現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
小幡緑地の緑ヶ池を半周歩いて撮った鳥と猫と夕焼け
2008年02月06日 (水) | 編集 |
小幡緑地鳥撮り-1

OLYMPUS E-510+Super Takumar 300mm f4



 買ったはいいけど、さっぱり出番のないOLYMPUSのE-510。オリンパス・ズイコー・デジタルの中古レンズが手頃な値段でなかなか手に入らず、せっかくの手ぶれ補正機能も役に立たないとなると、E-510が活躍する場面はない。アダプタでM42マウントのレンズは使えるものの、PENTAXと違ってマニュアルレンズで手ぶれ補正が使えないのは残念だ。古いズイコーレンズを持っている人も悔しがっているだろう。マニュアルが使えていたら、もっと売り上げが伸びたに違いない。発売されて間もないZUIKO ED 70-300mmはまだ高い。
 このままではE-510が眠ったままになりそうだったので、Takumarの300mmを付けて出かけることにした。OLYMPUSのフォーサーズ規格は35mm換算で2倍になるから、600mmのf4という贅沢なレンズになる。これで手ぶれ補正が効けば言うことはないのだけど、なければブレ写真量産機になってしまうことは使う前から分かっていた。実際、ボツ写真は全体の半分近くと、非常に厳しいものとなった。
 日没前で時間がなかったので、近場の小幡緑地の本園に向かった。短時間で撮りどころが一番多いのはここだ。緑ヶ池の周りを半周歩いてちょこっと撮ってきた。この時期、望遠で狙えるメインの被写体といえば、当然鳥ということになる。なんだけど、まずは猫から。ここは猫が多い公園でもある。
 この茶トラは前回出会ったやつとはまた別のやつだ。前に見たのはもっとかわいかった。顔もまるまるしてたし、体ももっと茶トラ色が濃かった。兄弟か何かだろうか。
 猫おばさまかおじさんにメシをもらったようで、魚をパクついていた。私が近づくとこっちに気づいて顔を上げた。でもレンズは600mm。近づきたくてもこれ以上近づけない。猫との距離、約50メートル。更に接近すると、顔か体のパーツしか入らなくなる。望遠の単焦点はときに持て余す。
 ここの猫たちはいいものをもらっているようだ。毛並みの色つやがいい。ノラは食事状態で見た目が大きく違ってくる。

小幡緑地鳥撮り-2

 一緒に食べていたサビのチビ猫は、あまり人に慣れてないようで、私を見て逃げていった。こいつも初めて見るやつだ。この公園には何匹いるんだろう。
 サビ猫も最近けっこうお気に入りになっている。昔は小汚いような気がしてあまり好きではなかったのだけど、よく見るとかわいい。

小幡緑地鳥撮り-3

 サギ類は警戒心が強い。一年中日本にいて、人の近くで暮らしているからもう少し慣れそうなものだけど、人なつっこいサギというのは見たことがない。
 このときも、遠くから狙っている分にはこちらに気づいてないようなふりをしていて、ちょっとでも合間を詰めるとすっと飛んで逃げていく。遠くまで飛ばずに、一定の距離を保ったところに降りる。なかなかこしゃくなやつだ。でも、それが人と野鳥の幸福な関係を保つ距離感といえばそうなのかもしれない。

小幡緑地鳥撮り-4

 水辺のハクセキレイ。せわしないやつらで、水辺をちょこまか動き回って地面や水面をつつき、ちょっと飛んでは鳴き交わし、尾っぽを振りまくり、止まるということを知らない。ものすごく落ち着きがない。
 OLYMPUSの画質傾向としては、露出を暗めにして深みを持たせた方がムーディーな写真になる。白飛びが早いから、必要に迫られてそうなってしまうというのもあるし、明るくするとノイズが目立ってくるというのもある。

小幡緑地鳥撮り-5

 ときどきハッとする画像を出してくるのがE-510というやつで、実力をまだ測りかねている。トータルではE-1の方が優れているけど、たまにまぐれ当たりのように上質になるのはなんでだろう。こういう質感は、K100Dでも20Dでも出せないような気がする。
 小幡緑地はホシハジロの多いところだ。名古屋の他の池ではあまりこいつらを見かけない。ここが彼らのお気に入りなんだろう。
 頭が茶色ということではヒドリガモと似ていて、遠目では見分けがつきにくい。ホシハジロの頭が茶色の単色なのに対して、ヒドリガモは中央が白くなっているので、ある程度近づくと分かる。腹の色なども違う。

小幡緑地鳥撮り-6

 池の端に近づくと、カモ軍団がワラワラと寄ってきて、ちょっとひるむ。なんだ、なんだ。ザーッと波のように押し寄せて、ある者は飛んできたりもする。周りに人影はない。明らかに私狙いのようだ。完全にロックオンされてしまった。誰かにパンでももらって半ば餌付けされているらしい。ヒドリガモは植物性から昆虫、甲殻類まで幅広い雑食性で、人が与えるパンなども喜んで食べる。
 しばらく私の近くに集まったあと、私が何も持ってないことが分かると、潮が引くようにサァーッと遠ざかっていった。まるで日本のマスコミのようだ。チヤホヤしたかと思うと手のひらを返したように去っていく。何もしてないのに、自分が何か悪いことをしたような気分に陥る。
 次に行くときは、猫エサだけじゃなく、カモ用のエサも持っていこう。

小幡緑地鳥撮り-7

 オナガやマガモたちは、池の真ん中あたりに集まっていて遠かった。600mmを持ってしてもこの小ささ。この池はデジスコ向きだ。デジタル一眼では届かない。

小幡緑地鳥撮り-8

 オナガらしきやつがこっちに向かって飛んできて、シャッターチャンス、と思って慌てて撮ったけど、ピントを合わせきれなかった。しばらくマニュアルフォーカスのTakumarを使ってなかったので勘が鈍った。そういえばここのところオートフォーカスに頼りっぱなしだった。Takumarの300mmは筒が大きくてピントリングも重めなので、とっさに合わせるのは難しいというのもある。
 今度もう一度、もっと明るいときに行って再挑戦したい。

小幡緑地鳥撮り-9

 最後に、近くに寄ってきてくれたオナガを撮って終わりとした。ある程度近い距離ならこれくらい大きく写せる。距離としては10メートル切るくらいだったろうか。
 オナガも冬の深まりと共に見慣れてきて、見てもまたかくらいにしか思わなくなる。けど、近くで見るときれいなカモだ。馴染みになることと鈍感になってしまうことが一緒であってはいけない。いつでもしっかり観察することが大切だ。じっくり見れば新たな発見もある。

小幡緑地鳥撮り-10

 木々の向こうに太陽が沈んで、枝が複雑なシルエットを作った。
 こういう風景も冬ならではのものだ。

小幡緑地鳥撮り-11

 40分ほどの短い撮り歩きは終わった。もう少し光は残っていたのだけど、ここは冬場3月まで駐車場が5時半に閉められてしまう。夏場は7時くらいまで開いてるからいいけど、2月3月の5時半はちょっと早い。3月はせめて6時にして欲しいところだ。
 閉じこめられてはたまらないので、急いで車に戻った。もう少し撮りたかった。

 何年か前、小幡緑地でトラフクズを見たという情報があって、あわよくばと思っていたけど、そう簡単に見つるものではない。他にもいろいろ珍しい鳥もいるようなんだけど、夕方ではなかなかチャンスもないだろう。本気で撮りたければ早朝から午前中に出向かないと。そこまでして撮りたくはないと思ってしまうところが私が鳥の人になれないところなのだろう。鳥の人たちってホントに朝早いのだ。あるいはそこが鳥の人と一般の鳥好きとを分ける最後の境界線なのかもしれない。


この記事に対するコメント

猫が多い公園・・堪らんですねぇ・・
しかしながら根津神社のライオン丸を見て以来
私は普通の猫様にはあまりハァハァできなくなてしまったのです 笑

【2008/02/07 12:52】 URL | ビアンキ #WO.8kER. [ 編集]

ライオン丸は超えられない
★ビアンキさん

 こんにちは。
 猫が多いところって、必ずエサやりの人がいるんですよね。
 そういう人も多いのです。
 でも、猫が多い公園や神社仏閣はいいところだと思ってます。それくらいの気持ちの余裕があってもいいですよね。

 しかし、根津神社のライオン丸は衝撃的でした。(^^;
 あれを超える猫はこの先も見られないかもしれない。
 まだ元気にしてるかなぁ。
 もう一度会いにいきたいな。
 あいつはあんな体をしてるのに、走るとすごい速いというのも魅力です(笑)。

【2008/02/08 05:42】 URL | オオタ #dcJU4M0Q [ 編集]


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