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車に乗って、運転席から空を見上げると、いわし雲が広がっていた。またの呼び名をうろこ雲。正式には巻積雲(けんせきうん)。普通の雲よりも高いところにある雲だ。 でもこれ、どこかで見た何かに似てるなと思った。あ、そうだ、流氷だ。いや、もちろん実物は見たことないし、テレビなどで見たものの勝手なイメージでしかないのだけど、この雲を見てふと流氷を思い浮かべた。トド(唐十郎)が歩いて渡ってきそうだった(「北の国から」ネタ)。
彼岸の入りなのに、名古屋は今日も30度を超える真夏日となった。明日も30度くらいになるそうだ。暑いのは好きだし、夏の名残りをもう少し楽しんでいたいから30度超えはむしろ歓迎したいくらいだけど、やっぱり空も風ももう夏じゃないのが少し寂しい。夜、部屋のテレビを消すと、遠くで虫の鳴き声が聞こえる。 そして今年もまた、秋の入り口でこの言葉を思い出し、小さくつぶやいた。
もう秋か。 それにしても、何故、永遠の太陽を惜しむのか。 俺達はきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか。 ---季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。
このアルチュール・ランボーの『地獄の季節』を。
こんな言葉に酔えるほどもう若くはないけど、ふと思い出す詩の一節。 今ならランボーが詩を捨てて、なぜ砂漠の商人になったのかが分かるような気もする。少なくともあの頃よりは。 気づけばそのランボーが死んだ年に追いついている。でもまだ死ねない。ランボーさん、私はもう少し先まで行ってみます。
などと感傷に浸ってる場合ではないのだ、私は。何しろ明日の万博行きを控えてるのだから。もしかして、万博で死ぬってことはないよな? 熱中症とか、脱水症状とか。そういうニュースネタになるのはよくないぞ。なんとしてでも無事帰還しなければ。アイ・シャル・リターン精神で明日を乗り切ろう。 というか、早く寝ろよ、私。
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