現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
自己再生を果たした彦根の町は、ひこにゃん人気で更に元気になった
2008年04月25日 (金) | 編集 |
彦根の町-1

Canon EOS 20D+EF-S 17-85mm f4-5.6 IS



 だいぶ昔の記憶になりつつある滋賀巡りだけど、まだ完結していない。近江八幡、安土、彦根と来て、彦根第3弾は彦根の町紹介となる。
 昔の彦根しか知らない人は、彦根の町の印象を訊かれても普通の町だったという記憶しか残っていないかもしれない。しかし、昭和の終わりから平成にかけて、彦根の城下町は大きく変貌を遂げた。
 江戸時代の町並みを再現した夢京橋キャッスルロードに続いて、大正時代をモチーフにした四番町スクエアという商店街もできて、町は活気を取り戻した。
 夢京橋キャッスルロードに並ぶ店舗も民家もすべて、切妻屋根の町屋風に統一され、白壁、格子戸など、江戸時代の映画セットみたいだ。再現度としてはそれほどでもないけど、みんなで意思を統一して頑張っている感じが伝わって好感が持てる。お役所仕事ではなく、住民が自主的に運動して生まれ変わったというから、そのあたりが表れているのだろう。
 長さ350メートル続く道の両側には、食事処やみやげ物屋などが並ぶ。彦根城を訪れた人がこちらにも流れてくるだろうから、これは成功だった。

彦根の町-2

 建物はこんな感じで統一感を持たせている。時代劇のロケに使えるほどの本物感はない。まだ古めかしさが出てないし、時代考証が間違ったものが多数ある。それでも、電柱と電線がないのは気持ちいい。

彦根の町-3

 ペット屋さんまでこの通り。ちょっと笑った。商売と店構えがまったくマッチしてない。
 昔ながらのペット屋で、表ではカゴに入ったセキセイインコなどが売られていた。昭和だ。最近はこういう店はめっきり見なくなったけど、私たちが子供の頃は、まだ金魚屋さんとかもあった。そこでインコも一緒に売っていたものだ。

彦根の町-4

 びわこ銀行まで老舗の和菓子屋さんみたいなたたずまいになっている。ここまでやるなら、行員も番頭さんとかに扮していて欲しいと思ったりもする。お金の計算はもちろん、そろばんだ。

彦根の町-5

 大正ロマンという感じではないけど、雰囲気のある商店街となっていた四番町スクエア。
 かつては市場商店街という名のアーケード街だったそうだ。昭和には賑わった商店街も、さびれる一方になっていき、なんとなしなければということで生まれ変わったのがこの地区だ。現在も市場の流れをくんで、食料品の商店が中心になっている。
 大正ロマン漂うというよりモデルハウスの町みたいだなと思った。

彦根の町-6

 この「四番町ダイニング・ひこね食賓館」というのが中心になるのだろう。
 歩道橋には、ひこにゃんたちのイラストが描かれている。なんで、ゲゲゲの鬼太郎やキティちゃなんだ。便乗して何か売ろうという魂胆か。
 2007年に誕生したひこにゃんは、大人の事情でその存続が危ぶまれながら、一般には人気者であり続けている。その使用を巡って作者と市がもめたというニュースを覚えている人もいるだろう。その後話し合いで一応の解決はしたようだけど、ひこにゃんはこれからも存続できるのだろうか。
 ひこにゃんの住まいは、彦根城の天守ということになっている。誕生日は4月13日というから、今は1歳になったところということか。
 どうして猫なのかというのは理由がある。彦根藩2代目藩主の井伊直孝が江戸にいるとき、突然の雨に降られて大きな木の下で雨宿りをしていると白い猫が手招きをする。なんだろうと近寄ってみると、直後にその木に雷が落ちた。そこは豪徳寺の境内で、感謝した直孝は当時貧乏寺だった豪徳寺を井伊家の菩提所にして、それ以来寺は栄えることとなった。和尚はこの猫の姿を人形で作って、そこから幸運を呼び込む招き猫が生まれたという話だ。
 というエピソードを踏まえて、ひこにゃんは白猫になったのだった。
 その後、ライバルキャラとして、しまさこにゃん、いしだみつにゃんが生まれ、更にさばにゃん、やちにゃんなど増殖中だ。とりあえず何でもにゃんをつければキャラクターになる。

彦根の町-7

 ひこにゃんの顔出し記念撮影スポット発見。これ以上近づくとひこにゃん大好き人間と思われてしまうので、遠巻きに撮った。一人で三脚を立てて、ここから顔を出してセルフタイマーで撮っている大人は嫌だ。
 着ぐるみひこにゃんは見かけなかった。毎日彦根城や街中をうろついているわけではないらしい。あちこちのイベントに担ぎ出されているのだろうけど。

彦根の町-9

 町の喫茶店もひこにゃん人気にあやかろうとしている。
 彦根城といえば井伊直政の赤備えだけど、それはあまり一般受けするようなものじゃない。ようやく彦根城といえばこれというものができて、彦根の人たちはみんな喜んでいることだろう。使用権などでもめてる部分もあるようだけど、今後とも育てていったらいいと思う。
 愛・地球博のモリゾーとキッコロは、今での県外人の心に残っているのだろうか。愛知県民はまだけっこう大事にしてるんだけど。

彦根の町-8

 駅に戻る途中で見た本屋。これぞ町の本屋さんというたたずまいだ。よく生き残ってると感心する。最近は個人の書店経営はすごく厳しいから、続けていくだけでも大変なのだ。チェーン店や大型書店でさえ閉鎖してしまう時代になった。
 うちの近所にもこんな本屋があって、恐い店のおやじと立ち読み勝負を挑んでよく負けていた。ちょっとでも立ち読みしようものなら怒ってくるからたまらない。はたきではたかれたりもした。今では信じられないけど、昔は店主があくまでも主人で、お客は買わせてもらうという立場だった。それでも心の交流みたいなものがあったから、いい思い出になっている。

彦根の町-10

 建物の下の方を見て、これは何の店だろうと思って上を見ると、おっと、パチンコ屋か。ちょっと驚いた。
 ここらは町並保存の地区ではないのに、協力する気満々だ。近くの他の店も、看板をみんな木製にしたりもしていた。これで売り上げが上がるとは思えないし、むしろ下がりそうでもあるのに、それでもあえてやるところがいい。
 でもこの店、向こう側の歩道を歩いてたらパチンコ屋だとは気づかないんじゃないか。

彦根の町-11

 ホビー屋さんの自動車というのか、何というのか。確か後ろにナンバーがついていた気がする。だとすれば公道を走れるのだろう。原付扱いかもしれない。
 町並とは関係ないけど、面白かったので載せてみた。

彦根の町-12

 駅近くは、昔ながらの駅前商店街風景だ。うちの田舎の松阪駅もこんなふうだし、ずっと昔の京都もこんな感じだった。観光客としては無責任に懐かしい光景だなんて思うけど、ここで暮らす人たちにとっては存続の危機だ。夢京橋キャッスルロードの方が活気を取り戻してるようだから、うちらもと思っているかもしれない。
 彦根の町は再生に成功した町と言っていいんじゃないかと思う。昔からの変遷を知ってるわけではないけど、ひなびた観光地という風情ではない。住人の団結で盛り返したのだろう。
 なんといっても国宝を持っているという強みがあった。それに加えてひこにゃん人気というのも侮れない。
 もう一つ、二つ、目玉になるような観光スポットがあればもっと訪れる人が増えるだろうけど、そこまで望むのは欲張りか。個人的には見所となる神社仏閣がないのが残念なところだ。

 私はこのあと長浜へと移動する。滋賀巡りシリーズもようやく終わりが見えてきた。長浜城について書いて、長浜の町を独立させることになっても、あと2回か3回だろう。そろそろゴールデンウィークだから、その前に終わらせて、新しいシリーズを始めたいと思っている。


この記事に対するコメント
健脚万歳♪
こんにちは☆
彦根はバス釣りをしている時に何度となく訪れたので「おーおーここ、ここ」
と思いながらお写真を拝見していました。
彦根城の天守閣からキャッスルロードの突き当たりからスクエアから
行くと負けるパチンコ屋さん(関係ない?)まで
彦根だけでもそうとうな距離歩いたのですね!
他も考えるとオオタ氏の鉄人健脚ぶりがよくわかります。(^^
長浜の記事も楽しみにしていますね♪

【2008/04/25 13:20】 URL | mimi #GCA3nAmE [ 編集]

伊能忠敬に比べたら
★mimiさん

 こんにちは。
 名古屋の伊能忠敬です。

 長距離走は苦手だったけど、歩くのは昔から得意なんですよ。
 半永久的に歩けそうな気がする。
 でも、愛・地球博のときは、ノンストップで歩き続けて、ついに芝生広場でへたり込んでしまいました。
 あの日はまだ残暑厳しい9月だったということもあって。

 彦根はmimiさんも馴染みの町なんですね。
 古い部分と新しい部分が融合して、なかなかいい町ですね。
 みんなの共通意識が感じられてよかった。

 今日は長浜編でした。
 長浜も表面をなでただけだったけど、雰囲気はよかったです。
 どちらも町の再生に成功したところだから、賑わいや活気がありました。
 瀬戸や岩屋堂は……再生は難しいか。(^^;
 瀬戸のアーケードも一時期に比べたら活気が戻ったのかな。
 もう何年行ってないだろう。

【2008/04/26 04:44】 URL | オオタ #dcJU4M0Q [ 編集]


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驚愕!彦根のあれを大公開!

こんにちは。本日も頑張ってブログ更新しますよ!今日の内容は何かと期待してください... 彦根の驚き最新情報!【2008/05/08 08:59】

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