現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
紙のカレンダーの寿命はあと50年あるのかな? 2005年12月21日(水)
2005年12月22日 (木) | 編集 |
カレンダー最後の一枚

Canon EOS D30+TAMRON 28-80mm(f3.5-5.6), f3.5, 1/15s(絞り優先)


 2005年のカレンダーも最後の一枚になって、今年も残りが薄っぺらになってしまったことを教える。11枚分も月日が流れてしまったか。そしてまた来年のカレンダーのことがそろそろ気になり始めた。古いカレンダーが終わるのは寂しいけど、また新しいカレンダーに出会える楽しみがある。

 カレンダーをめくるというのは、気分をあらたにしてくれるという効果がある。また新しい月は気持ちを入れ直して頑張っていこうと思える。特に日本人はそういうケジメが好きだ。ケジメなさい、あなた、とマッチも歌っていた。とはいえ、破り捨ててしまうのはちょっともったいないなと思うこともある。お気に入りの写真が載ったカレンダーだと特に。だから取っておいたりもするんだけど、結局使い道がなくて捨ててしまうことになる。破らずにめくるバインダー式だとどうもしっくりこない。プラスチックの輪っかの部分がギギギっときしんだ音を立てて嫌な気持ちになったり。やはりカレンダーは破くという行為が必要らしい。
 12ヶ月分が載ってる大きなカレンダーは好きじゃない。破れないから面白くない。そんなにめくるのが好きなら日めくりはどうなんだと、おととし猫めくりを買ってみた。しかし、あれは楽しいのは最初だけでだんだん邪魔くさくなる。5日くらい忘れてしまうことがたびたびあって、なんだか怠けたような気持ちに追い込まれたりもする。破いたページも捨てがたくて残しておくとますます邪魔だ。結局、いつものひと月ごとのカレンダーに戻るのだった。

 カレンダーのもととなる暦が生まれたのは、古代バビロニアあたりではないかと言われている。毎日月の満ち欠けを観察していて、それが一定周期であることに気づいて作られたのが太陰暦だ。暦という概念が生まれる以前は、一年365日という発想そのものがなかったということになる。季節の移り変わりは分かっただろうけど、ひと月という感覚もなかったはずだ。今の私たちでもカレンダーがまったくなかったら、今日が何月何日というのは分からないし、一年の感じ方も今より曖昧なものになるだろう。
 今世界の主流は太陽暦(グレゴリオ暦)だ。私たちはこれを当たり前のものと思って暮らしているけど、日本でこれを採用したのは、明治6年(1873年)だから、けっこう最近のことだ。何かの行事で旧暦などと言われると何をそんなもの今更持ち出してどうすると思うけど、そんなに昔のことではない。暦そのものが日本に伝わったのは、553年というのが日本書紀に出てくることからそのあたりだろうということだ。
 明治の頃、カレンダーは伊勢の神宮司庁というところしか発行できなかったんだとか。自由に発行できるようになったのは昭和に入ってからで、最初は一枚カレンダーが作られ、1903年(明治36年)に日めくりカレンダーが大阪で製造たのをきっかけに、会社や銀行などが配るようになったらしい。月めくりカレンダーが主流になったのは戦後のことで、これも新しい。カレンダーが出版物として売り出されるようになったのもその頃のことで、こうしてみてみると私たちが今当たり前に買っているカレンダーの歴史は意外と浅いものだったことを知る。

 今年買ったカレンダーは、野草のカレンダーだった。季節に沿った野草を写真で知らせてくれるというもので、これは野草を覚えるのにいいぞと喜んで買ったのだけど、それはぬか喜びに終わった。まず根本的に写真が少なすぎる。ひと月に5、6種類しか載ってない。こんなに季節の野草は少なくないだろう。しかも名前が書いてない。これじゃあ役に立たない。少なくとももっと写真を載せてくれないと。
 いいカレンダーに巡り会うのは意外と難しい。これだってのに今まで出会ったことがない。シンプルすぎても見る楽しみがないし、あれこれ書かれていてもそんなお知らせいらないぞと思う。欲しい情報としては、満潮、干潮の時間と、日没、日の出時間だ。去年どこかの企業でもらったものにそれが載っていた。あれと野草歳時記が合体してるのはないだろうか。上半分はきれいな風景写真だと更にいい。でもそんなイメージ通りのものはないだろうから、来年はエビちゃんカレンダーを買おうかと思っている。いや、熱帯魚のヤマトヌマエビとかビーシュリンプの写真とかのじゃなくて、蛯原友里のカレンダー。
 ……。
 表紙がとってもキュート。

 紙のカレンダーがいつまで続くのか考えてみると、思っているより寿命は短いかもしれない。PCがこれだけ生活の一部になった今、PCの中に入れておけば事足りる。未来では映像カレンダーになるかもしれない。ホログラムもあり得る。データを引き出すという点においては、ネットとの連動にまさるものはない。
 今のうちに未使用のカレンダーを保存しておくと、50年後くらいに思わぬプレミアがついて金持ちになれるかもしれない。おお、紙のカレンダーかぁ、なつかしいなぁ。じいちゃんの若い頃はみんなこれだったんじゃよ、などという会話が交わされても不思議じゃない。私のエビちゃんカレンダーも使わずに保存版にしておくか。エビちゃん、かわいかったのぉ。
 最後にひとつ、中日ドラゴンズファンだけにお送りするお得な情報を(私は江川以来のゆるい巨人ファン)。9月以降12月まで、SEPTEMBERだったか、NOBEMBERだったか、なんだかったか思い出せないときがあると思う(あると言ってください)。そのときは、昔中日にいたソンドンヨルのアンパンマン顔を思い出して欲しい。この前アジアチャンピオンシップで韓国の監督でもやって来ていた。そのソンドンヨルをローマ字で書くとSONDONYORU、後半は無視して頭からSのSEPTEMBER、OのOCTOBER、NのNOBEMBER、DのDECEMBERとなる。ありがとう、ソンドンヨル! あなたもソンドンヨルに感謝することだろう。ただし、ソンドンヨルそのものを思い出せないと何の効果もないので注意が必要だ。

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