 PENTAX K100D+RICHO XR RIKENON 50mm(f2), f4.0, 1/50s(絞り優先)
今日のサンデー料理は、洋風味付けの和食の予定だった。メニューもそのように考えて作ったつもりだった。結果は上の写真の通りだ。 最近の私はひどいノーコンピッチャーのような料理人となっていて、行き先はボールに聞いてくれじゃないけど、できあがりは料理に聞いてくれ的な状態に陥っている。作っていて途中からこれはおかしいぞと気づくものの、そのときはすでに私の思惑から料理が一人歩きをし始めていて、軌道修正は不可能となっている。そのまま料理が向かう先に私はあとからついていくしかないのだった。 完成した3品は、またもや正体不明の訳の分からない料理となった。名前は自分でも思いつかない。人に出してこれなんていう料理と訊ねられても答えようがない料理だ。とりあえず食べられることは食べられるから食べてみてとしか言えない。ただ、まんざら暴投というわけでもない。インローを狙った球が外角高めにいったようなものだ。ぎりぎりストライクには違いない。
左手前は、この中では一番和食に近いと言えるだろうか。 ダイコンを切って水にさらしたあと、下ゆでして柔らかくする。その後、塩を加えただし汁で更に煮込んでいく。 それを水切りして、カタクリ粉をまぶし、カレー粉を振りかけながらフライパンで焼いていく。軽く塩コショウもする。 上に乗っているのは、アイのエサのフレークだ。やつのを盗んで使ってみた。といっても猫用ではない、人間用だ。猫缶を食べなければ食べるものがないほどせっぱ詰まってはいない。 マグロフレークを鍋で温めつつ、カレー粉で味を加えて、少しだし汁で薄める。 あとはダイコンの上に味付けフレークとパセリの刻みを乗せればできあがりだ。 和食とも洋食ともつかないようなどっちつかずの一品だけど、これはなかなか悪くない。フレークとカレー味はマッチする。ダイコンの代わりにジャガイモでもいい。
右は魚のつくねの洋風バージョンとでも言おうか。 今回はアジを使ってみた。小骨を取りつつ砕いて刻んで、小エビの刻み、長ネギの刻み、小麦粉、しょう油、酒、塩、コショウと混ぜ合わせる。団子状にしたらカタクリ粉をまぶして、沸騰したお湯の中にゆっくり沈めて煮ていく。 取り出したものをフライパンに移し、オリーブオイルで転がしながら焼きを入れる。 たれはマヨネーズ、カラシ、しょう油、塩、コショウを混ぜて作る。 青のりとかつお節を振りかけて、たれをつければ完成だ。 肉で作った方が美味しいのだけど、魚をこういうふうにして食べる方法もありだ。子供や魚嫌いの人でも、これなら美味しく食べられる。 ノーマルな味付けがよければ、しょう油、みりん、酒の和風味にして、串焼きにしてもいい。
左奥は洋風肉じゃがを作るというのがスタート地点での思惑だった。途中からどんどんおかしくなって、最終的にはホワイトシチュー崩れになった。しかし、これが美味しいから、料理というのは分からない。フライパンでもシチューが作れるというのを発見した。 まずはジャガイモとニンジンを切り分けて、塩を入れたお湯で煮込んでいく。アクを取り除きつつ。このとき煮込むか煮込まないかでその後の料理が変わってくる。私は煮込みすぎて肉じゃがから方向転換を意義なくされた。 柔らかくなったところでいったんザルに上げる。そのお湯に今度はタマネギ、鶏肉を入れてある程度煮る。最後にブロッコリーを加えてさっと煮る。 それらをフライパンに移動させて、たっぷりのバターで焼いていく。ジャガイモが崩れてぐだぐだになってしまうけど、今更後戻りはできない。さきほど煮込んだときに使ったお湯を加えつつ、コンソメの素、塩、コショウで味を整える。 最後に、とろけるチーズをたっぷり乗せる。表面を覆うくらい。蓋をして蒸し焼きにしていく。チーズが溶けたら肉じゃが崩れシチューもどきがいっちょあがりとなる。 料理としては失敗だし、こんなもの店で出せるものじゃないけど、家庭料理の一品としては成立すると思う。見た目がよくなくても、味が美味しければよしとしたい。いちいち分けて煮込まなくても最初から全部放り込んで煮てしまっても同じかもしれない。ポイントはバターとチーズだ。もう少し品よく仕上げようとすれば、ジャガイモやニンジンが型くずれしないようにレンジで蒸したあと焼けばいいだろう。チーズを乗せたあとはオーブンで加熱した方がいいとも言える。
最近、何を作っても基本形から逸脱してしまうのは、良いことなのか悪いことなのか、それさえも判断できなくなりつつある。次の段階に登るための過渡期なのか、それとも単なる我流が身についてしまっただけなのか。基本の料理が何でも一通り作れて、その上で自己流にアレンジするならいいのだけど、私の場合基本もできないのに応用に走りすぎる。物心ついてから何事につけ、いつでもそうだった。習い事が苦手で、人に指図されることが嫌いだった。誰に教わらなくても人並みのことはできたけど、本当にはモノにならなかったのは、基本の反復を怠ったからだ。器用貧乏という自覚はある。料理も例外ではなかった。 だからもう一度初心に立ち返って、和洋中と基本の料理を作ってみるべきだ。それをマスターしてから次へ進めばいい。でも、性格というのはなかなか直らないもので、次に作るときはやっぱりヒネリを加えずにはいられなくなるのだろうなという予感はある。基本通りにしてもつまらないと思ってしまうから。 私はこのままノーコン料理人として突き進むしかないのだろうか。けど、メジャーリーグにこんな言葉がある。コントロールを持たないピッチャーは何も持ってないと同じ。その言葉を思い出すと、料理においてもコントロールは一番大事なことに違いない。レシピ通りに作れるというのが基本だ。 凝った料理を作れることが料理上手なのではなく、基本の料理を美味しく作れる人が真の料理上手なのだということを、最近の私は知ったのだった。 今度は脱ノーコンの方向で精進していきたい。来週は和洋中3品の基本レシピを作ってみよう。
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