 Canon EOS 20D+EF 50mm f1.8 II
5月の第二日曜日は母の日だ。母の日にちなんだサンデー料理を作ろうと思って、いろいろ調べたり考えたりしたのだけど、いいアイディアが浮かばなかった。カーネーションは食えないし、何かの食材でカーネーションを作ったところでそれがメインのおかずになるわけでもない。他に母の日を象徴するものが何かあるかというと、これがない。キャラ弁のように母の顔の似顔絵を料理で作ってる場合でもない。 結局思いつかないまま時間切れとなって、さあ何を作るんだとなったとき、すでに考えるのが面倒になっていた。それで適当にあるものを使って、過去の焼き直し料理を作ることになってしまった。中華にしようか、フレンチはどうか、イタリアンも捨てがたいなんて迷ってるうちに考え疲れてしまって、最終的には吉野家に入ってしまったようなものだ。 だから今日は特別書くことがない。大きな失敗もなく、大成功でもなく、味も無難にまとめてあるから驚きもない。アンチドラマチックなサンデー料理だった。母の日とはかすりもしない。 一応、簡単なメニュー紹介だけはしておこう。
右手前は、白身魚のそぼろから出発して生まれた一品だ。 酒、みりん、しょう油で甘辛く味付けした白身魚が食べたくて、それにあわせてチーズ入りのスクランブルエッグを作って、つぶしジャガイモのハンバーグ風のものに乗せてみた。 スクランブルエッグは焦げないようにレンジで作った。溶き卵に、塩、コショウ、牛乳を混ぜて、1分くらい加熱したあと、一回取りだして混ぜて、30秒加熱、それからとろけるチーズを加えて、更に30秒加熱して出来上がりだ。加熱時間によって好みの柔らかさにできる。多少手間だけど、こうすると焦げないスクランブルエッグができる。 ジャガイモは細切りにしてレンジで加熱してつぶして、刻みタマネギ、塩、コショウ、しょう油、チーズを加えて、小判型にして表面にカタクリ粉を塗る。あとはオリーブオイルで焼けば完成だ。 柔らか料理好きの私としてはとても好きな料理なんだけど、もうひと工夫することでもっと美味しくなりそうな気がした。ただ、何をどうすればいいのかは今日の時点では分からなかったから、そのうち応用してもう一度作ってみたいと思う。
左奥は、大根と鶏肉としめじのバターしょう油焼きだ。 大根と鶏肉を、だし汁、みりん、しょう油、酒、塩、コショウ、一味唐辛子のスープで下茹でして、いったん取り出す。 それにカタクリ粉をまぶして、しめじと一緒にバターしょう油で炒める。 ちょっと大根に苦みが出たから、面倒がらずに米のとぎ汁で下茹でをしてあく抜きをした方がよかった。 味は基本的にしょうゆ味だからまずいはずもない。
右奥は、また作った岩石揚げ。今回は豆腐バージョンにした。 豆腐をレンジで加熱して水を飛ばして、刻みタマネギ、エビの刻み、卵、しょう油、酒、みりん、塩、コショウ、小麦粉、パン粉を混ぜ合わせてタネを作る。 衣は食パンの耳を7mm四方くらいに切って付ける。 中のもふわっとした食感と、外のパンのカリカリさがいい。普通のフライとは違う食感の料理になるから、これはオススメしたい。 今回のたれは、だし汁、しょう油、酒、みりん、砂糖、めんつゆ、一味唐辛子で作った。 岩石揚げは、和風、洋風のどんなソースにも合う。
以上が今日の焼き直しサンデーだ。面白みがない。趣味の料理人としてこれだけでは納得できなかった私は、デザート作りへと移行する。最初はスポンジケーキをもう一回作ってみようと思っていたのだけど、途中から気が変わってカステラにした。特に深い理由はなくて、たまたまカステラのレシピが書いてあるページに当たって、そういえばカステラって作ったことなかったなと思ったからだ。カステラとスポンジケーキの違いに興味があったというのもある。 しかし、はじめてのカステラ作りは思いがけない大噴火を招くことになるのだった。
 うわぁー、噴火した。大惨事だ。えらいこっちゃ。溶岩流が襲ってきたぞー。逃げろや、逃げろー。 おいおい、どうしたカステラ。何に怒ってそんなに爆発してしまったんだい。遠くから様子をうかがいながら呼びかけてみる。返事はない。 レシピに160度で50分と書かれていて、そんな長い時間焼いていたら表面が黒こげになってしまうんじゃないかと、20分くらい焼いたところで上にアルミホイルをかぶせたのがいけなかった。それまで順調に膨らんできていたのに、表面から逃げていた熱が左右にかかってしまって、そこから噴火してしまったんじゃないかと思う。アルミホイルをかぶせるタイミングが早かったというのもあるかもしれない。 大失敗だ。なんてこった。
 切り分けたらなんとか格好はついたけど、焼けた上の部分が出っ張って、キノコの輪切りのようになってしまった。キノコカステラと名づけよう。 レシピはこうだ。 ボウルに、卵2個、砂糖80グラム、ハチミツ大1弱を入れて、湯せんをしながらゆっくりかき混ぜる。人肌まで温まったら湯せんを外して、ハンドミキサーでしっかり泡立てる。手動なら根性で混ぜる。 わりと固めまで泡立ててしまって大丈夫だ。最後は低速でキメを揃える。 一度振っておいた小麦粉60グラムをもう一度振りながらボウルに加えて混ぜる。カステラらしくしようとすれば強力粉を使った方がいいらしい。私は薄力粉しか持ってないからそれを使ったので、ややケーキに近い食感になった。 混ぜ方はスポンジケーキのように神経質になる必要はなくて、粉っぽさがなくなるまで充分混ぜてしまった方がいいようだ。ここで牛乳ひと匙を加えてもいい。 甘いのが好きな人は、型の底にざらめを敷くとカステラっぽさが増す。
パウンドケーキとカステラの違いが何なのか、作っても食べてもよく分からなかった。カステラはバターを使わずにハチミツを使うということだろうか。砂糖と小麦粉の比率の違いというのもある。食感でいうと、カステラの方が重たくてしっとりしていると言えるかもしれない。 砂糖が多いので甘い。それがカステラの美味しさとも言えるわけだけど、粉と砂糖の比率は1:1くらいでもよさそうだ。ハチミツの分、スポンジケーキよりも甘くなる。 大噴火したときにはどうなることかと思ったけど、食べてみたら普通に美味しかった。素朴なカステラの味だ。ケーキより簡単だし、失敗する確率が低そうだから、ケーキが普通に焼ける人ならカステラはきっと美味しく作れると思う。 私は焦って冷めないうちに切り分けて食べてしまったけど、本来は一晩置いてから切った方が切りやすくて、味もしっとりして美味しくなるようだ。 そのうちもう一度挑戦したい。だいたいコツは分かった。次は噴火させないぞ。 噴火後にアルミホイルを外して、合計40分くらい焼いたけど、160度なら表面の焦げは大丈夫そうだ。50分というのは、卵3個のレシピだったから、卵2個なら40分くらいで焼けると思う。 そんなこんなの母の日サンデーだった。次は父の日サンデーをどうするか、今から考えておかなくては。
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