現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
記念ブツを素直に喜べた頃 2005年9月17日(土)
2005年09月18日 (日) | 編集 |
万博コイン大阪

OLYMPUS E-10+C-PL+マクロ+クローズアップNo.3, f3.6, 1/40s(絞り優先)



 万博へはまだ行ってないのに、万博のコインを持っている。
 EXPO'70って。
 大阪万博ではないか。

 昭和45年だったのか。私はもちろん行ってない。ヨチヨチ歩きでは行けないし、親が連れて行ってくれたという話も聞かない。
 なんで持ってるんだろう? しかも、2枚あった。誰かにもらったのか、ずっと後になってどこかで買ったのか。
 コインを少しだけ集めていたのは、小学生のときだった。寛永通宝とか。ってことは、昭和でいうと55年前後だろうか。まったく覚えてない。

 コレクション用のコインとしては価値がないものだ。相当数出回ってるだろうし、むき出しで他のコインと一緒にがま口財布に入っていた。
 ただ、100円通貨としての価値はあると思う。今の時代、100円じゃ缶コーヒーも買えないけど、お店の人に出したら受け取ってくれるだろうか?
 コンビニのバイトに出してもダメだろうな、きっと。
 確認のため、オークションで調べてみたら、落札価格100円とかだった。気の毒に。それなら取っておいた方がよかったんじゃないか。

 愛知万博の記念コインも出ていて、あれは確か500円硬貨だった。
 大阪万博のときの100円と、今の500円と、価値としてはどうなんだろう。大阪万博の入場料と比較すると分かるかと思ったのだけど、検索してもちょっと分からなかった。
 しかし、こういう記念グッズや観光地グッズに対する情熱というものはすっかりなくなってしまった。私だけじゃなく日本人全体がそうだろう。昔はこんなコインでもみんな大喜びで飛びついた。観光地へ行けばキーホルダーやペナントを買い、大きなイベントがあるたびに記念コインや切手を買ったものだ。今にして思えば、なんであんなことくだらないものを喜んでたのか不思議だけど、当時は普通に嬉しかった。
 そういうたぐいの熱情をなくしてしまったことを悲しむべきかもしれない。

 時代が進んで、一番残念なことは、人の心の純情が失われていくことだ。
 愛知万博は、一応入場者数だけ見れば成功だった。開催後半のリピーター率5割というから、行った人の多くは楽しんだのだろう。
 次に日本で開催される万博がいつになるか分からないけど、今回の愛知万博は日本人が素直に楽しめる最後の万博になるような気がする。愛知万博に大阪万博の熱狂はなく、次の万博に愛知万博の高揚はおそらくない。
 だから私も、愛知万博の記念コインを買っておくべくだ。20世紀に育った人間の責任として。
 えーと、どこ行けば売ってるんだろう。もう売り切れかも。現地に売ってるんだろうか。買うの、ちょっと照れくさいな。



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