現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
人も動物も生きているんだ友達なんだ、それが僕たちの歩く道
2007年03月20日 (火) | 編集 |
ウサギさん

Canon EOS Kiss Digital N+EF55-200mm(f4.5-5.6 II), f5.0, 1/400s(絞り優先)



 東山動物園のこども動物園にいた白いもこもこウサギさん。隣のノーマルタイプと比べるとそのもこもこさ加減が際立つ。冬は暖かそうだけど夏はすごく暑苦しそうだ。そのあたりを本人はどう思っているだろう。読み取ろうとしても無表情な赤い目は何も語らなかった。むしゃむしゃと葉っぱを食べるばかり。この固そうな葉っぱが好物なんだろうか。ウサギというと野菜を食べてるイメージがあるけど、必ずしもそうではないようだ。
 昔は日本にもたくさん野生のニホンノウサギがいた。今は山や森を歩いていてウサギと出会うことはまったく想定していない。イノシシやサルなんかの方がまだ身近な生き物という認識がある。今の日本にどれくらいの野ウサギがいるんだろう。「うさぎ追いしかの山」なんてのはすっかり遠い昔話になってしまった。
 私たちがよく知ってる白いウサギは、日本白色種という品種で、ジャパニーズホワイトとも呼ばれている。明治時代にニュージーランドホワイト種から作られた。小学校などでもよく飼われているのがこれだ。近年こいつが逃げ出して一部で野生化してるという。弱々しいふりして意外とたくましいらしい。特に有名なのが瀬戸内海の大久野島で、ここはウサギ天国になっているんだとか。戦争中、この島で毒ガス兵器の実験をしていて、そのとき検知用として導入したウサギが戦後放置されて大繁殖して今に至っているんだとか。うさぎ島とも呼ばれてウサギ好きの観光客が訪れているらしい。
 北海道にはユキウサギが、南西諸島にはアマミノクロウサギがいて、ペット用としては、ネザーランド、ロップイヤー、アンゴラ、フレミッシュジャイアントなどがいる。

 ウサギは寂しいと死んでしまうんだよ、なんてセリフがよくドラマで出てくる。実際そうだと信じている人も多いかもしれない。でもそれはまったくのでたらめで、ウサギは寂しいくらいで死んだりはしない。むしろ仲間をうっとうしいと思う傾向が強いのでひとりで過ごす方を好む。狭いところにたくさんで飼うとストレスになるのでよくない。
 ウサギというのはいろいろ幅広いイメージを持つ動物だ。一方ではピーターラビットのように子供に人気のキャラクターになるかと思えば、一方では「プレイボーイ」やバニーガールのように成人男性向けのイメージキャラにもなっている。プレイボーイがどうしてウサギなのかというと、人間以外に一年中発情してるのはウサギくらいだからということらしい。バニーガールもプレイボーイ絡みで生まれた衣装だと言われている。
 ウサギをどういう象徴として見るかは個人の自由だけど、二兎を追うものは一兎をも得ずのたとえどおり、奥さんや彼女に両方を求めてはいけない。中村うさぎにも近づかない方が無難だ。

テンジクネズミ

 モルモットというと実験動物ということで人の手で作られた生き物のように思っていたら、実は違った。もともとはアルゼンチン北部やペルー南部にいた野生動物だったのだ。知らなかった。モルモットという呼び名はあまりいい印象を受けないからもうひとつの呼び名であるテンジクネズミ(天竺鼠)と呼ぶことにしよう。草剛くんのドラマ「僕の歩く道」を観ていた人にはお馴染みの、あのテンジクネズミだ。ただし、モルモットはテンジクネズミを家畜化したものなので、モルモットとテンジクネズミは別物と考えた方がいいのかもしれない。元となった種のナナテンジクネズミの野生種はすでに絶滅しているそうだ。
 南米ではペットではなく食肉用として古くから家畜化されていたらしい。16世紀にヨーロッパ人が南米へ行ったときはすでに食べられてたという。そのとき、テンジクネズミをアルプスマーモットという種だと勘違いして、それがそのまま日本に入ってきてマルモットがモルモットになったといういきさつがある。1843年に長崎にやってきたのが最初らしい。
 近年は英語圏で使われているケィビィという名称で呼ばれることが多くなりつつあるという。日本でもペッとして飼っている人がけっこういる。ウサギ以上犬猫未満な感じがいいのかもしれない。ハムスターの大型判と思えばそう遠くない。エサも草や野菜が主食なので飼いやすい。ただ、夜行性というのがちょっと問題だ。夜中にガサゴソされたら狭い部屋では同居しにくい。

ガチョウさんアップ

 ガチョウさんのアップ。ガチョウと聞いても庶民はピンとこない。お金持ちはフォアグラを思い出す。無理矢理太らせて肝臓を食べるなんて趣味が悪いぜ、なんてのは庶民のひがみか。羽毛も布団やクッションとして使われる。
 ガチョウは日本ではあまり馴染みがない家畜だけど、人間との関わりはニワトリと同じくらい古い。今から5000年ほど前の紀元前2800年頃、エジプトでハイイロガンを元に家禽化されたのがはじまりとされる。中国でも4000年ほど前にサカツラガンからシナガチョウが作り出されている。体が大きくて太っているので空は飛べない。
 アヒルとガチョウはよく似ているけど、首の長さで見分ける。首が長い方がガチョウで、クチバシはアヒルの方が平べったい。写真のようにシナガチョウはくちばしの上にコブがあるから分かりやすい。種類としても、ガチョウは雁からの改良種で、アヒルはマガモから作られたものという違いがある。
 ガチョウはかなり寿命が長い。50年も生きる。見知らぬ人が近づくと大声で鳴いて騒ぐので番犬代わりにいいから、ペットとして向いている。粗食に耐えるということで貧乏人にも優しい。セコムできない人はガチョウを飼うといいだろう。

ダチョウとキリン

 キリン舎に同居させてもらってるダチョウさん。世界一大きい鳥だけに、キリンを前にしても臆することなくマイペースで歩き回っている。全然負けてないと思ってるのだろう。黒いのがオスで、灰色がメスだ。
 背の高さは2.5メートル、体重は130キロにもなる。これだけ重ければ飛べるはずもない。その代わり地上を駆ける猛スピードを手に入れた。最高速度は70キロにも達する。
 ダチョウは古代エジプト時代にはすでに家畜化されていたと言われているから、かなり古くからのお友達だ。
 ダチョウは飼える。飛べないから囲える庭なら放し飼いでいける。規制もない。ぜひ飼い慣らして、ダチョウに乗って私の家に遊びに来て欲しい。

ヤギさんたち

 ヤギさんたちが一斉にこちらを見つめて駆け寄ってきた。手ぶらなのに何かいいもの持ってると思ったらしい。これだけいるとけっこうな迫力で、奈良公園で鹿に襲われたときのように腰が引けた。こども動物園ではエサを売っていて手からあげることができる。だから、普段はあまりエサをもらってないのかもしれない。
 ヤギについても前に一度書いたので、今回は特に付け加えることはない。
 ヤギも誰か飼ってくれないかな。こいつらはよく見るとけっこうかわいいやつなのだ。ピンクの鼻とくちびると白くて長いあごひげがセクシーで。人にもよくなつく。ヤギはペットとしておすすめしたい。

 思えば実にたくさんの生き物たちが人間の都合で家畜にされたり、実験動物になったり、改良されたものだ。性格が従順なほどつけ込まれて人に利用されてしまうというのが世の常だ。それは人も動物も変わらない。性格的に人の手に負えないものは家畜になっていない。もしくは、人にとって役に立たないことが幸いした動物もいる。人間から見てかわいいというのも狙われる。逆にかわいくないことで助かったやつらもいる。乱獲で絶滅に追い込まれるのと、家畜となって生きながらえるのと、どっちがよかったのかは私には分からない。どっちも不幸だといえばそうだ。でも、野生で自由に駆け回りたかっただろうというのもまた人間の感傷でしかないのかもしれない。
 動物愛護というのはなかなかに難しい問題で、正解はない。ペットを野生に戻すことが必ずしも愛護ではないし、一切の狩りをやめてしまうことが自然の姿に戻すことにもならない。人が地球で生きていく以上、生き物たちと関わらずにはいられない。人は動物や自然と戦って勝ち抜いてきたという歴史もある。今後もさまざまなことを模索しながら、生き物たちとの共存を目指していくより他にない。そんな中で、せめて生き物に対して感謝の気持ちと愛情だけは忘れないようにしたい。
 みんなみんな生きているんだ友達なんだ。人も生き物もすべて、同じ地球号に乗り合わせた運命共同体だ。地球最後の日まで、共存共栄でいきましょう。


この記事に対するコメント

ヤバイ・・モフモフに誘われてやってきてしまった・・
今日の夜は時間がありそうなので帰ってモフモフしよう。。モフモフ。。
また来ます・・

【2007/03/20 15:44】 URL | ビアンキ #- [ 編集]

ウサギとバニー
★ビアンキさん

 こんにちは。
 このウサギは確かにモフモフ系でしたよ。
 でも、ビアンキさんはバニーの方が似合いそうです(笑)。
 ウサギって意外とかわいいもんですね。これまだあんまり縁がなかったけど。うちの小学校にはいなかったし。
 今後はもっとウサギと積極的に関わっていこうと思います。バニーとかそっちゃじゃなくて。

【2007/03/20 22:37】 URL | オオタ #dcJU4M0Q [ 編集]


再度レス

>むしろ仲間をうっとうしいと思う傾向が強いのでひとりで過ごす方を好む。

ツレナイんですね。。
その癖年中発情してるなんて・・ 笑
あらためてモフモフ具合が半端ないですね。
ココは勉強になるなぁ。

【2007/04/04 14:01】 URL | ビアンキ #- [ 編集]

ウサギもいろいろ
★ビアンキさん

 ウサギが寂しいと死んでしまうって、どこから出た話でしょうね。
 確か、トリビアの泉の中のガセビアでもあったと思うんだけど。
 なんとなく、一般常識みたいになってますよね。不思議。
 けど、猫もひとりの好きなやつと仲間といるのを好むやつがいるように、ウサギもそうなんじゃないかなぁ。
 東山のウサギも、種類が違うやつ同士なのに仲良しだったし。

【2007/04/05 05:49】 URL | オオタ #dcJU4M0Q [ 編集]


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テンジクネズミテンジクネズミ(天竺鼠)は、テンジクネズミ科 テンジクネズミ属に含まれる齧歯類の総称である。ペットや実験動物として知られているモルモットは、テンジクネズミの一種である。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- ペットでボン!キャット編【2007/09/13 18:24】

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