 Nikon D100+VR Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6
掛川花鳥園には、ショーをするフクロウだけでなく、たくさんのフクロウたちがいる。入り口から入ってすぐのガラス張りの和風小屋に、30種類近いフクロウさんがずらりと並んでお客を出迎える。いきなりのフクロウ攻撃におおぉぉ、これはぁ、とやられてしまう仕掛けになっているのだ。しかもまだそこはタダゾーン。チケットを買って入園するのはその先なので、タダでフクロウを見放題という太っ腹ぶりをみせる。なんなら開園と同時にやって来て、お昼は持参のお弁当を食べ、夕方の閉園までフクロウを見ていてもお金はかからないということを意味する。たぶん、そこまでやると怒られてしまうだろうけど。 花鳥園シリーズ第三回はフクロウコレクションをお送りしたい。帰ってきてから全種類撮っておけばよかったと悔やんだけど、それもまたもう一度行くための理由となった。今回は時間がなかったこともあって、30種類の中で撮ったのは5、6種類にとどまった。 これだけたくさんのフクロウをコレクションしているところもそうめったにあるものではない。フクロウ好きにとってもここはウハウハ天国なのだ。
 フクロウの眼光は、まん丸でありながら鋭い。猫の目と似ているようでいてやっぱり違う。猫のように瞳を細めたりできず、動かすこともできない。 目が合うと、こちらのことは全部お見通しのような気がしてちょっとひるみがちだ。感情は読み取れない。とにかく目ヂカラの強さに圧倒されつつ魅入られてしまう。 それにしてもこいつは不思議な生き物だ。鳥でありながら存在感はケモノと同格で、猛禽類でありながらタカなどとは受ける印象が違う。このずんぐりした体つきにだまされてはいけない。本来はかなり凶暴なやつだ。怖さはないけど、キュートというわけでもなく、でも見てるとなんとなく笑えるようでもある。
 ワシミミズクにもいろいろな種類がいる。こいつはベンガルワシミミズクだったか。毛並みとか、耳(羽角(うかく))の形とか、微妙に違っている。 ネームプレートをメモ撮りしておけばよかったのだけど、間近で見るフクロウや鳥たちに興奮してしまってそこまでの気が回らなかった。写真を撮りまくって、メモリ余裕がなくなったこともあって。次に行くときはメモリを買い足して、しっかり名前も撮ってこよう。 すでにまた行く気満々の私であった。
 これはネームプレートを見なくても分かる。ハート型のふちどり模様をしてるのは、メンフクロウだ。お面のようなところから来ているのだろう。 「どうぶつ奇想天外」に出演しましたと書いてあった。他にも「トリビアの泉」に出たフクロウもいた。フクロウが必要なら花鳥園に行けってのは業界の常識なのかもしれない。
 こちらはガラスケースの中にいたフクロウさん。光が反射して写真を撮るのは難しい。時間帯によっては撮りやすいときもあるのだろうか。 こいつは誰だったろう。モリフクロウの中のどれかだっただろうか。目を閉じてるとちょっと分かりづらい。 ショーに出ないフクロウはこの中で過ごしている。たまには大温室の方に出たりもするのかも。 飼育員さんは小屋の掃除をするときヘルメットをかぶっているらしい。頭をつつかれたりすると危険だからなのか!?
 これはアカアシモリフクロウだと思う。フクロウの模様は縦縞のやつが多いのだけど、こいつは横縞だ。ちょっと珍しい。横縞だとけっこう印象が変わる。 コノハズクやミミズクと違って瞳の色は黒だ。こっちの方が鳥の目っぽい。 南米の森の中にいるそうだ。
 これもちょっと分からなかった。フクロウの見分けなんて普通はつかない。 白い首巻きが特徴的なのだけど、君は誰ですか? 耳が縦ではなく横に広がっているのがちょっとユニークでもあり、凛々しくもある。これがあるのとないのとでは全然違ってくる。なくなくと頭がつるんとしてしまって、やや間抜けな感じになる。
 クロワシミミズクかなと思うけど、違うような気もする。フクロウの仲間ってこんなにもたくさんいるんだと、初めて知った。 グレーの毛並みの質感に惹かれた。おなかを触ってみたい。全体のカラーリングも渋い。
 アビシニアンワシミミズクかな。お眠さんで寝ていたから、特徴とされる目の赤いふちどりは確認できなかった。 模様が動物っぽいというか、アブラゼミみたいというか、なんとなくアライグマも連想させる。
こうしてあらためてフクロウの写真を見ていると、もっとフクロウをじっくり観察してくればよかったと思う。今回はさらっと流しすぎた。 フクロウはいいなぁ。今までフクロウフリークの人の気持ちが分からなかったけど、今なら分かる。フクロウはやっぱりいいぞ。森の博士ととか哲学者とか、そんな単純なものではない。もっといろんな面を持つ魅力的な生き物だ。置物のようなたたずまいとは裏腹の飛んでいる姿の猛禽ぶりや瞳の力強さ、毛並みのホコホコさと太いモモに鋭い爪。猫を作ったこの世界は天才だと思っていたけど、フクロウにも同じようなものを感じた。 日常的にフクロウと接する機会は皆無だから、ぜひ花鳥園へ行ってフクロウの魅力を知って欲しいと思う。行って見てきたら、私と共に叫ぼうではないですか。ビバ! フクロウ! と。
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