは分からないことも多い。行ってみれば感じるものもたくさんある。
 今後とも電車とタダ見スポットはシリーズとして続けていく予定だ。




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