 Canon EOS 20D+EF-S 17-85mm f4-5.6 IS / EF 50mm f1.8 II
足助の町シリーズ最終回は、目についた部分を切り取った断片写真になる。 特に意味とか主張とかテーマがあるわけではなく、ちょっといいなと思ったシーンを切り取っていったらこういう写真になった。でも、もしかするとこういうクローズアップの方がこの町の魅力は伝わりやすいかもしれない。神は細部に宿るという言葉もある。 それでは、いってみよう。
 古い町並みを再現するための演出ではなく、現役としてこういう風景が至る所に残っているのが足助の町の素敵なところだ。あざとさがなく素朴だ。
 狭い町の中に丸ポストが3つも残っている。大きい郵便物が入らないから住人としては不便だろうけど、風情としてはとてもいい。町並によく溶け込んでいる。
 なにやら古びたマシンが店先に置かれている。ほうじ茶と書かれているから茶の葉をどうにかするものなのだろうけど、どんな用途に使うんだろう。茶もみ機とかそういうものか。
 押売りは分かるけど、物もらいやたかりといったたぐいの人が頻繁に押しかけてくることがあったんだろうか。だんなさん、何かめぐんでくだせえとかいう人が来たのかもしれない。 押売り、物もらい、たかりって、金の奪い方の三段活用みたいだ。何かの映画で、父親である田中邦衛が娘である小林聡美に言ったセリフにこんなのがあった。「金を得るには、稼ぐ、もらう、取る。この三種類しかないんだ。どれでいくか早めに決めろぉ〜」 でも、セールスお断りなんて愛想のない文句よりもこちらの方がずっと味があっていい。現代のセールスマンもこれを見たらくすっと笑ってしまうんじゃないか。
 相当年季が入った招き猫。 ここまでくると、もともと白地だったのか黒地だったのかの判断さえ難しい。 仏像もこんなふうに色落ちしてしまうとかえってありがたくなるから、招き猫も同じことが言えるかもしれない。
 しだれ梅はまだつぼみ。ちらほら気の早いやつがほころびかけながら、暖かい春を待つ。 赤い実はなんだろう。ピラカンサとかその手のものだろうか。 左に見えている竹の中に小さなひな人形が入っている。
 ソシンロウバイはそろそろ旬を過ぎて終わりが近づいた。春一番で咲く花は、本格的な春の訪れとともにその座を次の花に譲る。
 今年は少し梅の開花が遅い。去年が早すぎたからこれが普通か。この冬は後半になって寒い日が続いたから、梅もまだ準備が整っていないのだろう。寒さの中でまだ夢うつつ。
 ヒモに吊したこういうマリみたいなものはなんて名前なんだろう。昔、よくあった。発泡スチロールのボールに糸をぐるぐる巻いて自分でも作ったことがあるような気がする。これは様々な布を貼り合わせて作ってあった。着物などの端切れか。 考えてみると、最近は手作りのものが生活の中に少なくなった。昔は、雑巾とか弁当袋とか、お手玉だとか、自分で作れるものは作ったものだ。今はなんでも買ってしまう。だから人の心の温もりが足りなくなったというのもありそうだ。
 最後は笑える自動販売機を紹介して終わりとする。 こんな不真面目な自動販売機を初めて見た。なんでみんなガタガタに傾いてるんだ。どれでも100円はいいとして、操作方法が分からない。左右の三角ボタンで欲しいものを選んで、真ん中の丸いボタンで決定だろうか。
観光地として整備されてない足助の町は、素朴な魅力を持っている。古さが作り物めいていないのがいい。今回の4回シリーズでそんなところが少しは伝えられているといいのだけど。 写真には紹介しきれなかった良いところがたくさんあるから、ぜひ一度訪れてみてください。紅葉を見にいったときはついでに足助の町を散策することをおすすめします。 ゆっくり写真を撮るならオフシーズンで人が少ないときがいいかな。 私も今度行くときは、シシコロッケを食べて、名古屋牛乳でビンのコーヒー牛乳を飲んで、おみやげにはもみじの衣揚げと、自販機でuccコーヒーを買って帰ることにしよう。
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