現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
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横浜らしい風景の一日の移り変わり ---横浜編プロローグ
2007年05月22日 (火) | 編集 |
みなとみらい-1

PENTAX istDS+smc PENTAX-DA 18-50mm(f3.5-5.6 AL), f6.3 1/40s(絞り優先)



 日帰りよくばり横浜巡りツアーを無事に終えて、たくさんの思い出と写真が残った。
 その第一弾として今日は、横浜らしい風景の一日の移り変わり写真を並べてみた。それはやはり、ランドマークタワーを中心とする、みなとみらい21地区ということになるだろう。写真などで見慣れた高層ビル群が、横浜の街のどこを歩いていてもいつでも見えていた。
 この日は朝方涼しく、日中は暑いくらいで、午後は曇って、夕方から夜は晴れて寒いくらいだった。

 まずは桜木町駅から横浜歩きを始めよう。ここに降り立つのは8年ぶりだろうか。どれくらい変わったのか変わってないのか、もはや記憶があいまいで比較のしようがなかった。ただ、この場所は覚えていた。そうそう、ここここと。
 横浜の街は名古屋とも東京とも違う、不思議なレイアウトをしている。ひとつひとつの高層ビルが駅から離れながらポツリ、ポツリと建っている。空間に余裕があるのか、駅前なども悪くすれば間延びしている印象さえ受ける。ビルの場所も幹線道路の4つ角でもなく、直線でも放射状でもなく、整然としていない。ただしそれは近くから見たときの話で、少し離れた場所から見るとこれが実にうまく計算されて建っていることが分かる。無造作に増殖していったわけではない。

みなとみらい-2

 動く歩道に乗って、日本丸を横目に見つつ、よこはまコスモワールドを目指す。
 左に見えている食べかけのかまぼこみたいなのは、パシフィコ横浜だ。ヨットの帆をイメージしているらしい。世界最大級の複合コンベンションセンターといわれても、どういう施設なのかはよく分からない。
 5月らしい青空と、透き通るような白のちぎれ雲が印象的だった。港の海も青い。

みなとみらい-3

 世界一の観覧車コスモクロック21から見た横浜のビル群とコスモワールド。クイーンズスクエア横浜の流れるラインが美しい。人々がだんだん小さくなっていくのも面白い。でも、本当は高すぎてちょっとおびえる私であった。
 この頃から少しずつ雲が増えてきた。

みなとみらい-4

 汽車道を歩くために少し引き返して、赤レンガ倉庫を見たあと、大さん橋に向かってテクテクと歩いていった。
 横浜は電車が少し不便だ。ポイントからポイントは歩いて行けない距離ではないのだけど、それが重なるとだんだんきつくなっていく。電車ではきめ細かい移動ができないし、あかいくつバスは100円だけど、本数が少なくて混んでいる。バス停の距離感も近すぎて必ずしも便利とはいえない。一番いいのはハマチャリという一日500円のレンタル自転車かもしれない。色気はないからデートにはちょっと向かないけど。

みなとみらい-5

 気がつけば空はいつの間にか厚い雲に覆われて暗くなっていた。とそのとき、雲の裂け目から太陽の光が差し込んで、ランドマークタワーにスポットライトを浴びせた。まるでここだけは祝福されているかのように。いつだって主役には光が当たる。

みなとみらい-6

 大さん橋の上で、超強寒風に吹かれながら夕焼けを待つ私たち。桟橋の上は完全なる吹きさらしで、逃れながら夕陽を見る場所もない。真冬並みの冷たい風にシバリング。挫けずに見ているのは、我慢強いカップルと三脚のカメラ野郎たち。夕陽がビルの向こうに沈みゆくのをずっと見つめていた。夕焼けは残念ながら不完全で、空の色はみかんの絞り汁くらいのオレンジ色にしかならなかったけど、それでも見られてよかった。ここの秋はどんな色に染まるんだろう。

みなとみらい-7

 太陽が沈んで、空がオレンジから青に移り変わっていく頃、メンバーも微妙に入れ替わっていく。三脚カメラの人々はいつの間にか数を減らし、代わりに夜景を求めるカップルが増えてくる。
 それにしてもとにかく寒い。ここで夕陽を見たり夜景を撮ったりするときは、夏でも防寒対策が必要だ。昼間暑いからといって半袖なんかで行くと震えながら逃げ出すことになる。

みなとみらい-8

 夜は恋人たちの時間だ。体を寄せ合うふたりなら寒さも忘れられるかもしれない。長時間は無理だと思うけど。
 こうして離れて見ることで、横浜の高層ビル群が上手い具合に配置されていいバランスになっていることがよく分かる。特に夜景になったときの効果が高い。どこまでが計算でどこまでが偶然なのかその境目は分からないけど、近代的な高層ビルだけではなく、大観覧車のネオンとライトアップされた古い赤レンガビルとが相まって、とても心躍る風景が形作られている。みんながここで写真を撮りたくなる気持ちが分かった。名古屋にはこんなところはもちろんなく、東京の夜景とも違ったよさがある。

 一日かけてその街を歩いていると、いろんな角度からいろんな面を見ることができて感じるところも多い。電車でも車でもなく、歩くことでその街のスケール感も感覚的に掴めるし、位置関係やつながりも見えてくる。時間帯による街の表情の変化や、人々の流れや移り変わりも興味深い。
 今回の訪問で横浜の街のよさがだいぶ分かった。ひと言で言うとそれは、過不足のなさと言えるかもしれない。過剰すぎない洗練と落ち着きがある。ある意味では自己完結的かもしれない。
 そのあたりのことを、明日から写真と文章で描写していきたいと思っている。前回、今回と東京巡りもいろいろしてるのだけど、まずは横浜編をしばらく続けよう。横浜編は鎌倉編みたいに長くならないといいな。


この記事に対するコメント

いい時間を過ごせたようですね

写真も、いつも以上にいい空気を写しているように見えました


【2007/05/22 20:25】 URL | ただとき #sSHoJftA [ 編集]

空気感
★ただときさん

 こんにちは。
 横浜写真第一弾は、時間による横浜の街の移り変わりでした。あの日はけっこう天気の変化が激しくて、写真としても面白いものが撮れたのでした。
 空気感かぁ。なるほど、それも写し撮るべき大切な要素ですよね。今まであまり意識したことがなかったけど、これからはもっと意識するようにしよう。
 街と自分との距離が、近すぎず遠すぎない写真が私は好きです。自分が見たままのものが。

【2007/05/23 06:16】 URL | オオタ #dcJU4M0Q [ 編集]


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