現身日和【うつせみびより】
この世界にはたくさんの美しいものや面白いものがあることを知るための毎日であれば、それは楽しくて幸せなこと。
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観光気分で訪ねたのに気づけばドイツ路地裏料理 2005年12月18日(日)
2005年12月19日 (月) | 編集 |
ドイツ料理の脇道

Canon EOS D30+TAMRON 28-80mm(f3.5-5.6), f4.5, 1/8s(絞り優先)


 はじめてのドイツ料理はプリマでズーパー! となる予定だったのに、出来上がって食べてみたらなんとなく冴えない今年のシューマッハ兄、のようになってしまった。頑張ったんだけど6位入賞、みたいな。ホッケンハイムリンクは私に微笑まなかった。
 ドイツ料理の王道をいくはずが、気づいたら脇道に入り込んでしまって、たいした出会いも発見もなくさまよい出てきた感じ。ん? ドイツってこんなとこだっけ? シュバルツシルト、黒い森はどこへ行った? メルヘン街道へ行く道を教えてください。
 今日の料理にはゲーテもベートーベンもニーチェも出てこなかった。ヘルマン・ヘッセくらいはちょっと顔を出したかもしれないけど、ドイツの壮大さはここにはなかった。
 ドイッチュランドは思ってる以上に遠いところだった。

 外国料理を作るときに一番困るのがご飯の問題だ。基本的に米を使う外国料理のレシピはほとんどない。でも私は夕飯は米を食べないと食べた気がしないんで、どうにかして外国料理のときもご飯を入れたい。なければパスタで我慢するんだけど、それさえないと本当に弱ってしまう。パンはイヤだし。
 ドイツ人はおかず以外に何を食べてるんだ? パンを毎日夕飯に食べてるんだろうか? それともジャガイモなのか? 今回はシュペッツレというパスタもどき料理を見つけ出して、なんとかそれを持ってきた。本来は肉の付け合わせなどにするらしいんだけど、パスタに見立ててホワイトソースをかけてみた。早くもドイツ料理の本筋から逸脱。ドイツにこんな料理はない。
 しかもこれ、なんか食べにくい。ポテトサラダみたいな食感で、ちょっと食べただけでおなか一杯になってしまうのだ。失敗だ。アメリカ人の家庭にお呼ばれして、お母さんが持ってきた山盛りのマッシュポテトを前に途方に暮れてしまうみたいな。うーん、困ったぞ。
 作り方は小麦粉に卵と水を混ぜて生地を作って、それをお湯の中に流し込んでさっと茹でたものをバターで炒めるのだけど、混ぜただけで練ってないんで腰砕けもいいとこ。くちゃっとした食感がいけない。これなら素直に手打ちパスタにしておけばよかった。けど、ドイツ料理はパスタ料理もあるんだかないんだか、見つけられなかった。ホントに何食べてるんだ、ドイツ人? 毎日ソーセージとジャガイモでもないだろうに。ビールでおなか一杯なんじゃ? とあらぬ疑いをかけてしまいがちな私であった。

 メインのおかずは魚にした。ドイツ料理で魚はマイナーかもしれないけど北の地方ではけっこう食べられてるらしい。今回は白身の鱈(たら)を使った(鮭でもいい)。バター焼きして、ジャガイモを茹でて、ベーコンとタマネギを炒めたところに鱈とジャガイモを入れて、生クリームで軽く煮付けて出来上がり。正統なドイツ料理かどうかはともかく、これは普通に美味しかった。料理名は一応パンフィッシュになると思う。
 付け合わせはキャベツとソーセージ。ドイツらしさの片鱗ということでつじつま合わせのためにソーセージを添えてみた。キャベツ炒めに見えるけど、実際はワインとコンソメの素で味付けしたキャベツ煮になっている。これも普通に美味しかった。

 というのが今日のサンデー・ドイツ料理だった。食べ終えてなんとなく釈然としないものが残ったのは、やはりパスタもどきに原因があるのだろう。これさえもう少し美味しくできていれば普通に満足したのだろうに。ホワイトソースにするならマッシュルームなんかの具が必要だったかもしれない。もしくはもっと味の濃いトマトケチャップ味にすべきだったか。
 そんなわけで、今日のところは自信を持ってドイツ料理はこういうものだと言う自信がない。三国同盟締結に失敗。ライン川のほとりで乾布摩擦して出直したいような気分だ(しないけど)。
 けど考えてみると、ドイツのことを知ってるようで意外と知らない。何を食べてるのかとかもこれまで考えたこともなかった。来年はサッカー・ワールドカップがドイツで開催される。これを機にもっとぐぐぐっとドイツに接近遭遇したいと思った。ゲルマン魂を呼び起こせ、私。
 次はボリス・ベッカーの顔面にスマッシュを叩き込むくらい勢いのあるドイツ料理を作りたい。その前にあのサーブ、取れるかなぁ。

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