現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
空に流氷がある限り(にしきの) 2005年9月20日(火)
2005年09月21日 (水) | 編集 |
空に流氷雲

OLYMPUS E-10+C-PL, f5.0,1/500s(絞り優先)



 車に乗って、運転席から空を見上げると、いわし雲が広がっていた。またの呼び名をうろこ雲。正式には巻積雲(けんせきうん)。普通の雲よりも高いところにある雲だ。
 でもこれ、どこかで見た何かに似てるなと思った。あ、そうだ、流氷だ。いや、もちろん実物は見たことないし、テレビなどで見たものの勝手なイメージでしかないのだけど、この雲を見てふと流氷を思い浮かべた。トド(唐十郎)が歩いて渡ってきそうだった(「北の国から」ネタ)。

 彼岸の入りなのに、名古屋は今日も30度を超える真夏日となった。明日も30度くらいになるそうだ。暑いのは好きだし、夏の名残りをもう少し楽しんでいたいから30度超えはむしろ歓迎したいくらいだけど、やっぱり空も風ももう夏じゃないのが少し寂しい。夜、部屋のテレビを消すと、遠くで虫の鳴き声が聞こえる。
 そして今年もまた、秋の入り口でこの言葉を思い出し、小さくつぶやいた。

 もう秋か。
 それにしても、何故、永遠の太陽を惜しむのか。
 俺達はきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか。
 ---季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。


 このアルチュール・ランボーの『地獄の季節』を。

 こんな言葉に酔えるほどもう若くはないけど、ふと思い出す詩の一節。
 今ならランボーが詩を捨てて、なぜ砂漠の商人になったのかが分かるような気もする。少なくともあの頃よりは。
 気づけばそのランボーが死んだ年に追いついている。でもまだ死ねない。ランボーさん、私はもう少し先まで行ってみます。

 などと感傷に浸ってる場合ではないのだ、私は。何しろ明日の万博行きを控えてるのだから。もしかして、万博で死ぬってことはないよな? 熱中症とか、脱水症状とか。そういうニュースネタになるのはよくないぞ。なんとしてでも無事帰還しなければ。アイ・シャル・リターン精神で明日を乗り切ろう。
 というか、早く寝ろよ、私。




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