現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
2005年の映画とドラマ勝手にマイベストテン 2005年12月26日(月)
2005年12月27日 (火) | 編集 |
床のビデオテープ

Canon EOS D30+EF28-105mm(f3.5-4.5), f4.0, 2.0s(絞り優先)


 年末は録画したテープがたまりがちだ。特番攻撃にさらされて、観ても観ても追いつかない。床に並ぶテープの本数は更に増えていくことになる。
 今年も私はテレビ野郎だった。映画、ドラマ、バラエティー、ニュース、スポーツ、クイズ番組。テレビなしには一日たりとも過ごせないというほどだ。天国にテレビがなかったら、テレビを持ってあっちへ行かなくてはと思う。電源あるのかな? 行ったらまずコンセントの差し込み口を探さないとな。
 今年もそろそろ終わりが近いということで、頼まれてもいないのに映画とドラマのマイベストテンを発表しようと思う。忘れっぽい自分のための覚え書きを兼ねて。まずは映画から(今年公開ではなく今年自分が観たもの)。

1.「半落ち」 佐々部清監督/寺尾聰/柴田恭兵
2.「ウォルター少年と、夏の休日」 ティム・マッキャンリーズ監督/H・J・オスメント
3.「WATARIDORI」 ジャック・ペラン総監督
4.「いま、会いにゆきます」 土井裕泰監督/竹内結子/中村獅童
5.「下妻物語」 中島哲也監督/深田恭子/土屋アンナ
6.「誰にでも秘密がある」 チャン・ヒョンス監督/イ・ビョンホン/チェ・ジウ
7.「スクールウォーズ HERO」 関本郁夫監督/照英/和久井映見
8.「69 sixty nine」 李相日監督/妻夫木聡/安藤政信
9.「チルソクの夏」 佐々部清監督/水谷妃里/上野樹里
10.「ふくろう」 新藤兼人監督/大竹しのぶ/伊藤歩

 その他面白かったのは、「シモーヌ」、「花嫁はギャングスター」、「華氏911」、「コールドマウンテン」。「ゴシカ」、「リクルート」、「ブラザーフッド」、「ビッグフィッシュ」、「スウィングガール」など。

 今年のベストは「半落ち」で決まり。日本映画の伝統を守りつつ、素晴らしく力強い作品だった。こういう作品が年に一本でもあれば日本映画はまだまだ終わらない。
「ウォルター少年と、夏の休日」はハリウッドの底力を見た。とても素敵な作品だった。オスメント君もよかった。
「WATARIDORI」は渡り鳥たちを追いかけたドキュメンタリーの傑作。これを観て、渡り鳥に対する愛情と尊敬が増した。
「いま、会いにゆきます」はいい意味でやられたと思った作品。苦手な二人が主演してるのに感動してしまって悔しいくらい。高校生役のふたりがまたいい感じだった。
「下妻物語」はとにかく笑える作品で、シベ超Tシャツを着た水野晴郎が最高だった。
「誰にでも秘密がある」はイ・ビョンホンの魅力に尽きる。あんなにも嫌味な役をあんなにも爽やかに演じて憎めない役者というのは、日本はもちろん世界を見渡してもちょっといない。
「スクールウォーズ HERO」は80年代の青春ドラマのリメイクなんだけど、スポ根ものとしての出来が素晴らしく、キワモノではない普通の面白さがあった。
「69 sixty nine」は、不思議な爽快感と疾走感がある日本映画で、妻夫木くんと安藤くんのコンビが魅力的だった。
「チルソクの夏」は、「半落ち」と同じ佐々部清監督作品。今日本でマジメな映画を作らせたら一番上手いんじゃないか。
「ふくろう」は、女優大竹しのぶここにありというのを見せつけられた。新藤兼人監督の脚本も抜群に面白かった。

 ドラマのベストはこうなった。

1.「H2 君といた日々」 山田孝之/市川由衣
2.「世界の中心で、愛をさけぶ」 山田孝之/綾瀬はるか
3.「ドラゴン桜」 阿部寛/長谷川京子
4.「1リットルの涙」 沢尻エリカ/薬師丸ひろ子
5.「不機嫌なジーン」 竹内結子/内野聖陽
6.「優しい時間」 寺尾聰/二宮和也
7.「刑事部屋」 柴田恭兵/寺尾聰
8.「女王の教室」 天海祐希/羽田美智子
9.「電車男」 伊藤淳史/伊東美咲
10.「熟年離婚」 渡哲也/松坂慶子 

 ベストは「H2」と「世界の中心で、愛をさけぶ」の2本。この2作品はオールタイムマイベストテンに入るくらい、感じるものの多いドラマだった。どちらも忘れがたい。
「ドラゴン桜」や「女王の教室」は期待してなかっただけに面白かったという印象が強い。教師もののバリエーションもまだまだあると思わせた。

 こうして並べて見てみると、映画は日本映画好きというのがはっきり出ていて、ドラマは感動ものが好きというのが分かる。少しずつ好みも変わっていっているのだろうけど、基本は昔から変わらない。
 映画やドラマを観るのは、もちろん面白いからというのもあるけど、もうひとつ自分の中での確認作業というのもある。面白くて楽しくて笑って泣くことができたら、自分はまだ大丈夫だと安心できる。心はまだ枯れてないと思えるから。今年はそういう意味で収穫の多い一年だった。いい作品に出会えて、たくさん心が動いた。
 来年もまた、私はテレビ野郎でいることだろう。どんな作品に巡り会えるのか、今から楽しみだ。それだけのためでも長生きする価値はある。
 もし天国はテレビ持ち込み禁止だと言われたら、私は幽霊となって地上に舞い戻ってくるだろう。リモコンも触ってないのに突然テレビのチャンネルが変わったら、それは私がリモコンを操作したからかもしれない。

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