現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
3色ソースサンデーでソースの可能性を再認識する
2008年06月30日 (月) | 編集 |
通常3色サンデー

KONICA MINOLTA α-7 DIGITAL+MINOLTA 50mm Macro f2.8



 今日のサンデーはソースサンデーだった。まずソースがあって、食材は後追いの脇役だったと言っていいかもしれない。
 そもそもは、少し前に生チョコを作ったときに生クリームが余って、これを使い切らなくてはいけないという使命があった。となると、一つはホワイトクリームで決まりだ。ここからの出発だった。
 次にふとしたきっかけでフリッターというものの存在を知って、これを作ってみようということになった。フリッターというのは、天ぷらとは似て非なるもので、卵黄と小麦粉と牛乳を混ぜたものに卵白を泡立ててメレンゲにしたものを合わせて衣にするという調理法だ。ふんわりとした柔らかい食感で、天ぷらとは違う料理になる。
 具は白身魚にした。ここの選択肢はいろいろあるのだけど、他との兼ね合いでそうなった。ソースについては後ほど。
 2品決まって残りの1品が決まらないというのが常で、いつもこれを決めるのに時間がかかる。メインの肉魚系があって、サブの野菜ものがあって、もう一つは何にしようかと考えると、なかなかいいものが思い浮かばない。食材なんてだいたい決まってしまうし、変わり種は買う買わない以前に食べたくないというのもある。
 結局、今回も無難な豆腐にした。他にあったとすれば、ダイコンとかナスくらいのものだ。
 ソースをトマト系にしたら、期せずして赤白黄色の3色ソースになった。計算ではなく、偶然見た目もきれいになった。
 今日はこの3品を紹介しようと思う。

 まずは左手前の豆腐トマトソースから。
 今回は通常のトマトではなくトマトピューレから作ったので、普段とは少し味が違った。
 刻んだタマネギをオリーブオイルで炒めて、白ワイン、トマトピューレ、ケチャップ、しょう油、ウスターソース、コンソメの素、塩、コショウ、唐辛子、水を混ぜて煮立たせる。
 豆腐は薄めに切って、あえて水切りをしない。カタクリ粉をまぶして、フライパンでじっくり焼いていく。これで外はとろっとして、中身はふんわりの食感になる。よりふんわり感が欲しい場合は、絹ごし豆腐を使ってもいい。そのときは豆腐が崩れやすくなるから、小さく切り分けた方がよさそうだ。

 右の白身魚フリッカーが今回一番のヒットだった。
 メレンゲ作りはケーキを作るのと同じ要領で、少し砂糖を加えた方が固く泡立つ。
 具は白身魚でもいいし、鶏肉やソーセージなんかも美味しそうだ。メレンゲの衣にくぐらせて揚げていくだけだから、簡単だ。今回はアスパラも付け合わせにした。
 お菓子っぽい食感と思うかもしれないけど、決してそんなことはなく、これでもちゃんとおかずとして成立する。子供も喜びそうだ。
 油は2センチくらいで、温度はやや低めにしてじっくり揚げる。温度が高いとすぐに焦げてしまうから注意が必要だ。
 ソースはちょっと冒険的なソースになっている。基本はマヨネーズとしょう油で、そこに和洋折衷様々な調味料を入れてみた。豆板醤、わさび、唐辛子、はちみつ、砂糖、牛乳、白ワイン、コンソメの素、塩、黒コショウ、水と。
 かなり無茶な取り合わせのようだけど、これが美味しいからソースは面白い。辛くて甘くて深くて旨みのあるソースに仕上がった。
 フリッカーともども、ぜひ一度作ってみて欲しい。

 一番奥は最初に決まったホワイトソースの山海煮込みで、結局これが一番地味で目立たない存在になってしまった。
 タマネギ、エビ、鶏肉、ジャガイモをオリーブオイルで炒めて、そこに白ワインを振りかけたあと、水とコンソメの素を加えて煮込んでいく。最後にしめじも入れる。
 ある程度煮込んだところで、生クリーム、牛乳、小麦粉、塩、コショウで作ったホワイトソースを入れて、更に少し煮込めば完成だ。
 結果的にシチューに近いのだけど、少し違っている。生クリームを入れると、やっぱり美味しさが増す。

 日本食と洋食の最大の違いは、食材が先かソースが先か、という点かもしれない。和食の場合は食材の美味しさを引き出すための味付けという考えに対して、洋食はソースを味わうための食材選びといったところがある。それだけ洋食はソースのバリエーションが多いということだし、逆に言えば日本には美味しい食材がたくさんあるということでもある。
 現在の日本は、和洋折衷でいろんな美味しい料理が存在している。和食、洋食にこだわる必要もない。そのときの気分で何を食べたいか、たくさんの選択肢の中から選ぶことができる。それはとても幸せなことだし、現代はもう極まったと言ってもいいかもしれない。まだまだ見知らぬ国の料理がたくさんあるにしても、100年後に今より10倍も料理が美味しくなっているとは思えない。
 とはいえ、私はまだまだ食べたことがない料理がたくさんあって、その中にはびっくりするくらい美味しいものもあるに違いない。自分が作る料理も、もっと進歩させていきたいし、可能性はまだたくさんあるはずだ。
 ソースに関しても、もっと追求していきたいという思いが強まった。そのためにはミキサーみたいなものもあるに越したことはない。買ってもどうせすぐに使わなくなることは目に見えているけど、ミキサーがあればもっといろんなソースが作れるようになる。買ってしまおうかな。砕き料理は私の得意とするところだし。
 来週あたり、ミキサーサンデーがあるかもしれない。




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