現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
まだ咲き揃ってなかった2週間前のアイボクのコスモス畑
2007年10月23日 (火) | 編集 |
アイボクのコスモス-1

Canon EOS 20D+EF 75-300mm F3.5-5.6 IS / SIGMA 18-50mm F3.5-5.6



 10月7日にアイボクこと愛知牧場へ行ってきた。伊良湖へタカの渡りを見に行った日の午前中に。もう2週間前のことになる。伊良湖のことを書いたり、姫路城へ行ったりして、アイボクのことを書くのが先送りになっていた。
 行った目的は二つ。一つは寒くなる前にソフトクリームを食べること。もう一つはコスモス畑を見ることだった。ソフトの話はまた次の機会にするとして、今日はコスモスの写真を並べることにする。行ったときは時期的にはまだ早くて、咲き具合としては2割か3割くらいだったのだけど、咲いているところが少ない分、写真を撮るには迷いがなくてよかったかもしれない。満開のコスモス畑はどこを撮っていいのかかえって分からなくなってしまいがちだ。2週間経った今頃はもう満開なのか、盛りを過ぎているのだろうか。

アイボクのコスモス-2

 アイボクでは季節によっていろいろな花畑を作っている。春は菜の花、夏はヒマワリ、秋はコスモスなど。どれも一年草だから、毎年種を植えている。年によって花畑の位置が変わるのは、おそらく連作障害(同じ土壌に同じ作物を続けて植えていると栄養素の関係で次第に生育不良になる)を避けるためなのだろう。今年のコスモス畑は、動物たちがいるゾーンをまっすぐ上がった右手に作られていた。ここは去年ヒマワリ畑があったところだ。
 この場所は背景がよくない場所だから、写真を撮るには向かない。去年は乗馬ゾーンの方のパターゴルフの横にあって、あそこは広くて傾斜になっていていい場所だった。
 どの花畑も迷路を作っていて、自己申告で100円を入れて入るようになっている。それはいいのだけど、道を作るのにコスモスを踏み倒して作っているのはまずいだろう。あれは痛々しい。引っこ抜く方がかわいそうなのかもしれないけど、親子で楽しむ人たちも多いだけにもう少し気遣いがあってもいいと思う。
 その迷路だけど、大人二人の私たちが迷って出られなくなるという失態を演じることになった。ちょっと侮りすぎていた。最終的にはなんとか出口にたどり着いたのだけど、大の大人が10分以上も迷ってはいけない。奥の手としてコスモスを踏み分けて強引に出るという強硬手段もあるにはあったのだけど、それはやってはいけないことだ。

アイボクのコスモス-3

 キバナコスモスも少し混じっていた。キバナの方は秋の花というよりも夏に咲くコスモスだから、時期的にはもう終わりだったのだろう。けど、キバナコスモス畑は見あたらなかった。今年は作らなかったのだろうか。それとも、もう完全に終わっていたのか。そんなことはないと思うのだけど。
 コスモスは可憐な花というイメージとは裏腹に、よく見るとけっこうとっちらかっている。規則性がないというか、雑然としていて花の向きにしてもみんな自分勝手だ。そういうところを見ると、やっぱり日本古来の花じゃないなと思う。メキシコ原産と知ったとき、なるほどそういうことかと納得した。可愛いメキシコ女性も、大和撫子のようなおしとやかさはない。可憐でも自由奔放なところがある。
 メキシコの高原ではいまでもワイルドコスモスが咲いているのだろうか。抜けるような青空の下の乾いた大地に咲き乱れる野生のコスモスを想像すると、それはそれでしっくりくるなと思う。そんな光景をいつか見てみたい。見てみたいといえば、まだ見たことがないチョコレートコスモスも今年こそは見てみたい。どこに行けば咲いているのだろう。

アイボクのコスモス-4

 結局、私が撮るとこういうことになる。人がいる風景に。コスモス畑を撮ろうと思ったとき、最初に浮かぶのがコスモス畑の中にいる人の映像だ。コスモスの花そのものを撮りたいとは考えない。どうやって人を絡めて撮ろうかということだけだ。おあつらえ向きの人がいれば、当然のことながらターゲットとなってしまう。ご協力に感謝します。
 この日は曇り空で、それがちょっと残念だった。コスモスも青空バックがよく似合う花だから。

アイボクのコスモス-5

 たくさん咲いている場所がここだけということで、人気撮影スポットとなっていた。人が記念撮影をするシーンが私は好きだ。みんなちょっと照れくさそうで楽しそうな様子が素敵だから。
 デジタル一眼を持ったおばさまがねらい撃ちになっていた。入れ替わり立ち替わり撮ってもらっていいですかとカップルに頼まれている。友達のおばさまに、そんな大きなカメラを持ってるからよとからかわれていた。確かにデジイチを持ったおばさまくらい撮ってもらうのを頼みやすい人もいない。すごいレンズと三脚をつけてるおばさまは逆に最も頼みづらいのだけど。

アイボクのコスモス-6

 そうそう、これが私が一番撮りたかったシーンだ。コスモスの咲き具合が足りず、子供がチビすぎて頭の一部しか映らなかったのが惜しかったけど、これが一枚取れたことでもう私は満足だった。やりきった感があった。
 コスモス畑はカップルもいいけど、小さい子供連れのお母さんが一番よく似合う。母親を見上げる少年と微笑むお母さんの図が私の頭の中にある。いつかそんな会心の一枚が撮れたらいい。演出ではなく自然の構図と表情として。

アイボクのコスモス-7

 緑の水に浮いた一輪のコスモスみたいに撮れた。これは面白い。
 コスモス畑を撮るなら、広角よりも望遠レンズの方が雰囲気のある写真が撮れる。前後をぼかして圧縮効果を狙うべし。もちろん、広角もマクロも持っていくだろうけど、望遠もお供に連れて行ってやるといいと思う。もちろん、明るいに越したことはない。
 最強なのは、180mm F2.8みたいな中望遠の大口径レンズだ。あれを使えばとても幻想的な写真になる。一本欲しいけど、高くてなかなか手が出ない。使える用途が限られているレンズでもあるし。

アイボクのコスモス-8

 ちょっと前に読んだ言葉で、「露出も作者が決めるものなのです」というのがあって、ハッとしたのだった。ローキー、ハイキーのような言い方をすることは知っていたのだけど、あらためて露出も作者の意図で決定するものなだと言われてとても納得するものがあった。
 カメラの判断がいつも正しいわけではない。表現としての意志や必然性があるなら、暗すぎる写真も明るすぎる写真も、それが適正露出ということになる。そういうものは、カメラの間違いや失敗写真がヒントになることもよくあることだ。そのあたりが写真は経験だと言われるゆえんだろう。持って生まれたセンスは人それぞれだけど、誰でもたくさん撮ればそれだけうまくなっていくのが写真のいいところだ。才能の部分が大きい絵とは違う。
 コスモスといってもいろんな表情があって、可能性はたくさんあることを今回あらためて知った。距離によって、光によって、時期によって、背景によって、それぞれ違った写真になる。一眼ならレンズの選択も重要な要素になる。
 私もまだ全然確信を持って撮っているわけではない。もっと勉強して、もっと撮って、撮る前から完成図が見えるところまでいきたいと思う。道のりは遠い。
 でも、日本のいいところは四季があって、毎年決まった時期に同じ花が巡ってくるところだ。桜、ヒマワリ、コスモス、紅葉など、今年撮った写真と去年撮った写真を見比べれば、自分でも成長が実感できる。今年に課題を残したら、来年はもっと上手く撮りたいと思う。そんなことを考えていると、生きることや歳を取ることも悪いことばかりじゃないと思えてくる。

 次は紅葉だ。桜と紅葉は二大難敵という意識が私の中にある。誰が撮ってもきれいゆえに、すごく難しい被写体だ。あまり狙いすぎると独りよがりになるし、そのまま撮っただけでは面白くない。どうやって撮ったらいいのか去年も分からないままシーズンが終わってしまった。今年の課題というか一番の目標は、朝一番の落ち葉だ。まだ誰にも踏まれず掃除もされてない石畳一面を覆ったモミジの落ち葉というイメージが頭の中にある。果たして私は超早起きをしてその一枚を捉えることができるだろうか。
 まずは木々のモミジだ。今年こそ紅葉の奈良へ行きたいと思っている。行けるといいな。香嵐渓も頑張ってみようかな。頑張れないかもな。


この記事に対するコメント
お〜☆
どれも素敵だけど、最後の写真が欲しい♪

【2007/10/24 09:48】 URL | miyu #EBUSheBA [ 編集]

チョコレートコスモスは今?
★miyuさん

 こんにちは。
 ちょっとご無沙汰になってしまいました。
 元気でしたか?

 コスモスの季節ですね。
 そちらでも咲いてますか?
 チョコレートコスモスは今年はどうなりましたか?
 また咲いたかなぁ。
 それとも一年だったんだろうか。
 チョコレートコスモスの話をしてからもう一年なんですね。
 時間の過ぎるのは早いなぁ。(^^;

【2007/10/25 06:02】 URL | オオタ #dcJU4M0Q [ 編集]


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